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ホワイト企業に入るには?見極め方や転職・就職するためのポイントを解説
更新日

この記事のまとめ
- ホワイト企業に入るには有休取得率や離職率、年間休日数といったデータの見極めが重要
- 信頼性の高いホワイト企業に入るには、国の認定制度を目安にして判断するのが有効
- ホワイト企業に入るには有名企業だけでなく、BtoB企業や中小企業からも探そう
- 自分に合うホワイト企業に入るには優先条件を明確にし、選考対策を徹底することが大切
- ホワイト企業に入るには、就職・転職エージェントのサポートを活用するのがおすすめ
「ホワイト企業に入るにはどうすればいい?」と悩んでいる方もいるでしょう。ホワイト企業への就職を目指すなら、一般的に「ホワイト」といわれる企業の特徴を把握しておくことが重要です。このコラムでは、ホワイト企業の特徴や見極め方を紹介します。ホワイト企業が多い業界や、働きやすい企業を探す目安になる国の制度も解説。ホワイト企業に就職・転職するためのポイントもまとめたので、選考対策の参考にしてください。
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ホワイト企業に入るために知るべき12の特徴
ホワイト企業とは、一般的に社員が働きやすい環境を整えている会社のことを指します。ホワイト企業に入るには、ホワイト企業によく見られる特徴を把握しておくことが大切です。働きやすい職場かどうかをしっかり見極めるために、ホワイト企業の特徴を押さえておきましょう。
1.残業や休日出勤が少ない
ホワイト企業は、残業や休日出勤が少ない傾向があります。残業時間や休日出勤が少ないと、精神的・肉体的な余裕が生まれやすいことがメリットです。十分な休息を取れるうえ、自己啓発の時間も確保しやすくなり、結果的に生産性の向上にもつながるでしょう。ワークライフバランスを保つためには、働きやすい環境であることが不可欠です。
厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和5年分結果確報」によると、一般労働者の平均所定外労働時間(残業時間)は13.8時間でした。月の平均残業時間が13.8時間を大幅に超えていなければ、ホワイト企業の可能性は十分あるといえます。休日出勤の有無は雇用契約書や就業規則で確認ができるので確認してみましょう。
休日出勤について詳しく知りたい方は「休日出勤は拒否できる?正当な理由や断れないときの対処法を紹介」のコラムをご参照ください。
参照元
厚生労働省
毎月勤労統計調査
2.企業独自の福利厚生が充実している
福利厚生が充実している傾向があることも、ホワイト企業の特徴の一つです。法で定められた社会保険だけでなく、会社が独自で通勤手当や住宅手当などを設けていると、日々の出費が抑えられて金銭的な安心感が得られるでしょう。結婚祝い金や育児休暇など、従業員のライフスタイルの変化に応じた福利厚生が整っている企業もあります。
福利厚生が充実していると、従業員のモチベーションや生産性の向上につながるため、重要なポイントです。どのような福利厚生があるか知りたい方は「福利厚生には何がある?企業が用意する目的と対象となる条件について解説」のコラムをチェックしてみてください。
3.有給休暇を取得しやすい
ホワイト企業の特徴として、休暇を取得しやすいことも挙げられます。休暇を取得しやすい職場環境は、体調管理のためのリフレッシュや、私生活の急な予定にも対処しやすいことがメリットです。福利厚生として特別休暇制度を設けている企業だと、長期休暇も取得しやすいでしょう。
休暇を取得しやすい社風かどうかは、有給休暇の取得率の高さからも判断できます。厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査(9p)」によると、年次有給休暇の平均取得率は65.3%。年間平均16.9日の有給休暇のうち、11日を取得できている状況です。
労働者一人当たりの 平均付与日数 | 労働者一人当たりの 平均取得日数 | 労働者一人当たりの 平均取得率 |
---|---|---|
16.9日 | 11.0日 | 65.3% |
引用:厚生労働省「令和6年就労条件総合調査(5p)」
調査結果を目安にすると、有給休暇の取得率が65%以上の場合は、休暇が取りやすい企業だと判断できるでしょう。ただし、有給休暇取得率は業界や企業規模によっても変わります。休みの取りやすさを重視する方は、平均値を目安として有給休暇の取得率を確認してみてください。
「有給消化率とは?正しく理解して労働環境を見極めよう!」のコラムでは、有給消化率の平均を産業別にご紹介しているので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和6年就労条件総合調査 結果の概況
4.年間休日数が120日以上
ホワイト企業の大きな特徴の一つとして、年間休日数が120日以上確保されていることが挙げられます。年間120日だと一般的な土日休み(週休2日制)と祝日を含めた日数に相当するため、十分な休息を取りやすい環境といえるでしょう。近年は週休2日制の企業が増えており、厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査(8p)」を見ても、年間休日数が120日以上の企業が35.8%と最も多くを占めています。
年間休日総数 | 企業の割合 |
---|---|
69日以下 | 0.8% |
70~79日 | 2.3% |
80~89日 | 3.9% |
90~99日 | 5.4% |
100~109日 | 28.4% |
110~119日 | 22.0% |
120~129日 | 35.8% |
130日以上 | 1.5% |
引用:厚生労働省「令和6年就労条件総合調査(3p)」
ただし、全体での平均年間休日数は112.1日であり、企業ごとの差が大きいことがデータから読み取れます。休日が多い職場は心身のリフレッシュがしやすく、仕事のパフォーマンス向上にもつながるため、長期的に働きやすい環境が整っているのが魅力です。特にワークライフバランスを重視する場合は、年間休日数120日以上を基準に探してみましょう。
参照元
厚生労働省
令和6年就労条件総合調査 結果の概況
5.離職率が12%以下と低い
ホワイト企業かどうかは、離職率の低さも判断基準になるでしょう。先述のように、従業員への手当が厚く自由度が高い職場環境では、結果として離職率が低くなる傾向がみられます。
厚生労働省の「令和5年 雇用動向調査」によると、一般労働者の平均離職率は12.1%。1年間に約8人に1人が離職している計算です。平均値を基準にすると、離職率が12%以下の場合は、ホワイト企業の可能性が高いと判断できるでしょう。
一般労働者 | 離職率 |
---|---|
全体 | 12.1% |
男性 | 10.9% |
女性 | 14.2% |
引用:e-Start「雇用動向調査/性、企業規模別入職・離職率」
働きやすくストレスの少ない環境であることは、意欲向上や従業員の生活に豊かさをもたらすことにつながります。働きやすい職場であるかどうかは、離職率のほか従業員の定着率からも推測が可能です。企業のWebサイトなどを参考に情報を確認してみましょう。
参照元
e-Start 政府統計の総合窓口
雇用動向調査 年次別推移
6.社員の平均勤続年数が長い
モチベーションを維持しやすい企業は、従業員の満足度が高く、必然的に勤続年数も長くなる傾向があります。ホワイト企業であるかどうかを見極めるための参考材料として、社員の平均勤続年数をチェックするのも有効です。
厚生労働省の「令和5年 賃金構造基本統計調査(9p)」によると、平均勤続年数は12.4年です。性別によって開きがあるものの、平均勤続年数が12年以上の企業は働きやすい環境が整っている可能性が高いと考えられます。
勤続年数 | 企業計 | 大企業 | 中企業 | 小企業 |
---|---|---|---|---|
男女計 | 12.4年 | 13.4年 | 12.4年 | 11.3年 |
男性 | 13.8年 | 15.3年 | 13.8年 | 12.2年 |
女性 | 9.9年 | 10.1年 | 10.0年 | 9.5年 |
引用:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」
企業規模別に見ると、男女ともに中小企業より大企業のほうが勤続年数が長い傾向です。大企業は福利厚生制度が充実していたり、ワークライフバランスを保ちやすかったりと、働きやすい職場が多いと推測できます。
参照元
厚生労働省
令和5年 賃金構造基本統計調査
7.研修制度が整っている
ホワイト企業は従業員へのコストを惜しまず、人材育成を「投資」と捉えている傾向も見られます。研修制度が整っており、スキルアップのためのサポートが手厚い企業は少なくありません。「働きながらスキルを上げたい」と考えている方にとっては、魅力的な職場といえるでしょう。
厚生労働省の「令和5年度 能力開発基本調査」の結果を見ると、教育訓練を実施している企業は60%以上を占めています。勤務時間中、もしくは業務を一時的に離れて研修する機会を設けている企業は多いといえるでしょう。
教育訓練の実施状況 | 割合 |
---|---|
OFF-JT(社内外での教育訓練)を実施している | 71.4% |
OJT(業務中に行う教育訓練)を実施している | 60.6% |
教育訓練休暇制度を導入している | 7.1% |
教育訓練短時間勤務制度を導入している | 6.3% |
参照:厚生労働省「令和5年度 能力開発基本調査(12p,15p,20p)」
一方で、教育訓練のために休暇や短時間勤務を許可する制度を導入している企業は多くありません。制度が導入されていない場合、個人的に社外で教育訓練を受けたければ、有給休暇を活用することになります。スキルや知識の向上を目的として積極的に教育を受けたい方は、教育訓練に関する制度の導入状況を確認するのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
令和5年度 能力開発基本調査
8.評価制度が明確である
ホワイト企業には明確な評価制度があることが多い傾向です。評価制度がしっかりと整備された職場では、成果に応じて賞与や適切な報酬が支払われるため、社員のモチベーションアップにつながりやすくなります。評価の基準や方法は企業によって異なるので、企業のWebサイトや面接時の逆質問などで確認しておくのがおすすめです。
会社によっては目に見えるデータだけでなく、勤務態度や社員同士の付き合い方にも一定の評価基準を設けている場合もあります。数値化できない点も評価している企業では、縁の下の力持ちとなりうる役職の人間にも、働きやすい環境を実現していると考えられるでしょう。
9.平均より年収が高い
ホワイト企業では、仕事での働きや成果を従業員へ還元するために、年収が高めに設定されていることがあります。平均より年収が低い場合、労働環境に問題がないとしても、意欲の低下や早期離職につながることも少なくありません。
国税庁の「民間給与実態統計調査(19p)」によると、2023年における平均年収は約460万円です。ただし、性別や雇用形態によって、年収に大きな差が見られます。
2023年 平均年収 | 全体 | 正社員 | 正社員以外 |
---|---|---|---|
男女計 | 4,595,000円 | 5,303,000円 | 2,019,000円 |
男性 | 5,685,000円 | 5,936,000円 | 2,685,000円 |
女性 | 3,158,000円 | 4,128,000円 | 1,691,000円 |
引用:国税庁「民間給与実態統計調査」
平均年収は職種や業種、年齢などによっても異なります。平均年収はあくまで一つの目安として、業界や業種ごとに判断するのが望ましいでしょう。「【年齢別】年収の平均や中央値は?収入アップの方法も紹介!」のコラムでは、業種や年齢ごとの平均年収を紹介しているので、参考にしてください。
参照元
国税庁
民間給与実態統計調査結果
10.経営が安定している
ホワイト企業かどうかを見極めるためには、経営が安定しているかを確認することも大切です。経営状況や業績などは、財務諸表で確認できます。上場企業であれば、4ヶ月ごとに決算報告書を開示しているため、企業のWebサイトから確認できるでしょう。
一方、非上場企業の経営状況は、企業のWebサイトで確認できない場合もあります。確認が難しい場合は、会社四季報をチェックしてみましょう。会社四季報には、非上場・未上場企業の財務状況が掲載されています。会社四季報の詳細は「会社四季報とは?掲載内容やおすすめの活用方法などを紹介」のコラムで確認してください。
歴史がある
経営が安定しているかどうかは、その企業に歴史があるかどうかからも判断できます。企業が設立してから長い歴史があるということは、これまでの経営がうまくいっている証拠です。経営が安定している企業では、仕事内容や給与、従業員への待遇も安定している可能性が高いでしょう。
将来性がある
経営の安定性を判断する際は、将来性もあわせて確認することが重要です。これまでの経営が安定していたとしても、社会情勢の変化によって経営状況が悪化する可能性も考えられます。今後の経営の見通しもあわせて確認しておきましょう。
将来性の調べ方は、会社四季報にある来期の業績予想や、総資産に占める負債の割合を確認するのがおすすめです。あまりにも負債の割合が多い場合や、売上が長期間低迷している場合は注意する必要があります。将来性がある仕事の見極め方は「将来性のある仕事の特徴とは?見極める3つの方法や就活のポイントを解説」のコラムでも解説しているので、ぜひご一読ください。
11.女性が働きやすい環境が整っている
「ホワイト企業」といわれる会社の特徴には、女性の働きやすい職場づくりに力を入れている点も挙げられます。女性の働きやすさを図る指針の一つとして、社員の男女比率に注目してみましょう。たとえば、女性社員が一定数いる企業で女性管理職の割合も高い場合、性別やキャリアの有無などで不当な評価をされる可能性は低いと推察できます。
出産や育児、介護といったライフイベントに対する制度が整っていることも重要です。出産祝いや育児休暇などの福利厚生が充実していれば、女性社員だけでなく、家庭を持つ男性社員にとっても働きやすい環境を整えようという企業側の意図を感じ取れるでしょう。なかには復職制度を整備し、一度キャリアを退いた女性の職場復帰を後押しする企業もあります。
12.コンプライアンス遵守の意識が高い
ホワイト企業の特徴としては、コンプライアンスを重視する姿勢も重要な要素です。コンプライアンスとは、法令や社内規則を遵守すること。法律や倫理規範を守る意識が高い企業は、労働基準法を順守し、長時間労働の抑制や適切な給与支払いが徹底されています。
パワハラ・モラハラといったハラスメント防止のための研修を実施していたり、社内通報制度を整備していたりと、不正を防ぐ仕組みがあることも判断基準の一つです。社員が安心して働ける環境が維持されていれば、職場の信頼性も向上します。企業のコンプライアンス意識を確認するには、社内規則やガイドラインが明文化されているか、過去に法令違反の報道がないかなどを調べましょう。
ホワイト企業の見極め方は「ホワイト企業の見分け方とは?働きやすい環境に転職しよう」でも解説しています。ぜひ目を通してみてください。
ブラック企業を見極めるには?
ブラックといわれる企業は「休日が極端に少ない」「コンプライアンスが軽視されている」「給与が極端に低い」「社員の入れ替わりが激しい」といった特徴がみられます。有給休暇を取得しにくかったり、不当な解雇があったりする場合もあるでしょう。詳しくは「ブラック企業の特徴とは?入社前の見分け方と対処法を解説」のコラムをご確認ください。
ホワイト企業を探す目安になる国の認定制度
信頼できる情報をもとにホワイト企業を探したいなら、国の認定制度を目安にするのも一つの手です。労働基準法の遵守、働きやすい環境を確保する取り組みなど、企業が一定の基準を満たしていることを国が認定する制度について解説します。
安全衛生優良企業公表制度
安全衛生優良企業公表制度とは、労働安全衛生の取り組みが優れているとして、厚生労働省から認定された企業を公表する制度のことです。ホワイトマークとも呼ばれ、社員が健康で安全に働くための対策を積極的に行っている企業が認定されます。認定を受けるためには、以下のような複数の基準をクリアしていなければなりません。
- ・過去3年間労働安全衛生関連の重大な違反がない
- ・一人当たりの時間外労働・休日労働の合計時間が45時間未満/月
- ・過去3年間の年次有給休暇の取得率が70%以上
- ・メンタルヘルス対策を推進する計画を作成・実施している
安全衛生優良企業を知りたい方は、厚生労働省の「安全衛生優良企業の紹介」にて確認してください。
健康経営優良法人認定制度
健康経営優良法人認定制度は、従業員の健康を維持するための取り組みを戦略的に行っている企業を認定する制度のこと。社員の健康増進施策を積極的に実施している企業が評価され、大規模法人部門と中小規模法人部門に分かれて認定されます。
認定基準は「経営理念」「組織体制」「制度・施策実行」「評価・改善」「法令遵守・リスクマネジメント」で構成され、各項目の基準を満たすことが条件です。健康経営の取り組みが進んでいる企業は、社員の働きやすさを重視しているケースが多いため、職場環境の良い企業を探す際の一つの目安となるでしょう。認定企業は、日本経済新聞社の「健康経営優良法人認定企業一覧」で確認できます。
ユースエール認定制度
ユースエール認定制度とは、若者の雇用や採用に積極的で、若者の雇用管理状況などが優良な企業を認定する制度のこと。若者の労働基準や一定の認定基準を満たした中小企業が対象で、厚生労働大臣から認定されます。ユースエール企業として認定されるには、以下のような要件を満たすことが条件です。
- ・直近3年間における新卒社員の離職率が20%以下
- ・正社員の月平均所定外労働時間が20時間以下
- ・正社員の有給休暇取得率が平均70%以上
- ・直近3年間における女性社員の育児休業取得率が75%以上
- ・過去3年間に新卒者の採用内定取消を行っていない
企業がユースエール認定を受けると、若者からの応募の増加が期待できたり、低金利で融資を受けられたりするメリットがあります。ユースエール認定制度の詳しい内容については「ユースエール認定企業とは?概要と求職者へのメリット・デメリットを解説」をご確認ください。
くるみんマーク
くるみんマークは、厚生労働大臣から「子育てサポート企業」として認定されることで得られます。子育てサポート企業とは、仕事と子育ての両立に関わる一定の基準をクリアした企業のこと。認定基準の達成度などによって「くるみん」「トライくるみん」「プラチナくるみん」に分かれます。くるみんの認定基準の一例(2025年4月以降)は以下のとおりです。
- ・女性労働者の育児休業取得率が75%以上
- ・男性労働者の育児休業取得率が30%以上
- ・フルタイム労働者の時間外・休日労働時間の合計が30時間未満/月
くるみんマークの詳しい内容については、厚生労働省の「くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて」をご確認ください。
えるぼし認定制度
えるぼし認定制度は、厚生労働省が女性活躍推進法に基づき、女性の活躍推進に積極的な企業を認定する制度です。「採用」「継続就業」「管理職比率」「働き方の多様性」「キャリア形成支援」の5つの評価項目を満たす度合いによって、1〜3段階目の認定が与えられます。えるぼし認定の評価項目の例は以下のとおりです。
- ・正社員に占める女性社員の割合が業界の平均値以上
- ・各月の時間外・休日労働時間の平均合計時間数が45時間未満/人
- ・女性管理職の比率が業界の平均値以上
- ・多様なキャリアコースが用意されている
えるぼし認定を受けた企業は、性別を問わず働きやすい環境を整えている可能性が高いでしょう。ワークライフバランスを重視したい人にとって、ホワイト企業を見極める一つの指標となります。
参照元
厚生労働省
安全衛生優良企業公表制度について
ユースエール認定制度
くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて
女性活躍推進法特集ページ
経済産業省
健康経営優良法人認定制度
安全衛生優良企業_参考資料
Webサイトでホワイト企業ランキングを調べてみよう
ホワイト企業のランキングを知りたい場合は、Webサイトで調べるのがおすすめです。Webサイトでリサーチすれば「ホワイト企業100選」「ホワイト企業トップ500」といったランキングを簡単に調べられます。しかし、ランキング上位だからといって、自分にとって働きやすいホワイト企業とは限りません。Webサイトのランキング情報をすべて鵜呑みにするのは避け、参考程度に留めましょう。
なお、厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」でも、国の認定制度を受けた企業を確認できます。良好な経営を続ける企業も検索できるので、活用してみるのも一つの手です。
ホワイト企業といえる就職先が多い業界一覧
専門的な知識が求められる業界は、ホワイト企業といえる就職先が多い傾向があります。給与水準や労働条件、福利厚生などが比較的良く、従業員が働きやすい環境が整っている企業が多いでしょう。いわゆるホワイト企業が多い業界として、6つ紹介します。
金融業界
金融業界は給与水準が高く、福利厚生が整っている企業が多い傾向があります。特に銀行や保険、証券会社では研修制度が充実しており、スキルアップの機会も豊富です。労働時間の管理が厳格な企業も多く、ワークライフバランスを重視した働き方を叶えやすいでしょう。ただし、営業職など一部の職種ではノルマが厳しいこともあるため、職種ごとの業務内容をよく確認することが重要です。
食品業界
食品業界は、消費者の健康や安全に関わるため、コンプライアンス意識が高い企業が多い傾向です。特に大手食品メーカーでは、社員の健康管理に力を入れており、健康経営優良法人に認定されている企業も少なくありません。一方で、製造現場ではシフト勤務が必要な場合もあるため、事前に勤務体系を確認しておくことをおすすめします。
IT業界
IT業界は、柔軟な働き方を実現しやすい点が魅力です。多くの企業がリモートワークやフレックスタイム制を導入しています。労働時間より業務の質を重視する企業が少なくありません。成長産業であるため、スキルアップの機会も豊富です。一方、プロジェクトの進行状況によっては長時間労働になりやすい企業もあるため、残業時間や休日の取得率を事前に確認することが大切です。
化学業界
化学業界は安定した経営基盤を持ち、研究開発に力を入れている企業が多くあります。家賃補助や育児支援制度といった福利厚生が充実している企業も多いでしょう。安全管理が徹底され、労働環境が整っている企業が多いため、長期的に働きやすい環境を求める人にとっては魅力的な業界です。ただし、職種によっては専門知識が求められるので、未経験者にはハードルが高い場合もあります。
医薬品業界
医薬品業界は安定した需要があり、景気の影響を受けにくい業界の一つです。特に研究開発職や品質管理職では、労働時間が適正に管理されており、長く働きやすい環境が整っています。社員の健康を重視し、健康診断などの補助制度が充実している企業も多いでしょう。ただし、営業職は外回りが多く、ノルマの負担が大きい場合もあるため、職種ごとの働き方を理解しておくことが大切です。
製造業界
製造業界は大手企業を中心に、労働環境の整備が進んでいる企業が多いのが特徴です。特に、自動車や電子機器メーカーでは、年間休日が120日以上あり、残業時間も適正に管理している企業が多くあります。福利厚生として社員寮や家賃補助を提供するなど、生活面のサポートが手厚い企業も多いでしょう。ただし、工場勤務の場合はシフト制が一般的なので、勤務条件を確認することが重要です。
ホワイト企業が多いといわれる業界の特徴は「ホワイト企業に転職するのは難しい?見分け方の基準や成功させるコツとは」のコラムでも詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
ホワイト企業に入るための6つのポイント
ホワイト企業への就職・転職を実現するには、企業選びから面接対策まで万全の準備が欠かせません。ホワイト企業に入るための6つのポイントについて具体的に解説します。
1.企業選びの軸を明確にする
ホワイト企業への就職・転職を成功させるためには、自分が重視するポイントを明確にすることが重要です。ホワイト企業という言葉はあくまで一つの指標であり、企業の良し悪しは、それぞれの価値観によって異なります。自己分析により自分の性格や強み・弱みを把握し、どのような価値観や働き方を重視しているかを明確にすることで、理想の企業像が見えてくるでしょう。
たとえば、給与や働きがい、ワークライフバランスなど、優先する条件を整理しておくと、自分に合うホワイト企業を見つけやすくなります。ホワイト企業といわれる会社であっても、個人の価値観に合わなければ働きにくいと感じることも少なくありません。将来どのようなキャリアを描きたいのか、しっかり自分の中で軸を固め、条件に合う企業を探すことが大切です。
企業選びの軸の見つけ方は「企業選びの軸はどう見つける?人柄や社風から探すべき?例文も紹介」のコラムを参考にしてください。
ホワイト企業の基準は人によって異なる
ホワイト企業には明確な定義がないため、基準は人によって異なります。ある人にとっては「残業が少なく休みが多いこと」が重要でも、別の人にとっては「給与が高くキャリアアップしやすい環境」が魅力的に映ることもあるでしょう。
人間関係の良さやリモートワークの可否、福利厚生の充実度など、重視するポイントはそれぞれ異なります。自分にとって何が働きやすさにつながるのかを明確にし、企業の実態を調べながら就職・転職活動を進めることが大切です。
2.知名度の高い企業以外にも目を向ける
ホワイト企業に入りたければ、知名度の高い企業以外にも目を向けてみましょう。有名企業ばかりに目を向けると、良い環境の職場を見逃してしまう可能性があります。ホワイト企業への就職を成功させるには、知名度や企業の規模に関係なく働きやすさを重視することが大切です。
中小企業の中には、知名度が低くても社員の働きやすさを重視している企業が多くあります。福利厚生や残業時間、有給休暇の取得率などをしっかり調べ、知名度だけで判断せずに自分に合った職場を見つけることがポイントです。「ホワイト企業の特徴15選!自分にとって働きやすい会社の見分け方も解説」のコラムにも、ぜひ目を通してみてください。
BtoB企業にも注目しよう
知名度があまり高くない企業から探すなら、BtoB企業にも注目しましょう。BtoB企業とは、企業を相手に取引を行う企業のことです。対企業向けのため、一般的には知名度がそれほど高くない傾向があります。しかし、BtoB企業には「経営が安定している」「年収が高く休みも多い」といった隠れ優良企業が少なくありません。BtoB企業について詳しく知りたい方は「BtoBとは?今さら聞けないワードについて解説!」のコラムもぜひチェックしてください。
3.一つの要素だけで判断しない
ホワイト企業を探す際は「休みが多いから」「福利厚生が充実しているから」といった一つの要素だけで判断するのは避けましょう。休みが多くても残業が多かったり、仕事が重労働でつらかったりする可能性もあります。
リフレッシュ休暇やバースデー休暇といった魅力的な福利厚生が揃っていても、実際にはなかなか取得できないケースもあるでしょう。ホワイト企業への就職を成功させるためには多くの情報を収集し、多角的な視点で総合的に検討することが重要です。
4.ストレスを感じやすい点について把握する
自分がストレスと感じることを把握しておくと、自分にとってのホワイト企業を見つけやすくなります。たとえば、仕事の疲れがストレスになる場合、休日の多さや残業の少なさを重視して就職先を決めると、入社後に働きやすいと感じやすいでしょう。人間関係でストレスを感じやすい場合は、離職率や平均勤続年数を見ることで、ハラスメントが行われている可能性について推察できます。
このように、自分がストレスを感じにくい就職先を選ぶことも、ホワイト企業への就職を成功させるコツです。
5.選考対策を徹底する
ホワイト企業は人気が高く、選考倍率が上がりやすいため、十分に準備する必要があります。まず、応募企業に特化した志望動機や、求める人物像に沿った自己PRを作成することが重要です。企業研究をしっかり行い、企業の理念や文化に共感する点を具体的に伝えられるようにしましょう。
面接でよく聞かれる質問への回答を準備し、自信を持って話せるように練習しておくと安心です。特に転職の場合は「なぜ前職を辞めたのか」「当社でどのように貢献できるか」といった質問をされることが多いため、ポジティブな印象を与えられるように回答を工夫することが求められます。自分のスキルや経験が企業の求める要件に合うことを伝えれば、選考の通過率を高められるでしょう。
転職活動での面接対策を徹底したい方は「面接で転職理由を伝えるときのポイントは?好印象を与える回答の例文を解説」のコラムも参考にしてください。
6.就職支援サービスを利用する
ホワイト企業への就職を目指す場合は、自分で求人を見極めるだけでなく、プロの力や第三者の力を借りるのがおすすめです。基本的に無料で活用できる就職支援機関やWebサイトについて紹介します。
ハローワーク
ハローワークとは、全国500ヶ所以上に設置されている公共職業安定所のことです。ハローワークを利用するメリットは、取り扱っている求人数が豊富なことや、相談員に就職に関する悩みや疑問点を伝えてアドバイスをもらえることなどが挙げられます。さまざまなニーズに対応できるサービスを提供しているので、自己分析や面接対策、職業訓練などの支援が受けられるのも魅力です。
一方で、ハローワークは求人を掲載する企業側も利用料が無料のため、ブラック企業の求人や空求人なども混在しているケースがあります。気になる求人票はプリントアウトし、掲載状況や応募先の企業の情報などを相談員に確認してみましょう。
お住いの地域のハローワークは、厚生労働省の「ハローワーク」で調べられます。「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムなどで、ハローワークの種類や利用方法についても確認し、必要に応じて賢く利用してみてください。
地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーションとは、厚生労働省が委託するNPO法人や株式会社などが実施する就労支援機関のことです。通称サポステと呼ばれ、15歳から49歳までの方を対象に就労支援を行っています。全国の都道府県に設置されており、就労を成功させるための前準備に注力していることが強みです。
サポステでは、コミュニケーション講座やジョブトレ(就業体験)、ビジネスマナー講座、就活セミナー、パソコン講座などさまざまなサービスを受けられます。ただし、求人の紹介は行われていません。職場に定着するまでに必要なバックアップを行う機関なので、仕事を紹介して欲しいというニーズは満たせない可能性があることを念頭に置いておきましょう。
サポステについては「サポステとは?就職支援サービスの内容や利用方法を解説」でも詳しく紹介しています。あわせてチェックしてください。
就職エージェント
就職エージェントとは、民間企業が就職や転職のサポートを行うサービスを指します。ハローワークと同様「就職を目指す求職者」と「働き手を募集する企業」との架け橋となる存在です。キャリアカウンセラーなどがマンツーマンで就職活動を丁寧にサポートしてくれます。
就職エージェントで受けられる主なサービスは、求人の紹介や履歴書・職務経歴書などの書き方のアドバイスと添削、面接対策などさまざまです。就職エージェントによってサービスの対象者や得意分野が異なるため、自分の状況やニーズに合うエージェントを選びましょう。
「ホワイト企業に入りたいけれど求人選びのやり方が分からない」「自分に合った職場で働きたい」とお考えの方は、ハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層の就職支援に特化した就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが丁寧なカウンセリングを行い、一人ひとりにあった求人をご紹介します。
ハタラクティブが提供している求人は、スタッフが実際に足を運んで問題ないと判断した優良企業のみです。未公開求人も多数取り扱っており、豊富な種類のなかから求職者の希望 に合った企業をご紹介しています。1分程度でできる適職診断から、自分にあった職業を知ることも可能。選考対策や内定後のフォローなどもマンツーマンでサポートします。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ホワイト企業への就職に関するQ&A
ホワイト企業に入りたいと考えている方に向けて、選考や面接に関する不安や疑問に回答します。
未経験分野でもホワイト企業に入れる?
未経験の分野でもホワイト企業への就職や転職は可能です。しかし、労働環境が整っていたり、待遇がよかったりする企業は、人気が高く競争率も上がると考えられます。企業が求める人材とマッチさせた強みや、志望意欲が高いことをアピールする必要があるでしょう。
「未経験の志望動機作成のポイント!転職時の書き方や例文を職種ごとに紹介」では、未経験の仕事への転職を考えている方に向けた、志望動機の作成ポイントを紹介しているため、ぜひお役立てください。
ホワイト企業に入るにはインターンシップ経験が必要?
必ずインターンシップに参加しなければならないわけではありません。しかし、インターンシップに参加すれば、実際の業務や職場の雰囲気を知るだけでなく、企業側に自分をアピールする機会にもなります。インターンを通じて職場環境や働き方を自分の目で確認できるため、企業選びに役立つでしょう。
インターンシップの概要や参加するメリットなどを詳しく知りたい方は「インターンシップとは?参加のメリットや目的を解説!社会人は参加できる?」をあわせてご覧ください。
多くの人がホワイト企業に入れない理由とは?
ホワイト企業は、待遇や労働条件が良いことから競争率が高いことが理由の一つです。専門性の高い業界・職種の企業が多いため、多くの人にとって入社のハードルが高いことが考えられます。転職・就職活動の準備を徹底し、自分の強みを活かせる企業を選ぶことが成功の鍵になるでしょう。
ホワイト企業への転職を目指す方は「20代でホワイト企業に転職できる?働きやすい会社の特徴と見つけ方」も参考にしてください。
30代だとホワイト企業への転職は難しい?
30代でホワイト企業に転職することは十分可能です。ただし、30代は即戦力が求められる傾向があります。経験やスキルが活かせる仕事にしぼり、自分の強みを適切にアピールすればチャンスが広がるでしょう。
30代で転職を目指す方は「30代で転職を成功させるためにできること」にも目を通してみてください。転職を成功させるためのポイントを紹介しています。
ブラック企業に入らないために気を付けることは?
ブラック企業に入らないためには、離職率や口コミサイト、求人内容をよく確認しましょう。ブラック企業を見極めるための詳しい方法は「ブラック企業は見極められる?特徴や見分け方のポイントを解説」でも紹介しています。
自分一人では判断に迷う場合は、就職・転職エージェントを利用するのも一つの手です。実際に企業を訪問して確認した求人だけを紹介してもらえるので、ブラック企業に入るリスクを避けられるでしょう。就職・転職エージェントを利用したい方は、ハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。