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転職してキャリアアップできる人の特徴は?成功のポイントや選考対策も解説
更新日

この記事のまとめ
- 転職してキャリアアップできる人は明確な目標があり、自分の市場価値を理解している
- 転職でキャリアアップできる人になるには、具体的にキャリアプランを描くことが大切
- 転職しなくても、これまでの経験やスキルを活かし現職でキャリアアップできる人もいる
- 転職でキャリアアップできる人の傾向を知り、考え方や行動の仕方を取り入れるのも有効
- 転職でキャリアアップを成功させるには、十分に選考対策を行うことが重要
転職してキャリアアップできる人になりたい方は多いでしょう。転職に成功するには「なぜキャリアアップしたいのか」を明確にすることが重要です。具体的なキャリアプランを立てると、自分に必要なスキルや経験が見えてきます。このコラムでは、転職でキャリアアップできる人の特徴や、転職に成功するためのコツを解説。キャリアアップ転職に向けた選考対策も紹介します。具体的に計画を立てて、キャリアアップを実現しましょう。
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転職でキャリアアップできる人に見られる5つの特徴
転職によるキャリアアップを成功させている人には、いくつかの共通した特徴があります。キャリアアップを叶えた人の特徴を意識すると、転職の成功に近づくでしょう。キャリアアップ転職を実現できる人に見られる5つの特徴について詳しく解説します。
転職でキャリアアップできる人に見られる特徴
- 明確な目標がある
- 自分の市場価値を理解している
- 企業分析を徹底している
- さまざまな視点で物事を見られる
- 条件を絞りすぎていない
1.明確な目標がある
短期・中長期の明確な目標を持ち、達成に向けて計画的に行動できる人は、キャリアアップを実現しやすい傾向があります。自分の理想とするキャリア像を明確にし、現状のスキルや経験を踏まえて必要なステップを具体的に描けると、成長の機会をつかめるでしょう。目標があればモチベーションを保ちやすいため、競争の激しい市場でも優位に立ちやすくなります。
2.自分の市場価値を理解している
自分のスキルや経験の市場価値を理解している人は、キャリアアップを実現しやすいでしょう。業界や職種の動向を把握し、どの分野で自分が求められているのかを客観的に分析できれば、適切なキャリア戦略の立案が可能です。自分の強みや弱みを明確にし、転職市場における自分の価値を理解することで、より良い条件での転職や昇進の機会を得ることにつながります。
3.企業分析を徹底している
転職でキャリアアップできる人の特徴として、企業分析を徹底していることも挙げられます。応募する企業の方針や市場での立ち位置、競合と差別化できるポイントなどを細かく調査することで、自分との相性の見極めが可能です。企業の文化や成長性、求める人物像を深く理解しておくと選考時に的確なアピールができ、ミスマッチのリスクも減らせるでしょう。
企業分析を徹底することで、自身のキャリアビジョンと企業の方向性を一致させ、長期的な成功につなげることができます。企業分析の方法については「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」をご一読ください。
4.さまざまな視点で物事を見られる
キャリアアップを実現できる人は、自分の経験や価値観だけに固執していない傾向も見られます。転職するにあたって、異なる業界や職種、世代の視点を取り入れる柔軟性は非常に重要です。多角的な視点を持つことにより問題解決力が向上し、ビジネス環境の変化にも迅速に対応できるでしょう。幅広い視野を持つことで、新たな成長のチャンスをつかみやすくなります。
5.条件を絞りすぎていない
転職先の希望条件に優先順位をつけ、さまざまな可能性を模索できる人は、キャリアアップに成功しやすいといえます。勤務地や給与、職種などの条件を絞りすぎると、成長の機会を逃しかねません。広い視野で自分のスキルや経験を活かせる環境を探すと、将来的なキャリアの選択肢が広がる可能性もあります。柔軟な姿勢を持つことで、より多くのチャンスを手にできるでしょう。
キャリアアップとは?
キャリアアップとは、特定分野での能力や知識を向上させ、自分の市場価値や経歴を高めることです。「転職して以前より収入が多い職に就く」「転職して以前より上のポジションに就く」といった意味でも使われます。ただし「キャリアアップ=転職」ではありません。職場環境によっては、同じ会社に留まって習熟度を高め、今より上のポジションを目指すことも可能です。
キャリアアップの具体例を以下にまとめました。
- ・マルチタスクに慣れるためベンチャー企業に転職する
・大きな仕事を経験するため大企業に転職する
・やりたい仕事に就くため異動願いを出す
・資格を取得してプロフェッショナルを目指す
・経験を増やすため異業種へ転職する
・経営を理解するために起業する
転職でキャリアアップできる人の成功パターン
転職でキャリアアップを実現したい場合、業界と職種を分けることで転職先が見えてきます。転職後にキャリアアップできる人の成功パターンを知り、目指すべき業界や職種を検討しましょう。
「違う業界の同じ職種」に転職するパターン
違う業界の同じ職種だと、これまでの経歴やスキルを活かして転職できます。他業界の知識を求めている企業も多いため、経験や実績をアピールすれば転職活動を有利に進められるでしょう。新しい業界での知識を身につけられ、より能力を高められることもメリットです。業界によって年収や働き方が違うので、自分が希望する条件に合わせて転職先を選べます。
「同じ業界の違う職種」へ転職するパターン
同じ業界の違う職種への転職は、キャリアアップを目指す人がチャレンジしやすいパターンです。たとえば、営業職から営業企画職への転職が挙げられます。今まで業界で積んだ経験や知識に加え、現職で得た経験や実績をアピールできることが強みです。志望動機として、キャリアの幅を広げたいという根拠をしっかり示せるため、説得力を持たせられます。
「同じ業界の同じ職種」へ転職するパターン
同じ業界、同じ職種で、上位のポジションを目指すのも一つの方法です。たとえば、現職での経験や実績を活かしてマネジメント職を目指すことは、キャリアアップ転職でよく見られます。職種の幅や仕事の裁量を広げていくと同時に、年収アップも狙えるでしょう。
「違う業界の違う職種」へ転職するパターン
現職とは異なる業界の違う職種に転職すると、大幅なキャリアチェンジが叶うでしょう。目指す職種の経験やスキルがない場合、転職活動は困難になりやすい傾向があります。しかし、志望職種に活かせる強みや能力、仕事に対する熱意をアピールすれば、成功の可能性は高まるでしょう。希望する職種に関連した経験が積める職場を経由して、再転職する方法もあります。
転職でのキャリアアップに向いている職種4選
キャリアパスを想定しやすく、キャリアアップに向いている職種を紹介します。どの職種でもキャリアアップは目指せますが、ある程度の道筋をつけておくと将来のプランを描きやすくなるものです。現職とは違う職種を視野に入れてキャリアアップ転職を目指すなら、チェックしてみてください。
1.コンサルタント職
コンサルタント職は、年収アップや独立を目指しやすい職種の一つです。コンサルタント会社は多種多様な業種の顧客を抱えているため、異業種から転職する人も多い傾向があります。コンサルタント職は未経験・無資格から挑戦でき、実力次第で昇給も可能です。大型案件を受注できるほどの実力を身につけて人脈も構築できれば、独立も目指せます。
コンサルタント職の詳細は「コンサルタントの仕事内容とは?3つの分野における業務を紹介!」をご一読ください。
2.IT系の技術職
将来性の高い仕事を目指すなら、IT系の技術職がおすすめです。IT業界は人手不足が深刻なうえ、クラウドサービスやAIなどの技術革新が進んでいます。IT系の技術職であれば、特定分野のスペシャリストや、システムの企画・提案を行うITコンサルタントといったキャリアパスが描けるでしょう。セキュリティ管理は経営における重要な課題であるため、技術職から経営部門への昇進も目指せます。
3.金融系の専門職
金融系の専門職は、上位資格を取得して昇進や独立を目指す人が多い傾向があります。具体的には、保険会社のファイナンシャルプランナーや証券会社のアナリストなどです。国際的に認められた上位資格を取得して知識を高め、スペシャリストを目指すのが一般的でしょう。実力主義の会社が多いため、成果を上げれば思い描いたキャリアアップが実現しやすいのも魅力です。
金融関係の資格は「金融関連の資格には何がある?その種類と取得時の注意点とは?」のコラムで解説しています。ファイナンシャルプランナーや証券アナリストの資格にも触れているので、目を通してみてください。
4.マーケティング職
マーケティング職は、経営職を目指したい人におすすめの職種です。マーケティング職に必要な論理的思考力や分析力、戦略立案力といったスキルは、経営職にも求められます。マーケティングは売上の拡大や需要獲得を目的とする仕事のため、経営者の目線が不可欠です。近年はデジタルマーケティングの需要が高まっているので、未経験から転職を目指したい人にもチャンスがあるでしょう。
マーケティングの仕事内容については「マーケティングの仕事内容とは?向いている人の特徴から将来展望まで解説!」をご覧ください。
転職でキャリアアップを目指す3つの手段
キャリアアップを目指す手段は、現職でのステップアップや転職のほか、副業やボランティアといった選択肢もあります。転職に迷っている方は、挑戦できそうな方法から試してみましょう。
1.現職でキャリアアップする
転職に迷っているなら、まずは現職でキャリアアップする方法を考えましょう。キャリアアップの方向性が定まらないまま退職してしまうと、面接で根拠のある理由を伝えられず、転職活動に苦戦する恐れがあります。現職でキャリアアップを目指すメリットとデメリットを理解したうえで、慎重に検討することが重要です。
現職でキャリアアップを目指すメリット
現職でのキャリアアップは、これまで積み上げてきた経験やスキルを活かせる強みがあります。上司や先輩との信頼関係が築けているため、キャリアに関する相談や協力も得やすいでしょう。社内の人脈を通じて会社の動きを素早くキャッチでき、次のステップに向けた準備を効率よく進められます。
現職でキャリアアップを実現できれば、転職活動にかける労力や時間をセーブできる点もメリットです。上司に相談したりキャリアの棚卸しをしたりすることで、意外にもすんなりキャリアアップの道が開けることも少なくありません。社内にロールモデルとなる人がいる場合は、どのようにキャリアアップしたのか聞いてみると、具体的な道筋を描けるでしょう。
現職でキャリアアップを目指すデメリット
現職を続ける場合、転職に比べて新しいチャレンジや成長の機会が限定される傾向があります。特に「上司からの評価が低い」「年功序列で昇進するのに数年かかる」といった状況では、キャリアアップに時間がかかってしまうでしょう。
会社が期待する役割と自身が希望するキャリア目標との間にギャップがある場合、異動や配置転換の希望が通りにくい場合もあります。現職を続けるか転職するか判断に迷う場合は、先輩社員や上司に具体的なキャリアパスについて相談し、十分に情報収集をするのが有効です。
キャリアアップ助成金制度がある
企業によっては「キャリアアップ助成金制度」を活用している場合があります。キャリアアップ助成金制度とは、非正規雇用労働者の正社員化や処遇改善を実施することで、事業者に助成金が支給されるもの。有期雇用労働者をはじめ、短時間労働者や派遣労働者といった非正規雇用労働者による社内でのキャリアアップを促すための制度です。現在の職場でキャリアアップ助成金制度を活用している場合は、転職せずに賃金が上がることもあるでしょう。参照元
厚生労働省
キャリアアップ助成金 キャリアアップ助成金のご案内(令和6年度版)
2.転職してキャリアアップする
今の会社でキャリアアップが難しい場合は、転職も選択肢の一つです。今の会社では実現までに時間がかかる場合も、転職を検討する要因になるでしょう。一方で、新しい環境で一からスタートするため、業務以外の部分で苦労することもあります。キャリアアップ転職のメリット・デメリットも把握しておきましょう。
転職でキャリアアップするメリット
キャリアアップ転職のメリットは経験の幅が広がり、大きく成長できる可能性が高い点です。同じ業種・職種に転職した場合でも、新しい価値観に触れたり、活用するツールが変わったりするなど学びが多いでしょう。
前職で身につけたスキルが高く評価された場合は、年収アップも期待できます。業界や評価基準が変わることで、強みだと思っていなかったスキルにスポットが当たることも珍しくありません。活躍の幅が広がり、想定より高い目標に到達できる場合もあります。スキルアップを目指して転職を考えている方は「転職理由はスキルアップ!考える際のポイントは?面接で伝える例文も紹介」もご一読ください。
転職でキャリアアップするデメリット
転職すると職場環境や人間関係も一新されるため、慣れるまでは大変な側面もあります。今までのやり方が通用せず、評価されるまでに時間がかかることもあるでしょう。特に、異業種・異職種への転職では、一時的に年収がダウンする可能性もあります。
しかし、新しい環境に慣れれば本来の力を発揮できるようになり、周りに認められていくものです。最初からうまくいくわけではないと割り切り、前向きに仕事に取り組む姿勢が求められます。転職のメリット・デメリットは「転職するメリット・デメリットとは?エージェントを使う利点も解説」でも説明しているので、目を通してみてください。
3.本業以外で経験を積む
キャリアアップの手段として、副業やボランティアで経験を増やす方法もあります。キャリアの方向性に迷っている場合は、本業以外で経験を積むことも検討してみましょう。
本業以外でキャリアアップを目指すメリット
副業やボランティアでキャリアアップを目指すメリットは、気軽に挑戦できることです。本業を辞めることなく身につけたいスキルを得られるため、転職活動でのアピール材料を増やすのにも役立ちます。実際に経験し「この分野でキャリアアップを目指したい」と気持ちが固まったら、転職を検討しましょう。ITやクリエイティブ系の仕事などであれば、スキルを磨いて独立することも可能です。
本業以外でキャリアアップを目指すデメリット
本業以外で経験を積みたくても「仕事に支障が出る」として副業を禁止している企業も少なくありません。副業が禁止されているのにも関わらず、副業をしたことがバレると懲戒免職になるリスクがあります。副業をする前には会社の規約を確認しておきましょう。
副業禁止の企業でバレた場合のリスクについては「会社では副業禁止?バレたらどうなる?ルールを設ける理由や申請方法も解説」をご一読ください。
転職でキャリアアップを成功させる6つのポイント
転職してキャリアアップをするのは難しいことではありません。しっかりと自己分析をし、成功のコツを押さえて取り組んだ結果、キャリアアップ転職に成功している人は数多くいます。転職してキャリアアップを成功させるためのコツをチェックしておきましょう。
転職でキャリアアップを成功させるポイント
- 転職でキャリアアップしたい理由を明確にする
- 転職後のキャリアプランを具体的に考える
- 待遇面だけを重視しない
- キャリアアップしやすい職場を選ぶ
- キャリアアップ転職に成功する人の傾向を知る
- 年代に合ったアプローチを行う
1.転職でキャリアアップしたい理由を明確にする
まずは転職でキャリアアップしたい理由を明確にすることが重要です。一口にキャリアアップといっても、人によって目的は異なります。キャリアアップの目的をしっかり理解しておくと、自分に合った転職先を見つけやすくなり成功へと近づくでしょう。
キャリアアップしたい理由の具体例は、以下のとおりです。
- ・非正規雇用から正規雇用になりたい
- ・収入などの待遇を向上させたい
- ・スキルを活かせる仕事がしたい
- ・より将来性のある分野に挑戦したい
- ・将来的に管理職を目指したい
なお、現在の職場でキャリアアップが難しい理由も把握しておきましょう。採用担当者は「なぜ現職では実現できないのか?」という疑問をもつ可能性があります。現在の職場で実現できない理由を示せなければ「今の職場に不平不満があるだけなのでは」と思われかねません。現職の状況を客観的に捉え、採用担当者が納得できる理由を考えておくことも重要です。
2.転職後のキャリアプランを考える
キャリアアップ転職に成功するためには「キャリアプラン」を具体的に考える必要があります。目指すべき将来像や仕事の目標を叶えるために、どのような働き方をしていけばよいのか、時間を意識してプランを立てましょう。キャリアプランを立てるための3ステップを紹介します。
1.過去を振り返りキャリアの棚卸しをする
これまでの業務内容や習得したスキルなどを振り返り、自分の強みや得意なことを自己分析します。過去を振り返ることで自分に何が足りないのか、何を求めているのかを知るきっかけにもなるでしょう。自己分析をしておくと、転職活動時に自分を雇用するメリットを伝えやすくなります。自己分析の方法は「自己分析の方法9選!就活や転職を成功させるためのやり方を解説」を参考にしてください。
2.将来なりたい自分をイメージする
自己分析に基づき、1年後・3年後・5年後・10年後に実現したい将来像を描きます。たとえば「5年先にプロジェクトリーダーになる」のように具体的なポジションを考えてみましょう。目標とする先輩社員や上司をイメージするのもおすすめです。将来像をイメージするのに役立つでしょう。段階的に将来なりたい自分を描くと、キャリアプランが立てやすくなります。
3.必要な経験やスキルとのギャップを考える
キャリアプランを立てるにあたって「今の自分」と「なりたい自分」のギャップを考える必要があります。理想の将来像に近づくために不足していることを把握できれば、ギャップを埋めるのに必要なスキルや経験が見えてくるでしょう。
しかし、自分に必要な経験やスキルを客観的に理解し、習得にかかる時間や労力を把握するのは難しいのが実情です。キャリアアドバイザーに相談して客観的なアドバイスを得ると、現実的かつ効果的なキャリアプランを立てられるでしょう。
3.待遇面だけを重視しない
キャリアアップ転職では、収入やポジション、福利厚生などの待遇面だけを重視しないことも重要です。待遇面の条件だけで転職先を選んだ結果、働き方の違いにギャップを感じて早期退職につながる場合があります。
転職でキャリアアップを目指すなら、自分のキャリアプランをもとに考えることがポイントです。転職先で必要な経験やスキルが得られるかどうかを見極めることが、キャリアアップ転職に成功するコツといえるでしょう。
4.キャリアアップしやすい職場を選ぶ
自分のキャリアプランを叶えられる制度や仕組み、風土を調べたうえで転職先を選ぶことも重要です。社内公募制度や自己申告制度がある会社であれば、社員の希望を積極的に聞いてくれる可能性があります。社内研修や資格取得支援制度がある会社なら、スキルアップに期待できるでしょう。
自分と同年代の社員が、どのように活躍しているかを調べるのもおすすめです。OB・OGを訪問したり、職場見学、企業説明会などに足を運んだりして、職場の実態を確認しましょう。OB訪問をしたい方は「会社説明会に参加するメリットとは?服装や質問するときのポイントを解説」のコラムも参考にしてください。
5.キャリアアップ転職に成功する人の傾向を知る
前述の通り、キャリアアップ転職に成功する人の考え方や、行動パターンを取り入れることも有効です。転職でキャリアアップを叶える人は、目標だけでなく達成時期も具体的に決めている傾向があります。いつまでに何をすれば良いかもしっかりと把握している人が多いでしょう。
加えて、新しいことへの挑戦に抵抗がなく、変化を柔軟に受け入れている傾向も見られます。失敗しても前向きに乗り越えられる人だと、キャリアアップ転職への成功をつかみやすいでしょう。
6.年代ごとに適切なアプローチを行う
転職でキャリアアップを成功させるには、年代に合わせて適切にアプローチをすることが重要です。20代・30代の年代別に転職でキャリアアップを叶えるための対策を解説します。
20代は自分が目指すキャリアの明確化が必要
20代でキャリアアップ転職を目指すなら、自分が追求したいことを明確にする必要があります。特に20代後半は、今後の人生を考えてキャリアアップを検討する人も少なくありません。転職の軸となるのは、業務内容や給与、企業規模、専門性、スキル構築など、人によってさまざまです。今後のライフイベントや生活の変化もふまえ「自分がどのようなキャリアを歩みたいのか」考えましょう。
同世代のみだった就活とは異なり、転職市場では全世代がキャリアアップを目指すライバルになります。自分が理想とするキャリアアップを実現するために、諦めない強い意志を持つことが重要です。
転職の軸とは
転職の軸とは、自分がどのようなスキルを伸ばし、どのような経験を積み、最終的にどのようなキャリアを実現したいのかを明確にする指針です。軸が定まっていれば、求人選びや面接の際にも一貫した説明ができ、自分に合った企業を探せるでしょう。転職後に「思っていたのと違う」というミスマッチを防ぐのに役立ち、自分の価値観や目標に合った企業選びが可能になります。
転職の軸については「転職軸の作り方と面接での答え方を解説!具体例の一覧や回答例も紹介」をご一読ください。30代は習得したスキルや経験をアピールするのが有効
30代でキャリアアップ転職を成功させるには、これまで培ってきた経験やスキルなどをアピールするのが有効です。30代の転職では、以下のようなスキルが求められます。
- ・マネジメントスキル
- ・特定分野の専門スキル
- ・柔軟性
- ・リーダーシップ
- ・コミュニケーション力
30代になると自分の裁量で仕事を進めることに慣れ、従業員の育成役や管理職に就いている方も少なくありません。転職先でも部下の育成を期待される可能性が高いため、マネジメントスキルは重要なアピール材料になります。チームでプロジェクトなどを進める場合には、リーダーシップが求められるでしょう。
30代は即戦力を求める企業からの採用ニーズが高いので、業務で活かせる経験やスキルが必要です。新しい環境に適応するためには、年齢を問わず既存社員とすぐに馴染める柔軟性やコミュニケーション力も欠かせません。即戦力になれるうえに、あらゆる変化にも対応できる人は重要なポジションとして採用される可能性が高くなるでしょう。
転職活動における年代別のアプローチ方法は「転職3回目は厳しい?年代別のアプローチ方法や職務経歴書のポイントも解説」でも解説しています。あわせてチェックしてみてください。
転職でキャリアアップを叶えるための選考対策
キャリアアップを目的とした転職では、志望動機や転職理由、キャリアプランを一貫性のある形で伝えることが重要です。それぞれの対策について具体例を交えながら詳しく解説します。
転職でキャリアアップを目指す志望動機のまとめ方
転職でキャリアアップを目指すことは、仕事に対する熱意や意欲をアピールできる志望動機になります。ただし、キャリアプランが明確ではなく内容が曖昧だと、志望動機が弱いと判断されかねません。キャリアプランを立て、しっかりと企業分析もしたうえで志望動機をまとめてください。
仕事の目標や目指したい将来像を具体化する
先述したとおり、転職でキャリアアップを叶えるには、仕事における目標や目指すべき将来像を具体化することが大切です。以下のような視点を取り入れながら、志望動機を考えましょう。
- ・自分にとってのキャリアアップが何なのか
- ・なぜそのキャリアアップを求めるのか
- ・なぜ現在の職場でキャリアアップできないのか
- ・何年後に転職先でどのように活躍したいか
志望動機を具体的かつ明確に伝えられれば、思い描いた成功に近づける可能性が高まります。キャリアアップを目指す目的を明確にすることで、転職後のギャップも最低限に抑えられるでしょう。
企業が求めているスキルや人材を的確に把握する
キャリアアップ転職を成功させるには、企業が求めているスキルや人材を的確に把握することが重要です。自分が目指すべきキャリアが明確になっても、転職先の企業が求めていることと合わなければ、ミスマッチになります。
自分が描いたキャリアプランとズレるだけでなく、会社が求めるスキルを持っていないと評価されてしまう可能性もあるでしょう。ミスマッチを防ぐためには、自己分析と同じくらい企業研究にも力を入れましょう。
キャリアアップ以外の動機も入れる
志望動機には、企業側のメリットにつながる内容も入れるのがポイントです。「キャリアアップを目指したい」という気持ちばかりを強調してしまうと、ネガティブに捉えられる恐れがあります。
会社は学んで成長することだけが目的の場ではありません。「自己成長の話ばかりで、自社にどう貢献してくれるのか分からない」と思われては、内定の獲得は難しくなります。転職活動の面接では、自分を採用する企業側のメリットも伝えることが重要です。
現職・前職への不満は控える
転職活動では、現職や前職に対する不満を志望動機として伝えるのは避けましょう。ネガティブな理由だと「自分がキャリアアップできないのは在職している会社が悪い」と、責任転嫁しているように受け取られる可能性があります。たとえ、ネガティブな理由で退職したとしても、前向きな理由に言い換えることが大切です。
ただし「△△を実現させたかったが、前職の企業方針と合わず叶えられなかった」のように、事実に基づいた内容として伝えるのであれば問題ないでしょう。前職で実現できなかった理由とともに応募先企業で叶えたいことを伝えれば、志望する根拠を明確に示せます。
転職でキャリアアップを目指す理由の伝え方
キャリアアップを目指して転職する理由の述べ方について、いくつか例文を紹介します。
専門領域を深めたい場合
印刷会社でWebマーケティング職として約8年間勤務し、現在はサイト更新や集客施策の運用を担当しています。一方で、デジタル化の進展に伴い、よりユーザーに寄り添ったWebデザインやスマートフォンアプリの開発など、制作領域にも挑戦したいと考えるようになりました。現職でもWebデザイナーの社内公募はあるものの、実践的な経験を積む機会が限られているため、より専門的なスキルを磨ける環境で成長したいと思い、転職を決意した次第です。
HTML・CSSの基礎や、Photoshopの使い方は独学で習得し、実際に簡単なWebページの制作にも取り組んでいます。貴社のプロジェクトでは、ユーザビリティを重視した革新的なデザインを取り入れており、ユーザー優先の姿勢に大変共感いたしました。現職で培ったWebマーケティングの知識を十分に発揮し、ユーザーの視点を踏まえたデザインの制作や、UI/UXの改善に貢献したいと考えています。業務領域を広げたい場合
私の転職理由は、貿易事務の専門スキルを身につけ、キャリアの幅を広げたいと考えたためです。約5年間の一般事務職を経験する中で、新しい業務にも挑戦しながら自身の強みを活かしたいと思うようになりました。特に海外と関わる仕事に興味があるため、日商ビジネス英語検定に合格し、現在はTOEIC650点以上を目指して学習を続けています。
現職では海外との取引がなく、語学力や知識を活かせる機会は限定的です。貴社ではグローバルな環境の中で貿易実務に携わる機会があることを知り、自らのスキルをさらに高められると感じました。これまで培った事務スキルを活かしつつ積極的に業務に取り組み、貴社に貢献したいと考えています。最新技術の知見を深めたい場合
私が転職を目指した理由は、エンジニアとして常に最新技術に触れながら働きたいと考えたためです。システムエンジニアとして約7年間、業務システムの開発・運用に携わってきましたが、社外の勉強会や交流会を通じて、最新技術の活用が業界全体で進んでいることを実感しました。一方で、現職では新技術の導入が難しいため、より先進的な環境でスキルを磨きたいと考えています。
貴社はAIやクラウドの活用を積極的に推進しており、最前線で技術を学べる環境が整っていることに魅力を感じました。これまで培った開発経験を活かしながら新たな技術を吸収し、貴社のプロジェクトに貢献したいと考えています。キャリアプランの質問に対する答え方のコツ
転職活動では、面接時に「キャリアプランをどのように考えていますか」と質問される可能性もあります。質問に対する回答が曖昧だと、キャリアアップを目指している信憑性が疑われかねません。キャリアプランに対する質問への答え方のコツもつかんでおきましょう。
企業が何を知りたいのか把握する
面接官がキャリアプランを質問する意図を把握して答えることが重要です。面接官は「本気でキャリアアップを目指しているのか」「自社で達成できるプランか」といった点を確認したいと考えています。どの程度のキャリアアップを目指しているのかを把握し、成長の可能性を探る目的もあるでしょう。具体的なキャリアプランを提示し、本気度が高いとアピールすることが重要です。
私はクラウドエンジニアのスペシャリストを目指しています。新卒から3年間プログラマーを経験し、2年前からインフラエンジニアとしてネットワークの運用を担当してきました。半年前からは設計にも携わるようになり、クラウドサービスについても勉強しています。
近年、テレワークが普及した影響でクラウドサービスへの需要は高まっていると感じますが、エンジニアは不足しています。私はインフラエンジニアとして身につけたネットワーク関連の知識を活かし、クラウド上におけるシステム構築に特化することで社会に貢献できると考え、転職を決意いたしました。将来は、クラウド上でのシステム開発や提案までできるようなエンジニアになりたいと考えております。目標に向けて努力していることを伝える
キャリアプランを述べる際は、目標に向けて現在努力していることも伝えましょう。資格取得のため勉強していることや副業で経験したことなど、具体的なエピソードを交えて伝えると好印象につながります。すでに取り組みを始めていることを示すことで意欲が伝わり、目標達成力や行動力もアピールできるでしょう。
私は人事部門のマネージャーを目指しています。現在は総務部の事務職として労務管理を担当しており、多種多様な社員と関わるなかで職場環境の改善やキャリア支援に興味を持った次第です。また、労働法や組織開発に関する本を読んだり、セミナーに参加したりする中で、人事制度の構築や採用業務が組織づくりにおいて重要であると確信しました。
現在は人事総務検定の資格取得に向けて勉強中です。これまでに身につけたPCスキルやコミュニケーション能力を活かし、人事部の知識を高めて組織活性化に貢献したいと考えております。キャリアアップ転職の成功はエージェントの活用がカギ
「今の業務以外に携わらせてもらえない」「収入が上がらない」など、今の環境でのキャリアアップが難しい場合は転職エージェントを活用しましょう。キャリアアップ転職を目指すにあたって、エージェントを活用するコツを紹介します。
プロの意見を取り入れてキャリアプランを作ろう
1人でキャリアプランを考えるのが難しい場合は、転職エージェントに相談しましょう。転職エージェントを利用すると、転職市場に詳しいアドバイザーから客観的なアドバイスを受けられます。1人でキャリアプランを考えるのが難しいなら、転職エージェントのプロに相談しましょう。プロの目線で、キャリアプランが実現可能か、面接で評価されそうかといった点をチェックしてもらえます。
人材を募集している事情を聞いてみよう
転職エージェントを活用し、企業が入社後に何を期待しているのかを探りましょう。転職エージェントに「なぜ未経験歓迎なのか」「若手を必要とする理由は何か」といった事情を確認できます。詳しい事情を知ることで、自分のキャリアプランとマッチしているのか確認が可能です。
非公開求人も視野に入れよう
転職エージェントは、一般に公開されていない「非公開求人」を持っています。非公開求人は、新規事業開発など競合に知られたくない事情があるときや、人員補充を急いでいるときなどに企業が利用する方法です。非公開求人の中から、自分のキャリアプランに合う企業が見つかる可能性もあります。希望の条件を伝えておけば、転職エージェントから紹介されることもあるでしょう。
いつまでに転職したいかを決めよう
転職エージェントを利用する際は、希望の転職時期を伝えておくのがおすすめです。「1カ月以内に転職したい」「遅くても3カ月以内には決めたい」と具体的な時期を伝えておけば、アドバイザーは計画的に動いてくれます。転職エージェントは、転職意欲の高い人を優先して求人を紹介するのが一般的です。「1カ月以内は難しい かも…」などと思わず、まずは希望を伝えてみてください。たとえ希望が叶わなくても、ゴールを目指して行動することが大切です。
「転職エージェントとは?利用の流れや使うメリットなどを紹介」のコラムでは、転職エージェントを有効活用するコツを紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
キャリアアップ転職を目指したいなら、転職エージェントのハタラクティブに相談してみませんか。ハタラクティブでは、専任のアドバイザーがきめ細やかなヒアリングを行ったうえで、一人ひとりに合わせたサポートを実施しています。高卒や既卒、第二新卒、フリーターなど若年層の方を対象としたサービスを提供しているため「学歴に自信がない」「今まで一度も正社員として働いたことがない」という方も安心です。サービスの登録・利用料はすべて無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。
転職でキャリアアップすることに関するFAQ
転職でキャリアアップすることに関して、よくある質問にQ&A方式で回答します。
キャリアアップとキャリアチェンジの違いは?
キャリアチェンジとは、これまでの経験を活かしつつほかの職種に就くことです。キャリアアップは収入アップや上のポジションにつくことであるのに対し、キャリアチェンジは業種や職種を変えることをいいます。
たとえば「販売職で培ってきた接客スキルを活かして営業職に就く」のはキャリアチェンジです。キャリアチェンジのために転職活動を行うなら、未経験者を歓迎している企業・業種や、前職での経験を活かせる場所を探す必要があります。転職でキャリアチェンジを目指す方は「キャリアチェンジとは?失敗したらどうなる?成功を掴むタイミングを解説」をご一読ください。
キャリアアップとスキルアップの違いは?
キャリアアップは収入やポジションの向上を指すのに対し、スキルアップは能力の向上を意味します。キャリアアップするためには、スキルアップが欠かせません。スキルアップは資格の取得や、社内外の研修などによって実現が可能です。ビジネスにおけるスキルとは専門的な知識だけでなく、社会人として身につけておくべき幅広いスキルも含みます。
コミュニケーション能力やマネジメント能力、問題解決能力を上げることもスキルアップです。キャリアアップを望むなら、まずはスキルアップを目指すことをおすすめします。キャリアアップが望めるスキルは「資格の将来性について解説!おすすめの業界も紹介」で紹介しているので、参考にしてください。
転職回数はキャリアアップに影響する?
転職回数が多過ぎて一貫性がない場合、キャリアアップに影響する可能性があります。しかし、目的が明確で、スキルや役職が向上している場合は、キャリアアップとして評価されることもあるでしょう。転職回数が多い理由をポジティブに説明できるかどうかが重要です。
転職回数が多いことが気になる方は「転職回数が多い人必見!即採用の理由や面接のコツを詳しく解説」のコラムをチェックしてみてください。転職回数が多い場合の面接対策や応募書類の書き方について、具体的に解説しています。
キャリアアップ転職を目指すのに適したタイミングは?
現在の業務で十分な経験を積み、次のステップに必要なスキルや実績が備わったときです。特に、成果を上げたタイミングや、市場で求められるスキルを習得した直後は、好条件での転職が期待できます。業界や企業の動向も見極めて判断しましょう。
転職でキャリアアップを目指す方は、ハタラクティブにご相談ください。これまでの経歴やスキルなどを考慮したうえで、転職に適したタイミングもアドバイスいたします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。