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第二新卒の転職のやり方を解説!後悔しない方法・成功のコツ7選も紹介
この記事のまとめ
- 第二新卒の転職を成功させるには、自己分析や企業研究・選考対策といった準備をしっかり行うことが大切
- 第二新卒の転職準備が不十分だと、入社後のミスマッチや転職活動の長期化につながる
- 第二新卒は年齢が若いため、ポテンシャル採用で未経験の職種・業種でも採用されやすい
- 面接で志望動機を聞かれたら、応募先企業でどのように活躍したいのかを述べることが重要
- 第二新卒の転職準備に不安を感じたら、エージェントの力を借りてみよう
あなたにおすすめ!
転職したいと考えているものの、やり方が分からず困っている第二新卒の方もいるのではないでしょうか。転職活動をする際は、転職の目的を明確にし、スケジュールを立てることが大切です。また、自己分析や企業研究、面接練習などの選考対策も欠かさずに行いましょう。
このコラムでは、第二新卒の方が内定を獲得するための転職準備について詳しく解説します。第二新卒で転職するメリットや転職活動をするのにおすすめな時期も紹介しているので、ぜひご一読ください。
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第二新卒の転職準備のやり方
第二新卒の転職を成功させるには、選考に向けた準備をしっかり行うことが大切です。ここでは第二新卒の転職準備のやり方を詳しく解説するので、これから転職活動を始める方はぜひご一読ください。
1.転職の目的を明確にする
転職を成功させるためには、「なぜ転職したいのか」「転職を通じて何を実現したいのか」をはっきりさせることが大切です。転職の目的が曖昧なままだと、面接で説得力のある志望動機を伝えるのが難しかったり、入社後に「前の仕事を続ければ良かった」と後悔してしまったりするリスクがあります。「キャリアアップしたい」「業務の幅を広げてさらに活躍したい」など具体的な目標を設定し、その目的に合った転職先を探しましょう。
転職活動が初めての方は、「転職活動が初めてのときは何から始める?準備・やり方・流れを紹介」のコラムをぜひご一読ください。転職活動の基本の流れや未経験から挑戦しやすい仕事などを紹介しています。
2.転職活動のスケジュールを立てる
転職活動のスケジュールを立てることも欠かせません。たとえば、「10月入社を目指すために7月から転職準備を始める」のように具体的に考えましょう。
転職準備に必要な期間は、1〜3ヶ月ほどが一般的です。限られた期間のなかで、応募書類を準備する時間の確保や面接日の日程調整、退職日の交渉などの予定を組みます。
第二新卒の転職者の場合、仕事を続けながら転職活動をする人もいるでしょう。働きながら転職活動をする場合は、選考日程と出勤日の兼ね合い、業務の引き継ぎに掛かる時間などを考慮して時間を確保する必要があります。現職の業務に支障をきたさないよう、無理のない範囲でスケジュールを組みましょう。
3.自己分析をして自分に合った仕事を探す
転職先を探し始める前に、自己分析を行いましょう。転職準備として自己分析を行うことで、自分に合った仕事を見つけやすくなり、転職先企業とのミスマッチを回避しやすくなります。
前職と現職での経験を振り返り、自分が得意なことや不得意なこと、習得したことなどを書き出して整理してみましょう。仕事上のポジションや成果を通して、自分の特性ややりがいを感じる業務などを把握することが大切です。新卒のころには備わっていなかった技術や能力を発見できることもあるので、第二新卒で転職する際にも自己分析を行いましょう。
自己分析については、「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」のコラムで詳しく解説しています。「自己分析って正直めんどくさい」「転職活動をするにあたってそんなに重要なの?」などと考えている方は、ぜひご覧ください。
転職サイトを活用する
転職先を探すときは、転職サイトを活用するのがおすすめです。転職サイトには多くの求人情報が掲載されており、毎日更新されるため、効率的に情報収集ができます。
スキルや経歴に自信がない場合は、「第二新卒歓迎」や「未経験可」の求人を多く取り扱うサイトを選ぶのがおすすめです。複数の求人サイトを併用し、幅広い選択肢から比較検討してみましょう。
希望条件の優先順位を決める
仕事内容・勤務時間・勤務地・給与など、仕事をするうえで譲れない条件は何かを考えましょう。希望条件が多いほど、それらをすべて満たす求人を見つけるのが難しくなるため、順位を決めることが大切です。
ハタラクティブの独自調査「若者しごと白書2025」によると、フリーター・正社員それぞれが「仕事選びで重視すること」は以下のようになっています。
フリーター | 正社員 | |
---|---|---|
1位 | 希望する仕事内容かどうか(31.6%) | 希望する仕事内容かどうか(31.9%) |
2位 | 理想的な勤務時間(固定勤務制やシフト制)や休日数か(12.7%) | 希望する収入が得られるか(20.0%) |
3位 | 希望の労働時間で働けるか(12.3%) | 理想的な勤務時間(固定勤務制やシフト制)や休日数か(7.7%) |
4位 | 社風や職場の雰囲気が合うか(11.7%) | 希望の労働時間で働けるか(7.3%) |
5位 | 希望する収入が得られるか(10.6%) | 社風や職場の雰囲気が合うか(6.3%) |
※回答者数:フリーター1,000人、正社員1,000人
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 2-6. 仕事選びで最も重視していること(p.24)」
フリーター・正社員どちらも「希望する仕事内容か」を特に重視して仕事選びをしていることが分かります。また、フリーターは勤務時間や休日数、労働時間などを、正社員は収入を重視する傾向にあることも分かりました。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
4.企業研究を行う
応募先企業が決まったら企業研究をしましょう。具体的には、事業内容や企業理念、競合他社との違いなどを調べます。企業のWebサイトだけでなく、口コミサイトやニュース記事なども参考にすることで、より深く理解できるでしょう。
企業研究を行うことで、志望動機に説得力をもたせることができ、採用担当者から好評価を得られる可能性が高まります。
企業研究については「企業研究のやり方を解説!調べることや就職・転職活動への活かし方も紹介」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。
5.クオリティの高い応募書類を作る
履歴書・職務経歴書といった応募書類はあなたの第一印象を左右するため、完成度が高いものを用意する必要があります。「証明写真の表情は不自然でないか・身だしなみは適切か」「誤字脱字がないか」「和暦・西暦は統一できているか」など、細かい部分までしっかりチェックしましょう。
また転職活動では、応募先企業の求める人物像に合わせてアピールする必要があります。たとえば、法人営業・個人営業の経験が求められる仕事に応募する際は、他社との差別化を図るために行った提案や契約数を伸ばした経験などを自己PRや志望動機に盛り込むのがコツです。
6.基本的なビジネスマナーを学んでおく
選考が本格的に始まる前に、基本的なビジネスマナーを身につけておきましょう。第二新卒は社会人経験があるため、新卒とは違ってビジネスマナーが身についていると期待されるケースがあるようです。
選考過程でマナーが備わっていないと判断されれば、企業側は教育する手間を考慮して採用を躊躇する可能性もあります。転職準備の期間中に、身だしなみや言葉遣い、名刺の受け渡し方などの基本的なビジネスマナーを身につけておきましょう。
面接のマナーに不安がある方は、「面接マナーを解説!就職・転職活動に必須の礼儀作法と身だしなみとは」のコラムで受付のマナーや入退室のマナーを確認してみてください。面接本番までに不安な気持ちをなくし、自信をもって臨めるようにしましょう。
7.面接対策を何度も行う
面接対策は自信がつくまで繰り返し行いましょう。対策が不十分だと、面接本番で焦ったり緊張したりした際に、頭が真っ白になってしまう可能性があるからです。また、面接対策ができていないことが面接官に伝わると、「意欲が低いのではないか」とマイナスな印象につながる恐れがあります。
面接対策では、想定される質問の答えを用意するだけではなく、実際に声に出して練習してみましょう。事前に練習しておくことで、堂々とした態度で面接に臨みやすくなります。
第二新卒の面接対策については、「第二新卒の就活は厳しい?うまくいかない原因や成功へのステップを解説」のコラムをご一読ください。
自分一人で面接対策をするのに自信がない場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。本番の面接を想定して行う「模擬面接」を受けることができ、面接への苦手意識を減らせるでしょう。
そもそも第二新卒とは
第二新卒とは一般的に、新卒入社3年以内で転職活動をする人のことを指します。
第二新卒は年齢が若く将来性があるため、採用したいと考える企業は多いようです。また、社会人経験があることから、「基本的なビジネスマナーが身についている」「即戦力になり得る」として期待される傾向にあります。第二新卒特有の魅力を理解しておけば、転職活動で効果的にアピールできるでしょう。
企業側が第二新卒に感じる3つの魅力
第二新卒の魅力は、若い人材でありながら就業経験がある点です。以下に第二新卒の3つの魅力をまとめました。
企業側が第二新卒に感じる魅力
- 基本的なビジネスマナーが備わっている
- 将来の伸びしろに期待できる
- 前職のやり方が染み付いていないため、教育しやすい
1.基本的なビジネスマナーが備わっている
第二新卒は、前職で基本的なビジネスマナーを習得しているとみなされる可能性があります。挨拶やメール対応などのビジネスマナーが備わっていれば、新卒のようにイチから教える必要がありません。そのため、「新卒と比べて教育コストが削減できる」と考え、第二新卒を積極的に採用する企業もあるようです。
2.将来の伸びしろに期待できる
第二新卒は年齢が若く経験が浅いため、柔軟性があり新しいことを吸収しやすいと期待する企業もあるようです。大学や大学院などの学校を卒業後3年以内という若い年齢なので、過去の経験よりも将来性が重視される傾向にあります。
3.前職のやり方が染み付いていないため、教育しやすい
第二新卒は前職の就業期間が短いため、教育しやすいというメリットもあります。前職で3年以上経験を積んでいる場合、転職先の人間関係や仕事の進め方に慣れるのに時間が掛かったり、「前職のやり方が良い」と不満を抱いたりする恐れがあるでしょう。そのため、経験の浅い第二新卒を採用して教育したいと考える企業もあるようです。
第二新卒の特徴をさらに詳しく知りたい方は、「第二新卒は再就職できない?既卒との違いや転職成功のポイントをご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
早期退職を心配される可能性もある
企業側は、第二新卒の求職者に対して「また数年で辞めてしまうのでは」と心配するケースもあるようです。なかでも、入社1年未満での転職は難易度が高いといえます。採用担当者に納得してもらえそうな退職理由がない場合は、1年以上就業してから転職を検討してみましょう。
また、採用面接で企業や周囲の人に責任を押しつけるような退職理由を述べた場合、「また同じ理由で辞めるのでは」「なんでも他責にする人なのでは」と不安を抱かれる可能性があります。企業側の不安を払拭できるように、前向きな伝え方を考えておきましょう。退職理由の伝え方については、「退職理由で給料が安いことをどう伝える?例文を交えてコツをご紹介」や「退職理由は『やりたいことが見つかった』でもいい?上司に伝える注意点とは」のコラムで紹介しています。こちらも併せて参考にしてみてください。
第二新卒で転職をする3つのメリット
「第二新卒 転職」というキーワードでWeb検索をすると、「厳しい」「やめとけ」「人生終了」といった言葉が目に入ることがあります。そのような言葉を見て、「第二新卒での転職は早過ぎるのかな」「やっぱりやめようかな」と考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、第二新卒からの転職では、未経験の職種・業種でも採用されやすかったり、新卒時に内定をもらえなかった企業に再挑戦できたりするなどメリットもあります。第二新卒は転職市場での価値が高いため、良くない意見ばかりを気にするのではなく前向きに行動してみましょう。
未経験の職種・業種でも採用されやすい
前項の「将来の伸びしろに期待できる」で述べたように、第二新卒は転職市場の中で年齢が若く、将来性を期待してもらえるため、未経験の職種・業種であっても採用されやすいメリットがあります。
反対に、年齢が上がるほど未経験の仕事に採用されにくくなるため、未経験の職種・業種に挑戦してみたい方は第二新卒の今がチャンスといえるでしょう。年齢が若いうちのほうが転職しやすい理由は、「転職が難しい原因とは?有利なのは20代だけ?成功させるコツを解説」のコラムの「転職が難しいといわれる理由は年齢によって異なる」で解説しています。気になる方は併せてご覧ください。
新卒時よりも自分のやりたいことが明確になっている
第二新卒は社会人経験があるため、新卒のときよりも自分の適性ややりたいことがはっきりと分かっている人もいるでしょう。自分が目指したい職種・業種が絞れていれば、求人が探しやすくなるほか、面接で志望動機や入社後の目標を明確に伝えることができ、採用担当者から評価してもらいやすいといえます。
新卒時に内定をもらえなかった企業に再挑戦できる可能性がある
第二新卒の転職では、新卒時に内定をもらえなかった企業に再挑戦できる可能性があります。求人情報に「第二新卒OK」「第二新卒歓迎」といった文言が記載されている場合は、第二新卒の方も応募が可能です。
第二新卒が転職準備を怠ってはいけない理由
転職準備が十分ではないと、再び早期退職につながったり採用がなかなか決まらなかったりして苦しい思いをする可能性があります。後悔しないために、転職準備は入念に行いましょう。
入社後にミスマッチを感じてしまう
退職理由が曖昧だったり自己分析がきちんとできていなかったりすると、入社後にミスマッチを感じてしまうことがあります。転職準備の段階で仕事に対する価値観や求める条件を把握したうえで、自分に合った仕事を探しましょう。
また、給与や休日などの待遇面だけを見て会社を選ぶと、入社前に想像していた業務内容とギャップを感じてしまうことも。準備が不十分なまま転職すると、再び同じ理由で早期退職する可能性があります。
現職の業務が疎かになってしまう
転職準備のスケジュール管理が疎かになると、現職の業務との両立が難しくなる場合もあるでしょう。たとえば、「面接日と現職のミーティングを同じ日にスケジューリングしてしまう」「応募書類の作成に追われて焦り、業務でのミスにつながる」などが考えられます。
仕事を続けながら転職をする第二新卒の方は、現職の業務に悪影響が出ないように余裕をもって計画を立てることが大切です。
転職活動が長引いてしまう
転職準備が不十分だと、なかなか内定がもらえず転職活動が長引いてしまう可能性があります。自己分析や企業研究がきちんとできていないと、企業の求める人材像に沿ったアピールが難しくなるためです。
また、転職理由や志望動機が不明瞭だと、採用担当者に意欲が伝わりません。将来の成長が見込めない人材と判断され、採用を見送られてしまうでしょう。
第二新卒の転職活動で避けたいこと
転職活動においてやるべきことや第二新卒で転職するメリットを知っていても、間違ったやり方で進めてしまえば内定から遠ざかってしまい、時間がもったいないといえます。ここでは、第二新卒の転職活動で避けたいことをまとめました。
1.今の仕事から逃げるために転職活動をする
今の仕事に不満があり、その環境から逃れるために転職先を変えるのは避けましょう。企業で働いていれば、「もっと給与を上げたい」「毎日定時で帰りたい」といった願望が出てくるものです。
現状から逃れるために転職活動を始めても、退職理由と志望動機がかみ合わなかったり、嫌なことが合ったらすぐ辞めるのではと思われたりして採用担当者に響くアピールをするのが難しいといえます。また、新しい転職先でも不満を感じたらすぐに辞めてしまい、逃げ癖がつく恐れもあるでしょう。
2.転職先が決まる前に今の仕事を辞める
転職先が決まる前に今の仕事を辞めるのも、できれば避けたいものです。収入がない状態で転職活動をすると焦りやすいため、退職するのは次の職場が決まってからが理想といえます。「お金に余裕がないからとにかく早く就職しなきゃ」という思いから、仕事選びを妥協することにもつながりかねません。
3どちらが優れているかという視点で企業選びをする
気になる企業が複数あった場合に、「どこが一番優れているか」という視点で選ぶのは避けてください。企業の優劣を判断する基準は、設立年数や企業理念、事業内容、給与など人それぞれ感覚が違うでしょう。そもそも、企業に優劣をつけること自体あまり好ましくありません。
優れていると感じる企業であっても、自分とその企業の相性が合うとは限らないのです。
企業を選ぶ際は、自分にとって働きやすいか・やりたいことが実現できるかを重視するようにしましょう。
4.辞める理由を会社や周りの人のせいにする
「『人のせいにする人』の心理とは?特徴や職場での適切な対応方法を知ろう」のコラムの「いつまでも人のせいにしているとどうなる?問題点や末路は?」で述べているように、辞める理由を会社や周りの人のせいにしていては、自分の成長につながりません。「今の会社を選んだ決め手は何だったか」「どうして辞めたいと思ったのか」「同じ状況にならないためにはどのような転職先を選ぶべきか」を考え、次のステップに向けて行動を起こしてみましょう。
5.将来のビジョンが不明瞭なまま転職活動をする
将来のビジョンが不明瞭なまま転職活動をすると、目標から逆算して計画を立てることができず、自分に合う転職先を見つけるのに時間がかかってしまいます。
また、転職先でミスマッチを感じるリスクも高まるでしょう。新しい会社に入ったとしても、「やっぱり違うことがやりたい」と感じて数ヶ月~数年で退職してしまう可能性があります。
将来のビジョンを考えることが重要な理由は、「就活や転職活動でキャリアビジョンを描くメリット」で解説しています。数年後の自分について深く考えたことがない方は、併せて参考にしてみてください。
6.新卒の就活と同じように考えて行動する
第二新卒の転職活動は、新卒の就活とは考え方を変えてみてください。新卒の就活では、エントリーが解禁されると同時に10~20社などたくさんの企業に応募する人が多いでしょう。
第二新卒の転職活動では、「自分に合う企業を見つけて長く働くこと」を重視して求人を選ぶのが大切です。特に、働きながら転職活動をする場合は、新卒のように何社も同時に応募するのは難しいといえます。「大手企業で働きたい」「休みが取りやすい職場が良い」といった理由だけで選ぶのではなく、新卒入社した企業で感じたことや得たスキルなどを整理したうえで求人を探しましょう。
7.待遇だけを見て転職先を決める
「年間休日数が多い」「給与が高い」のように待遇に魅力を感じる企業でも、仕事内容や職場の雰囲気が合わなければ長く働き続けるのは難しいです。たとえば、結果主義の企業では毎日のようにプレッシャーを感じたり、反対にアットホームな社風の企業では人間関係のストレスを感じたりすることがあります。
応募する企業を選ぶ際は、このコラムの「企業研究を行う」で述べたように必ず企業研究を行いましょう。
8.応募書類の内容が志望企業に合っていない
「履歴書と職務経歴書はそのまま使い回してOK」と考えている方もいるかもしれませんが、それは間違っています。履歴書と職務経歴書は、応募する企業に合わせて志望動機や自己PRなどの内容を書き換えましょう。
履歴書の書き方については「第二新卒の履歴書の書き方とは?新卒時との違いや職務経歴書についても解説」のコラムを、職務経歴書の書き方については「職務経歴書の書き方を解説!フォーマットの種類や例文も紹介」のコラムをご覧ください。
転職エージェントでは、サービスの一環として応募書類の添削を行っています。プロ目線のアドバイスをもらいたい方や自分の作った応募書類に自信がない方は、エージェントに相談するのがおすすめです。
9.面接で自分本位なアピールをする
面接で長所や自己PRなどを聞かれた際に、自分本位なアピールをしないように気をつけましょう。たとえば、「リーダーシップがあり、いつもグループの先頭に立って行動します。また、自分の意見を伝えるのが得意で、思ったことはすぐに発言します」のように伝えると、「協調性はあるのかな」「周りの意見を聞くことはできるのかな」と思われてしまう可能性があります。
自分本位なアピールだと受け取られないように、「前職では、上司から『信頼できる』と言っていただけました」のように人から言われたことも併せて伝えるようにしましょう。
「転職がうまくいかないのはなぜ?年齢別の原因や疲れたときの対処法を解説」のコラムでは、転職に失敗する原因を詳しく解説しています。これから転職しようと考えている方は、併せて参考にしてみてください。
第二新卒の転職準備に適した時期
第二新卒の転職準備に適しているのは、入社月から1〜3ヶ月さかのぼった時期です。自分が目指したい入社月や、業界・企業にとってニーズがある時期を見極めましょう。
4月入社を目指す場合は1~3月
第二新卒におすすめなのが、4月入社を目指した1〜3月の転職準備です。4月は新卒の入社時期であるため求人数が比較的多く、入社後は新卒と一緒に研修を受けられる可能性があります。そのため、スキルを着実に身につけたい第二新卒の方は、1〜3月に転職準備を進めるのがおすすめです。
10月入社を目指す場合は7~9月
10月入社を見据えた7〜9月も、第二新卒の転職準備に適した時期といえます。10月は下半期に切り替わるタイミングで、4月に次いで求人数が多めだからです。
10月入社では、新人教育の必要がなく即戦力となる人材が採用される傾向にあります。採用後すぐ実務に携わり、速いスピードでスキルアップしたい第二新卒の方におすすめの時期といえるでしょう。
第二新卒の転職におすすめな時期については、「第二新卒の転職時期はいつがおすすめ?失敗しない求職活動のコツを解説!」のコラムでも詳しく解説しています。何月に転職するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
第二新卒の転職成功のためのコツ6選
転職を成功させるために、第二新卒から目指しやすい業界や面接で聞かれやすい質問についても知っておきましょう。ここでは、第二新卒の転職成功のためのコツを6つ紹介します。
第二新卒の転職成功のためのコツ
- 第二新卒が目指しやすい業界について知る
- 前職で身につけたスキルや経験をアピールする
- 柔軟性や順応性をアピールする
- 面接で聞かれやすい質問の対策をする
- 転職理由は前向きな言葉で答える
- 志望動機は将来の目標と一貫性をもたせる
1.第二新卒が目指しやすい業界について知る
第二新卒が目指しやすいのは、成長が見込まれる業界やポテンシャルを重視する業界です。
これからの成長が見込まれる業界
以下のような、今後需要の高まりが見込まれる業界は第二新卒から転職を目指すのに向いています。
- ・AI業界
- ・EC業界
- ・IT業界
- ・医療、介護業界
- ・エンタメ業界
なかには若い人材を積極的に採用する企業もあり、スキルアップの機会も見込めるでしょう。
成長が見込まれる業界については「2025年版!これから伸びる業界は?需要が増える可能性がある仕事も解説」のコラムでまとめているので、併せてご覧ください。
ポテンシャルを重視する業界
年齢が若いほど性格や将来性を見てもらいやすいため、第二新卒の方はポテンシャルを重視する業界も視野に入れてみましょう。ポテンシャルを重視する傾向がある主な業界は、以下のとおりです。
- ・人材サービス業界
- ・不動産業界
- ・保険業界
- ・小売業界
- ・サービス業界
上記のような業界では、スキルや経験よりも学ぶ意欲や柔軟な考え方を重視している傾向があります。また、「未経験可」の求人では研修制度やキャリア支援が充実している企業もあるようです。
第二新卒が目指しやすい業界については「第二新卒にオススメの転職先を紹介!」のコラムでも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
第二新卒は大手企業に転職できる
第二新卒から大手企業に転職することは可能です。特に、経験してきた仕事が転職先で活かせたり、先述したようなポテンシャルを重視する企業に応募したりする場合は採用されるケースがあるでしょう。
ただし、第二新卒から中途採用枠に応募する場合は、経験と実績のある人がライバルになります。自分よりもスキルや経験を備えている人が多数応募してきた場合、採用を見送られてしまう可能性が高いでしょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
2.前職で身につけたスキルや経験をアピールする
第二新卒で転職をする場合は、前職で身につけたスキルや経験をアピールしましょう。未経験の職種に応募する場合でも、コミュニケーション力や問題解決力、スケジュール管理能力といった「ポータブルスキル(職種・業種が変わっても役に立つスキル)」をアピールすれば高評価につながります。
面接でどんなスキルをアピールすれば良いか分からない方は、「転職に役立つスキル一覧!ポータブルスキルとそのアピール方法も紹介」のコラムをご一読ください。
3.柔軟性や順応性をアピールする
「ポテンシャルを重視する業界」で述べたように、第二新卒はポテンシャル採用をしてもらいやすいため、柔軟性や順応性をアピールすると効果的です。企業側は、求職者の年齢が若いほど特定の企業の方針に染まっておらず、自社に馴染んでくれそうだと期待しています。
4.面接で聞かれやすい質問の対策をする
第二新卒が面接で聞かれやすいのは、「転職理由」と「志望動機」の2つです。面接本番に落ち着いて答えられるように、内容をきちんと考えておきましょう。
転職理由と志望動機については、「転職理由を第二新卒が伝える際の注意点は?面接の回答例文や書き方も紹介」と「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラムでそれぞれ解説しています。どちらのコラムも例文を紹介しているので、参考にしながら書き進めてみてください。
5.転職理由は前向きな言葉で答える
面接で転職理由について聞かれたら、たとえネガティブな理由で辞めていたとしても前向きな言葉で伝えるようにしましょう。なぜなら、会社や周囲の人への不満を転職理由としてそのまま伝えてしまうと、「責任転嫁しているだけなのでは」「同じ理由でまたすぐに辞めてしまうのでは」などと懸念される場合があるからです。「この企業で長く働きたい」という意欲をアピールするために、前向きな答え方を考えておきましょう。
仕事内容のミスマッチが原因で辞めた場合の例文
前職では、お客さまからご意見・ご要望を伺っているにもかかわらず、顧客ニーズに合わせたサービス提供が難しい環境にありました。また、お客さまが求めていないサービスのご提案をしなければならない機会も多くありました。
上司にサービス内容の改善案を提出して働きかけましたが、会社が長年行っているサービスを変えることは難しく、実現できませんでした。お客さまのご意見・ご要望に合わせて、より満足度の高いサービス提供ができる仕事に携わりたく、転職を決意しました。待遇に不満があって辞めた場合の例文
給与水準が低く、経済的なゆとりがもてないことが理由で退職しました。先輩社員の話を聞くと、3年後・5年後も大幅な昇給が見込めない状況です。両親が仕送りを必要としているほか、今後家族を持つ可能性を考えると、今の会社で働き続けるのは難しいと考え、転職を決意しました。
御社では、成績に応じたインセンティブが得られる点に惹かれました。御社に入社し、売り上げを伸ばすことでキャリアアップを実現したいと考えております。6.志望動機は将来の目標と一貫性をもたせる
志望動機は、将来の目標と一貫性をもたせましょう。志望動機と目標にずれがあると、「計画性がない」と捉えられてしまう可能性があります。
志望動機に説得力をもたせるためには、入社後の具体的な目標も伝えることが大切です。企業のビジョンと合う目標を伝えられれば、「長く活躍してくれそうだ」と思ってもらえる可能性が高まります。
この条件を満たしていれば転職がおすすめ!第二新卒のためのチェック項目
第二新卒のための転職チェック項目
- 新しい会社でイチから経験を積むことになっても、転職したいと思う
- 転職の目的がはっきりしている
- 今の仕事の悩みなどを相談したが、自分の力ではどうすることもできない
- 【仕事を辞めてから転職する場合】1~3ヶ月分の生活費の貯金ができている
転職活動を始めようと意気込んでいても、「転職して後悔しないかな」「本当に転職しても大丈夫かな」と迷っている方もいるかもしれません。ここで紹介する4つの条件を満たしていれば、転職しても後悔しない可能性が高いといえます。自分に当てはまるか確認してみてください。
新しい会社でイチから経験を積むことになっても、転職したいと思う
第二新卒は年齢が若いため、転職すれば新しい会社でイチから経験を積むことになります。特に4月入社の場合は、新卒と同じ立場で業務に取り組むことになるでしょう。
「今の会社に在籍し続けるよりも、新しい会社で成長したい」と考えられるのであれば、転職をするのがおすすめです。
転職の目的がはっきりしている
このコラムの冒頭「転職の目的を明確にする」で述べているように、転職をする際は目的をはっきりとさせる必要があります。なんとなくで転職活動を始めると企業選びの軸がぶれてしまうだけでなく、説得力のある志望動機を考えられません。結果的に、転職活動が長引いたり入社後のミスマッチにつながったりする可能性が高いため、目的が不明瞭な状態での転職活動は避けましょう。
今の仕事の悩みなどを相談したが、自分の力ではどうすることもできない
今の仕事の悩みや不満を相談したものの自分の力では解決に至らない場合、転職をするのがおすすめです。たとえば、人間関係で悩んでいる場合は部署異動、進捗が遅めで悩んでいる場合は業務量を減らすなどで解決できる可能性がありますが、企業によってはそれが叶わないことも。
これ以上の対処法がないと判断した場合は、今の職場で無理をせずに転職をしてみましょう。
【仕事を辞めてから転職する場合】1~3ヶ月分の生活費の貯金ができている
仕事を辞めてから転職活動をする場合は、1~3ヶ月分の生活費を貯めておきましょう。「転職活動にかかる期間とは?準備の目安や早めに終わらせるコツを知ろう」のコラムでも紹介しているように、転職活動は一般的に1~3ヶ月かかるといわれています。
金銭面の余裕がなくなると、「内定をもらえた企業に入社すれば良い」「今よりも給与が高ければどこでも良い」など、転職先を妥協して選んでしまう可能性があります。せっかく転職をするのであれば、金銭面は気にせず慎重に選びたいものです。
新卒1年目で転職したいと考えている方は、「新卒1年目で転職したい!成功させるコツや転職した人の体験談を紹介」のコラムをぜひご一読ください。効果的なアピール内容や体験談を紹介しています。
第二新卒の転職のやり方はエージェントに相談するのがおすすめ
第二新卒の転職準備で不安や疑問を感じたら、転職エージェントに相談してみるのも手段の一つです。転職エージェントとは、民間の企業が運営する就業支援サービスです。
求人紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策などのサポートも受けられます。キャリアアドバイザーと相談しながら準備を進められるため、転職が初めての第二新卒の方におすすめの方法といえるでしょう。
転職について相談したいけれど、どこに相談すべきか分からないと悩んでいる方は、「第二新卒の転職相談先はどこ?よくある悩みや質問するときのポイントを解説」のコラムをぜひご覧ください。よくある悩みや転職できた人の体験談も紹介しているので、今よりも前向きな気持ちで転職活動に取り組めるようになる可能性があります。
「転職準備の進め方が分からない」「仕事と転職活動の両立が難しい」などのお悩みがある方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブは、第二新卒や既卒、フリーターなどの若年層に特化した就職・転職エージェントです。カウンセリングにもとづいた求人紹介や応募書類の作成支援、面接対策などの充実したサービスであなたの転職をサポートします。また、専任のキャリアアドバイザーが面接日や入社日の調整を代行するため、求人に応募したあとは選考対策に集中することが可能です。第二新卒での転職を考えている方は、お気軽にお問い合わせください。
第二新卒の転職に関するお悩みQ&A
第二新卒の転職に関して、よくあるお悩みを以下にまとめました。
第二新卒における転職活動の現状を教えてください
少子高齢化により日本の労働力人口は減少傾向にあるため、第二新卒の需要は高まっているといえます。なかには、年齢が若く将来性がある第二新卒を積極的に採用する企業もあるようです。
ただし、第二新卒は再び早期退職する可能性を懸念されやすいというデメリットもあります。企業側の懸念を払拭するためには、面接で仕事に対する熱意をきちんと伝えることが大切です。
詳しくは、「第二新卒とはいつまで?転職するメリットや就職を成功させるコツを解説!」や「第二新卒は何歳まで?定義や企業にとってのメリットをご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
第二新卒の転職が「厳しい」「やめとけ」などと言われることがあるのはなぜ?
以下のような理由が考えられます。
- ・新卒と比べると求人数が少ない
・中途採用枠に応募する場合は、キャリアが足りず難易度が上がる
・早期離職するのではないかと心配する企業もある - 第二新卒は年齢が若いためさまざまな仕事に挑戦しやすいものの、新卒と比べると応募できる求人数は減ります。また、「新卒枠」「第二新卒枠」ではなく中途採用枠に応募する場合、キャリアを積んできた応募者と比べると能力が足りないと判断される可能性が高いでしょう。
- 新卒2年目で転職を考えている方には、「新卒2年目で転職は厳しい?社会人歴が少なめで会社を辞めたら甘えになる?」のコラムがおすすめです。新卒2年目で転職しても問題ない状況についても解説しているので、ぜひご覧ください。
第二新卒が転職準備でやることは?
転職の目的を明確にすることから始めましょう。目的が明確になれば自分に合った仕事を見つけやすく、転職活動のモチベーションを維持しやすくなります。
また、転職準備から内定獲得までのスケジュールを立てましょう。万全な準備を行うために、余裕のあるスケジュールを組むことが大切です。
詳しくは、このコラムの「第二新卒の転職準備のやり方」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
第二新卒が転職する際のアピールポイントは?
柔軟性や吸収力、仕事への意欲をアピールしましょう。企業側は第二新卒に対して、経歴よりも「基本的なビジネスマナー」「将来性」「教育のしやすさ」などを期待する傾向があるからです。
仕事をしながら転職準備を進められるか不安です
そのような場合は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。専任のキャリアアドバイザーに不安や疑問を相談しながら、求人紹介や選考対策などの準備を進められます。
ハタラクティブでは第二新卒の方向けの手厚いサポートを行っているので、転職準備に自信のない方はぜひご相談ください。初回の面談後はLINEでのやりとりが可能になるため、不安なことがあってもすぐに相談ができます。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。