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既卒ニートから就職するのは厳しい?正社員も目指せる?就活のコツを解説
更新日
この記事のまとめ
- 既卒ニートとは、学校卒業後の就業経験がなく非正規職にも就いていない人のこと
- 既卒ニートは、若いうちはポテンシャル採用や新卒枠採用の可能性がある
- 既卒ニートが就活のためにやるべきなのは、生活リズムを正して会話の機会を増やすこと
- 既卒ニートの就活では、就職エージェントやハローワークの利用がおすすめ
- 既卒ニートが面接で空白期間について聞かれる理由は、働く意欲を確認されているため
「既卒ニートから正社員に就職できるの?」と不安に思う人もいるでしょう。ポテンシャル採用や新卒枠採用の可能性がある若いうちであれば、既卒ニートが就職するチャンスは十分にあります。このコラムでは、既卒ニートから就職を成功させる方法をご紹介。また、既卒ニートが面接で空白期間について聞かれる理由や回答するときのポイントもまとめています。正社員を目指して一歩踏み出すための参考にしてみてください。
目次
既卒ニートとは?
既卒ニートとは、学校卒業後に一度も正社員として就職したことがなく、現在就学も就労もしていない人のことを指します。既卒に明確な定義はありませんが、「学校卒業後1~3年以内で、一度も就職したことがない人」を意味するのが一般的です。ニートは、厳密には「15〜34歳の若者で、仕事に就かず、家事も就学もしていない人」を指しており、アルバイトで働いている人、就業はしていないが就業意欲がある人は含まれません。
既卒については「既卒者の定義とは?就活のポイントやおすすめの職種について解説!」を、ニートの定義については「ニートの定義とは?フリーターとの違いや就職を目指す際のコツも解説!」もご確認ください。
既卒ニートと第二新卒の違い
既卒ニートと第二新卒との主な違いは、「社会人経験があるかないか」という点です。
第二新卒とは、「新卒として就職したものの、3年以内に離職した人」のことを指します。第二新卒については、「第二新卒とは?いつまでが該当する?定義や求職活動を成功させるコツを解説!」のコラムもあわせて参考にしてみてください。
既卒ニートとフリーターの違い
既卒ニートとフリーターは、「現在働いているか」という点が違います。フリーターは主に、「大学卒業後、正社員として就職せずアルバイトとして働いている人」のこと。ニートは就業していない人を指しているため、フリーターとの大きな違いは就業の有無といえるでしょう。
既卒ニートの割合
「既卒ニート」と呼ばれる人はどれくらいの割合なのか、気になる人もいるでしょう。
総務省統計局の「令和4年就業構造基本調査」によると、2022年の無業者は約4,313万人でした。そのうち、15〜34歳の方の全年代に対する割合は、以下の表のとおりです。
年齢 | 無業者数(割合) |
---|---|
総数 | 約4,313万人 |
15~19歳 | 約449万人(約10.4%) |
20~24歳 | 約187万人(約4.3%) |
25~29歳 | 約78万人(約1.8%) |
30~34歳 | 約86万人(約2.0%) |
この結果から、若年層で働いていない人の割合は一定数いることが分かるでしょう。ただし、厳密には上記のうち「家事や介護をしている人」や「勉強している人」は既卒ニートには含めませんので、参考程度にしてください。
参照元
総務省統計局
令和4年就業構造基本調査
既卒ニートだからといって就職が不利とは限らない
就職を目指すにあたって、「既卒ニートだから不利になるのでは」と不安に思う方もいるでしょう。結論からいうと、既卒ニートだからといって就活で不利になるとは限りません。その理由を以下で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
若いうちはポテンシャル採用の可能性がある
若い既卒ニートの方は、ポテンシャル採用枠の対象になる可能性があります。ポテンシャル採用とは、すでに備えているスキルよりも、将来の成長に期待して評価を行う選考方法のこと。経歴よりも熱意や人柄を重視してもらえるため、社会人経験のない既卒ニートの方も正社員就職を実現できるでしょう。
「中途」や「第二新卒」枠で応募できる
既卒ニートから就職活動するときは、「中途」や「第二新卒」枠で応募することも可能です。大学卒業からあまり年数が経っておらず、比較的年齢が若い場合は、ポテンシャルを評価してもらいやすくなるでしょう。しかし、社会人経験がありスキルや経験が豊富な人も同じ中途採用を受けるため、難易度の高さには注意が必要です。
卒業後3年以内は新卒枠に応募できる可能性もある
既卒ニートは、新卒採用枠に応募できる場合もあります。厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」によると、新卒者の就職環境が厳しい状況にあるため、大学などを卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で採用するよう呼びかけが行われました。
新卒枠は中途採用枠に比べて採用人数も多い傾向にあり、大学在学中の学生を対象としているためスキルや経験に自信がなくても安心です。入社後は社会人としてのマナーや仕事のノウハウを基礎から教えてもらえるため、既卒ニートも着実にスキルを身につけられるでしょう。
企業によっては新卒採用枠でしか社員を募集しておらず、既卒者を募集対象としているとも限らないため注意が必要です。「既卒は新卒枠に応募できる?内定獲得につながる強みや注意点をご紹介」では新卒枠に応募するメリットとデメリットを解説していますので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!
既卒ニートが仕事を探すなら正社員の求人がおすすめ
将来的に正社員として働くことを視野に入れているなら、アルバイトを挟まずに正社員としての就職を目指した方が良いこともあります。正社員とアルバイトのメリットとデメリットを把握し、どちらが自分に向いているか判断する材料にしましょう。
正社員のメリット・デメリット
正社員のメリットは、「責任感のある仕事を任せてもらえる」「雇用が安定している」「社会的信用度が高い」などが挙げられます。正社員として働けば、福利厚生や昇給ボーナスがあることから安定した暮らしができるでしょう。
正社員のデメリットは、「転勤や異動」「残業や休日出勤」「責任のある仕事が増える」などが挙げられます。正社員は、重要な仕事を任せてもらえる一方で、プレッシャーを感じやすいことも。また、アルバイトと比べると業務量も多いため、残業や休日出勤をしなければならないこともあるでしょう。
既卒ニートの状態から正社員を目指すには、「ニートから正社員を目指そう!受かるための方法やおすすめの仕事を紹介」のコラムをご覧ください。
アルバイトのメリット・デメリット
アルバイトのメリットは、「時間に余裕がある」「仕事の責任が重くない」「正社員と比べるとノルマが少ない」などが挙げられます。自分の時間を多く使いたい人や、ほかにもやりたいことがある人はアルバイトの働き方が向いているでしょう。
アルバイトのデメリットは、「貯金ができない」「急な出費に対応するのが難しい」「休んだ分だけ収入が減る」などが挙げられます。収入が安定していなかったり、正社員に比べ収入が少なかったりするため、貯金をするのが難しいことも考えられるでしょう。
正社員とアルバイトの違いについて詳しく知りたい方は、「アルバイトと正社員の違いとは?メリット・デメリットや面接対策などを解説」も参考にしてください。
既卒ニートが早めに就活を始めたほうが良い理由
「ニート期間が長いと不利になる」「若いほうが就職に有利になる」という観点から、既卒ニートはできるだけ早く就活を始めたほうが良いとされています。既卒ニートにも就職のチャンスはあるからと安心せず、すぐに行動を起こしましょう。
既卒ニート期間が長いと不安を抱かれやすい
既卒ニートの期間が長引くほど、企業側の抱える不安は大きくなる傾向にあります。就活もアルバイトもしていない空白期間が長くなると、「なぜ働こうとしなかったのか」「何か問題を抱えているのでは」という懸念を抱かれやすくなりがちです。
また、「そもそも就業意欲が低いのでは」とマイナスのイメージを与えてしまう場合もあるでしょう。意欲の低い人材は入社後の成長が見込めないため、企業側の不安が払拭できなければ採用が見送られてしまう可能性もあります。
年齢が上がるほど就職は難しくなる
既卒ニートのまま年齢を重ねるほど、就職の難易度は上がっていく傾向にあります。若いうちであれば将来性や意欲を重視されやすいのに対し、年齢を重ねた人材は経験に見合うスキルを期待されがちです。また、企業によっては、「新卒採用以外のタイミングで、マナーやスキルを一から教える余裕がない」と考えていることもあります。
既卒ニートから正社員に就職した人の体験談
ここでは、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用して、既卒で無職の状態から就職を成功させたEさん(21歳・CADオペレーター)の体験談をご紹介します。就活を行っていたため正確には「既卒ニート」ではありませんが、参考例として確認してみましょう。
「Eさんは、在学中のアルバイトから正社員登用の話を持ちかけられましたが、体調面から内定を辞退しました。納得できる就活をするため、上京を見据えてハタラクティブに登録したそうです。『やりたいことがない』という不安はあったものの、就職の不安や相談を就職アドバイザーに聞いてもらえたことで、『変わりたい』という気持ちをもてたと振り返っています」
Eさんの体験談の詳細は、「新卒内定を断ったのにやりたいことがない…キャリアを重視した21歳の就職成功談」をご覧ください。
就職を目指す既卒ニートが行うべき準備と心構え
この項では、既卒ニートが本格的に就活を始める前に行っておきたい準備と心構えを紹介します。就活前に何をしたら良いか不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
就職を目指す既卒ニートが行うべき準備と心構え
1.生活リズムを整える
「何から就活を始めれば良いか分からない…」という既卒ニートの方は、自身の生活リズムを見直し、規則正しい生活を送ることから始めましょう。時間に縛りがないニート生活は、就寝時間や食事が不規則になりがちなため、昼夜逆転の生活を送っている人もいるでしょう。
就活は基本的に日中行われるため、夜型の生活リズムのままだと睡眠不足の影響により面接で実力が発揮できない可能性もあります。集中力の低下や体調不良につながる恐れもあるため、早寝早起きを心掛けたり、食事の時間を決めたりして規則正しい生活を送りましょう。
生活リズムを整えるには、1日のスケジュールを決めて行動するのがおすすめです。設定した時間どおりに毎日行動することで、徐々に正しい生活リズムに慣れるでしょう。
2.他者とコミュニケーションする機会を増やす
既卒ニートの方が就職するためには、他者と会話する機会を増やすことが大切です。ニートの人のなかには、他者と触れ合う機会が少なく、コミュニケーション能力に苦手意識をもっている人もいるでしょう。円滑なコミュニケーションができないと、面接で自分の考えを伝えるのが難しくなるため、準備期間中に苦手意識を克服しておく必要があります。
コミュニケーション能力を鍛えるためには、「家族と毎日会話する」といった小さな目標から始めてみるのがおすすめです。身近な人とのコミュニケーションに慣れてきたら、外出して店員や近所の人と会話する機会を作ってみましょう。毎日少しずつでも他者との交流を重ね、自然に話せるよう繰り返すのが大切です。
コミュニケーション能力を鍛える方法が知りたい方は「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムも参考にしてください。
3.就職までのToDoリストを作成する
就活を始める前に、「就職のためにやるべきこと」を期限つきでリスト化しましょう。
既卒ニートの方が就職するためには、入念な計画と目標設定が大切です。「就職する」という大きな目標を達成するために、「やるべきこと」を考えてToDoリストとしてまとめます。目標達成までの道筋や期限を明確にすることで、資格取得の勉強や職業訓練を受講するきっかけになるでしょう。
4.学生気分から卒業し、社会人としての自覚をもつ
社会人としての責任感をもつのも、事前準備として大切な心構えの一つです。責任感がないと、企業が求める成果を上げられなかったり、入社後にミスを繰り返してしまったりすることも考えられるでしょう。
就活を始める時点で学生気分からは早めに卒業し、本気で就活に取り組むよう心掛けましょう。責任感については、「責任感とは?就活の面接で好印象を与えるコツと言い換え例を解説」のコラムで触れています。
5.将来的なキャリアプランを明確にする
将来のビジョンがはっきりしていると、自分がどのような仕事をしたいのか、どのような能力を身につけるべきなのかが明確になります。夢や目標といった、自分が目指している将来像を自己分析して就活に臨みましょう。
また、採用面接では、今後のキャリアプランに関する質問もされやすい傾向にあります。事前に準備しておけば、咄嗟に聞かれても慌てずに済むでしょう。
6.家族や友人などを頼る
周囲の人を頼り、相談やアドバイスを求めるのもおすすめです。すでに社会人として働いている家族や友人から話を聞けば、就活や仕事内容のイメージを固められるでしょう。また、自分の強みを客観的に教えてもらえるので、向いている業界や職種を理解することにもつながります。
既卒ニートから就職するならエージェントへ相談するも手
家族や友人とは別で、第三者からの意見を取り入れたいとお考えの方には、就職・転職エージェントもおすすめです。就職・転職エージェントなら、相談者のヒアリングを通じて希望条件に沿った求人の紹介を受けられます。また、応募先の求める人物像に合わせた応募書類の作成や、模擬面接で回答内容の受け答えもチェックしてもらえるので、就活が初めての方も安心です。7.周囲と比べず自分のペースで進める
既卒のニートの方が就活をするときは、無理のない範囲で自分のペースを保ちながら進めましょう。
自分が対応できる範囲を超えて就活してしまうと、余裕がなくなり上手く面接でアピールできない可能性があります。面接で失敗が続くと追い込まれて就活をやめたくなってしまう恐れもあるため、就活は自分にできる範囲で無理なく行いましょう。
既卒ニート向けの基本的な就活の始め方
既卒ニートの方におすすめの就活の進め方を以下で紹介します。具体的な進め方を理解し、就活のイメージを固めるために役立ててください。
既卒ニート向けの基本的な就活の始め方
- 就活のスケジュールを立てる
- 自己分析で強みやスキルを理解する
- 志望する業界・企業研究を進める
- 求人サイトで情報収集をして応募する
- 応募先企業の面接を受ける
- 内定が決まる
1.就活のスケジュールを立てる
就活を始める前に、全体的なスケジュールを立てておくことが大切です。いつまでに就職したいか、という時期を設定して、その時期から逆算して何をすべきか考えましょう。目標が決まっていると、内定獲得までのステップが分かりやすく、集中して就活に臨めます。
2.自己分析で強みやスキルを理解する
既卒ニートから就活を進めるにあたって、これまで経験したことや自分の得意なことを洗い出してみるのがおすすめです。自分の強みや身につけたスキルを理解し、「どのような仕事が向いているのか」「仕事に対して何を重視するのか」などの自己分析を行いましょう。
自分自身への理解を深めることで、入社後に「想定していたイメージと違った」というミスマッチを防げます。就活で後悔しないためにも、自己分析は徹底的に行ってみてください。自己分析のやり方については「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムでも紹介しています。
3.志望する業界・企業研究を進める
既卒ニートの方が就活するときは、志望する業界や職種、企業に対する研究を行うのも大切です。しっかり調べないまま入社した場合、イメージとのギャップから早期退職してしまう可能性も考えられます。
また、面接では志望動機を聞かれるため、「身につけたスキルを活かしたい」といった回答を用意するためにも企業研究は役に立つでしょう。入社意欲の高さをアピールするためにも、業界・企業研究は徹底するのがおすすめです。
4.求人サイトで情報収集をして応募する
既卒ニートの方が就職活動するときの手段として、求人サイトで自分に向いている仕事を探す方法が挙げられます。求人サイトは、スマートフォンやパソコンを使って気軽にアクセスできるメリットがあります。「未経験歓迎」や「職歴不問」というように、自身の希望にあわせた条件で検索すれば、仕事を探しやすいでしょう。
ただし、求人サイトから選考に申し込んだ場合、面接の日程調整や応募書類の準備はすべて一人で行う必要があります。就活に慣れていない既卒ニートは、準備が滞ってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
5.応募先企業の選考を受ける
応募先企業に書類を送付したり、求人サイトから応募したりして企業の選考を受けましょう。企業によっては、書類選考・一次面接・二次面接・最終面接などの段階が設けられています。募集要項をよく確認し、選考段階の把握漏れがないようにしておきましょう。
面接の詳しい流れが知りたい方は、「面接の流れやマナーを受付・入室・退室の場面別で解説!」のコラムもあわせてご覧ください。
6.内定が決まる
選考後、内定を獲得できれば企業から連絡が入り、労働条件通知書を提示されるでしょう。給料や就業時間、契約期間などを含む雇用条件が記載されているため、漏れのないように確認してから入社の意思を伝えます。
もし不明点があれば、電話やメールなどですぐに企業へ連絡してみると良いでしょう。お互いに納得したうえで雇用契約を結べるよう、疑問は解消しておくのが大切です。
既卒の方が就活で内定獲得するコツは、「既卒者が内定をとるためのポイントを解説!新卒より厳しいって本当?」のコラムで紹介しています。
既卒ニートから正社員を目指す際におすすめの職種
ここでは、既卒ニートから正社員として就職しやすい職種を紹介します。既卒ニートは基本的に社会人経験がないため、未経験者歓迎の企業を選ぶのがおすすめです。以下で具体的な職種を確認していきましょう。
既卒ニートから正社員を目指す際におすすめの職種
- プログラマー
- 営業職
- 接客業・販売業
- 介護職
1.プログラマー
プログラマーの仕事は、プログラミング言語を使ってシステムやソフトウェアを作成することです。プログラミングの専門知識が必要になりますが、職場によっては実務を通して身につけられるため、未経験からでも始めやすい職種といえます。IT業界は今後の人材不足が懸念されているため需要も高く、既卒ニートの方も就職できる可能性は十分にあるでしょう。
正社員
【関西】プログラマー
-
年収 325万円 ~ 502万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
2.営業職
営業職は、顧客の要望に合う商品やサービスを提案して販売する仕事です。顧客の悩みを聞き出したり、商品やサービスのプレゼンを行うため、コミュニケーション能力に自信のある既卒ニートの方に向いているでしょう。学歴よりも人間性や傾聴力が求められる傾向にあるため、未経験からでも正社員を目指せると考えられます。
正社員
ソリューション営業
-
年収 480万円 ~ 768万円
-
未経験OK,諸手当あり
3.接客業・販売業
接客業や販売業の仕事内容は、顧客に商品やサービスを紹介したり、顧客のニーズを満たすために対応したりする仕事です。アパレルや飲食、小売店など分野は多岐にわたりますが、どの業界でもコミュニケーション能力が求められます。学歴や経歴ではなく、ポテンシャルを重視する傾向にあるため、既卒ニートの方も正社員就職を狙いやすいでしょう。
正社員
アパレル販売職
-
年収 300万円 ~ 420万円
-
大手企業,未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
4.介護職
介護職は、要介護者や要支援者が日常生活を送るための補助を行う仕事です。食事・入浴・排泄などを行う身体介護と、家事・買い物・見守りなどを行う生活援助を担当します。利用者の状態を気に掛け、臨機応変な対応が必要といえるでしょう。少子高齢化の影響から需要は高く、未経験者の受け入れも多い業種のため、既卒ニートの方が正社員を目指すうえでおすすめの職種の一つです。
正社員
訪問介護職
-
年収 317万円 ~ 374万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
既卒ニートが就職を成功させるための6つのコツ
ここでは、既卒ニートが就職を成功させるために押さえておきたいコツを解説します。就活を始める前や就活中に役立つ情報なので、しっかりと内容を理解しておきましょう。
既卒ニートが就職を成功させるためのコツ
- アルバイトやボランティアから始めてみる
- 未経験歓迎の求人に積極的に目を向ける
- ハローワークやジョブカフェを利用する
- 自治体や行政の就職支援サービスを活用する
- 既卒ニート向けの就職エージェントに相談する
- 応募書類の内容確認・面接対策は徹底して行う
1.アルバイトやボランティアから始めてみる
いきなり正社員として働くのが不安な場合は、アルバイトを経験してみるのがおすすめです。アルバイトの業務は正社員よりも責任が軽いものもあるため、既卒ニートの方が「働くことに慣れる」ための環境としては最適といえます。アルバイトとして働くことが特定の業界や職種への興味につながり、正社員を目指すモチベーションにつながる効果も期待できるでしょう。
「ずっと部屋に引きこもっていて、アルバイトは怖い」という方は、ボランティアから始めてみるのも手です。複数人で行うボランティアであれば、コミュニケーションや集団行動の練習にもなるでしょう。ボランティアで社会や仕事に対するイメージをつけて、アルバイトや就活に臨むと、自信もつき、就活のアピールポイントにもつながります。
アルバイトは期間を決めてから取り組もう
「既卒ニート」という状況からアルバイトを始める際は、取り組む期間をあらかじめ決めておくことが大切です。期間を設けないままだとフリーター生活が長期化してしまい、就職のタイミングを逃してしまう恐れも。「1年後には正社員として就職する」というように、最初に具体的な目標を定めてからアルバイトに取り組むことが大切です。2.未経験歓迎の求人に積極的に目を向ける
既卒ニートの方が仕事を探す際は、「未経験歓迎」の求人を重点的にチェックすると良いでしょう。未経験者の採用を積極的に行っている企業ほど、入社後のサポート体制が整っている傾向にあるからです。
介護業界やIT業界など、ニーズの高まりによって人手不足が続いている業界ほど、未経験者を採用する傾向にあります。研修や資格取得支援制度などを利用できる職場環境であれば、既卒ニートとしての期間があっても仕事を続けながらスキルや実績を積み重ねていけるでしょう。
3.ハローワークやジョブカフェを利用する
第三者のアドバイスを受けながら就活を進めたい既卒ニートの方は、ハローワークやジョブカフェを利用がおすすめです。ハローワークは国が運営する公共職業安定所で、求人紹介だけでなく職業相談や就職支援セミナー、職業訓練などを実施しています。全都道府県に設置されており、地元企業の求人を多く取り扱っているのが特徴です。
ジョブカフェは、若者の就職を支援するための施設。キャリアカウンセラーによるマンツーマンのカウンセリングや、就職に役立つセミナーなどを受けられます。ジョブカフェの支援内容は、「ジョブカフェはニートも利用できる?ハローワークとの違いとは」で解説していますので、ご一読ください。
4.自治体や行政の就職支援サービスを活用する
既卒ニートの方は、自分が住んでいる地域の自治体や行政の就職支援サービスも利用してみましょう。地域や自治体が行っている就職支援サービスは、就職に関するカウンセリングや面接対策などを行ってくれます。また、就活未経験者のためにビジネススキル講座や企業内研修といったサービスを展開していることも。就活に不安のある既卒ニートの方も安心して就職活動を行えるサービスが充実しているので、一度調べてみると良いでしょう。
5.既卒ニート向けの就職エージェントに相談する
よりきめ細かいサポートを受けながら就活を進めたい既卒ニートの方には、就職エージェントの利用がおすすめです。就職エージェントとは、民間企業が提供する就職支援サービスのこと。面談にもとづく求人紹介や選考対策、企業とのやり取りの代行などのサービスを、専任のアドバイザーが一貫して行ってくれます。
就職エージェントの対象者や求人情報は運営する企業によって違うため、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。既卒ニートから就職を目指す場合、「既卒向け」と明記してあったり「未経験可」の求人を多く扱っていたりするサービスを選ぶと良いでしょう。
転職エージェントの詳しい利用方法について知りたい方は「転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢く使い倒すコツ」のコラムもご一読ください。
6.応募書類の内容確認・面接対策は徹底して行う
「既卒ニート」から抜け出すために就職を目指すなら、応募書類の作成と面接対策に力を入れることも大切です。特に「既卒ニートになった理由」や「既卒ニート期間の過ごし方」は履歴書でチェックされたり面接でよく聞かれたりするので、自信をもって記入・回答できるように準備しておきましょう。
また、面接での回答を丸暗記するのは避け、どのような質問がきても柔軟に答えられるよう対策しておくことをおすすめします。回答を丸暗記してしまうと、面接本番に緊張で頭が真っ白になった際に何も答えられなくなってしまうという場合も。このような事態を避けるためにも、よくある質問に対する回答をざっくり決めておき、本番で柔軟に答えられるように対策をしておきましょう。
既卒ニート向けの履歴書・職務経歴書の書き方
既卒ニートの方のなかには、「社会人経験がないから履歴書が書けない…」と悩んでいる方もいるでしょう。ニート歴のある方が履歴書・職務経歴書で企業にアピールするためには、空白期間の説明と就業意欲を伝えることが大切です。
アルバイトやボランティアの経験があるなら、職歴欄に記入して構いません。在学時の経験でも、「今まで何をしてきたのか」という点はアピールポイントにつながります。これまでにアルバイト経験やボランティア活動の経験がない場合は、採用担当者が分かりやすいよう職歴欄に「なし」と記載してください。
空白期間をカバーするためには、ニート期間で取得した資格やスキルを記載するのがおすすめです。たとえば、「キャリアアップのため語学の勉強をしていた」などのアピールができれば、マイナスイメージにはつながりにくいと考えられます。ニート歴を見た企業の「早期退職しそう」という懸念が拭えるような履歴書を作成しましょう。
ニート歴がある場合の応募書類作成のコツが知りたい方は、「ニートの履歴書の書き方を例文つきで解説!就職活動を成功に導く方法とは?」のコラムもあわせてご覧ください。
既卒ニートが面接で空白期間について聞かれる理由
既卒ニートの方が面接で聞かれがちなのは、「空白期間に何をしていたか」という質問です。ここでは、企業が空白期間を確認する理由をまとめました。空白期間について聞かれる理由を知り、面接官の意図を理解して面接に臨みましょう。
既卒ニートが面接で空白期間について聞かれる理由
- 働く意欲があるかチェックしている
- 入社後すぐに辞めないかを確認している
- 応募者の人間性について知るため
働く意欲があるかチェックしている
面接官が空白期間を聞く理由は、応募者の働く意欲があるかどうかをチェックしているからです。面接官は働く意欲があり、自主的に考えて行動してくれる人を採用したいと考えています。働いていない空白期間があると、「この人は働く気があるのだろうか」「働き始めてもモチベーションを保てないのでは」と不安に思われることも。企業側は、働く意欲を確かめるために空白期間に何をしていたのかを質問し、応募者の意欲を判断しています。
入社後すぐに辞めないかを確認している
面接官が空白期間を聞くポイントは、入社後すぐに辞めないかを確認するためです。企業は新しい人材を採用すると採用コストや教育コストがかかるため、なるべく長期的に働いてくれる人材を採用したいと考えています。そのため、空白期間の質問を通して長く働く意思があるか確認しているでしょう。空白期間について質問をされたときは、会社で将来どのように成長していきたいかを伝えることで、長期的に働く意思をアピールできます。
応募者の人間性について知るため
応募者の人間性について知るため、空白期間に何をしていたのか質問する場合もあります。既卒ニートは就職の経験がないため、どのような人材なのかを知る判断材料が少ないからです。空白期間に取り組んでいた内容から応募者の内面を知ることで、入社後のミスマッチを事前に防げ、早期離職を阻止するといった意図が考えられます。
空白期間を面接で聞かれたと気の答え方は「空白期間を面接で聞かれたら?「何もしていない」はOK?答え方や例文を紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
既卒ニートの面接対策!空白期間の7つの回答ポイント
ここでは、面接で空白期間を質問された際のポイントをご紹介します。内容をしっかり押さえ、自信をもって面接で答えられるようにしましょう。
1.空白期間があっても嘘をつかず正直に答える
既卒ニートになった理由を聞かれた際は、嘘をつかずに正直に伝えましょう。後ろめたい理由を隠そうとすると辻褄が合わなくなり、面接官に嘘を見破られる可能性が高いからです。面接で嘘をついたことで、信用を失ってしまう恐れもあるでしょう。
空白期間に何もしておらず、理由が答えにくい場合は「空白期間の理由を上手く説明する方法とは?例文とあわせて解説」で例文を紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
2.既卒ニートになった理由や反省点を説明できるようにする
既卒ニートになった理由や反省点はできるだけポジティブに言い換えましょう。現在は働く意欲があることをアピールすれば、面接官にも納得してもらいやすくなります。また、働こうと思ったきっかけを合わせて話すと、就職に対する就業意欲の強さが伝わりやすいでしょう。
3.既卒ニート期間の過ごし方を整理しておく
面接官に好印象を与えるためにも、既卒ニートとして過ごしていた期間にしていたことを整理しておきましょう。ニート期間に設定していた目標は達成できたのか、どのような努力をしていたのかをまとめておくと、より良い印象を残せるでしょう。万が一うまく過ごせなかったとしても、なぜ失敗してしまったのか、その反省を今後どう活かしていくかを明示できると、前向きさが伝わりやすくなります。
既卒ニート期間の過ごし方は、就職活動に関する内容を用意できると高い評価につながりやすいでしょう。
4.空白期間を乗り越えたきっかけを前向きに話す
空白期間を乗り越えたきっかけを前向きに話すと、就職に対する意欲や熱意が伝わりやすくなります。空白期間を乗り越えるために取り組んでいたことや努力したことは、できるだけ詳細にアピールするのがポイントです。
面接の進み方によっては、内容を深堀りされる可能性もあるため、あらかじめ質問されそうなことを予測し、答えを準備しておくと良いでしょう。
5.就職に対する熱意や今後の目標をアピールする
空白期間について話す際は、就職に対する熱意や今後の目標をアピールすることが重要です。
既卒ニートの場合も就職に対する熱意や明確な目標があることを伝えれば、面接官の不安を払拭できる場合があります。より強い意志を伝えるためにも、企業研究をしっかり行い、企業理解を深めておくこともおすすめです。
6.空白期間が長い場合はその間にスキルアップしたことを話す
空白期間が長かった場合は、その間に磨いたスキルについて話しましょう。たとえば、「目指したい職種で活用できる資格を取得した」「コミュニケーション能力を身につけるためにアルバイトをした」といった経験は、アピールとして効果的です。
また、空白期間が数年にわたる場合は、時系列で説明するようにします。時系列で説明すれば、段階的に何をしてきたのかを伝えられるため、採用担当者も理解しやすいでしょう。
7.病気や怪我が理由の場合は問題なく働けることを伝える
病気や怪我が原因で「既卒ニート」の期間があった場合、現在は問題なく働けることを必ず伝えておくのが大切です。休養していたことは、面接で正直に伝えて構いません。むしろ先に伝えておかなければ、お互いに今後の業務に支障が出てしまう可能性もあるでしょう。
企業は「今後長く働いてくれるか」という点が気になっていると考えられます。「完治したため問題なく働ける」「療養中も勉強は続けていた」などポジティブに伝えられるようにすると良いでしょう。
半年程度の空白期間ならマイナスイメージになりにくい
明確に「いつまで」という期間は決まっていませんが、半年程度であれば職歴に空白期間があってもマイナスイメージにはなりにくいとされています。一般的な就職活動にかかる期間は3ヶ月程度のため、半年程度であれば「空白期間が長い」というイメージは抱かれにくいでしょう。「納得のいく勤め先を探していた」「資格の勉強をしていた」などの明確な理由を説明できれば、むしろ熱意や意欲が高いと評価される可能性もあります。ただし、空白期間が長くなると就職の難易度が上がるのは事実のため、できるだけ早めに行動するのが就活を有利に進めるコツといえるでしょう。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
既卒ニートからの就職はできることから始めるのが大切
就職先が決まらず、「既卒ニートになってしまった…」と悲観するのではなく、就職するためにできることから始めることが大切です。
既卒ニートの方のなかには就職活動を初めて行う人もいるでしょう。初めから就活が上手くいくとは限らず、失敗を重ねて落ち込んでしまうこともあるかもしれません。状況によっては、自分にできそうなボランティアやアルバイトから取り組み、就職活動に備えるのも手です。
一気に正社員就職を目指すのが難しい場合は、焦り過ぎず自分のペースで徐々にレベルアップを目指していきましょう。
「一人で就活を進めるのが不安」「面接で何を答えたら良いか分からない」という既卒ニートの方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、ニートやフリーター、既卒者などの若年層に特化した就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが仕事探しから面接対策、企業とのやり取りなどを全面的にサポートするので、安心して就活を進められます。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にご相談ください。
既卒ニートの方が抱える疑問や不安に関するFAQ
ここでは、既卒ニートの方が抱きがちなお悩みを解決します。空白期間があることにより疑問や不安を抱えている方は、その悩みを解決してから就活に挑みましょう。
既卒ニートに当てはまるのはどんな人?
既卒ニートとは、高校や大学、専門学校を卒業後一度も正社員就職した経験がなく、現在も就学や就業をしていない人のことを指します。既卒ニートは学校卒業後に就業経験がある第二新卒や、非正規の仕事で生計を立てているフリーターと混同しやすい言葉なので、注意が必要です。詳しくは、このコラムの「既卒ニートとは?」をご一読ください。
既卒ニートから公務員を目指せる?
公務員試験に合格すれば、既卒ニートから公務員になることも可能です。ただし、公務員試験は年齢制限が設けられており、上限は自治体や職種によって異なります。受けたい公務員試験の受験資格を調べたうえで、早めに行動することが重要です。既卒ニートから公務員を目指す方法は、「ニートから公務員になるには?試験の内容や面接のコツ、注意点を解説」をご一読ください。
既卒フリーターなのですが、このまま就職しないと厳しいですか?
既卒フリーターを続けていると、段々生活が厳しくなる可能性があります。
正社員の場合は勤務年数や実績に応じて給与が上がる傾向にありますが、フリーターは昇給や昇格を見込めないのがほとんど。また、フリーターと正社員とでの生涯給与の差も大きいため、結婚や出産といったライフイベントにも対応しづらくなるでしょう。詳細は「フリーターにはデメリットが多い!社会保険や税金について正社員と比較」で説明しています。
既卒ニートから就職後、仕事についていけるか不安です
初めての仕事に不安を抱いている場合は、研修制度がしっかりしている企業や、自分に向いている仕事を探しましょう。
希望条件に合う企業を見つけるなら、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは、就活や仕事に関する悩みや希望を聞いて一人ひとりに合った求人を紹介してくれるので、自分にぴったりの仕事を見つけやすいでしょう。ハタラクティブでは、所要時間1分程度の適職診断も無料ででき、自分に合った仕事を探せるので、お気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。