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転職で年収アップはできる?職種や企業の選び方・ポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- 転職して年収をアップさせることは可能
- 転職の年収アップは専門性の高いスキルや転職先に活かせる技能があると有利になる
- 転職で年収交渉をするなら、具体的な実績をアピールしよう
- 転職で年収アップを目指すなら、大企業だけでなく中小企業にも注目して探すことが大切
- 転職で中小企業を目指すと若いうちに昇進しやすく、年収がアップする可能性が高まる
「年収アップには転職が必要?」と考える方もいるでしょう。年収を上げるために転職をする場合は、広い視野と相応のアピールが必要です。転職先を選ぶ際は、自身が持つ強みを存分に活かせる企業を選びましょう。このコラムでは、転職で年収をアップさせるために注目すべき点やポイントなどを解説します。年収が高いおすすめの職種も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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転職して年収アップを実現することは可能
自分の置かれている状況やポイントを意識すれば、転職して年収アップすることは可能です。20代はまだまだ経験値が低かったり、できる仕事が限られていたりするため、「年収アップは高望みかな」「さらに低くなってしまうのではないか」と不安を感じることもあるでしょう。
しかし、20代はまだまだ伸びしろがあり、希望に満ちた世代です。そのため、希望する年収金額を叶えるためにできることから始めましょう。ここでは転職する人の年齢別の割合を確認します。
転職で年収アップを目指すなら若いうちがおすすめ
厚生労働省の「令和4年 雇用動向調査結果の概要」によると、20~24歳で転職した人の割合は男性・女性ともに14.7%です。25〜29歳は男性が15.3%、女性が14.1%。30〜34歳は、男性が9.5%、女性が14.0%です。45〜49歳では女性の転職者が微増する一方で、男性は40歳以上の場合、転職の下落傾向が続いています。
引用:厚生労働省「令和4年 雇用動向調査結果の概要 図4-1性、年齢階級別転職入職率(令和4年)」
総じて20〜30代にかけての転職が一般的であり、若い年齢ほど積極的な傾向がうかがえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和4年 雇用動向調査結果の概要
- 向いてる仕事なんてあるのかな?
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- やりたいことが分からない・・・
転職で年収がアップする理由と特徴
20代前半ではスキルや経験、キャリアなどに大きな個人差はありませんが、20代後半になると徐々に差が開いてきます。そのため、20代後半は、転職先によっては年収が上がりやすい傾向にあるようです。希望の年収金額を得たい場合は、同じ職種の新しい職場を選ぶのも一つの手でしょう。
ただし、第二新卒などの経験が浅い段階でも、異なる業界や職種への転職でポテンシャルを評価され、希望の年収金額を得られる可能性はあります。転職で年収アップにつながるパターンは、以下のとおりです。
転職で年収がアップする理由と特徴
- 給与水準が低い業界・企業に身を置いていた
- 専門性の高いスキルを持っている
- 転職先で活かせるスキルがある
- 実力主義の企業に転職する
- 福利厚生や諸手当が充実している
1.給与水準が低い業界・企業に身を置いていた
前職が給与水準の低い業界や職種だった場合、転職による年収アップに期待できるでしょう。一口に「仕事」といっても、業界によって給与水準は大きく異なります。厚生労働省が実施した「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、「電気・ガス・熱供給・水道業」の産業がもっとも賃金が高く、「宿泊業、飲食サービス業」が最も低い結果となっています。
産業 | 賃金:男女計(年齢計) |
---|---|
鉱業、採石業、砂利採取業 | 366,700円 |
建設業 | 349,400円 |
製造業 | 306,000円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 410,200円 |
情報通信業 | 381,200円 |
運輸業、郵便業 | 294,300円 |
卸売業、小売業 | 319,600円 |
金融業、保険業 | 393,400円 |
不動産業、物品賃貸業 | 340,800円 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 396,600円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 259,500円 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 278,700円 |
教育、学習支援業 | 377,200円 |
医療、福祉 | 298,000円 |
複合サービス事業 | 302,000円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 285,700円 |
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 (5) 産業別にみた賃金」
さらに、同調査による企業規模別の賃金を見ると、企業規模によっても賃金に差があることが分かります。
企業規模 | 賃金:男女計(年齢計) |
---|---|
大企業 | 346,000円 |
中企業 | 311,400円 |
小企業 | 294,000円 |
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 (4) 企業規模別にみた賃金」
大企業と小企業では5万円近い差が出ているように、同じ産業のなかでも企業規模によって賃金の差があると予想できます。以上のことから、「賃金水準の高い別の産業に転職する」「同じ産業で企業規模の大きな会社に転職する」などで、転職により年収をアップさせることが出来るでしょう。
都道府県別や業種別など、さまざまな平均年収を知りたい方は、「平均収入の実態を年代別・男女別・地域別にご紹介!年収アップの方法も解説」もあわせて参考にしてください。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
2.専門性の高いスキルを持っている
専門的なスキルを身につけていると、年収アップが見込めることもあるでしょう。たとえば、同じ製造業でもフォークリフトや玉掛けの資格を持っていると、資格手当が見込まれることも。また、定期的に研修に参加することでスキルが身に付き、基本給が少しずつ上がる場合もあるようです。
同じ社内においても専門性の高い資格を持っていたり、スキルを持っていたりする場合は、年収が上がりやすい傾向にあります。現職の給与が少ないと感じている方は、同じ業界や職種のほかの企業に目を向けてみても良いでしょう。即戦力として重宝されるメリットもあります。
3.転職先で活かせるスキルがある
異業界や異職種に転職する場合でも、活用できるスキルを持っていれば年収が上がる可能性もあります。「業界は変えたいけど行っている仕事は続けていきたい」という場合は、どの業界に移っても通用するようなスキルを一つでも身につけておきましょう。
4.実力主義の企業に転職する
年齢が若い場合、年功序列の企業から実力主義の企業に転職すると、年収がアップする可能性があります。年齢に縛られず、自分が出した成果を評価されたいという方にはぴったりでしょう。ただし、給与が安定せずストレスをかかえる可能性も。生活を安定させたい場合は見極めが肝心です。
5.福利厚生や諸手当が充実している
住宅手当や家族手当などの諸手当、福利厚生が充実した会社に転職すると、給与の金額が変わらなくても実質的な年収は上がることがあります。
たとえば、家賃が全額会社負担の場合、手取りは低く感じても実際には出費が減らせて使える金額が増えていることになります。多くの場合は手取り金額で多いか少ないかと判断しがちですが、必要経費を加味して給与を判断する視点も大切です。
福利厚生は、会社によって内容が異なります。「福利厚生には何がある?用意する目的と対象となる人の説明」では、福利厚生の種類について詳しく解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。
年収アップを目指すならどのような転職先が良い?
転職を検討したとき、知名度の高さや安心感からつい大企業にばかり注目しがちですが、必ずしも給与が高いとは限りません。入社後の活躍次第では、むしろ中小企業のほうが昇給のスピードが早い場合もあります。
また、中小企業は大企業よりも役職者のポストが空いていることもあり、若いうちから役職に就ける可能性も。早めの出世によって、結果的に収入アップにつながる可能性もあるでしょう。
スキルを活かすなら同業種・同業界へ転職するのもあり
転職先の傾向にも着目してみましょう。全く新しい業界や職種に挑戦するよりも、同業界・同職種へ転職したほうが経験を活かせるため、キャリアアップに直結し年収アップの可能性も高まります。転職して年収を上げたいと考えている方は、着実にキャリアを積み、多角的な視点を持って自分に合った仕事を探しましょう。
同業界・同職種への転職は法律上問題ありませんが、現職で「競業避止義務」を交わしていた場合は注意が必要です。詳しくは「同業他社への転職は法律で禁止されている?ばれるとどうなるか詳しく解説!」を参考にしてください。
相対的に賃金の高い業界や仕事
中小企業や同業界・同職種への転職が、年収アップへの近道と紹介しました。しかし、年収は業界や職種によって大きく差があるため、前述した表を参考に「年収が高い仕事」「年収が低い仕事」を把握しておきましょう。
賃金が高いのは、高い専門性が求められる仕事。インフラや研修職など特有のスキルや資格を保有しなければ働けない特徴があります。一方で、賃金が低い業種には「宿泊業、飲食サービス業」「生活関連サービス業、娯楽業」などがあります。いずれも、スキルを持たない未経験者もできる仕事のため、賃金が低い傾向にあるようです。
転職で必ずしも年収アップするとは限らない
転職の際に注意したいのが、必ずしも年収アップするとは限らないという点。場合によっては今よりも年収が下がってしまうこともあるでしょう。例えば、未経験の業界や職種に転職する場合は初心者から始めるため、賃金形態の一番下からスタートする可能性も考えられます。
また、現在の職場の給与が高い場合は、同じ業種であってもなかなか年収アップを狙えない可能性も。「転職する際は必ず年収アップする」と考えるのではなく、「年収を上げるにはどのように求人を探せばいいか」と考えるのがおすすめです。
年収以外の良さに着目する方法も
なかなか年収アップを目指せる求人が見つからない場合は、福利厚生や社内の雰囲気などに着目する方法もおすすめ。例えば、残業時間が少なかったり福利厚生で家賃補助や誕生日休暇があったりと働きやすい環境がある場合は、年収とはまた違った良さがあります。もしも、現在給与以外の待遇で不満を抱えている場合は、福利厚生に着目してみるのも良いでしょう。転職で年収が上がらない原因
転職によって年収が必ず上がるわけではありませんが、「自己分析をしていない」「キャリアアップに向けた努力をしていない」などが年収アップにつながっていない可能性も。転職を検討するときは、以下に注目してみましょう。
自己分析をしていない
自己分析をしておらず、自分がどのような業界・業種に向いているか分かっていない場合、年収が下がってしまう可能性が高いでしょう。例えば、黙々と作業するのが苦手にもかかわらず、年収が高いからと製造業を選ぶケース。この場合は働きづらいと感じ、「仕事を辞めたい」となってしまう可能性も。また、人とコミュニケーションをとるのが苦手にも関わらず年収が高いという理由から営業職を選ぶと、ストレスを抱え「仕事に行きたくない」となってしまうこともあるでしょう。
転職で年収アップを目指すなら、まずは自分がどのような仕事が得意でどのような業界で働きたいか明確にする必要があります。「自己分析とは?就活や転職でどう使う?基本と簡単に行う方法をご紹介」のコラムも確認してみてください。
業界・業種選びが誤っている
転職先として選んだ業界・業種によっては、年収アップが難しいことも。例えば、一般的に年収が低いとされている宿泊業や飲食サービスを転職先として選んた場合、相対的に業界の年収が低いため、年収アップしづらい可能性が高いです
業界業種選びを行うには業界分析や企業分析がおすすめ。自分の気になる業界があれば、まずは将来性や平均的な年収などを調べてみるのが良いでしょう。
前職よりも役職が低い
転職前の職場で役職についていた場合は、転職後も同等の役職に就けるとは限らないため新しい会社で年収が下がる可能性があります。役職手当がなくなるとどうしても年収は低くなってしまうもの。この場合は、面接時に現在の役職について話した上で交渉してみるのも一つの手です。
キャリアアップに向けた努力ができていない
転職で年収アップを目指したとしても、スキルが不足していたり努力ができていなかったりする場合はどうしても難しいでしょう。年収アップを叶えるには、資格を取得したり知識をつけたりして面接の際にアピールできるポイントを作るのが大切。努力をしていることが企業に伝わると、将来的な年収アップに向けたキャリア構築ができたり面接時に交渉ができたりと選択肢が広がります。
なお、キャリアアップについては「キャリアアップとは?意味や具体的な方法などを紹介」で詳しく解説しています。
給与の確認や交渉ができていない
転職時は年収交渉に挑戦するのもおすすめ。求人に記載されている待遇が現在の給与やスキルよりもあまりにも低い場合は、自分のスキルをアピールした上で交渉してみると年収アップを目指せる可能性があります。ただし、この時に自分の要望だけを主張するのはNG。「会社にとってどのように貢献できるか」を明確にして伝えましょう。
「大手だから年収アップ」は間違い
「大手の会社に就職すると年収がアップする」と考える人も多く見られますが、大手だからといって必ずしも年収がアップするとは限りません。中小企業でもポテンシャル採用で高待遇の求人が見られることも。年収アップを目指した転職を考える場合は、企業規模を問わずまんべんなく求人を確認しましょう。交渉で年収アップを叶えるには?
年収の金額に関して交渉をする際は、これまでの実績や活かせる強みなど、具体的な根拠を示す必要があります。自分が今まで培ってきたキャリアやスキルを振り返り、適正な年収金額を把握しておきましょう。
資格を取得する
転職に有利な資格があるのであれば、転職前の資格取得も視野に入れましょう。転職に向けてスキルアップをしている姿勢が伝わると、企業にとっても好印象を与えられるでしょう。「転職で有利に働くおすすめの資格とは?性別・年代別に紹介!」のコラムもご覧ください。
資格取得は十分検討することが大切
「転職に有利になるから」と難易度の高い資格取得を目指した場合、資格取得に時間がかかってしまい転職のタイミングを逃すことも考えられます。また、年齢が若い場合は資格よりも人柄や将来性を重視されることも。資格がないと業務を行えないなど必須の場合を除き、本当に資格が必要かどうかを見極めることが大切でしょう。企業や業界研究をして戦略をねる
目指したい企業や業界の研究を行い、戦略的に転職活動を進めるのもおすすめです。気になる企業がどのような人材を求めているか、また業界全体ではどのような人が働いているかを見た上で自分の長所と照らし合わせて自己PR文を作成していきましょう。
なお、業界研究を行ったけれど自分の強みとうまくマッチしないという場合は、転職エージェントに相談してみるのも一つの手。客観的にあなたと業界を見て、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。
自分が本当に就きたい転職先を見極める
転職では、目先の年収だけでなく将来的な昇給に目を向けることも大切です。転職したばかりの時は年収が低くても、その後の実績次第で上がることもあるからです。
また、前述したように年収や待遇だけで判断すると、「自分に合っている仕事ではない」「やりたい仕事ではないので意欲がわかない」といった状態になる可能性も。年収ももちろん大事ですが、自分がやりたい仕事なのか、将来性・安定性は見込めそうかなど、ほかの部分にも着目してみましょう。
転職エージェントの利用もおすすめ
効率的に年収アップを目指すなら、転職エージェントを活用するのもおすすめです。転職エージェントは求人の紹介だけでなく、書類選考や面接対策まで行ってくれます。
また、エージェントでは一般に後悔していない非公開求人を紹介してくれることも。転職エージェントを利用することで、自分だけでは見つけられなかった求人を見つけられたり、今まで気づかなかった自分の長所に気づけたりする可能性があります。就活のプロがアドバイスを行うので、転職活動が初めての場合も安心して挑戦できるでしょう。
「今の年収が適正か分からない」「年収アップしたい」という方は、ぜひハタラクティブをご活用ください。若年層向け転職エージェントのハタラクティブでは、丁寧なカウンセリングを行い、求職者に合ったお仕事をマッチングしています。
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転職と年収アップに関するFAQ
ここでは転職で年収アップを目指したい方がよく抱える悩みに回答します。
異業種への転職でも年収アップは可能ですか?
異業種の転職であっても、求人によっては年収アップが可能です。
特に、業種などが異なっても活用できるマネジメントスキルや大きな実績があると評価されやすいでしょう。「転職に役立つスキル一覧!仕事が変化しても通用するポータブルスキルとは?」のコラムも参考にしてください。なお、異業種への転職を検討している場合は、自分のスキルが不足していないか、また無理なく働けるかを確認しましょう。
転職回数が多いと年収アップは目指せますか?
転職回数が多いと「この人は長く続かないのではないか」と懸念され、企業にあまり良い印象を与えられないことも。
求人を選ぶ際は年収アップだけでなく「長く働けるか」に着目して転職回数を減らしましょう。「転職成功率を高める方法とは?退職回数が採用に与える影響についても解説」では、転職回数について詳しく解説しています。
スキルがないので転職で年収アップが難しい気がします…
スキルが不足する場合は、転職前に資格を取得したりアピールできる経験を積んだりがおすすめ。
今の環境で履歴書に記載できるキャリアを身につけましょう。また、目指す業界で資格が必要な場合はコツコツ勉強するのも大切です。できることから始めていきましょう。しかし、年収アップを目指して何をしていいかわからない場合は、ハタラクティブを始めとした転職エージェントの活用もおすすめです。
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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