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第二新卒がIT業界を目指すのは難しい?未経験者の転職成功のコツを紹介
更新日

この記事のまとめ
- 第二新卒は若さやポテンシャルに期待されるため、未経験でもIT業界へ転職可能
- 第二新卒者がIT業界に転職すると、年収や働き方などの面でメリットを得やすい
- IT業界は慢性的な人手不足で需要が高いため、第二新卒・未経験歓迎の求人も多い
- 第二新卒でIT業界への転職では、社会人経験や熱意をアピールするのがポイント
- 第二新卒がIT業界で活躍するためには、コミュニケーション力や論理的思考力が必要
第二新卒でIT業界に転職したくても「未経験で大手からの内定獲得は難しいのでは」とためらう人もいるでしょう。IT業界は人材不足のため、未経験の第二新卒者も転職は可能です。このコラムでは、IT業界で第二新卒や未経験者が歓迎される理由を解説。ほかにも、実際の求人事情、IT企業に転職するメリットなども紹介します。IT業界への転職を成功させるコツをつかんで、内定獲得を目指しましょう。
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第二新卒でIT業界の大手へ転職は難しい?
第二新卒の方も、大手のIT業界に転職できます。IT業界とは、情報技術を駆使した製品やサービスを提供する企業全体のことです。「ソフトウェア」「ハードウェア」「インターネット・Web」「通信」「情報処理」の5つの分野に分かれており、今後の成長が期待されている業界です。比較的新しい技術やサービスを扱っているため、若年層の従業員も活躍しています。
IT業界は人手不足のため若手の需要が高い
IT業界は、慢性的な人手不足に陥っています。サービス業のほか製造業、物流業、金融業など多くの業界でもIT化が進んでおり、需要に対してIT人材の供給が追いついていません。
経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果(7p)」によると、今後IT業界で不足する人数は2030年で約59万人、最大で79万人と予想されています。
IT業界はシステム構築やWebデザイナーなど、幅広い業務を担当する案件も多く、常にスキルアップが必要な分野です。伸びしろのある若い人材は需要が高く、第二新卒歓迎の求人も多く見られます。
第二新卒であれば熱意やポテンシャルが評価され、転職で有利になる可能性があるでしょう。詳しくは、「IT業界は入りやすいって本当?分類や就活のコツを解説」のコラムをご参照ください。
参照元
経済産業省
第1回 「第4次産業革命スキル習得講座認定制度(仮称)」に関する検討会
第二新卒とはいつからいつまで?
第二新卒に明確な定義はないものの、卒業後に就職した会社を1〜3年程度で退職し、転職活動をする人を指すのが一般的です。第二新卒にあたる年齢は最終学歴によって異なり、高卒では21〜22歳、大卒では25〜26歳くらいが該当します。ただし、第二新卒に独自の定義を設けている企業の場合は、一般的な年齢以上であっても応募が可能です。転職活動をする際は、求人の応募条件をよく確認しましょう。第二新卒の転職が有利といわれる3つの理由
IT業界は人手不足であるものの需要が高く、特に第二新卒を含む若手人材は企業からも歓迎されやすいでしょう。以下では、第二新卒がIT業界への転職に有利な理由について解説します。
1.社会人のマナーを習得していると判断されるため
社会人としてのマナーが身についていると、転職活動で有利に働く可能性があります。基本的なマナーが身についていれば、企業は一から新入社員を教育する必要がなく、採用後の教育コストを削減できることが理由です。
第二新卒で1年以上正社員としての勤務経験がある場合、企業からは電話対応や名刺交換といった最低限のビジネスマナーを習得している人材と判断する傾向があります。たとえ短期間でも正社員として勤務した経験があれば、社会人経験のない新卒や既卒より有利になる可能性もあるでしょう。
2.年齢が若くポテンシャルが期待できるため
第二新卒は伸びしろが期待できることも、転職に有利な理由の一つです。第二新卒は社会人経験があるとはいえど、若さと意欲は新卒とほぼ変わりありません。30代以上の中途採用者と比べると社会人経験は浅いものの、第二新卒は仕事のやり方や考え方に対して柔軟性が高いことが大きな強みです。素早くスキルや知識を習得し、早い段階での活躍が期待できる人材だと判断されるでしょう。
3.年間を通じて必要なときに採用できる
第二新卒は年間を通じて採用できる点も、転職に有利な理由といえるでしょう。新卒採用では年度初めの一括採用が一般的で、企業の採用活動は限られた期間に集中します。一方、第二新卒は企業が人材を必要とするタイミングで募集できるため、急な欠員補充や事業拡大にも対応が可能です。年間を通じて採用活動が行えれば、企業側はニーズに応じて人材を確保できるとともに、第二新卒にとっても転職の機会が広がります。
第二新卒の就職・転職事情については「第二新卒の需要は高いって本当?強みを活かして転職を成功させよう!」もご一読ください。
第二新卒がIT企業へ転職する4つのメリット
転職先にIT企業を選ぶと、年収が増えたりスキルアップが見込めたりするといったメリットもあるでしょう。以下では、IT企業ならではのメリットについて解説します。
今より収入アップが期待できる
IT業界はほかの業界と比べて平均年収が高く、転職によって収入アップが期待できるでしょう。第二新卒でIT企業に転職できれば、前職より年収がアップする可能性もあります。以下では、月収や年収について解説するので、参考にしてみてください。
IT業界の月額平均収入は約38万円
厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査結果の概要(7p,10p)」によると、IT業界が該当する情報・通信業の賃金は以下のとおりです。
2023年度 | 男女計 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
情報通信業(IT業界) | 38万1,200円 | 40万7,400円 | 31万7,400円 |
全産業平均 | 31万8,300円 | 35万900円 | 26万2,600円 |
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査結果の概要」
調査結果を見ると、IT業界の平均収入(残業手当除く)は、38万1,200円。一方、全産業の平均収入は31万8,300円のため、IT業界の収入が高めであることが分かります。男女とも平均収入との差は5万円以上です。
各業界の平均収入と比べても、IT業界はインフラ業、学術研究・専門技術サービス業、金融保険業に続いて高く、収入アップに期待が持てます。ただし、第二新卒の年収は新卒と同程度であるのが一般的で、転職後すぐに上がるわけではないため、注意しましょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査結果の概要
SE・プログラマーの平均年収は約558万円
IT業界では職種によって収入が異なります。IT業界における職種のなかでも、未経験の第二新卒者がチャレンジしやすい社内SE・プログラマーの平均年収は以下のとおりです。
年齢階級別 | 平均月収 (残業手当除く) | 平均賞与 | 平均年収 (残業手当除く) |
---|---|---|---|
全年齢平均 | 35万3,700円 | 95万1,000円 | 519万5,400円 |
20~24歳 | 24万2,100円 | 30万9,200円 | 321万4,400円 |
25~29歳 | 28万5,800円 | 73万3,900円 | 416万3,500円 |
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査(ソフトウェア作成者)」
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査(職種)」によると、社内SE・プログラマーの平均収入は約35万円。先程の産業別収入と比較すると、IT業界の平均よりは若干低いものの、全産業の平均よりは高めです。
第二新卒が該当する20代の収入は平均値との差はあるものの、将来的な収入アップは見込めます。第二新卒でSEやプログラマーへの転職を目指すなら、今の収入や将来性を考えて検討してみましょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査
2.専門性の高いスキルを身につけられる
IT業界に転職すると、専門性の高い知識やスキルを身につけやすいこともメリットです。企業での研修や業務を通して、インターネットに関する知識や、システム設計に必要な専門スキルなどを高められるでしょう。IT業界で必要とされる高度なスキルを習得すると、IT化を進める有名企業や大手に転職するチャンスをつかめる可能性もあります。
3.働き方が選べる
IT業界の仕事の多くは在宅業務ができるため、働き方や案件の幅が広がります。IT企業は自由な働き方を選択しやすいことも魅力の一つです。働く場所だけでなく、勤務時間や案件を自分で調整できる会社も増えています。
ITエンジニアには、企業での勤務経験を積んでからフリーランスとして働く人も少なくありません。フルリモートの案件を受注できれば出社する必要がないため、地方在住者や子育て中の人も勤務しやすくなるでしょう。IT業界に転職後、リモートワークで働きたい方は「リモートワークエンジニアは未経験からなれる?必要なスキルを解説!」のコラムにも目を通してみてください。
4.ニーズが高く安定的に働ける
深刻な人手不足に陥っているIT業界は、企業のIT化が進むなか今後も高い需要が見込まれます。将来仕事がなくなるリスクが低いため、ほかの業界に比べると企業の経営が傾く心配もないでしょう。そのため、安定的に長く働ける職種といえます。
第二新卒がIT企業へ転職するデメリット
第二新卒でIT企業へ転職する際は、メリットだけでなくデメリットもしっかり把握しておきましょう。以下では、第二新卒でIT企業に転職する主な3つのデメリットを解説します。
1.未経験者はスキル習得の負担が大きい
第二新卒の未経験者としてIT業界に転職する場合、覚えることが多く慣れるまでは辛さを感じる可能性があります。未経験者は、プログラミングやシステム開発などの専門的なスキルを短期間で習得しなければなりません。ITスキルの学習やトレーニングに多くの時間を割く必要があり、業務と並行して行うのは、大きな負担となる可能性があります。事前に自身で学びを深めておいたり、研修体制が整った企業を選んだりすると、負担をを軽減できるでしょう。
2.残業が増える可能性がある
IT業界では、プロジェクトの遂行における納期の管理が厳しいことが多く、職種によっては残業が増える可能性があります。厚生労働省の「毎月勤労統計調査」
によると、2024年6月における情報通信業の総実務労働時間は157.5時間、所定外労働時間は15.2時間です。
全産業の総実務労働時間の平均は、140.1時間。所定外労働時間は10時間なので、情報通信業は長時間労働の傾向があることが分かります。ワークライフバランスを重視する方は、応募前に求人の勤務条件をしっかり確認しておきましょう。
参照元
厚生労働省
毎月勤労統計調査 令和6年6月分結果確報
3.部署によってはスキルアップが難しい可能性がある
IT業界の働き方の一つに、「客先常駐」があります。「客先常駐」は、自分の会社ではなく顧客の会社や現場で業務を行う働き方です。そのため、担当業務や配属された部署によっては業務が単純化され、スキルアップが期待できない可能性もあるでしょう。ルーティンワークを好まない方やスキルアップを期待してIT業界を希望している人は、入社後の動きについても採用担当に確認しておくのをおすすめします。
第二新卒から転職を目指す!IT系技術職の種類
IT企業にはさまざまなIT系技術職が所属しており、それぞれが違う業務を担当しながら案件を進めます。ここでは、IT系技術職の種類と仕事内容について紹介するので、IT業界への転職を考えている人は参考にしてみてください。
システムエンジニア
システムエンジニア(SE)は、クライアントからヒアリングした要望をもとに、ITシステムの設計や構築を行います。担当する業務は、システム開発の初期段階にあたる工程です。案件を受けたあとはクライアントの要望をまとめる要件定義から始まり、基本設計や詳細設計、テストなどを行います。業務範囲が広いため、一人のシステムエンジニアのみで進めずに企業内で分業化することが多いようです。
システムエンジニアは、クライアントの要望を正確にシステムに落とし込むのが役割。ITの知識に加えて、コミュニケーション能力や分析能力も求められます。システムエンジニアの詳しい仕事内容については「未経験の第二新卒もSEを目指せる?必要なスキルや転職活動のコツを紹介!」のコラムをご確認ください。
Webエンジニア
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションなどの開発を行うのが主な業務です。請け負う業務によって、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに分かれます。フロントエンジニアとバックエンジニアにおける業務内容の違いは、以下のとおりです。
Webエンジニアの種類 | 業務内容 | 具体的な案件 |
---|---|---|
フロントエンジニア | システム利用者から見える部分の構築やカスタマイズ | レイアウトやデザイン |
バックエンドエンジニア | Webサービスを開発するインフラ整備 | データベースの構築 |
Webエンジニアにプログラミングスキルは必須であり、加えて対人スキルや分析力なども求められます。エンジニアの仕事に就いては、「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」のコラムでも解説しているので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計・構築・運用・保守などの案件を担当する技術者です。大量のデータを保存しておく大きな倉庫の役割をもつデータベースから、データを瞬時に取り出したり保存したりするシステムを構築します。
データベースエンジニアの業務は、システム開発やセキュリティの知識が欠かせません。案件でトラブルが発生したときに冷静に対処する力も必要です。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの設計・構築・運用・保守などの作業を行います。ネットワークシステムの構築を担うため、ルータやメールシステム・ファイアウォールなどのデータ通信に関する技術に精通していなければなりません。案件を受ける際にはシステムエンジニア同様にヒアリングするため、コミュニケーション能力も不可欠です。
ネットワークエンジニアとしての基礎能力が示せるCCNAについては、「CCNAとはどんな資格?難易度やおすすめの勉強方法を分かりやすく解説」のコラムで紹介しています。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計図をもとに機能を実装する仕事です。プログラミングやコーディングなどの作業を担当します。理系に限らず、文系出身の人も多く活躍している職種です。ただし、プログラマーとしてIT企業で勤務するためには、プログラミング言語やプログラミングスキルを身につける必要があります。
プログラマーを目指したい第二新卒の方は「プログラマーは未経験の第二新卒からなれる?就職のコツも解説」を参考にしてみてください。
セールスエンジニア
エンジニアの知識をもちながら営業も行うのが、セールスエンジニアです。製品の導入をクライアントに提案・販売したり、導入や運用におけるサポートを行ったりします。技術に関する専門性の高い知識はもちろん、技術用語を知らない担当者にも分かりやすく説明する能力が必要な職種です。他業種の営業職からIT業界に転職したい人に向いているといえます。
セキュリティエンジニア
ITエンジニアのなかでも、特に情報セキュリティを専門にしているのがセキュリティエンジニアです。主な業務はサイバー攻撃対策であり、システムにおけるセキュリティの設計や運用管理などを担当します。近年はサイバー攻撃による被害が増えており、企業にとって情報セキュリティ対策は不可欠です。セキュリティに関する専門知識をもつ人材は重要視されており、これからも需要が高いエンジニアといえます。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、ITにおける企業の悩みを解決する専門家です。クライアントの課題をヒアリングして具体的な解決方法を提案します。問題解決につながるシステムの提案や導入時期、費用・運用方法などを企業に説明するのが主な業務です。
システムエンジニアは、提案が承認された後に開発を進めます。ITコンサルタントが担当するのは、システム設計を行うシステムエンジニアより前の工程です。ほかにも、ITコンサルタントには、クライアントの悩みを把握する理解力や、課題解決につながる論理的思考力も必要とされるでしょう。
サポートエンジニア
サポートエンジニアは、製品を利用しているユーザーのサポートを専門に行います。主な業務は開発や運用ではなく、顧客対応です。問い合わせの窓口は、サポートデスクやヘルプデスク・テクニカルサポートなどと呼ばれることもあります。ITの基礎知識があることを前提とし、製品やサービスに関する知識や問題解決能力も求められる職種です。
Webデザイナー
Webデザイナーは、クライアントから受注したWebサイトのデザインを担当します。主な仕事は、Webページにおける全体的なレイアウトを構築したり、ロゴやバナーなどの素材を作成したりすることです。クライアントと相談しながら案件を進めるため、IT企業のWebデザイナーにはコミュニケーション能力が求められます。なかには、コーディングを任される案件もあるので、プログラミングの知識もあると重宝されるでしょう。
デザイナーの仕事は「グラフィックデザイナー未経験での就職は厳しい?正社員を目指すコツとは」のコラムでも紹介しているので参考にしてみてください。
IT業界の仕事はエンジニア以外にも、IT事務やマネジメントなど多岐にわたります。「IT企業とは?仕事内容や代表的な職業を分かりやすく解説」のコラムも参考に、IT業界におけるほかの職種にも注目してみましょう。
IT業界の求人動向
民間企業でも積極的にITへ投資する動きがあることから市場規模も拡大しており、IT業界での採用意欲は高い傾向にあります。厚生労働省の「一般職業紹介状況」で公表された「情報処理・通信技術者」の求人動向は以下のとおりです。
常用(除パート) | 有効求人数 | 有効求職者数 | 有効求人倍率 |
---|---|---|---|
45352 | 53171 | 30,529 | 1.74 |
44986 | 49510 | 29,585 | 1.67 |
参照:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年3月分)(9p)」「一般職業紹介状況(令和5年3月分)(9p)」
調査結果を見ると、2023年、2024年ともに有効求人倍率が1.7%前後です。求職者数よりも求人数が多いため、転職先を見つけやすい状況にあるといえます。
IT業界は、社会情勢に大きく左右されることがなく年間を通して活発に採用が行われるため、「需要の高い業界に就職したい」「不景気に強い仕事をしたい」と考えている人におすすめです。先述したとおり、人手不足が続いているIT業界では、未経験者や第二新卒の採用も積極的に行っています。第二新卒でIT業界に興味のある方は、一度求人をチェックしてみましょう。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況
第二新卒なら大手だけでなく中小企業もチェックしよう
第二新卒でIT業界を目指すなら、大手だけでなく中小企業の求人もチェックするのがおすすめです。第二新卒とはいえ、中途採用だと狭き門になるため「大手は難しいのでは…」と悩むこともあるでしょう。中小企業にも目を向けて、福利厚生や理念などが自分とマッチする企業を見つければ、長く働ける可能性があります。「第二新卒は中小企業から大手企業に転職できる?採用されるためのコツを紹介」のコラムでは、大手と中小企業に勤めるメリットをそれぞれ解説しているので参考にしてみてください。第二新卒でIT業界への転職を成功させる10のコツ
転職を成功させるには、しっかりとした準備が必要です。第二新卒でIT業界への転職を成功させるために、押さえておきたい10のコツを解説します。
1.転職理由をはっきりさせる
まずは、転職を決めた理由を明確にしておくことが重要です。第二新卒だと企業から「新卒入社して短期間で仕事を辞めた人」と受け取られる可能性があります。企業が不安に感じないように、なぜIT業界へ転職したいのかを明確にし、転職理由を説明できるようにしておきましょう。
たとえ転職の理由がネガティブであっても、前向きな理由に言い換えて伝えることが大切です。転職理由の伝え方のコツは「第二新卒の転職理由はどう伝える?ネガティブな印象を与えない例文も紹介」のコラムも参考にしてみてください。
2.IT業界に向いているか見極める
求人に応募する前には転職して長く勤める可能性を考え、じっくりと自己分析をして自分がIT業界に向いているのか見極めましょう。「将来性がありそう」「人と話さなくて良さそう」という浅い理由でIT業界を目指すと、長続きしない可能性があります。
就職してから後悔しないためにも、仕事内容を把握して自分に適性があるか判断することが大切です。転職に向けて第二新卒者が自己分析をする方法は「第二新卒に自己分析は必要?転職時や採用面接に活用できるやり方を紹介」のコラムで詳しく解説しています。
3.IT業界の情報収集を行う
第二新卒で転職を成功させるには、日々アップデートしているIT業界の情報を収集する必要があります。WebやネットワークなどITに関する情報を効率よく収集するには、IT関連の研修会や勉強会への参加がおすすめです。最新の情報を把握しておけば、面接で戸惑うことなく返答でき、転職で有利に働くでしょう。
4.需要が高いプログラミング言語を習得する
第二新卒でIT業界でプログラマーやシステムエンジニアを目指すなら、需要が高いプログラミング言語を習得しておくのがおすすめです。プログラミング言語には「Java」や「Python」などさまざまな種類があり、特徴や活用できる分野が異なります。まずは、頻度の高いプログラミング言語から学んでみるのがおすすめです。
需要の高いプログラミング言語は、時代に合わせて移り変わる可能性があるため、常にトレンドを確認しておくと仕事にも役立つでしょう。
5.業界や企業の研究を行う
業界や企業を研究する方法も効果的です。IT企業はWeb業界や通信業界、情報処理サービス業界など、さまざまな業界に存在します。職種もITコンサルタントやWebエンジニア、プログラマーなど多種多様です。それぞれの職種で「どのような業務を担当するのか」「必要なスキルは何なのか」「自分が勤務したときの将来的なイメージができるか」など、具体的に理解して判断しましょう。
業界研究については「業界研究のやり方は?就活に役立つノートの作り方とポイントを紹介」でも詳しく解説しています。
6.未経験や第二新卒歓迎の求人を探す
業界についてリサーチしたあとは、IT企業が出している未経験・第二新卒歓迎の求人を探してみましょう。未経験の第二新卒も歓迎している企業は、研修制度や社内トレーニング制度(OJT)が充実し、未経験者がスムーズに業界に適応できる環境が整っている可能性があります。学ぶ姿勢を重視する企業が多いため、成長意欲があることを積極的に自己PRなどに取り入れましょう。
7.企業のニーズにマッチする経験やスキルを身につける
希望する企業が決まっている場合、ニーズにマッチする経験を積んだり、スキルを身につけたりすると転職に有利になる可能性があります。IT業界への転職を決めたら、自主的にプログラミング学習や資格試験の勉強を進めましょう。面接で実績やスキルがあることを伝えれば、実務は未経験でも即戦力になりそうな人材と評価される場合もあります。
8.応募書類の作成や面接対策を入念に行う
応募書類の作成や面接対策は入念に行うことが重要です。転職活動で必要な履歴書や職務経歴書などを書く際は、内容はもちろん誤字脱字などのケアレスミスも評価に関わります。採用担当者が読みやすい文字で丁寧に書きましょう。もし間違えてしまったときは、書き直しが必要です。
また、面接では受け答えだけでなく、入退室のマナーや服装・言葉遣いなども見られています。面接官に好印象を与えられるように、基本的な面接マナーは事前に確認し、明るい印象を与えられるように練習しておきましょう。面接の練習の仕方は、「模擬面接とは?練習のやり方やよく聞かれる質問を紹介」のコラムを参考にしてみてください。
9.第二新卒としての強みをアピールする
面接の際には、第二新卒の社会人としてのポテンシャルをアピールしましょう。第二新卒は新卒や既卒と違い、社会人経験があることが強みです。仕事に対する意欲があり、ビジネスマナーが身についていることをしっかり伝える準備をしておきましょう。
第二新卒は数年でも実務経験があるため、前職の経験のなかからITの職種に活かせるポイントをアピールするのも効果的です。たとえば、前職が営業職であれば、培ったコミュニケーション能力を活かせる可能性があります。納期管理を担当していた場合は、スケジュール管理能力をアピールするのがおすすめです。
第二新卒の強みを活かしたアピール方法は「第二新卒の強みとは?見つけ方や転職活動での自己PR方法を例文付きで解説」のコラムで例文とともに解説しています。あわせてご一読ください。
10.退職の意思表示をしっかりとする
第二新卒でスムーズにIT業界へ転職するためには、いつから勤務できるのかを考え、退職の意思表示ができる状態を目指しましょう。転職で新しい会社が決まったあとは退職の手続きが必要です。
しかし、引き留めで交渉が難航したり、引き継ぎがうまくいかず長引いたりする可能性もあります。円満退職のためには、手続きに必要な書類などの事前準備も必要です。転職先を決めてから退社するまでの流れは「転職先が決まってから退職するときの手順とは?伝え方や必要な手続きを解説」のコラムで確認しておきましょう。
第二新卒者におすすめのIT業界で役立つ資格やスキル
第二新卒者が未経験でIT企業への転職を成功させるには、前提としてある程度のビジネススキルがあることも重要です。ITに関連する専門的な知識やスキルだけでなく、第二新卒に求められるスキルも把握しておきましょう。
1.コミュニケーション能力
ITエンジニアはチームを組んで業務を進めることが多いため、コミュニケーション能力が欠かせません。案件によっては、クライアントとの打ち合わせに出席することもあります。特に、コミュニケーション能力の高いエンジニアは、クライアントとの信頼関係を築きやすくなるので、重宝されるでしょう。コミュニケーション力の鍛え方について詳しく知りたい方は、「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」をチェックしてみてください。
2.ビジネスマナー
ビジネスマナーとは、身だしなみや言葉遣い、勤務中の振る舞いのほか、ビジネスメールや文書の書き方などの社会人に必要な知識のことです。第二新卒は一度社会人を経験しているため、ビジネスマナーが身についていると期待される場合もあるでしょう。IT業界にかかわらず、ビジネスマナーはどの職種でも役立ちます。自信のない方は、書籍やWebサイトでビジネスマナーの基本を確認しておきましょう。
3.基本的なパソコンスキル
IT業界は学歴不問の求人もあるものの、転職するには基本的なパソコンスキルが必須です。パソコンを使った業務が中心となるため、ある程度使いこなせなければIT企業での勤務が難しくなります。未経験OKや第二新卒歓迎の求人であっても、最低限のパソコンスキルは習得しておきましょう。
4.論理的思考力
近年は、論理的思考力(ロジカルシンキング)がビジネススキルの1つといわれ、IT業界でも重視されています。論理的思考力とは、道筋を立てて物事を考え、相手に分かりやすく説明できる能力のことです。専門的な知識のない顧客に対して説明するときに役立つほか、問題解決能力も向上させられるでしょう。
自ら積極的に学ぶ姿勢も重要
転職を成功させるには、自ら学ぶ姿勢も重要です。転職希望者のなかには「入社して学びたい」「業務を通して勉強していきたい」と答える人もいるでしょう。しかし、企業側は「自ら動いて学ぶ人材」を求めています。
特に、専門用語が多く情報も常に変わっていくIT業界では、自ら進んで学びアップデートしていく姿勢が重要です。たとえ未経験であっても「教えてもらう」といった受け身の姿勢ではなく、自ら積極的に学んで成長する意欲があることをアピールしましょう。未経験の第二新卒者がIT業界へ効率的に転職する方法
現在の職場で勤務しながら転職活動を進めるのは、難しい場合もあるでしょう。第二新卒者は転職活動の経験も乏しく、疑問点や悩みも溜まりやすくなります。
以下では、第二新卒者が未経験でIT業界へ効率的に転職する方法を解説するので、参考にしてみてください。
転職支援のあるプログラミングスクールに通う
未経験でIT業界への転職を目指すなら、転職支援が受けられるプログラミングスクールに通うのがおすすめです。転職支援のあるスクールであれば、プログラミングを学びながら、面接対策や履歴書・ポートフォリオの作成などをサポートしてもらえます。
また、非公開求人の紹介や企業への推薦といった、転職先の斡旋を受けることも可能です。通学しながら学ぶスクールとオンラインスクールがあり、短期集中型や長期など受講期間も選べます。転職のタイミングやライフスタイルに合わせて選択するのがおすすめです。
第二新卒向けの転職サイトやエージェントを利用する
未経験でIT業界への転職に不安がある人は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。エージェントでは転職活動全般をしっかりサポートしてくれるので、第二新卒の人も安心して行動できるでしょう。IT業界ならではの対策や、面接でよく受ける質問への対応も適切にアドバイスしてもらえます。また、IT業界に詳しいキャリアアドバイザーが相談にのってくれる場合もあるため安心です。
転職エージェントでは、第二新卒歓迎の求人紹介や応募書類の作成サポート・面接対策など、幅広いサービスが受けられます。また、無料でサポートしてもらえる場合もあるため、うまく活用すれば、現在の会社に勤務しながらでも効率的に転職活動が可能です。第二新卒でIT企業への転職を目指すなら、IT業界に強い会社や第二新卒・若年層に特化した会社を選びましょう。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、IT業界の求人も多数ご用意しています。経験豊富なアドバイザーが履歴書や職務経歴書などの書き方、面接のコツなど、マンツーマンでサポート。就職・転職のプロであるキャリアアドバイザーは業界ごとの特徴を把握しているため、あなたに合った業種や職種の提案も可能です。
ハタラクティブのサービスは無料で受けられます。「自分に合う業界で働きたい」「やりたいことが分からない」という方は、ぜひご相談ください。
第二新卒の IT業界転職に関するQ&A
以下では、第二新卒でIT業界を目指す場合によくある質問をまとめました。
未経験の第二新卒者がIT大手に転職するのは難しい?
未経験の第二新卒者が、大手のIT企業に転職できる可能性は十分にあります。
IT業界では人手不足が続いており、第二新卒歓迎の求人も多くあるのが現状です。特に、1年以上正社員として勤務した経験がある第二新卒者は、転職活動で有利になる可能性があります。「第二新卒は大手企業を狙える?おすすめの業界・職種と転職成功のコツを解説」では、第二新卒におすすめの大手企業を探すコツを紹介しているので、参考にしてみてください。
第二新卒でIT企業に転職する時期はいつがおすすめ?
IT業界への転職を目指すなら、年度が切り替わる前の2〜3月がおすすめです。
新たなプロジェクトに向けて取り組み始めることが多い、9〜10月頃も適しているでしょう。IT業界は新年度や新プロジェクト開始に伴い、チーム体制を強化するための求人が増えるため、転職者にとって有利なタイミングといえます。転職時期の見極め方は「転職するなら何月がいい?おすすめのタイミングや注意が必要な時期を解説」のコラムでも解説しています。ぜひ、チェックしてみてください。
第二新卒でIT業界に転職するなら派遣会社しかない?
第二新卒でIT業界に転職する場合、派遣会社だけが選択肢ではありません。
IT業界には第二新卒を正社員として採用する企業もあるため、未経験・第二新卒歓迎の求人を探して応募しましょう。転職エージェントのハタラクティブでは希望やスキルに合った求人を紹介しています。まだ利用したことがない方は一度お気軽にご相談ください。
第二新卒で外資系のIT企業にも転職できますか?
できます。外資系のIT企業に転職する際は、英語力が問われる可能性もあるため、語学力に自信のある方は挑戦してみましょう。
また、外資系は実力成果主義の企業も多数あります。活かせるスキルがあるかどうかで活躍の幅も変わってくるため、専門知識や技術力が備わっている人は外資系の転職では有利でしょう。
高卒や院卒の場合、第二新卒とされるのはいつまでですか?
第二新卒は、それぞれの学校を卒業後、就職して3年以内に辞めた人を指します。高卒や院卒の方も卒業から3年以内であれば、第二新卒に該当するといえるでしょう。卒業後に就職経験がない場合は、「既卒」となります。
高卒や院卒の方の転職については、「第二新卒とは?高卒も入る?転職するメリットと成功させる秘訣を紹介」や「院卒が第二新卒で転職できるのはいつまで?タイミングや成功のコツを解説」のコラムでも解説しています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。