不登校になったら就職に不利?おすすめの仕事や就活成功のポイントを紹介

不登校になったら就職に不利?おすすめの仕事や就活成功のポイントを紹介の画像

この記事のまとめ

  • 不登校経験を前向きに捉えれば就職は可能
  • 不登校で高校を卒業していない場合、高卒資格を取得すると就職先の選択肢が増える
  • 不登校経験者は、未経験歓迎や学歴不問の求人を中心に探してみよう
  • 不登校経験者が就職するには、パソコンやWeb系のスキルを身につけるのがおすすめ
  • 就職に向けて、生活習慣の改善やコミュニケーション能力の向上を目指すと良い

学生時代の不登校経験が就職に不利になっているのでは、と思う方もいるでしょう。不登校であったことが、必ずしも就職の合否に関わるとはいえません。不登校の経験を糧にできれば、採用担当者にプラスに評価されることもあるでしょう。

このコラムでは、不登校経験のある人におすすめの仕事や就職活動で気をつけたいことを紹介します。就職に向けて動き出すための参考にしてみてください。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 向いてる仕事なんてあるのかな?
  • 避けたいことはあるけれど、
  • やりたいことが分からない・・・
私たちは「やりたいこと」から一緒に探します!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

不登校の経験は就職に不利にならない?

不登校の経験が、就職の合否に直結することはありません。採用担当者は、「企業の社風に合うか」や「入社後に活躍してくれそうな人材か」などを見ているからです。不登校という経験を経たからこその「自分の強み」や「仕事への意欲」をアピールできれば、根気強く働いてくれるというポジティブなイメージに繋がりやすいでしょう。

経験を前向きに捉えることで就職は可能

「不登校期間に自分と向き合えた」や「好きなことを見つけられた」など、経験を前向きに捉えられれば、就職のチャンスは広がります。

文部科学省の「不登校に関する実態調査報告書 第3部 分析編(1)」によると、不登校経験後の生活への影響は以下のとおりです。

不登校によるマイナスの影響感じている感じていない
男性185人269人
女性188人372人

引用:文部科学省「不登校に関する実態調査報告書 第3部 分析編(1)(60p)

不登校の経験がその後の生活にマイナスな影響を及ぼした、と感じている割合は低いといえます。不登校経験を良くないものと思わず、一つの経験と捉えられれば、就職活動に対しても前向きに動き出せるはずです。「不登校の時期があったからこそ、△△の仕事に就きたいと思った」とポジティブなアピールができると、採用担当者に響きやすくなるでしょう。

不登校の原因

文部科学省の「「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)」によれば、不登校の主な継続理由は以下のとおりです。

  • ・無気力でなんとなく学校へ行かなかったため(43.6%)
  • ・身体の調子が悪いと感じたり、ぼんやりとした不安があったため(42.9%)
  • ・いやがらせやいじめをする生徒の存在や友人との人間関係のため(40.6%)
  • ・朝起きられないなど、生活リズムが乱れていたため(33.5%)
  • ・勉強についていけなかったため(26.9%)
  • ・学校に行かないことを悪く思わないため(25.1%)

このように、体調や生活リズム、いやがらせなど理由は人それぞれです。それぞれの原因と向き合うことで状況を打破できる場合もあるでしょう。しかし、対応できない場合には、不登校のまま学生生活を終えてニートの状態になることもあるようです。

参照元
文部科学省
「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)

未経験OK多数!求人を見てみる

不登校で就職を視野に高卒資格を得るには?

通信制高校や定時制高校などに通うことで、高校卒業資格の取得が可能です。なお、不登校の経験から学校に通いたくない場合は、高等学校卒業程度認定試験を受験する方法もあります。

高卒認定試験に合格すると、大学や短大、専門学校を受験できます。専門的な仕事に就きたい方は、進学して学ぶことを叶えられるでしょう。

また、高卒資格を得ると就職先の選択肢が広がります。厚生労働省の「平成30年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ」によると、高卒者の求人数は約47万7,000人です。中卒者の求人数は1,952人のため、高卒者のほうが選択肢が多いといえます。

参照元
厚生労働省
若年者雇用対策関係公表資料一覧

不登校経験者も挑戦しやすい!おすすめの仕事

不登校経験があり学歴に自信がない場合は、学歴不問の就職先を探すと良いでしょう。また、未経験歓迎の求人もおすすめです。入社後に研修を行ってもらえる可能性が高く、経験がなくてもスキルを身につけられるでしょう。

作業員

一般的に、工場や建設現場の作業員の仕事では学歴を重視されません。そのため、不登校で学歴に自信がない方も就職しやすいでしょう。

また、未経験から始められるのも魅力です。徐々に仕事の技術を身につけることで、スキルアップを目指せるでしょう。

工場や建設作業員に興味のある方は「工場に就職するメリットを紹介!仕事内容と向いている人の特徴も解説」や「建設作業員の仕事内容とは?平均年収や求人の特徴も解説」のコラムを参考にしてください。

警備員

警備員は、基本的に学歴や経験がなくても就職が可能です。アルバイト求人もあるため、不登校経験があり、いきなり正社員になるのに抵抗がある方も挑戦しやすいといえます。

警備員は人々の安全を守る仕事です。現場での感謝がやりがいにつながるでしょう。また、学歴や年齢に関係なく、警備関係の資格を取得すればキャリアアップも目指せます。

警備員の仕事については「警備員の仕事」で詳しく説明しています。

プログラマー

プログラマーは、精密機械を動かすためのコードを打ち込むのが主な仕事です。ゲーム開発や情報通信関連など、プログラマーの仕事にはさまざまな種類が存在します。パソコンに向き合って作業することが多く、あまりコミュニケーションを必要としません。

また、ある程度自由に仕事へ取り組める可能性があります。そのため、自分のペースで仕事を進めたい方に向いている就職先といえるでしょう。

スキルの習得が必要ですが、学んでしまえば手に職をつけられます。プログラマーの仕事については「プログラマーの仕事の種類はどんなものがある?」で詳しく説明しています。

イラストレーター

イラストレーターは、クライアントの要望をもとにイラストを作成する仕事です。広告や雑誌、商品のパッケージなどさまざまな用途で使用されるイラストを作成します。

クライアントとのやりとりが発生するため、ある程度のコミュニケーションとニーズを把握するスキルは必要ですが、学歴は問われません。イラストレーターの仕事については「イラストレーターの仕事内容とは?在宅での働き方や収入について解説」も参考にしてみてください。

不登校経験者におすすめ!就職に役立つスキル

この項では、不登校経験者に役立つおすすめのスキルを紹介します。就職のためにスキルを身につけたいと考えている人は、参考にしてみてください。

WordやExcelなどのパソコンスキル

パソコンスキルが役立つ職場は多いものです。基本的なWordやExcelを使いこなせれば、スムーズに業務を進められるでしょう。

MOS(マイクロオフィススペシャリスト)という資格は、WordやExcel、Power Pointなど、パソコンを使う業務に用いられるソフトのスキルを証明できる資格です。ただ学ぶだけではなく、資格を取得すると履歴書に記載でき、アピールにつながります。

役に立つ資格とは?就職や転職で活かせる資格をご紹介」もあわせてご確認ください。

プログラミングスキル

プログラミングのスキルも就職に役立つでしょう。書籍やWebサイトでも学べますし、スクールもあります。IT業界は人手不足なので、プログラミングスキルを持っている人材の需要は高いといえるでしょう。

コツコツと作業をするのが得意な人は、ぜひ検討してみてください。

ライティングやデザインなどのWeb系スキル

ライティングやデザインなどのスキルを身につけるのも良いでしょう。会社によってはリモートワークができる場合もあるため、在宅で働きたい人におすすめです。

美容系のスキル

美容に興味がある人には、ネイルやエステ、メイクなど美容系のスキルもおすすめです。これらのスキルは、学歴に関係なく習得できます。

好きなことを仕事にできれば、毎日を有意義に過ごせるでしょう。

不登校経験者が就職で気をつけたい5つの懸念

不登校を経験したからこそのアピールができる一方で、就職に必要な経験が不足してしまっている可能性もあります。以下で、就職活動の際にどのようなことに気をつけたら良いか確認してみてください。

1.最終学歴が応募条件を満たしているか

「高校卒業以上」を応募条件としている企業もあります。高校を卒業していない場合は、就職先として選べる企業が限られるでしょう。志望企業が見つかったら、応募条件を確認することをおすすめします。

2.基礎学力不足

不登校の経験があると、その期間の学習が不足しているかもしれません。文部科学省の「令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要(15p)」によると、不登校から脱却しにくい理由として「勉強が分からない」が41.8%で最多です。

不登校期間の学習が不足していると、就職活動の筆記試験で苦戦する可能性があります。また、就職後に基礎的な計算や一般常識が必要とされる場面もあるでしょう。基礎学力不足により、「周囲とのコミュニケーションが取りにくい」「業務に支障が出る」といった問題が起こる可能性が考えられます。

3.生活習慣が乱れている

不登校期間の生活習慣に慣れている場合、生活のリズムが乱れている可能性があります。文部科学省の「令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要(15p)」によると、不登校から脱却しにくい理由として2番目に多いものは「生活リズムの乱れ」です。

昼夜逆転生活や自宅からあまり出ない生活を続けていると、体力が落ちていることも。その結果、就職活動にも悪影響が出てくるでしょう。また、就職後も、仕事のある生活リズムに慣れず業務に支障が出てしまう可能性があります。

4.頼り過ぎたり、考え過ぎたりする

周囲に対して、つい頼ってしまう傾向にある人は注意が必要です。就活では自分で決めることが多く、自ら率先して行動する必要があります。なんでも人に決めてもらおうとしたり、考え過ぎてしまい何も進められなかったりすると、就職活動や仕事を行ううえで支障をきたしてしまう可能性があります。

日常の小さなことから、自分で決めて行動することを習慣づけていきましょう。

5.コミュニケーションへの不安

不登校期間に家で過ごす時間が多かった場合、家族以外とのコミュニケーションが減っている可能性があります。その結果、コミュニケーションに自信がなくなっている可能性も。

就職活動では、面接や電話など採用担当者とのコミュニケーションが必要になる場面があります。コミュニケーションに不安があると、就職活動が思うように進まないかもしれません。

コミュニケーション力は、日ごろから少しずつ意識することで高められるものです。「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」で鍛え方をご紹介しているので、ぜひご一読ください。

参照元
文部科学省
令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要

不登校経験者が就職活動を成功させる6つのコツ

就職活動を成功させるためには、不登校やニート期間の生活を見直すことが大切です。働き始めると、規則正しい生活やある程度の体力が必要になるでしょう。

以下で、就職活動を成功させるコツを解説します。

1.生活習慣を見直す

不登校期間の生活によって体力が落ちている可能性が考えられます。まずは、規則正しい生活習慣を身につけることが大切です。夜型の生活を送っている人は朝型にシフトし、食事は朝・昼・晩と3食とることを心掛けると良いでしょう。

体力面が不安な場合は、ウォーキングやジョギングなど軽い運動から始めるのがおすすめです。太陽の光を浴びることで、昼夜逆転した生活をもとに戻すきっかけにもなります。働く時間に合わせて生活リズムを整えておくことで、スムーズに就職活動をスタートできるでしょう。

2.不登校の理由を説明できるようにする

不登校や欠席が多かったことについて企業から理由を聞かれる可能性があるので、説明できるようにしておきましょう。その際、曖昧な答えでは、「仕事は大丈夫だろうか」「欠勤が多くなってしまうのではないか」と心配されてしまうことも。

「不登校になった理由」と「どうやって克服したか」をきちんと答えられれば、社会生活への意気込みや成長していく姿勢を感じてもらえるでしょう。

3.コミュニケーションスキルを育てる

不登校で自宅にひきこもる生活を送っていた場合、家族や親しい人以外とのコミュニケーションが苦手になっていることもあるでしょう。就職すると、コミュニケーションは欠かせないものです。

体力と同じように、コミュニケーション能力は使わないと鈍くなってしまうもの。就職する前に、コミュニケーションスキルを育てておくことも大切です。外出して人と接する機会を設けることで、少しずつコミュニケーションのとり方を培っていけるでしょう。

4.焦らずに社会経験を積む

正社員を目指す前にアルバイトから始めるなど、焦らずに社会経験を積むのも一つの方法です。不登校期間の生活のままだと、いきなり正社員として働くことに不安を感じることもあるでしょう。興味のある職種に関係するアルバイトから始めると、就職に対する不安な気持ちが軽減する可能性があります。

就職時の自己PRにもつながるため、まずはアルバイトからスタートする方法もおすすめです。

5.チャレンジする気持ちを大事にする

大切なのは、今までのことよりもこれからのことです。前向きにチャレンジしたいと考えている気持ちを大切にし、積極的に企業へアピールしましょう。

どんなに学歴やスキルがあっても、意欲が感じられなければ採用されません。前向きな気持ちや成長への意欲は将来性があると受け取られ、採用担当者からのプラス評価につながるでしょう。

6.就職エージェントを活用する

不登校経験によって就職活動に不安がある場合は、就職のプロに相談するといった手段もあります。就職エージェントで利用できるサービスは、求人紹介や面接対策、キャリア相談などさまざまです。就職活動を何から始めれば良いか分からない、という方も安心して一歩を踏み出せるでしょう。

就職エージェントのハタラクティブでは、在籍しているプロのアドバイザーが、相談から就職後のバックアップまでサポートします。求職者一人ひとりに合ったアドバイスを行えるように、マンツーマン方式のカウンセリングを実施。これまで正社員として働いたことがない方も心配はありません。社会人経験がない方向けや学歴不問の求人なども取りそろえています。不登校経験があり、就職に踏み出しづらくなっている方は、ぜひ一度ハタラクティブにご相談ください。

不登校経験者の就職に関するFAQ

不登校経験のある方は、就職活動に不安を覚えることもあるでしょう。ここでは、就職に関する疑問にお答えします。

不登校の経験は就職に不利になりますか?

不登校の経験が就職に直接的に関わることはありません。そのため、不登校だったからといって不利になることはないでしょう。

就職活動では、不登校期間があったからこその成長や学びを説明することがポイントです。自己アピールの考え方について「一覧で確認!就活で聞かれる長所が思いつかないときの対処法」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ニートのままだと将来どうなる?

年齢を重ねるごとに、就職が難しくなります。
また、両親の援助を受けている場合、親が高齢になるにつれて収入が減ることも。収入面で困窮し、それまでのような生活を送ることが難しくなるリスクがあるでしょう。

ニートやひきこもりのままだとどうなる?末路や脱出方法をご紹介」のコラムで、ニートのままでいるリスクを解説しています。

中卒でチャレンジしやすい就職先は?

無資格・未経験者が応募可能な求人を中心に探してみましょう。たとえば、営業職や介護職、コールセンターなどがあります。

中卒の方の就職について「中卒が就職できるおすすめの職業9選!就活のコツや資格もご紹介!」で詳しく解説しています。仕事を探す際の参考にしてください。

不登校経験者が就職を成功させるには?

不登校で高校を卒業していない場合、高卒資格を取得するのがおすすめです。求人によっては、高卒以上を応募資格にしていることがあります。応募先の選択肢を増やすためにも、高卒資格があると良いでしょう。

ハタラクティブでは、適性にあった求人をご紹介しています。「学歴に自信がない」「社会経験が少ない」という方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ハタラクティブ
のサービスについて

こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

この記事に関連するタグ