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既卒の就活は厳しい?面接を成功させるポイントや体験談も紹介
更新日

この記事のまとめ
- 既卒者の就活は、新卒枠と中途採用枠に応募可能
- 既卒就活では若手不足の企業で需要が高く、正社員を目指しやすい
- 就活では、「既卒になった理由」も答えられるように準備しておくのが大切
- 既卒就活で内定を獲得するには、就職への熱意や行動力をアピールしよう
- 既卒の就活に迷う場合、ハローワークや就職エージェントの活用がおすすめ
既卒の方のなかには、「正社員は厳しいのかな…」「今から就職するのは無理そう…」と、不安を感じている方もいるでしょう。既卒の就活は企業からの需要が高く、意欲や若さ、ポテンシャルが評価される傾向があるため、決して無理ではありません。このコラムでは、既卒の就活の実態や進め方のポイントを解説。面接対策のコツや回答例、体験談もご紹介しているので、既卒の方は参考にしてみてください。
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既卒の定義とは?
既卒(きそつ)とは、「学校を卒業後3年程度で、一度も正社員としての社会人経験がない人」を指すのが一般的です。高校や大学を卒業して数年間、無職の場合をはじめ、フリーターとしてパートやアルバイトをしている場合も既卒と呼ばれます。
既卒の概要については、「既卒とは?いつまでを指す?新卒・第二新卒との違いや就活成功のコツを解説」のコラムをご一読ください。
既卒と新卒の違い
新卒とは、高校や大学を卒業後、すぐに会社へ就職する人を指します。新卒者が学校の卒業見込みで就職予定であるのに対し、既卒者は学校を卒業したあとに就職していない状態が違いといえるでしょう。
それぞれの特徴は、「新卒と既卒の違いとは?就職活動に与える影響」でも触れています。ぜひ。チェックしてみてください。
既卒と第二新卒の違い
第二新卒とは、学校を卒業後に正社員として就職し、数年以内で退職して転職活動を行う人を指します。既卒と第二新卒の違いは、学校を卒業後に正社員として働いた社会人経験があるかどうかです。
詳細は「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」をご覧ください。
既卒とフリーターの違い
既卒とフリーターの違いは、過去に正社員になった経験の有無。フリーターとは、現在正社員として就職しておらず、パートやアルバイトなど非正規雇用として勤務している人のことです。一方、既卒は前述したように学校卒業後に正社員経験がないことを指します。
したがって、過去に就職の経験があり、現在アルバイトで生計を立てているのであればフリーターに該当。また、過去に一度も正社員経験がなく、アルバイトをしている場合もフリーターに該当します。
フリーターの概要について知りたい方は、「フリーターとは?意味やアルバイトとの違いを簡単に解説します!」のコラムをご確認ください。
既卒の就活が厳しいといわれる理由
既卒の就活が厳しいといわれる理由は、「新卒と比較したときのイメージ」と「中途と比較したときのイメージ」、「空白期間に対するマイナスイメージ」などがあるためです。それぞれの理由を下記で詳しく解説します。
新卒枠で応募すると不利になりやすい
既卒者が新卒枠の求人に応募した場合、下記のような点で既卒のほうが不利になる可能性があります。
新卒採用を重視している企業があり応募できる求人数が減る
新卒一括採用の仕組みがある日本では、「新卒」に限定した求人が多い傾向にあります。新卒採用を重視する企業では、既卒者の募集を行わない場合も。募集を行ったとしても、選考の際に新卒者を優先的に採用する企業もあるようです。
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年8月)の概況(p.14)」によると、既卒者が新卒枠で応募することを可能とする企業は全体の72%でした。既卒者はすべての求人に応募できないことから、「新卒に比べると求人数が少ない」と感じる方もいるでしょう。詳しくは、「既卒を新卒枠で応募可能とした企業は70%以上ある」で解説します。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和6年8月)の概況
新卒のほうがフレッシュな印象がある
新卒は社会人経験はないものの、大学を卒業したばかりであるためフレッシュな印象があります。既卒者も、卒業して間もない場合は新卒者と同様の印象を与えます。しかし、「空白期間」や「フリーター期間」ができることで新卒のような印象は薄れていくでしょう。
就職しないことに対するネガティブな反応がある
新卒で就職しなかったことに対して、ネガティブな反応をする企業も存在します。担当者によっては、「新卒としての就活を怠ったのではないか」「就活がうまくいかずに既卒になったのではないか」と捉えられる可能性もあるので、マイナスの印象を払拭する必要があるでしょう。
中途枠では即戦力として評価されにくい
企業によっては既卒者を「中途採用枠」で受け入れている場合もあります。中途採用枠では、即戦力の経験者が優先される傾向にあるため、社会人経験のない既卒者は不利になりやすいでしょう。
求人によっては業界・職種の経験やスキルを問われるので、応募条件を満たせない場合もあります。未経験職種の場合は応募できる求人の幅が狭まり、選考通過が難しくなる可能性もあるでしょう。
空白期間や就業意欲を懸念されやすい
既卒の就活では、学校卒業後の「空白期間」を懸念されることがあります。たとえ理由があって空白期間ができてしまったとしても、履歴書の職歴欄に記載できる内容がなければ企業側には伝わりません。そのため、空白期間が長くなると、「働く意欲が低そう」「採用しても長続きしないのでは」といった懸念を抱かれやすくなります。
企業側の懸念を払拭するためには、就職しなかった理由や空白期間に取り組んでいたことをしっかりと説明することが大事です。既卒で空白期間がある場合の就活のやり方については、「既卒で空白期間があっても就職活動に影響はないの?面接対応の仕方も解説!」
を参考にしてみてください。
「既卒になったら人生終了」ではない!需要がある理由とは?
厚生労働省の指針により、卒業後3年以内の既卒者を新卒扱いとする企業は増えつつあります。また、若手人材の採用を積極的に行っている企業もあるため、既卒者もチャンスがあるといえるでしょう。就活では一度不採用になっても落ち込まずに、前向きな行動を心掛けることが大切です。参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について 若者雇用促進法に関するリーフレット集
既卒の就活が大変だといわれる理由を詳しく教えてください。また少しでもうまく進めるポイントはありますか?
「なぜ既卒なのか」をポジティブに伝えられるようにしよう!
既卒の就活が大変だといわれる理由の一つとして、日本の企業が新卒一括採用を重視することが挙げられます。企業は新卒の大量採用に力を入れ、既卒の求人枠が少ないことが多いため、応募できる求人が限られてしまうのです。また、既卒という肩書が「空白期間」に見られることがあり、その理由やアピール方法が面接で重要視されます。
少しでもうまく進めるためには、まず「なぜ既卒なのか」をポジティブに伝えることがとても大切です。たとえば「自己成長に時間を使った」などの具体的な理由があれば、企業にとって好印象でしょう。また、インターンやボランティアなどの経験を積んでスキルを磨き、実績をアピールするのも効果的です。身近なところから行動を始めると道が拓けていきます!
既卒者もチャンスあり!正社員になれる理由
既卒として就活を成功させるには、自身の立ち位置を理解したうえで、しっかりと対策することが大切です。ここでは、既卒の就活が十分に可能である理由を詳しく解説します。
既卒での就職活動、不安や焦りを感じるのは当然です。ただ、人事の方からは、「時間をかけて自分と向き合った既卒の方は、入社後の成長が早く期待できる」というお話も伺います。
すべての経験は決して無駄ではなく、あなただけの強みになるはずです。勇気を出して行動してみてください!
既卒者もチャンスあり!正社員になれる理由
- 既卒を新卒枠で応募可能とした企業は70%以上ある
- フリーターの6割以上が正社員になっている
- 就職後3年以内の離職率は3割以上で若者の需要が高い
既卒を新卒枠で応募可能とした企業は70%以上ある
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年8月)の概況(p.14)」によると、新卒採用枠で「既卒の応募が可能だった」企業は72%、その内、実際に採用にいたった割合は40%でした。
以下の表では、新卒採用枠に「既卒者は応募可能だった」としている企業の割合が高い産業をまとめたので、ご覧ください。
産業 | 既卒者は応募可能だった | 採用にいたった |
---|---|---|
医療・福祉 | 85% | 56% |
情報通信業 | 85% | 43% |
運輸業・郵便業 | 82% | 44% |
建設業 | 78% | 24% |
サービス業(他に分類されないもの) | 78% | 42% |
宿泊業・飲食サービス業 | 73% | 39% |
卸売業・小売業 | 72% | 40% |
生活関連サービス業・娯楽業 | 71% | 34% |
全体 | 72% | 40% |
参照:厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年8月)の概況(p.14)」
既卒者が新卒として応募できた割合の高い産業は、「医療・福祉」「情報通信業」「運輸業・郵便業」でした。「既卒者の採用にいたった」と回答した割合の高い分野は、医療・福祉の分野が56%、運輸業・郵便業が44%です。
この結果から、既卒は新卒枠で応募できる可能性が高く、業種によっては実際に採用にいたった方も多いことが分かります。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和6年8月)の概況
フリーターの6割以上が正社員になっている
厚生労働省のパンフレット「正社員?フリーター?何が違うの??~将来の進路について悩んでいる方へ~ フリーター期間別にみた正社員になれた者の割合(p6)」によると、フリーター期間が6ヶ月以内の男性では約7割、女性は約6割が正社員になっています。一方で、フリーター期間が長くなれば、正社員になれる割合も減少するという傾向も明らかです。そのため、正社員を目指す際は、空白期間をなるべく作らないよう早めに就活を始めましょう。
参照元
厚生労働省
若者への就職支援
就職後3年以内の離職率は3割以上で若者の需要が高い
若いうちからスキルアップやキャリアアップを目指すため、新卒で就職した場合も3年以内で離職するのは珍しいことではありません。
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」によると、新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は、下記のとおりでした。
学歴 | 新規学卒就職者の就職後3年以内離職率 |
---|---|
高校新卒 | 38.4% |
短大等新卒 | 44.6% |
大学新卒 | 34.9% |
参照:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」
上記のデータから、高校新卒の場合も大学新卒の場合も3割以上の方が、就職後3年以内で離職していることが分かります。企業側にとっては、将来を担う若い人材が職場から離れてしまうのは避けたい事態といえるでしょう。
離職者が出た分、企業側は新しい人材を確保しなければなりません。そのため、既卒や第二新卒のような、新卒以外の若い人材にも採用の間口を広げているようです。既卒の方も正社員になるチャンスがあるといえるでしょう。
年齢の若い既卒は需要が高いため早めに就活しよう!
若い人材は、「今後の成長」を期待して採用してもらえる可能性があります。特に、新卒採用で満足のいく結果が得られなかった企業は、年齢の若い既卒や第二新卒の方に注目しているようです。今から前向きに行動すれば、就活の成功に近づけるはずですよ。既卒就活の実態については、「既卒の就活は厳しい?就職は無理?内定獲得のためにすべきことをご紹介」でも解説しているので、参考にしてみてくださいね。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します
既卒の就活は実際どれくらい難しいのでしょうか?
既卒の就活は、新卒に比べて狭き門ではあります
既卒の就活は、新卒に比べて狭き門になることは事実としてあります。また、新卒よりも求めることが多くなることも事実です。
そのため、コミュニケーション力や経験、得てきたスキルをしっかりアピールすることが重要になります。
困難な点
・企業側の既卒採用枠が少ない
・スキルや経験が問われやすい
・離職期間の説明を求められる
有利な点
・自分のキャリアプランを明確に説明できる
・自分と向き合った期間があり、軸が明確である
・企業の求める人物像を理解しやすい
既卒者の就活で企業が注視するポイント
既卒者が就活を効率的に進めるためにも、企業側が評価しているポイントを理解しておくことが重要です。この項では、企業が選考でチェックしている要素を3つご紹介します。
入社に対する熱意や明確な志望動機を持っているか
企業は、既卒者が就職に対し強い熱意や意欲を持っているかを確認したいと考えています。新卒で就職しなかったことで、「働く意思があるのか」「なぜこの仕事に就きたいと思ったのか」と疑問に思われる場合もあるでしょう。そのため、企業に関心を持った理由や応募しようと思った背景など、志望動機を明確に伝えるのがポイントです。
採用試験ではスムーズに受け答えができるよう、企業研究をしっかり行い、面接に備えましょう。企業研究のやり方については、「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」のコラムを参考にしてみてください。
就活に向けた行動力があるか
企業側は、既卒者がこれまでにきちんと就活をしてきたか、どのような努力をしてきたかを見ています。就職活動の場では、主体的に取り組んでいることを積極的にアピールしましょう。
たとえば、就職したい分野の商品やサービスがあれば実際に手にとってみたり、採用ページが見つからない企業に人材を募集しているか問い合わせたりするといった行動が挙げられます。自ら積極的に情報収集をする姿勢があれば、就職に対する意欲があると見てもらえるでしょう。
これまでの失敗を活かせているか
既卒者の就活では、これまで失敗してきたことから学び、次のステップへつなげられているかどうかも評価されています。自分の失敗を企業や人のせいにしていると、「反省する姿勢がない」「自分を分析するスキルがない」と判断されてしまう恐れもあるため注意が必要です。
就活での失敗を自分なりに受け止め、同じようなミスを繰り返さない努力をしていれば、面接の際も真摯な姿勢が伝わるでしょう。
応募者の特性が求める人物像にマッチしているか
企業側は、応募者が求める人物像に合っているかどうかもチェックしています。たとえば、チームワークがメインの職場であるにもかかわらず、1人で黙々と作業するのが得意なことを伝えてもアピールにはなりません。
既卒者が就活をするときは、自分と企業が結びつく点を理解しておく必要があります。現在は経験やスキルがなくとも、将来的に成長の見込みがあると判断してもらえれば、採用担当者へ好印象を与えられるでしょう。
業務に役立つ資格やスキルがあるか
企業は、入社後戦力となれる人材かどうかをチェックしています。そのため、応募先の企業で役立ちそうなアルバイト経験や、卒業後に得たスキルや知識があれば積極的にアピールしましょう。
アピールできそうなスキルがないとお悩みの場合は、自己分析を行い長所を見つけるのがおすすめです。自己分析を行うメリットや方法については、「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」のコラムをご参照ください。
既卒で正社員への就活中です。企業は既卒に対しては面接時にどのようなポイントを見ているのでしょうか?
既卒になった理由や過ごし方と、空白期間で得たスキル・経験がポイントです
既卒者が正社員として就職活動を行う際に、企業は既卒となった理由やその期間の過ごし方について詳しく尋ねます。新卒採用時に就職しなかった背景や、卒業後にどのように過ごしていたのかを知ることで、応募者の計画性や主体性を評価するためです。アルバイト、資格取得やスキルアップ、ボランティア活動など前向きな取り組みをしていた場合は好印象を与えられるでしょう。
志望動機や自己PRも重要視されます。ポテンシャルや意欲をアピールするために、既卒期間で得た経験やスキルをもとに自分の強みを明確に伝えることが大切です。入社後のキャリアプランや成し遂げたい目標をあわせて伝えると、「自社に合っている」「長く活躍してくれそう」と評価してもらえるでしょう。
また、企業は社会人の基礎スキルといえるコミュニケーション能力や基本的な対人マナーもチェックします。面接時のちょっとした言葉遣いや態度、身だしなみは、社会人としての適性を判断する材料です。
面接に臨む際は、自己分析や企業研究を徹底し、その企業が何を求めているかを考えながら、自分の強みや経験、スキルを具体的に伝えるための準備を進めましょう。既卒者の就活はいつから始める?流れやスケジュールを解説
既卒者は、新卒枠か中途採用枠かどちらに応募するかによって就活のスケジュールが変わります。以下の図表に、それぞれの就活開始時期と内定をもらいやすい時期をまとめました。
就活を始める時期 | 内定を獲得しやすい時期 | |
---|---|---|
新卒枠に応募した場合 | 3月ごろ | 6月~10月ごろ |
通年採用枠に応募した場合 | いつでも可能 | 2月~4月または8月~10月ごろ |
中途採用枠に応募する場合は、「通年採用枠」があるため基本的にいつでも就活を始めることが可能です。企業のWebサイトで求人情報をチェックして、早めに就活に取り組みましょう。
新卒枠に応募するメリット・デメリットについては、「既卒は新卒枠に応募できる?内定獲得につながる強みや注意点をご紹介」のコラムで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
既卒の就活を成功させる10個のコツ
ここでは、これから就職活動をする既卒の方に向けて、いくつかのポイントをご紹介します。強みの理解や求人の探し方など、以下の内容を参考にして就活に役立てましょう。
1.思い立ったらすぐに行動を始める
既卒の就活は、基本的にはいつでも始められます。就職までの空白期間を作らないようにするためにも、思い立ったらすぐに行動を始めるのがポイントです。「3年目までは新卒として見てもらえる」と油断してしまったり、仕事探しの理想を追求しすぎたりすると、自分にあった求人を逃してしまう可能性があります。
そのため、既卒者は常に就職に向けての心構えや準備をしておき、好条件の求人が出たタイミングですぐに動けるようにするのがおすすめです。「正社員になろうかな」と思い始めた段階で、求人情報をチェックし、ある程度の準備を進めておきましょう。
2.客観的な意見を取り入れる
既卒の就職を成功に近づけるためには、1人で悩まずに周囲の意見を参考にすることも重要です。客観的なアドバイスを取り入れれば視野が広がり、モチベーションの維持や向上にもつながります。
具体的な相談先は、家族や友人、学生時代の先輩、就職支援サービスなど。特定の業界や職種に詳しい人がいれば、実際の仕事内容を知られたり、自分に向いているかを判断しやすくなったりするのもメリットです。
3.既卒の強みを理解する
既卒の強みを把握しておくことで、就活時に自己PRや志望動機の内容を考えやすくなるでしょう。
就活時にアピールできる既卒者の強みとしては、以下のような点が挙げられます。自分自身のスキルや性格と照らし合わせてみてください。
- ・若い人材ならではの柔軟性や将来性がある
- ・ほかの会社の社風に染まっていない
- ・(フリーターをしていた場合)特定の業務スキルがある
- ・(新卒就活がうまくいかなかった場合)挫折した経験がある
- ・企業の希望する入社時期に合わせられる
若い人材ならではの柔軟性や将来性は、既卒のアピール材料になります。「新卒就活での学び」や「卒業後の社会経験」もあわせて伝えれば、より説得力のあるアピールができるでしょう。
4.就活の目標と期限を設ける
既卒者が就活に取り組む際は、「いつまでに1社エントリーしてみよう」という具体的な目標を立て、行動を起こすことをおすすめします。期限を明確にしておかないと、想定以上に就活が長引いたり、就活自体が面倒に感じてしまったりするので注意が必要です。
ある程度就活のスケジュールを立てておけば、意識的に行動できるようになります。就職の機会を逃さないよう、短期集中を心掛けましょう。
5.就職に役立つスキルや資格を得る
興味のある業界や職種があるものの、「本当に自分に合っているのか」と迷いがある既卒者は、関連性の高いスキルや資格を習得するのも方法の一つです。たとえば、経理なら「日商簿記検定」のように、関連する資格を取得することで業界や業務に関する知識が身につきます。
就活の場で資格を保有していることや勉強中であることをアピールすれば、採用担当者に意欲が伝わるでしょう。ただし、資格取得に時間がかかってしまうと、既卒として就活できる時期を逃してしまう恐れも。資格は、無理のない範囲で取得することが大事です。
おすすめの資格については、「資格のおすすめ35選!文系の社会人が転職時に役立つスキルを種類別に紹介」のコラムでも触れています。ぜひ、参考にしてみてください。
6.自己分析をして就活の軸をはっきりさせる
既卒者が就活をする際は、自己分析をして仕事探しの軸を明確にしましょう。自己分析を通じて向き不向きや興味関心といった要素を見出すと、働きたい業界やスキルを活かしやすい職場を掴みやすくなります。「就活の軸の決め方が分からない」とお悩みの方は、「就活の軸の決め方とは?必要性や面接での回答例も紹介!」のコラムをご参照ください。
自己分析では自分の価値観や長所を見つけられる一方で、短所と向き合うこともあるでしょう。自己分析を進めていくうちに、自分の欠点を知って自己嫌悪に陥る人も少なくありません。「自己分析で自己嫌悪に陥ったときの対処法を解説!」のコラムでは、自己分析で落ち込んでしまった人に向けての対処法を解説しています。あわせてチェックしてみてください。
7.既卒を意欲的に募集している求人を探す
「未経験者歓迎」「既卒歓迎」といった求人なら、経歴を問われないことから歓迎されやすいでしょう。募集要項に「既卒OK」と書かれている場合は、既卒を意欲的に採用している可能性が高いので注目してみてください。
また、若年層向けの就活サイト、就職エージェントやわかものハローワークなどの就職支援サービスを利用すれば、既卒向けの求人を見つけやすくなります。最近では、求人や就活イベントの情報をまとめてチェックできる就活アプリもあるので、それらを活用するのも手です。
8.大手以外の企業にも目を向ける
前述のとおり、大手企業は新卒一括採用を取り入れているところが多く、倍率も高い傾向にあります。既卒での就活は、大手だけでなく中小企業に目を向けると、就職先の選択肢が広がるでしょう。
大手企業ばかりを狙っていると就職のタイミングを逃してしまう可能性もあるため、自分の希望条件が叶えられる職場を広く探すことが大事です。
働きやすい企業の見つけ方については、「優良企業とはどんな会社のこと?」のコラムでも解説していますので、ぜひご一読ください。
9.完成度の高い履歴書を作成する
既卒者が就活を行うときは、履歴書の完成度を高めておきましょう。アルバイト経験がある方は、履歴書の職歴欄にその経歴を書くのをおすすめします。職歴欄は正社員経験を記入するのが一般的です。しかし、空欄で出すよりもアルバイト経験を書いたほうが、「社会で働いた経験がある」とアピールできます。
既卒者の就職活動において、企業が履歴書で特に注目するのは、志望動機や自己PRから伝わる「意欲」です。応募企業の事業内容や仕事内容を深く理解し、そのうえで自分の経験やスキルがどのように活かせるかを明確に示すことが求められます。
アルバイト経験や資格取得などの具体的なエピソードを通じて、自主性やコミュニケーション能力、目標達成への行動力をアピールすることも効果的です。
趣味・特技や長所・短所の記載欄がある場合も含め、あなたという人間について具体的かつ誠実に伝えることで、企業に対して好印象を与えられるでしょう。
なお、在籍していた学校で配布された履歴書は、基本的に新卒が使うのを想定されているため、既卒の就活では使わないようにしましょう。既卒向けの履歴書作成のポイントについて知りたい方は、「職歴なしから正社員になる方法は?履歴書の書き方やおすすめの仕事を紹介」のコラムを参考にしてみてください。
10.面接対策を万全に行う
既卒が就職成功に近づくためには、面接対策を万全に行う必要があります。社会人らしい身だしなみや言葉遣いなど、基本的なマナーを身につけておくことが大切です。
面接で緊張してしまう場合は、模擬面接を繰り返し行い、本番の流れをよく掴んでおきましょう。1人で面接対策をするときは、スマホの録音機能を活用し、「はっきりと答えられているか」「質問と回答に矛盾はないか」を冷静にチェックするのも有効です。
既卒就活の面接で役立つ6つのポイントとは?
既卒の就活では、新卒時とは異なるアプローチで面接対策をする必要があります。以下の内容を参考に、万全の体勢で面接に臨みましょう。
既卒の就活では「既卒である理由を前向きに伝えること」がポイント
面接官は「なぜ既卒なのか」という理由を知りたがるため、前向きで具体的なエピソードを準備しておくことがポイントです。たとえば「自己成長のためにスキルを身につけた」「興味のある分野で経験を積んだ」など、行動力や目標意識が伝わるようなエピソードを添えましょう。面接に絶対の正解はないものの、ちょっとしたポイントを抑えるだけであなたの魅力がさらに伝わりやすくなるのも事実です。
次に、空白期間にどのような努力をしたかが重要です。ボランティア、インターン、自己学習などを行っていれば、それらがどのように役立ったかを具体的にアピールしましょう。「自己成長のためにどんな工夫をしたか」を強調すると、積極的な印象を与えやすいといえます。
また、応募企業に対する志望理由も重要です。なぜその会社を選んだのか、その会社でどんな経験を積み、どう社会貢献をしていきたいのかを明確に説明し、企業への理解度や貢献意欲をアピールしましょう。
最後に、場慣れしておくことも大切です。どうしても緊張してしまう面接ですが、模擬面接などで練習し、自信を持って答えられるよう準備しておくことも効果的。丁寧に準備をして、自分の強みを伝えられるようにしましょう。1.「既卒になった理由」を明確にする
既卒者が面接に挑む際は、自分が「なぜ既卒になったのか」という理由を明確にしておきましょう。採用担当者が知りたいのは、就活におけるあなたの姿勢や考え方です。企業側は応募者が既卒になった理由を聞くことで、「入社してもすぐに辞めないか」「強い意志で就活に臨んでいるのか」といった要素を確認しています。
2.空白期間に努力したことをアピールする
既卒の就活では、就職に向けて努力していることを具体的にアピールしましょう。たとえば、「就職活動のイベントに参加している」「スキル不足を補うために資格の勉強をしている」といった内容が効果的です。実際に行動を起こしていることを伝えれば、就職への意欲や努力を評価されやすいでしょう。
空白期間について回答するときのポイントは、「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」をご確認ください。
3.「その企業だからこそ」の志望理由を述べる
既卒者が面接で話す志望動機は、「その企業だからこそ働きたい」という熱意が伝わる内容にまとめるのがポイントです。どこにでも通用するような曖昧な志望動機では、「この会社以外でも良いのでは」と思われ、採用担当者に好印象を残せません。
採用担当者が納得できるよう、応募先企業と自分のマッチ度の高さをアピールしましょう。既卒の志望動機を考えるポイントは、「既卒が志望動機を作成する際のポイントは?好印象を与える作成のコツも紹介」をチェックしてみてください。
4.自己PRは自分と企業の接点を盛り込む
既卒者が就活で自己PRをするときは、自分と企業の接点を説明できるようにしましょう。具体的には、「これまでの経験を業務で活かせること」「自分の特性やスキルが社風に合うこと」といった内容が適しています。
企業との接点をアピールできれば、採用担当者も応募者が働くイメージをしやすくなり、志望理由の説得力も増すでしょう。
5.社会人経験や実績の代わりに「意欲」を伝える
既卒の就活では、中途採用枠に応募することもあるでしょう。中途採用枠には、一定の経験値のある人もライバルになるため、実績のない既卒は不利になりやすいといえます。
そのため、既卒者の就活では実績に代わる強みとなる「仕事に対する意欲」や「コミュニケーション能力」をアピールすることが大切です。
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、企業が新規学卒者の正社員採用選考で重視する上位3つは下記のとおりでした。
※新規学卒者:学校卒業後3年以内で、新規学卒者採用枠で採用された人(在学中を除く)
新規学卒者(既卒3年以内)の採用選考で重視されること | |
---|---|
1位 | 職業意識/勤労意欲/チャレンジ精神(77.9%) |
2位 | コミュニケーション能力(71.1%) |
3位 | マナー/社会常識(61.0%) |
参照:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況(p.7)」
上記調査結果からも、既卒者を積極採用している企業では、スキルよりも「仕事に対する姿勢」や「対人能力」をチェックしていることが分かります。そのため、就職意欲やコミュニケーション能力といった現状アピールできる強みを積極的に伝えて、選考通過を目指しましょう。
就職活動のアピール方法に悩んでいる既卒者は、「既卒の自己PRの書き方や作成ポイントを解説!例文も紹介」も参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況
6.よくある質問の回答を用意する
既卒の就活では、「なぜ既卒で就活をしているのか」「卒業後は何をしていたのか」を面接で深堀りされる傾向にあります。面接本番で回答を考えると、採用担当者にうまく伝わらない可能性があるので、事前に準備しておきましょう。
ここでは、既卒の面接でよくある質問への答え方を解説しているので、参考にしてみてください。
【質問1】既卒の期間にしていたことはありますか?
企業側は、応募者が既卒として過ごしていた期間に何をしていたのかを知りたいと考えています。このような質問をされたら、既卒期間を大切に有効活用したことをアピールしましょう。企業側の不安を払拭するためにも、空白期間を経て成長したことを、今後に活かしていく姿勢を示すことが大事です。
「職歴の空白期間はどう説明する?病気や介護の場合の履歴書の書き方も解説」のコラムでは、空白期間の説明方法について解説しています。無職の期間をどう伝えるかも説明しているので、ぜひチェックしてみてください。
【質問2】正社員として就職する理由は何ですか?
既卒の就活では、正社員を目指す理由についても問われることがあります。採用担当者は、この質問によって応募者が「入社後長く働けるか」「仕事に対する熱意はあるか」という、正社員としての意欲を確認しているようです。契約社員やアルバイトではなく、正社員として働きたい明確な理由を伝えましょう。
「伝え方が分からない」とお悩みの方は、「『なぜ就職するのか』と面接で聞かれたときは?例文と理由の見つけ方を紹介」のコラムを参考にしてみてください。
【質問3】最後に何か質問はありますか?
逆質問は、就活の場で就業意欲をアピールできる機会といえます。働くうえでの積極性や熱意の伝わる質問をいくつか用意しておくと、好印象につながります。
なお、調べて分かるようなことや待遇に関することばかりを質問すると、かえってマイナスイメージにつながるので注意しましょう。
逆質問の答え方については、「面接で『質問はありますか』と聞かれた際の答え方を解説!回答の例文も紹介」のコラムで詳しく解説しています。あわせてご参照ください。
面接で「既卒になった理由」を答えるコツ
ここでは、既卒者のタイプ別に、「既卒になった理由」に回答するコツをまとめました。
【タイプ1】大手を中心に受けて内定を貰えずに卒業した
新卒の就活で大手の企業ばかりに応募していた場合、就職できないまま既卒になることが多いようです。既卒になった理由を聞かれたときは、新卒での就活の問題点を振り返った内容を盛り込んで回答しましょう。反省点を述べたうえで、「本当にやりたいことが分かった」「キャリアプランが明確になった」と前向きな内容を伝えると効果的です。
【タイプ2】新卒時に就活に力を入れていなかった
「新卒就活への取り組み方が甘かった」と感じている既卒者は、就職に活かせる自身の行動や努力を伝え、就職活動に積極的な姿勢をアピールする必要があります。アルバイトやサークル活動というように、就活以外に取り組んでいたことがあれば回答に入れてみてください。そうすることで、新卒の就活には情熱を傾けられなかったものの、ほかのことに打ち込む熱意があったとアピールできます。
【タイプ3】アルバイトに熱中し過ぎていた
アルバイトに熱中し過ぎていた既卒者は、学生時代に「どのようにアルバイトを頑張ったのか」を、実績を交えて具体的に伝えるのがポイントです。アルバイト先の業務内容や1週間の勤務日数、リーダー経験があるなら何人くらいをまとめていたかなどを伝えましょう。就職先と関連性のある業務内容であれば、アルバイト経験がアピールポイントにつながります。就活では、アルバイトに励んでいた期間が有意義な時間だったことを伝えましょう。
仕事で活きる経験は積極的に伝える
応募先企業で活かせそうなアルバイト経験は、既卒の就活で積極的にアピールするのがおすすめです。たとえば、営業職を志望する場合、飲食店のホールや販売職で得た接客スキルは評価される可能性が高いでしょう。志望先の業務と関連する内容を伝えられれば、採用担当者へ好印象を与えられます。【タイプ4】単位に追われて就活がままならなかった
大学1〜3年生にかけて遊びやサークル活動などを優先して授業にあまり出ていないと、4年生で多くの単位を取る必要が生じます。それが原因で就活に手が回らず、既卒になる場合もあるでしょう。「なぜ新卒で就職しなかったのか?」と聞かれたときは、何に熱中して大学に通えなかったのか、4年生でどれくらいの頻度で大学に通い就活できなかったのかを、できるだけ明確に伝えることがポイントです。
【タイプ5】家庭の事情で就活を断念した
経済的な問題や家族の介護のように、家庭の事情で学生時代に就活ができず、やむを得ず既卒になったという方もいるでしょう。このような場合、話せる範囲内で自身が置かれている状況を具体的に説明してみてください。介護や経済的な問題は暮らしに関わる重要なことであり、企業側も理解を示してくれるでしょう。
【タイプ6】夢を追っていて就活しなかった
歌手やスポーツ選手というように、新卒の就活時期に夢を追い、既卒になった人もいるでしょう。「なぜ新卒で就職しなかったのか?」にうまく答えるコツは、夢を追うのではなく就職することを決めた決意を明言することです。企業は、「就職してきちんと仕事に専念できるのか」を確認したいと考えています。内定を出した人材が、入社後「やっぱり夢を諦められません」と辞めてしまったら、会社にとっては大きな痛手になるでしょう。そのため、正社員になる決意が固いことを、質問される前に自分から伝える姿勢が必要です。
既卒就活を成功させた人の体験談
ここでは、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用し、既卒の就活を成功した人の体験談をまとめました。既卒から正社員として就職を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
【体験談1】Eさん(21歳・短大卒)の場合
Eさんの体験談の詳細は、「新卒内定を断ったのにやりたいことがない…キャリアを重視した21歳の就職成功談」をご覧ください。
【体験談2】A・Yさん(25歳・大卒)の場合
A・Yさんの体験談については、「ほしかった“就活の手助け”を得て、古着屋のバイトから正社員でホテルのフロント係に」をチェックしてみてください。
既卒就活がうまくいかないときのチェックリスト
既卒の就活がうまくいかないときは、就職活動のやり方に原因がある可能性も。ここでは、就活がうまくいかないときによくある理由をリストアップしました。就活が思うように進まないとお悩みの方は、該当する項目がないか確認してみてください。
既卒の就活がうまくいかないときは、以下のポイントをチェックしてみましょう。
1.自己PRや志望動機が明確か
あなたの強みや意欲が具体的に伝わっているかをチェックしましょう。自分が当たり前にできているもののなかに強みや動機が隠れていることはよくあります。
2.応募先の業界・職種が適しているか
自分のスキルや経験、やりたいことと合っているか見直し、ミスマッチを避けましょう。
3.面接対策や企業研究が十分か
企業の特徴や求める人材像を研究し、対策ができているか確認しましょう。
4.サポートの活用
既卒者向けのエージェントや公的支援機関も積極的に利用してみましょう。
既卒就活がうまくいかないと、自分だけで解決しようと塞ぎ込みがちになります。そんなときこそ、外部の専門家や第三者の意見を聞く機会を積極的に作りましょう。
既卒就活がうまくいかない理由
- 具体的な行動ができず後回しにしている
- 「既卒就活は無理」「もう辞めたい…」とマイナスに考えている
- 「大手以外は対象外」と高過ぎる理想を掲げている
- 不安や疑問を抱えたまま1人で考え過ぎている
具体的な行動ができず後回しにしている
「正社員になりたい」という気持ちがあっても、具体的な行動を起こせなければ、就活はうまくいきません。「求人を見てみたけどピンとくる仕事がない」「エントリーや応募をしたことがないから不安」というように、悩みを抱えたまま何もしないでいると、就職のタイミングを見失ってしまうリスクも考えられます。
就職活動を行うには、「明確な目標」が必要です。目標を達成するためにはどのような行動をすべきか考え、早めに実行することで現状から脱せられる可能性があります。
「既卒就活は無理」「もう辞めたい…」とマイナスに考えている
「既卒就活はつらいし無理」「就活をしてみたけど大変で辞めたい」というように、マイナスに考えていると、就活を進める気持ちが薄らいでしまう場合があります。
マイナスな気持ちで進める就活は、自信のなさや意欲の低さが採用担当者に伝わってしまう恐れもあるため気を付けましょう。「既卒から就活を成功させるプラスのイメージ」をもって、前向きに就職活動に取り組むことが大事です。
既卒の就活で「辞めたい」と悩んだときの対処法
就職活動がうまくいかないときに「もう就活を辞めたい…」と悩むのは、既卒者以外にもよくあることです。つらくなってしまった場合は、一度就職活動から離れ、気持ちをリセットするのがおすすめです。休息を取ってリフレッシュすれば、物事の捉え方が変わったり、新たな思いで就職活動と向き合えるようになったりする場合があります。
就活がどうしてもしんどいときは、「就活がつらいのはなぜ?しんどいと感じる理由とやめたいときの対処法を解説」のコラムを参考にしてみてください。ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
「大手以外は対象外」と高過ぎる理想を掲げている
積極的に行動しているものの、「大手企業のこの職種でなければダメ」と理想が高過ぎる場合は就活がうまくいかない可能性もあります。大手企業は人気や知名度があるため優秀な新卒が集まりやすく、倍率が非常に高いのが特徴です。
既卒者が応募できる大手企業の求人のなかには、新卒を中心にライバルが多く集まることが予想されます。そのため、狭き門を突破するのはなかなか厳しい道程になることもあるでしょう。就活がうまくいかない場合は、大手以外の中小企業にも目を向け、選択肢を増やすのが有効です。
不安や疑問を抱えたまま1人で考え過ぎている
就活が初めての場合、何が正しい取り組み方なのか分からないという人もいるでしょう。就活中の不安や疑問を1人で抱え込むと、解決策が見出だせないまま時間が経過してしまいます。既卒者が就活で悩んでいるときは、第三者に相談したほうが早期解決につながるでしょう。
既卒に向いている5つの就活方法
若年層向けに就職支援サービスを提供するハタラクティブの「若者しごと白書2025」によると、フリーターの方の多くが、企業探しの手段として求人・転職サイトやハローワーク、エージェントを利用しています。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 3-6. 就職先探しの手段・利用サービス」
ここでは、既卒者に向いている就活方法を5つご紹介するので、自分に合ったものを利用してみましょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
1.企業の採用ページをチェックする
既卒が就活するときは、企業の採用ページから直接応募が可能です。気になっている企業があれば、現在募集しているのか、どのような人材が求められているのかをチェックしてみましょう。
企業によっては採用ページの情報量が少なく、詳細を把握しにくい可能性もあります。このような場合は選考を通じて不明点を質問すれば、疑問を解消できるだけでなく、就業意欲も示せるでしょう。
2.求人・転職サイト(就活サイト)で求人を探す
既卒の就活に限らず、求人・転職サイトの利用はポピュラーな就職活動の方法です。求人・転職サイトでは、登録後に求人を検索したり応募できたりするので、基本的な就活の流れはこれ一つで行えるでしょう。
ただし、仕事探しから入社にいたるまで、すべて自分で進める必要があるので、一定の大変さはあります。スケジュール管理が苦手な方や就活が初めての方は、次にご紹介するハローワークや就職・転職エージェントも併用してみましょう。
3.家族・親戚・友人から紹介してもらう
既卒の就活では、家族や親戚、友人などが働いている職場を紹介してもらうのも手です。業務内容や企業文化、職場環境など、実際にその環境で働いている人から情報を提供してもらえます。
ただし、親しい人が働いている環境が、自分にマッチするとは限りません。選考を通して「自分には合わない」と感じた場合、辞退しにくいというデメリットも考慮しておきましょう。
4.ハローワーク(わかものハローワーク)を利用する
ハローワークは、公的な就職支援機関です。学歴や年齢に関する利用制限はなく、既卒の方も利用できます。窓口の職員に相談しながら就活を進めることが可能なほか、地域の求人も豊富に扱っているため、地元での就職を検討している既卒者におすすめです。
なお、ハローワークには、35歳未満の方を対象とした「わかものハローワーク」があります。専門の職員がマンツーマンでサポートしてくれるので、より効果的な就活ができるでしょう。ハローワークの利用方法については、「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」のコラムを参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
わかものハローワーク
5.就職・転職エージェントに相談する
民間の就職支援機関である就職・転職エージェントでは、キャリアアドバイザーがカウンセリングを行い、一人ひとりに合った求人を紹介してくれるのが魅力です。紹介された求人に応募する際は、エージェントがスケジュール調整や交渉を代行します。また、応募書類の作成や面接対策のように、就活でよくある疑問をアドバイスしてくれるので、1人での就職活動が不安な場合も安心して進められるでしょう。
若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブは、既卒の方が利用できる就職支援サービスです。既卒の方におすすめな未経験歓迎の求人をはじめ、非公開求人もご用意しています。
ご登録後は、専任のキャリアアドバイザーが就活の条件やお悩みをヒアリングしたうえで、ぴったりの仕事をご紹介。また、面接でよくある、「なぜ新卒で就職しなかったのか?」といった答えにくい質問を対策しながら万全の体制で就活を進めることが可能です。
本格的に就職活動を行うのが初めてという方も一からサポートいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
既卒者が就活の際に若年層向け就職・転職エージェントを利用するのはおすすめです。
まず、若年層の自己分析に慣れている担当者が多く、自分では難しい言語化をサポートしてくれます。また、若年層向けエージェントなので若年層向けの求人が多く集まっていたり、伝えづらい交渉ごと(給与や働き方の希望)も代わりに対応してくれたりするのもポイント。うまく周りを頼りながら、積極的に就職活動に取り組みましょう!
既卒の就活に関するお悩みQ&A
ここでは、既卒の就活に関してよくあるお悩みを、Q&A方式で解消していきます。就職や就活に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
既卒者は大手企業に就職できますか?
募集人数が多い大手企業であれば、既卒の方も採用される可能性があるでしょう。しかしながら、大手企業の求人は申込者数が多く、新卒のほうが選考に有利な傾向にあるのも事実です。「既卒を除いた新卒のみ」を採用の対象としている企業では、応募そのものが難しいことも考えられます。既卒で就活をするときは、大手企業だけに絞らず、中小企業の情報収集も行うようにしましょう。
大手企業を目指すときのポイントは、「フリーターから大手企業への就職は可能?おすすめの仕事もご紹介」をご一読ください。
企業側が既卒者を採用する理由を知りたいです
「新卒採用時に人材が思うように集まらなかった」「若年層の採用を積極的に行っている」というように、既卒者を採用する理由は企業によってさまざまです。求める人物像にマッチした若い人材であれば、長期活躍に期待できることもポイントといえます。既卒者が就活に取り組む際は、企業側のニーズを汲み取り、自分なりの強みを発揮しながら選考対策に努めることが大事です。
既卒者は新卒枠と中途枠の両方に応募できますか?
新卒枠と中途枠の両方に応募が可能です。ただし、既卒者を新卒として見るかどうかは企業によって異なるため、自分が応募条件を満たしているかどうかを事前に確認しておきましょう。新卒枠と中途枠での就活には、それぞれメリットとデメリットがあるので、どちらで就職を目指すかよく検討することも大事です。
既卒と新卒との違いについては、「既卒と中途採用の違いは?新卒との違いや就職成功のコツを紹介」のコラムで解説しています。ぜひ、チェックしてみてください。
既卒者の就活の際もスーツは必要ですか?
既卒者の場合も、男女問わずリクルートスーツを着用するのが基本です。新卒者と同様に、黒や紺の落ち着いた色のスーツを選びましょう。「どのようなスーツを選べばいいか分からない」という方は、「面接のスーツの選び方とは?好印象を与えるコツを紹介」のコラムで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
既卒者の就活で利用できるサービスはありますか?
就職・転職サイトやハローワーク、エージェントなどが利用できます。サービスによっては既卒の求人情報に特化しているものもあるので、併用すれば効率的に就活を進めることが可能です。
アドバイザーのサポートを受けながら自分に合った求人を探したい方は、ハタラクティブの就職・転職支援サービスをご活用ください。あなたの現在の状況やお悩みに寄り添って総合的にサポートいたします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。