- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 第二新卒とは?転職の場で採用ニーズが高い理由やいつまでが対象かを解説!
第二新卒とは?転職の場で採用ニーズが高い理由やいつまでが対象かを解説!
更新日
この記事のまとめ
- 第二新卒とは、新卒で入社後数ヶ月~3年ほどで退職または転職活動を行う人を指す
- 第二新卒の強みは、柔軟性や適応力があること
- 第二新卒は、未経験の仕事に挑戦するには最適なタイミングといえる
- 第二新卒の強みを活かして前向きに転職活動に取り組もう
「第二新卒として転職できる?」と疑問に感じている方もいるでしょう。第二新卒とは、学校を卒業して一度就職したものの数年以内に転職を検討する人を指す言葉です。当てはまる時期がいつまでかや強みを把握しておくと、より自分の状況に適した転職活動が行えるでしょう。
このコラムでは、第二新卒の定義や転職活動できる時期を解説。企業からの採用ニーズが高い理由、転職活動のコツもご紹介しているので、ぜひご一読ください。
第二新卒とは?
第二新卒とは、新卒として正社員として就職したのち、数ヶ月〜3年ほどで退職および転職活動を行う人のことです。一般的には、高卒なら21歳前後、大卒なら25歳前後が該当します。
「第二新卒の年齢はいつまで」という明確な定義はない
第二新卒の意味や年齢に明確な定義はありません。企業によって第二新卒の定義を独自に設けていることもあるため、一概に「いつまでが第二新卒」と言い切れないのが実情です。
第二新卒の意味に関する詳しい説明は、「第二新卒とは?いつまでが該当する?定義や求職活動を成功させるコツを解説!」をご覧ください。
第二新卒と「既卒」「新卒」の違いは社会人経験
第二新卒と既卒・新卒の違いは、正社員としての社会人経験の有無です。先述したように、第二新卒とは「新卒で正社員として就職し、数ヶ月〜約3年以内に退職か転職活動を行う人」を指します。
一方、既卒は「卒業後に一度も正社員として就職したことがない人」のこと。どちらも卒業後おおむね3年以内が該当するといわれていますが、明確な定義はありません。
なお、新卒は「今年度中に学校を卒業し、翌4月から就業できる学生」が該当します。既卒と同様、正社員経験がない点が第二新卒との違いです。それぞれの言葉が指す意味や就活におけるアプローチ法の違いについては、「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」と「第二新卒と新卒の違いは?自分に適した採用枠に応募して就活を有利にしよう」で詳しく解説しています。
第二新卒は「新卒採用」と「中途採用」のどちらに応募できる?
第二新卒は正社員経験があるため、基本的には「中途採用」の求人に応募するのが妥当といえるでしょう。ただし、企業のなかには、新卒採用枠で第二新卒者の応募を受け付けているところもあるようです。前述したように、第二新卒の定義は企業によって異なります。「新卒採用と書かれているから」と諦める前に、求人元の企業に第二新卒も応募できるかを問い合わせてみると良いでしょう。
第二新卒は企業からの採用ニーズが高い!その理由は?
近年、第二新卒に対して積極的に採用を進める企業が増えているようです。以下では、第二新卒を採用したいと考える企業が多い理由を解説します。
ポテンシャル採用で若い人材を確保したい
20代の第二新卒は転職市場で若手の分類に入り、企業にとって十分に伸びしろを期待できる人材といえます。そのため、経験が浅くてもポテンシャル採用したいと考える企業が多いでしょう。特に、若い働き手が不足している企業や人材育成に力を入れている企業での採用ニーズが高いようです。
新卒採用枠の空きを埋めたい
「予定していた新卒採用の人数を満たせなかった」「新卒内定者が辞退した」といった場合の不足分を補うために、第二新卒の採用を行う企業もあるでしょう。新卒と同じく、第二新卒も年齢の若さから将来性が見込まれる魅力的な人材です。正社員経験はあっても期間が短いため、「イチから社員教育したい」「できるだけ早く自社のやり方に適応してほしい」と考える企業からの需要が見込めます。
事業を広げるため人手を増やしたい
第二新卒は、経営が上向きで事業を広げようとしている企業からの採用ニーズもあります。新規の事業を立ち上げたり急成長していたりする企業では、人手を増やす目的で採用活動が活発になるのが一般的。人員計画を実現するために門戸を広げて募集をかける傾向もあり、第二新卒を積極的に採用する企業が多いでしょう。
第二新卒の需要は今後どうなる?
第二新卒の需要は今後も高い水準をキープできるのか、気になる人もいるでしょう。この項では、ハタラクティブが2017年4月に行った調査「2017年度新卒採用実績に関するアンケート調査」をもとに、第二新卒の将来性について解説します。
第二新卒の採用をすでに行っている企業が多い
20代の正社員未経験・既卒・第二新卒の採用予定について、「すでに採用している」と回答した企業は、中小企業で62.2%、大企業で64.7%でした。さらに、「採用を検討している」「今後採用を検討する可能性はある」を合わせると、中小企業では18.9%、大企業では29.4%です。
つまり、80%以上の企業が第二新卒の採用に前向きであり、今後も高い需要が続くと考えられるでしょう。
第二新卒への期待は高い
同調査で20代の正社員未経験・既卒・第二新卒を採用または採用予定の理由について質問したところ、「既卒・第二新卒層への期待」が中小企業46.5%、大企業が50%と最も多い結果でした。
これは、「新卒の採用がうまくいかなかった(中小企業:18.6%、大企業:11.1%)」「中途の採用がうまくいかなかった(中小企業:14%、大企業:11.1%)」を大きく上回っています。
この結果から、既卒や第二新卒に対して、純粋なポテンシャルへの期待をしている企業が多いといえるでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若年層に関する調査レポート
第二新卒を採用するうえで企業が求めること
第二新卒を採用する際に企業が求めることとして、「柔軟性」や「社会人スキル」が挙げられます。以下で詳しく見ていきましょう。
柔軟性や素直さ
社会人経験が浅い第二新卒に対して、企業は柔軟性や素直さ、適応力などを求める傾向にあります。第二新卒は20代前半から後半の若い年齢である場合が多いため、実務経験やスキルは不足しがちです。しかし、仕事のやり方や考え方が定まっていないのは企業にとってメリットの一つ。柔軟性があるからこそ新しいやり方や知識を身につけやすく、育成や開発余地が大きい人材といえます。
社会人としての基本的なマナーやスキル
第二新卒の転職では、ビジネスマナーや基本的な業務スキルが求められます。短期間とはいえ、働いていた経験がある点は第二新卒が評価されるポイント。前職で身につけた社会人スキルに期待する企業は多いでしょう。
ビジネスマナーや基本的な業務スキルがあれば、新卒に必要な基礎教育を行う必要がなく、教育コストがかからないという企業側の採用メリットがあります。
「第二新卒はやばい…」と不安にならなくて大丈夫
第二新卒で転職活動をすることについて、「正社員としての経験が少ないうちに転職するのはやばい?」と不安な人もいるでしょう。しかし、第二新卒は若さゆえの柔軟性や伸びしろが評価されやすいため、必要以上に不安に感じることはありません。詳しくは後述しますが、「働いてみてスキルアップしたいと思った」「新卒の就活時に諦めた業種に挑戦したい」など、明確な転職理由があれば挑戦しやすいタイミングともいえます。コラムの後半では第二新卒での転職のメリット・デメリットや意識したいポイントを解説しているので、それらを参考に転職を前向きに検討してみてください。
第二新卒が転職を考える主な理由
第二新卒が退職を考えるきっかけは人によってさまざまですが、仕事内容や待遇に不満があったり、よりスキルアップを望んでいたりするなどの内容が多いようです。
ここでは、若くして転職を考える理由の一例を紹介します。
第二新卒が転職を考える主な理由
- スキルアップを考えている
- 給与などの待遇に不満がある
- 会社の将来に不安がある
- 人間関係に不満がある
1.スキルアップを考えている
「より高いスキルを身につけたい」という考えから、転職を決意する第二新卒の方もいるようです。仕事内容が限定的だったり、なかなか仕事を任されなかったりという状況が続いているときに、自身の成長やスキルアップを求めて転職する場合もあります。
就職後3年以内の転職は「早期離職」と見なされるリスクがあるものの、需要が高い第二新卒のうちに転職したほうが良いという考え方もあるでしょう。
2.給与などの待遇に不満がある
想像より給与が低かった、休みが少ない、残業が多いなど、待遇や環境への不満がきっかけで転職を検討する人もいるでしょう。「求人票の条件はモデルケースだった」「アットホームな社風に惹かれたが、実際は社員同士の交流が頻繁過ぎてつらい」など、入社してからミスマッチに気づくことも多いようです。
3.会社の将来に不安がある
最近取引先が減っている、手当やボーナスがカットされたなど経営状況が危ういと感じ、転職を考える第二新卒の方もいます。万が一会社が倒産してしまうと、給与や退職金が未払いになるリスクも。会社の経営状況が悪い場合は、経歴にかかわらず早めに行動に移すのが得策です。
会社の経営に不安のある方は、「倒産しそうな会社の28個の前兆!すぐに辞めるべきかについても紹介」で当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
4.人間関係に不満がある
1日の大半を会社で過ごす社会人にとって、社内の人間関係は単に居心地が悪いだけでなく仕事のパフォーマンスにも影響を与えます。社員同士がぎくしゃくしていたり派閥があったりすると、人間関係に不満を感じて転職を考える第二新卒の方もいるようです。
転職を前向きに捉える人は増えつつある
最近は、転職を前向きに捉える人が増えつつあります。従来の終身雇用にこだわらず、「自分に合った働き方がしたい」という若者の意識の変化が背景にあるようです。また、実力主義の企業や「ジョブ型雇用」を導入する企業の増加も影響しているでしょう。少子化により、新卒一括採用で必要な人員数を満たせない企業が「中途採用」の募集をかけることも増えました。第二新卒の転職を歓迎する企業は多いため、実現したいキャリアビジョンがある方は前向きに転職活動を行いましょう。
第二新卒のタイミングで転職するメリット
「第二新卒での転職はやめとけ」という意見を聞き、転職をためらう人もいるでしょう。しかし、キャリアプランや目指す方向性によっては、第二新卒が転職のタイミングとして最適な可能性もあります。第二新卒で転職する主なメリットを以下で解説するので、転職を迷っている方は検討材料にしてみてください。
未経験の仕事に挑戦しやすい
第二新卒は、若い人材ならではの柔軟性の高さを評価される傾向にあり、未経験の業種や職種に挑戦しやすいタイミングといえます。年齢を重ねるごとに実務経験やスキルを求められることが増えるため、第二新卒の機会を逃すと未経験からの挑戦は徐々に難しくなる可能性も。気になっている業界や職種がある場合は、積極的に挑戦すると良いでしょう。
未経験からの転職を目指す第二新卒の人は、「異業種に転職したい!未経験でも大丈夫?志望動機のポイントとは」もご覧ください。
人間関係やキャリアの構築という点で評価される
第二新卒は、人間関係やキャリアの構築という点で企業からの評価を得やすいのもメリットです。
経験を積んだ中途採用者は即戦力として重宝されますが、仕事の進め方や考え方が固定化されがちな側面もあります。そのため、転職先と馴染みにくい恐れがあるほか、年齢やポジションによっては年下の上司や年上の部下がいるなど、関係性の構築が難しい場合もあるでしょう。
一方、第二新卒は社会人経験が少ないため、社風に適応しやすいと考えられています。そのため、企業から「戦力として育ちやすい」とポジティブに評価される傾向にあるようです。
第二新卒は転職しやすい時期なので積極的に行動しよう!
第二新卒は転職市場で一定の需要があり、挑戦しやすい時期といえます。自分に合った求人選びや面接対策を行えば、転職成功の可能性は十分にあるでしょう。未経験から挑戦したい業界・職種がある場合は、勇気を出して転職するのも選択肢の一つです。未経験の仕事に転職したいと考えている方は、「第二新卒の業界選び!未経験からの転職先におすすめなのはどこ?」のコラムもぜひチェックしてみてください。
第二新卒として転職するデメリット
第二新卒は柔軟性や将来性が評価されやすい一方で、企業から忍耐力や実務経験を不安視されやすいといったデメリットもあります。第二新卒として転職する際に考えられる主なデメリットは、以下のとおりです。
努力や継続力に乏しいと思われる可能性がある
第二新卒は、新卒入社の企業を3年程度で辞めています。そのため、「仕事や環境に不満があれば、またすぐに辞めるのでは?」とネガティブな印象を持たれてしまうこともあるでしょう。
企業はできるだけ長く働ける人材を採用したいと思うものです。仕事に対する意欲や熱意をアピールして、企業側の懸念を解消させる必要があります。
専門的なスキルや実務経験は中途採用に劣る
第二新卒は正社員経験者なので、基本的には「中途採用枠」で転職活動を行います。転職希望者のなかには経験やスキルが豊富な人材も多いため、即戦力や実績を求める企業では第二新卒が不利になる場合もあるでしょう。経験より若さを求める企業や、長期的なキャリア形成を踏まえた研修制度のある会社など、第二新卒の強みを活かせる企業を探すのがポイントです。
ただし、会社によっては第二新卒枠を設け、第二新卒を積極的に採用している場合も。応募企業を探す際は、第二新卒向けの求人を探すことで、内定獲得の可能性が高まるでしょう。
新しい現場に戸惑う可能性がある
初めての転職となる第二新卒は、新しい現場や環境に対して戸惑ってしまう可能性もあります。前職と同じ業界や職種でも、企業が変われば仕事のやり方や考え方は変わるもの。職場になかなか馴染めず、転職を繰り返してしまう可能性もゼロではありません。「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、自己分析や企業研究などの事前準備はしっかり整えておく必要があります。
キャリアアップにつながらないリスクもある
第二新卒として転職し、キャリアアップを目指すのは難しい場合もあります。経験の浅い第二新卒は、転職先で新しい業務を任されゼロからのスタートとなるケースが多いようです。即戦力となる転職者であれば転職を機にキャリアアップできますが、第二新卒の場合は一時的にキャリアダウンとなるのも覚悟する必要があるでしょう。
ただし、第二新卒は30代を迎えるまでに数年の時間があります。再スタートを切ってスキルを磨けば、順調にキャリアアップできるので短期的な結果を求めないのが大切です。
第二新卒の転職活動で意識したい6つのポイント
第二新卒の転職で重要なのは、転職活動そのものではなく「長く働ける企業を見つけること」です。自分に合った企業を見つけるために、第二新卒の転職活動で意識したいポイントをまとめました。
第二新卒の転職活動で意識したいポイント
- 転職の目標や目的を定める
- 転職開始から内定までのスケジュールを考える
- 「第二新卒歓迎」「未経験OK」の求人を探す
- アピールポイントを整理する
- 譲れない条件を決めておく
- 企業研究はしっかりと行う
1.転職の目標や目的を定める
第二新卒が転職を成功させるには、転職の目標や目的を定めることが重要です。「××のスキルを身につけたいから」「気になっている業界に挑戦したいから」などゴールを明確にすることで、自分が転職で何を成し遂げたいのかが分かるでしょう。いくつも設定すると可能性を狭めてしまうので、「これだけは叶えたい」という譲れないものを一つ選ぶようにしてください。
2.転職活動開始から内定までのスケジュールを考える
第二新卒は新卒と違い通年で選考を受けられるため、「転職したい」と思ったらすぐに行動に移せます。転職活動の期間は1ヶ月から3ヶ月ほどかかるのが一般的です。スムーズな転職を叶えるためにも、転職活動開始から内定までのスケジュールを立ててから実行しましょう。
転職活動の流れや必要な準備期間について詳しく知りたい方は、「転職はどれくらいかかる?準備期間の目安や早めに終わらせるコツを解説」をご確認ください。
3.「第二新卒歓迎」「未経験OK」の求人を探す
第二新卒の方は、「第二新卒歓迎」「未経験OK」の求人を探して応募するのがおすすめです。
「第二新卒歓迎」の求人は、企業が第二新卒の特性を理解したうえで募集をかけていると考えられるため、転職後に自分に合ったサポートを受けられたり仕事を任せてもらえたりする可能性が高いといえます。
また、正社員経験が浅い第二新卒の場合、一定の経験やスキルが問われる中途採用の求人よりも、「未経験OK」の求人に応募したほうが有利に転職活動を進められるでしょう。
4.アピールポイントを整理する
第二新卒のなかには、「正社員としての経験が少ないからアピールポイントがない」と考えてしまう人もいるようです。しかし、「第二新卒を採用するうえで企業が求めること」で解説したように、第二新卒ならではの強みに期待する企業は多いといえます。
たとえば、「業務効率化のために△△を取り入れた」「××のスキルを得るため、仕事をしながら資格を取った」など、具体的な経験を根拠にすると良いでしょう。また、企業の求める人材像と照らし合わせるのもポイントです。第二新卒の強みの伝え方は、「第二新卒の強みとは?見つけ方や転職活動での自己PR方法を例文付きで解説」で詳しく説明していますので参考にしてみてください。
5.譲れない条件を決めておく
長く働ける企業を見つけるためには、「これだけは譲れない」という条件を決めておくのも良い方法です。転職活動が長くなってくると、内定が出た企業に決めてしまいたくなる場合があります。しかし、再び転職を繰り返さないためにも、その企業で譲れない条件をクリアできるかどうかを冷静に見極めるのが大切です。
また、優先順位の低い条件が魅力的だった場合、譲れない条件が「妥協してもいいか」となってしまうパターンもあります。しかし、譲れない条件は前職で嫌だったこと、退職の引き金になったことである可能性が高いです。なぜ、「譲れない」と決めたのかを思い出し、慎重に判断するための指標としましょう。
6.企業研究はしっかりと行う
前職を短期間で辞めてしまったことを踏まえて、転職活動では企業研究をしっかりと行いましょう。新卒の就活で何が足りなかったのかを振り返り、次はマッチ度の高い企業を選ぶことが大切です。たとえば、新卒のときにイメージ先行で企業を選んでしまったのなら、今度は業界研究やOB・OG訪問などを行い企業の実態を掴む努力が必要でしょう。
企業研究における第二新卒の強みは、前職と比較できることです。応募先企業の職場環境や仕事の進め方が自分にとってストレスでないか、モチベーションを感じられそうかを現実的に判断すれば、マッチ度の高い企業を選べるでしょう。
第二新卒にとって狙い目の転職時期
第二新卒の転職活動は特に求人が豊富に出てくる4月・10月入社のタイミングで行うのがおすすめです。ただし、これらの時期に限らず求人を出している企業もあるので、こまめに求人情報をチェックするのも忘れないようにしましょう。この項では、4月と10月が狙い目な理由を紹介します。
求人が豊富な4月
4月は定年退職者や短期離職者の補充が行われるため、求人が増える傾向にあります。近年は入社してすぐに離職する新卒者も少なからずいるため、この時期に既卒・第二新卒を積極採用する企業も出てくるでしょう。入社後は新入社員と同時に研修が受けられるため、企業に早く馴染めるのも魅力です。
10月は欠員が出やすい時期
10月は下半期の開始時期であるほか、転勤などの人事異動による欠員が出る時期でもあるため、求人が増加傾向にあります。夏のボーナスが支給されたあとに退職する人が一定数いるので、企業側も人材の流動性が高い時期と認識しているようです。なかには、第二新卒を狙って求人を出す企業もあるので、小まめにチェックしてみましょう。
第二新卒は懸念を払拭することが転職成功のカギ
第二新卒が転職を成功させるには、企業が第二新卒に抱く懸念を払拭することが重要です。企業が第二新卒に対して抱きやすい懸念には、「社会人スキルの不足」や「早期退職」などが挙げられます。以下で詳しく解説しますので、転職活動の参考にしてみてください。
社会人として知識や経験が不足していないか
第二新卒の正社員としての社会人経験は数ヶ月〜3年程度と決して長いとはいえません。正社員経験があるとはいえ、経験年数の浅さから「仕事を任せるのに十分な社会人スキルが身に付いているのか」と疑問に思う企業もあるでしょう。
面接や企業とのやり取りではビジネスマナーを意識した対応に努め、基本的な社会人スキルが備わっていることを示す必要があります。
早期退職してしまうのではないか
前述したとおり、第二新卒は新卒で就職した会社を短期間で退職しているため、企業から「採用してもすぐに辞めてしまうのでは…?」と不安視される可能性があるでしょう。
採用活動や人材育成には一定のコストがかかることから、企業はできるだけ長く勤務してくれる人材を求めています。面接では、前向きな退職理由やその企業に転職して実現したいことなどを伝えて、企業の懸念を払拭しましょう。
自社の教育体制で仕事をこなせるようなるか
企業のなかには、社会人経験が浅い第二新卒を採用しても、「自社の教育体制では十分な戦力として育てられないのではないか」と懸念するところもあるようです。特に、リモートワークや時差出勤制度を導入している企業には、「自分から進んで行動ができる」「積極的に疑問や考えを周囲に伝えられる」ことをアピールするのが大事なポイント。どのような状況でも、主体性を持って柔軟に対応できることを面接で伝えましょう。
第二新卒が面接でうまくアピールするコツ
この項では、第二新卒が面接でうまくアピールするコツをご紹介します。前述したような企業の懸念を払拭するためにも、面接対策は万全にしておきましょう。
自己PRでは「熱意」や「企業とのマッチ度の高さ」を示す
第二新卒の方は、自己PRで自身の熱意や企業とのマッチ度の高さをアピールしましょう。第二新卒者の職務経験が少ないことは企業側も承知しているため、そのぶん「入社意欲が高いか」「自社に合う人材か」といった点を見られる傾向にあります。
面接では、仕事へのやる気や応募先企業で活かせる自分の強みを伝え、経験不足を補える要素があることを示しましょう。自己PRの例文や作成ポイントについては、「第二新卒向け自己PRの例文をご紹介!詳しい書き方やポイントも解説」をチェックしてみてください。
前職での経験を教訓にする
前職での経験から学び、成長したエピソードをアピールとして伝えるのもおすすめです。第二新卒は前職の就業期間が短いため、大きな成功体験がないのは企業側も分かっています。しかし、短い期間でも学びを得たのなら、その姿勢は評価の対象になるでしょう。あるいは、失敗体験を教訓として、次につなげようとするエピソードでは素直さを伝えることができます。
転職・退職理由では「ポジティブな表現」を用いる
面接で転職・退職理由を質問されたら、ポジティブな伝え方を意識するのがコツです。第二新卒のなかには、前職への不満から退職・転職を決めた人もいるでしょう。しかし、そのままを面接官に伝えてしまうとマイナスイメージを与える恐れがあります。
たとえば、「人間関係が悪かった」「評価制度に不満があった」というような理由で前職を辞めた場合は、「チームとして周囲と連携しながら働きたい」「自分の成果が可視化される環境でスキルを磨きたい」のようにポジティブな内容に言い換えられないか考えてみましょう。
転職理由の伝え方は「第二新卒の転職理由はどう伝える?ネガティブな印象を与えない例文も紹介」もぜひ参考にしてみてください。
転職理由と志望動機が明確で一貫している
転職理由と志望動機は明確で、さらに一貫しているのが重要です。たとえば、転職理由と志望動機が矛盾しているのは以下のような例です。
・転職理由
「仕事が正当に評価されなかったため退職しました。」
・志望動機
「御社はフラットな組織で自由な働き方を尊重しており、評価制度などを設けず社員の個性を尊重しているところに魅力を感じました。」
この例文は理由は明確なものの、一貫性がありません。上記の志望動機を「御社は人事評価制度を整備しており、キャリアアップの道筋がしっかりと示されている点に魅力を感じました。」とすれば整合性があります。
長期のキャリアプランを立てる
前述の通り、第二新卒が転職に成功するためには、早期離職の懸念を払拭するため就職後に実現したいことを伝える必要があります。そのためには、長期的なキャリアプランを立てるのがポイントです。
キャリアプランは、1〜2年の短期目標・3〜5年の中期目標・6〜10年の長期目標といった構成で考えてみると良いでしょう。それぞれに具体的な目標を立て、10年後の成長が企業の躍進とリンクしていると示せば高評価につながります。
第二新卒は転職エージェントを有効活用しよう
第二新卒で転職を決意したら、転職エージェントの利用を検討してみると良いでしょう。転職エージェントの概要や利用するメリットなどを以下で解説します。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、求人紹介をメインとした民間企業の就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが付き、自分に合った求人を提案してくれます。履歴書作成や面接対応のアドバイス、企業との交渉代行といったサービスもあるので、包括的に転職活動をサポートしてもらえるでしょう。
第二新卒の方は、「第二新卒向け」「若者向け」の転職エージェントを選ぶことで、より自分のニーズに合った支援や求人紹介を受けられます。
転職エージェントがおすすめな理由
転職エージェントのキャリアアドバイザーは転職事情に精通したプロです。そのため、自分1人で行うよりも、効率的に転職活動を進められる可能性があります。
キャリアカウンセリングをもとに自分の強みや適性を教えてもらえたり、応募先企業の採用傾向を踏まえたアピール方法をアドバイスしてもらえたりするでしょう。「1人で転職活動を進める自信がない」「面接で自分をどうアピールすれば良いか分からない」という第二新卒の方におすすめです。
「初めての転職活動で不安」「第二新卒は採用してくれるだろうか」と不安な方は、転職エージェントのハタラクティブの利用をご検討ください。ハタラクティブは、第二新卒や既卒など、20代の若年層の支援に特化した転職エージェントです。
経験豊富なアドバイザーが丁寧なヒアリングを実施し、適性や希望に合った求人を厳選してご紹介します。未経験歓迎の求人も多く揃えているため、第二新卒の転職に不安のある方も、満足いく求人が見つかるでしょう。また、面接対策や応募書類の添削、応募先の企業とのやり取り代行なども行い、転職活動をトータルサポート。サービスはすべて無料で受けられるため、ぜひお気軽にご相談ください。
第二新卒での転職に関する疑問やお悩み
ここでは、これから採用選考を受けようと考えている第二新卒向けに、よくある疑問をQ&A方式でご紹介します。
第二新卒として転職できるのはいつまで?
明確な定義はありませんが、第二新卒は「学校を卒業後に就職して3年以内の者」とする企業が多いようです。
ただし、企業によっては独自の基準を設けている場合もあるので、気になる企業の情報は早めに確認しておくのがおすすめです。第二新卒の定義や新卒との就活の違いについては、「新卒と第二新卒の違いとは?就職難易度の差や転職のコツを解説」で解説しています。
第二新卒で大手企業に転職するのは無理でしょうか…?
少子化の影響で若い人材が求められている近年は、第二新卒を積極的に採用しようとする傾向にあります。そのため、新卒時より難易度は上がるものの、大手企業への転職も不可能ではないでしょう。
ただし、転職理由を明確にし、将来のビジョンやキャリア設計を立てたうえで転職活動を行うのが重要です。第二新卒で大手企業を狙いたいという人は、「第二新卒で大手への転職を成功させるには?」で内定を得るためのポイントを確認しておきましょう。
「第二新卒の転職はやめとけ」という意見を聞いて不安です…
「入社後は3年以上働いたほうが良い」「第二新卒の転職はやばい」などの意見もありますが、第二新卒での転職は未経験の業種・職種に挑戦するチャンスといえます。なぜなら、若さのある第二新卒は、経験やスキルよりも柔軟性や素直さが評価されやすいからです。
第二新卒の強みや転職を成功させるためのコツについては、「第二新卒の就活は厳しい?うまくいかない原因と成功に導くやり方を解説」で解説しています。転職に不安を感じている方は、ぜひチェックしてみてください。
第二新卒の転職で気をつけるべきポイントはありますか?
第二新卒の転職を成功させるには、転職の目標や目的をしっかり定めましょう。転職をゴールにするのではなく、転職後に何を成し遂げたいのかを見据えて転職活動を始める必要があります。目的がない状態で始めると、「なんとなく」で転職してしまい、後悔の残る結果となる可能性も。詳しくは、このコラムの「第二新卒の転職活動で意識したい6つのポイント」をご覧ください。
第二新卒で、仕事の見つけ方や転職の進め方に不安があるという方は、ハタラクティブの利用がおすすめです。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。