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就活がめんどくさいニートの方へ!就職しないリスクと抜け出し方を解説
更新日
この記事のまとめ
- 就活がめんどくさいからとニートを続けると、生活費が厳しくなるなどリスクがある
- 就活がめんどくさい原因は、「やりたいことがない」「人と接するのが苦手」など
- 就活の始め方は、「やることをリストアップする」「自己分析や企業研究をする」など
- ニートから就活で挑戦しやすい職種は、「営業職」「プログラマー」「介護職」など
- 就活がめんどくさいニートの方は、就職エージェントを利用してプロの力を借りるのも手
「就職したいけどやる気がでない…」「就活がめんどくさいときはどうすれば良い?」と思うニートの方もいるでしょう。ニート期間が長くなると、経済面の不安があるほか、年齢が上がるにつれ就職の難易度が上がるリスクがあります。就活を始めるときは、生活リズムを整えたり自己分析から始めたりするのがおすすめ。このコラムでは、就職をめんどくさいと感じる原因や対処法、就活を始めるときのコツを解説します。
就活がめんどくさいからとニートを続けるリスク
ここでは、就活がめんどくさいからといって、ニートを続けることで発生するリスクを解説しています。ニートを続けると、どのようなことが起こりうるのかを想定するための参考にしてください。
生活費がきつくなる
ニートを続けるリスクの一つに、生活費が厳しくなることが挙げられます。ニートの場合、基本的に収入がないことが多いため、就職をしないまま生活を続けていくと、いずれ経済面で困窮する可能性があることは想像に難くありません。仕送りをもらって生活している人、実家で生活をしている人も、将来的に親が退職をしたり介護が必要になったりすれば、生活費が途絶える可能性も高いでしょう。
年齢が上がるにつれて就活が難しくなる
ニート期間が長くなり年齢が上がると、就職へのハードルも上がりやすくなります。就活では、年齢が上がるにつれてスキルや経験を求められることが多くなるため、年齢に見合ったスキルをもっていない場合は応募できる就職先が限られることもあるでしょう。
そのため、年齢が若いうちに就活を始めるのがおすすめです。年齢が若いほど就職が有利になる理由は、「ニートって何歳まで?20代のうちに就活すべき理由や注意点を解説!」のコラムで解説しています。あわせてチェックしてみてください。
罪悪感をおぼえる
ニートを続けていると、学生時代の友人が仕事をしているなか、自分が働いていないことに罪悪感を抱く場合も。また、「親に心配をかけて申し訳ない」といった気持ちになる人もいるようです。
ニートから就活するのがめんどくさいと思うのはなぜ?
先述したとおり、ニートの生活を続けると、さまざまなリスクが生じることが考えられます。しかし、それが分かっていても動き出せないという人もいるでしょう。ニートの方が就活をめんどくさいと感じやすい原因には、以下のようなものが考えられます。
- ・やりたいことがないため、働く意欲がない
- ・就職経験はあるが、失敗してしまったため就職するのが怖い
- ・人と接するのが苦手
- ・引きこもりから仕事を始めるのが怖い
- ・就活を何から始めて良いか分からない
- ・就職後に仕事についていけるかが不安
ハタラクティブの「若者しごと白書2024」によると、フリーターを続けている理由として「社員として働くのが厳しいと思ったから」という回答が最多でした。
このことからも、社会に出て働くことに対する不安や苦手意識が、就活を始めない原因につながっていると考えられます。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
【原因別】就活がめんどくさいと思うときの対処法
就職がめんどくさいと感じる原因に対処せず、後ろ向きな気持ちで就活を始めても、選考の場で仕事への熱意を伝えたりポジティブな印象を与えたりするのは難しいでしょう。まずは、めんどくさいと思う原因を紐解き、その原因を解消することで就職に前向きになることが大切です。
この項では、原因別に就活がめんどくさいと思うときの対処法を紹介するので、参考にしてみてください。
やりたいことがない
自分が仕事をとおして何をやりたいのかが明確でないために、働くことへの意欲がもてないという場合、自己分析をして好きなことや興味のあることを深堀りするのがおすすめです。これまでの記憶や経験からやっていて楽しいことや人から褒められたこと、長く続けていることなどを書き出し、自分の興味関心の傾向を導き出してみましょう。そのなかで共通する価値観が見つかれば、やりたいことが見えてくることも。自分が何をやりたいのかが把握できたら、それを実現できる仕事を探してみましょう。
仕事に対する考え方を変えてみるのも方法の一つ
自己分析をした結果、やりたいことがないという人は、仕事に対する考え方を変えてみるのも方法の一つです。社会に出て働いている人々が必ずしもやりたいことを仕事にしているとは限らず、生活するために必要なお金を稼ぐ手段と考える人も少なくありません。「絶対に好きなことを仕事にしなければ」と考えると、視野が狭くなったり、少しでも楽しいと感じないと「やりたい仕事ではない」と選択肢から外してしまったりする可能性も。はじめは興味が薄くても、働くうちに慣れてきたりスキルが身についたりすることで、やりがいを感じ好きな仕事になることもあるため、こだわり過ぎないようにしましょう。
就職するのが怖い
失敗した経験から就職するのが怖く、就活がめんどくさいと感じてしまう場合は、「失敗した経験は、新たなことを知る良い機会」と捉えて気持ちを切り替えるのがおすすめです。
失敗を繰り返さないために、過去を振り返って原因を把握しましょう。たとえば、人間関係でつまづいたのであれば社風や職場の雰囲気、残業や休日出勤が多かったなら働き方を調べたり面接で質問したりするなど、次の就活では企業選びの要点に置きましょう。
人と接するのが苦手
人と接するのが苦手な場合、面接やグループディスカッションなどに抵抗感があり、就活をしたくないという人もいるでしょう。しかし、特に選考の場では、緊張して思うようにコミュニケーションがとれなくないのはよくあることであり、ある程度の数をこなせば慣れていく可能性があります。コミュニケーションに苦手意識があるなら、「コミュニケーション能力とは?スキルを鍛える具体的な方法をご紹介!」を参考に、「相手の話を聴く」「結論から話す」などを意識してみましょう。
また、仕事で人と接する機会の少ない仕事を希望しているのであれば、ルーティンワークやマニュアルに沿って業務をする仕事を選ぶのもおすすめです。たとえば、工場での作業や運送系のドライバーは、比較的一人でもくもくと仕事をする時間が多いでしょう。Web関係の仕事であれば、技術を身につけることで自宅で働くこともできます。
人と接する機会が少ない仕事は、「人と関わらない仕事はある?高収入・在宅勤務・正社員で働ける職種を紹介」のコラムで紹介しているので、気になる方はぜひご一読ください。
人と関わりのある仕事にチャレンジするのも手
人付き合いが苦手だと思っていても、環境が変われば苦手意識を払拭できる場合もあります。人と接するのに苦手意識があるのは、それまで出会った人や以前の職場が合わなかっただけかもしれません。趣味や特技を活かせる環境であれば、共通の話題で盛り上がれる人や、居心地が良いと思える職場に出会える可能性もあるでしょう。そのため、人と関わる仕事をあえて避けずに探してみるのも方法の一つといえます。人と接することが苦手な人の対処法は「コミュニケーションが苦手…不得意に感じる原因や仕事での対処方法も解説!」のコラムで詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
引きこもりから仕事を始めるのが怖い
これまで引きこもり生活が続いており、いきなり社会に出て働くことが怖いという場合は、アルバイトやパート、派遣社員などから始めるのも良いでしょう。働くなかで、少しずつ勤務時間を長くしたり、経験を積んだりすることで、就職することに対して自信をもてるようになる可能性もあります。
「ニートや引きこもりから脱却するには?おすすめの方法や支援機関を紹介」のコラムでは、引きこもり生活から抜け出すための方法を紹介しているので、興味のある方はご一読ください。
何から始めて良いか分からない
これまで就活をしたことがない場合、「何から始めて良いか分からない」「やることが多そう」と感じ、動き出すのがめんどくさいと思ってしまうこともあるようです。何から始めて良いか分からないときは、就活の進め方を確認しましょう。詳しくは「ニートから就活を進めるためのステップ@#list07」で後述しますが、就活は「自己分析をする」「応募する企業を選ぶ」「履歴書などの応募書類を書く」「面接を受ける」といったステップで進めます。
ニートの就活の進め方は、「無職から就職できる!就活の基本と就職支援の活用方法をご紹介!」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
就職後に仕事についていけるかが不安
就活が成功して就職したあとに、仕事についていけるかを不安に思う人もいるようです。その場合、企業を探す際に、新人へのサポートや研修が整っているかに注目して調べてみましょう。企業のWebサイトや採用ページを見ても分からない場合は、面接の逆質問で聞いてみるのも有効です。
逆質問をするときのポイントは、「逆質問とは?聞き方のポイントと有効的なアプローチ方法」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ニートの就活は不利とは限らない
ニート期間があるからといって、就活で不利になるとは限りません。前述したように、年齢が若かったり、就職先で活かせる経験やスキルをもっていたりすれば、就職につながる可能性は十分にあります。特に、学校卒業後3年以内であれば、新卒枠や第二新卒枠に応募できる可能性が高いのもポイントです。
また、応募要項に「既卒も応募可」「未経験者歓迎」「職歴・学歴不問」といった表記がある企業は、経験やスキルよりも人柄やポテンシャルに期待して採用を行う傾向にあります。ただし、あまりニート期間が長くなると、企業側に「働く意思がないのでは」と懸念される可能性があるため、早めに行動するのが大切です。
フリーターからの正社員就職エピソード
この項では、ハタラクティブの「みんなの就職エピソード」から、フリーター期間を経て、正社員として就職した人の実際のエピソードを紹介します。
Sさんは、ドラッグストアのアルバイトを経験して医薬品に興味をもったことをきっかけに、調剤薬局併設のドラッグストアで正社員として就職しました。自身が興味のある薬や調剤、医療関連の求人を中心に選考を受けていたようです。職務経験が少ないため履歴書を書くのには苦労したようですが、キャリアアドバイザーへの相談や、同じ業界を受けている人や未経験者のフォーマットなどを参考に作成。面接対策も入念に行い、自分らしく素直に回答したことで良い印象につながったようです。
また、飲食店のアルバイトからITエンジニアに就職したYさんは、はじめは就活に対して「何から始めたら良いか全然分からなかった」という状況。そのため、まずは就職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーとともに自己分析や企業研究に取り組みました。自身でIT関連の本を読んだり、アドバイザー面接練習を行ったりした結果、内定を獲得しています。
ハタラクティブのみんなの就職エピソードでは、ほかにもさまざまなエピソードを紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
参照元
ハタラクティブ
みんなの就職エピソード
ニートから就活を始めるときのポイント
この項では、ニートから就活を始めるときのポイントを紹介します。就活がめんどくさいと感じるニートの方は、以下のポイントを押さえながらニートから抜け出す準備をしましょう。
1.生活のリズムを整える
生活のリズムが崩れているというニートの方は、まず生活のリズムを整えることから始めるのがおすすめです。フルタイムで働くには、基本的に規則正しい生活を送ることが必要となります。就活を始める前に、早寝早起きをする、体操やジョギングといった軽い運動をするなどで生活リズムを整えておきましょう。
2.他者とコミュニケーションをとる機会をつくる
他者とコミュニケーションをとることが少ない場合は、意識的に機会をつくるようにしてみましょう。社会に出て働くうえでは、社内での業務内容の共有や顧客との会話など、コミュニケーションは必須といえます。そのため、就職に向けた準備の一環として、まずは家族や友人といった身近な相手と徐々にコミュニケーションをとるように意識しましょう。
3.短時間勤務から始めてみる
いきなりフルタイムで働くことに不安があるニートの方は、アルバイトやパートなどで短時間勤務から始めてみるのも良いでしょう。短時間勤務から始めて徐々に仕事をする生活に慣れていくのも一つの手です。自分のペースを知り、無理しないことも早く正社員になるためのポイントといえます。
4.誰かに相談する
就活を始める際に、仕事の探し方や面接で何をアピールするべきか悩んだ場合、一人で悩まず誰かに相談するのがおすすめです。応募書類や面接では、自分の経歴や長所などをアピールすることが求められますが、ブランクが長かったり就職がはじめてだったりすると、アピールポイントに悩んでしまうことも。この場合、第三者の意見を聞くことで、客観的な視点がもてたり自分では気づかなかった強みに気づけたりするでしょう。
ハローワーク
ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が運営し、休職者に対してさまざまな就労支援サービスを行う機関です。ハローワークでは、窓口での相談のほかにも、求人情報の閲覧や職業紹介を受けられます。また、希望者は職業訓練への参加も可能です。
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントは、民間企業が運営し、就活に関するさまざまな知識をもつキャリアアドバイザーが、休職者の就職・転職支援を行うサービスのことです。エージェントでは就活相談をはじめ、プロの視点から適性にあった求人紹介や選考対策を実施し、就職・転職活動をサポートしてくれます。サービスは基本的に無料で利用できることが多いため、就活に悩んでいるニートの方やスムーズに進めたい人は、エージェントに相談するのも良いでしょう。
エージェントを効果的に活用するためのポイントは、「転職エージェントの効果的な使い方とは?登録から内定までを徹底解説」のコラムで解説しているので、ぜひご覧ください。
5.社会人としての自覚をもつ
就活を行ううえでは、社会人としての自覚や責任をもつことが重要です。たとえば、履歴書に誤字脱字があるままで提出したり、面接に寝ぐせがついたままの髪型やシワや汚れがあるスーツで行ったりすると、企業側に入社意欲やビジネスマナーを懸念されるでしょう。また、仕事に対する責任感がないと、入社後に仕事でミスが続いたり、周囲からの信頼を損ねたりする恐れがあります。
就活中から社会人としての自覚をもって努力すれば、企業側にも熱意が伝わりやすく、入社後の困難に対しても責任をもって対処できる姿勢が身につくでしょう。
仕事での責任感については、「責任感とは?就活の面接で好印象を与えるコツと言い換え例を解説」のコラムで紹介しているので、ぜひご覧ください。
ニートから就職するまでの就活の7つのステップ
ニートから就活を進めるためのステップには、「やることをリストアップする」「自己分析をしてキャリアビジョンを明確にする」といったものが挙げられます。以下で、それぞれの内容について確認してみましょう。
1.やることをリストアップする
就活を始める際には、はじめにやることをリストアップしましょう。やるべきことを可視化することで、自分の好きな作業に時間をかけ過ぎてあとから時間が足らなくなったり、やるべき準備が抜け落ちたりするのを防げます。
就活でやることリストを作成する方法については、「転職でやることをチェック!準備リストに沿って手続きを効率良く進めよう」のコラムでも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2.スケジュールを組み立てる
やるべきことをリストアップするとともに、就職したい目標時期を設定し、逆算してスケジュールを組み立てましょう。目標時期を決めることで、漠然と就活するのではなく、目標に向けて集中して取り組めるメリットがあります。また、選考スケジュールを踏まえてある程度の計画を立てておけば、無理なく選考対策を進められるでしょう。
たとえば、6ヶ月後に内定獲得を目標とした場合、以下を参考に逆算してスケジュールを考えてみるのもおすすめです。
- 【6ヶ月後】内定獲得
- 【4~5ヶ月後】面接
- 【3ヶ月後】応募書類作成・面接対策
- 【2ヶ月後】求人情報を収集・志望企業に応募
- 【1ヶ月後】業界および企業研究
- 【今月】自己分析
就活での時間配分は、「就活の時間配分は?自己分析・企業研究にかかる期間や面接の長さを解説!」でも触れているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
3.自己分析をしてキャリアビジョンや強みを明確にする
自己分析をして、キャリアビジョンや強みを明確にすることで、就活の軸が定まったり自分に合った企業を選ぶのに役立ったりするでしょう。キャリアビジョンを考える際は、将来どのように働きたいかをイメージし、実現するためにどのような仕事や環境が必要かを考えるのが大切です。1年後・3年後・5年後と長期スパンで具体的に考えてみましょう。
強みを把握するためには、過去の経験や現在まで続けていることを深堀りし、好きだったことや周りに褒められたこと、身につけたスキルや資格などを書き出すのが有効です。自分だけで探すのが難しい場合は、家族や友人、就職エージェントなどの第三者に相談してみるのも良いでしょう。
自己分析のやり方は、「自己分析とは?就活や転職でどう使う?基本と簡単に行う方法をご紹介」のコラムで詳しく解説しているので、こちらもぜひご一読ください。
4.業界や企業研究を行い応募する
自己分析を行ったら、志望する業界や企業研究を行いましょう。業界の特徴や業務内容、社風などが自分に合うかを確認することは、入社後のミスマッチ防止のためにも重要です。また、面接で志望動機を聞かれた際には、「なぜ同業他社ではなくその企業なのか」を明確に伝える必要があるため、しっかりとリサーチしておきましょう。
求人への応募は、企業のWebサイトや採用ページから応募するほかに、求人サイトから応募する、就職エージェントから求人を紹介してもらうといった方法が挙げられます。なお、就職エージェントは、求人元の企業について独自の情報を集めていることも多いため、応募前に求人情報に載っていない社内の雰囲気などについて共有してもらうことも可能でしょう。
業界研究のやり方は、「業界研究のやり方から情報収集の仕方・ノートのまとめ方まで徹底解説!」のコラムで詳しく紹介しています。企業研究のやり方は、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」を参考にしてみてください。
企業選びで条件にこだわり過ぎない
企業選びの際には、条件や待遇のみにこだわり過ぎないようにするのがおすすめです。たとえば、給与や福利厚生、休みなど条件面のみで企業を選んでしまうと、入社後の業務に興味がもてなかったり面接で企業側に「待遇面だけを重視しているのでは?」と懸念されたりする恐れも。また、すべての希望条件を叶えるのは難しい場合もあるため、「ここは譲れない」というポイント以外はある程度妥協するのも一つの手です。
5.応募書類・面接対策をする
ニートから履歴書や職務経歴書を作成するときは、空白期間をカバーしながら入社意欲を示すのが重要です。アルバイトの経験があれば、職歴に記入しましょう。複数のアルバイト経験がある場合は、応募企業の業務に関連のあるものを優先的に記入するのがおすすめです。「ニートの履歴書の書き方を例文つきで解説!就職活動を成功に導く方法とは?」のコラムも参考にしてみてください。
また、企業側は、選考をとおして求職者の人柄や志望度を知りたいと考えています。書類選考や面接での志望動機は、前述したように、「なぜほかではなくその企業なのか」を伝えることが大切。自己分析で導き出した強みやキャリアビジョンと、企業の特徴を結びつけて答えることでオリジナリティが出せるでしょう。
ニートになった理由や空白期間への質問に答えられるようにしておく
ニート期間がある場合、面接で空白期間について聞かれる可能性が高いため、質問に対して回答できるよう準備しておくことが大切です。空白期間があると、企業側に「働く意思がないのでは?」と懸念される恐れがあるため、ニートになった理由について納得を得られる回答を伝える必要があります。「空白期間を面接で聞かれたら?「何もしてない」はOK?答え方や例文を紹介」のコラムを参考に、空白期間について聞かれたときの回答を考えておきましょう。
反省や今後のビジョンを伝えるのも良い
空白期間について聞かれたときには、ニートになった反省や今後のビジョンを伝えるのも良いでしょう。全く失敗しないという人はいないため、反省を伝えることで、「自分を振り返れる人材」といった印象を与えられる可能性もあります。また、今後のビジョンについて、具体的にどのような努力をしているか伝えられると、面接官からより納得を得られやすくなるでしょう。たとえば、以下のように伝えるのもおすすめです。
「新卒の就活では、自分が就職したい業界や職種が分からず、就職するタイミングを逃がしてしまいニートになってしまいました。しかし、深く反省し、卒業後に自己分析を深めたことでやりたい仕事が明確になったため、空白期間を利用して業務に必要な△△の資格取得に励みました。入社後は、資格の勉強で身につけた知識を活かして、御社の業務に貢献したいと考えております」
今後のビジョンや努力を、応募企業でどのように活かせるかを伝えるのがポイントです。
面接で嘘を伝えるのはNG
面接で空白期間について聞かれた際に、嘘を伝えるのは避けましょう。嘘をつくと、面接を進めるうちに回答に矛盾が生じたり口ごもったりして、嘘だと見抜かれてしまう恐れがあります。嘘をついたことが発覚すると、企業側は「信用性が低い人材」と判断し、不採用になるリスクがあるため、正直に伝えることが大切です。
6.面接を受ける
面接は、企業が採用する人材を見極めるだけでなく、企業と求職者の相性を計る場でもあります。面接で大切なのは、企業側に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうことです。そのためにも、まずは身だしなみや基本的なビジネスマナーを実行し、良い印象につなげましょう。
面接での身だしなみについては、「面接で好印象を残すコツとは?話し方就活時の身だしなみも解説」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひ確認してみてください。
自信をもってハキハキと話す
面接では、自信をもって明るくハキハキと話すことも大切です。相手の目を見てハキハキと話すことで、「堂々としている」「明るそう」といった印象につながりやすくなります。面接中はもちろん、最初の挨拶や最後の挨拶も印象に影響するため、常に感じの良い話し方を意識しましょう。
働く意欲をアピールする
前述したように、企業側は空白期間があると、「働く意思がないのでは?」「入社後すぐに辞めてしまうのでは?」といった懸念をもつ可能性があります。企業は採用活動にコストをかけているため、入社後にすぐ辞められてしまうと困るためです。そのため、面接で入社後にどのような働き方をしたいのか、達成したいことは何かといったビジョンを伝え、働く意欲や志望度をアピールしましょう。
7.内定
選考を受けた企業から内定をもらえたら、企業から「労働条件通知書」を受け取り、内容を確認することが大切です。書類には、賃金や契約期間、就業時間など雇用に関する条件が記載されているため、内容を確認しましょう。よく確認せずに入社してしまうと、入社したあとにトラブルに発展する可能性があるため、内容を確認し納得したうえで内定承諾の意志を伝えましょう。
ニートの就活で挑戦しやすい職種5選
ニートからの就活で挑戦しやすい職種には、「営業職」「プログラマー」などが挙げられます。以下で、それぞれの内容について確認し、自分に合う働き方を考えるための参考にしてみてください。
営業職
営業職は、スキルや経験よりも、人柄やコミュニケーション能力などを重視される傾向があります。そのため、コミュニケーションに苦手意識がないのであれば、未経験から採用される可能性もあり、挑戦しやすい職種といえるでしょう。また、成果に応じて報酬が得られる「インセンティブ制度」がある企業も多いため、努力次第では高収入を得ることも可能です。営業職は、企業の商品やサービスを売り込む役割を担い、どの企業においても必要とされる職種のため、就活における需要も高いところも挑戦しやすい理由といえます。
営業職に興味がある方は、「営業って何をする職種?求められるスキルや向いているタイプを紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
プログラマー
プログラマーは、システムやソフトウェアが正しく作動するように、プログラミングの入力を行う仕事です。IT業界の進化は早いため、新しい知識や技術を早く取得できる若い人材が求められます。
jobtagの「プログラマー」によると、入職するにあたって、特に必要な資格や学歴はなく、文系出身や業務未経験の方も就職しているようです。
また、経済産業省の「IT分野について(p.2)」によると、IT人材の不足数は、2030年には約79万人に拡大すると予測されています。
このことから、未経験者も挑戦しやすく、業界内において若手の需要が高いことから、ニートから就職できる可能性も十分にあるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
経済産業省
第1回 「第4次産業革命スキル習得講座認定制度(仮称)」に関する検討会
介護職
介護職は、施設や利用者宅などで、利用者の食事を補助したり入浴の介助をしたりといった生活面のサポートを行う仕事です。少子高齢化の影響により介護士の需要は高まっており、未経験であっても積極的な採用が行われているため、ニートの方も挑戦しやすい職種といえます。
介護職の業務内容や就職するためのポイントは、「ニートから介護職に挑戦できる?就職方法と業務内容」のコラムで紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
接客業
飲食店やアパレルショップにおいて、商品の案内や管理、提供などを行う接客業も、ニートから挑戦しやすい職種といえます。顧客と対面で関わる接客業では、経験やスキルではなく、人柄やコミュニケーション能力を評価されて採用に至る可能性があるためです。アルバイトで接客の経験がある場合は、履歴書に優先的に記入し、面接でも積極的にアピールしましょう。「接客業とは?どんな職種がある?必要なスキルや志望動機の書き方も解説」のコラムで、自己PRで接客経験をアピールする方法について触れています。
販売スタッフ
販売スタッフの仕事は、自社製品の商品やサービスについて、顧客に分かりやすく説明し販売することです。そのため、コミュニケーション能力だけでなく、説明力や臨機応変な対応が求められます。
販売スタッフは、アパレルや百貨店、スーパーなどさまざまなジャンルがあり、比較的募集も多い職種です。そのため、コミュニケーション能力や説明力などの強みがあり、業務に興味があれば挑戦しやすい職種でしょう。
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ニートの就活に関するQ&A
ここでは、ニートの方が就活する際に、よくある悩みをQ&A方式で解決します。
就活にやる気がでない…どうしたら良いですか?
やる気が出ない場合は、原因を見つけるため「自己分析」をすることをおすすめします。やる気が出ないのは、やりたいことが明確でなかったり、就活やコミュニケーションが苦手だったりすることが原因の場合も。自己分析を深めて原因を見つけ、対策をしてみましょう。このコラムの「ニートから就活するのがめんどくさいと思うのはなぜ?」も参考にしてみてください。
就活を適当にやった場合、結果はどうなりますか?
就活を適当に行った場合、書類選考や面接が通過できない、思うように進まないといった可能性があります。それが続くと、就活へのモチベーションが下がり、就活をあきらめてしまうことでニートから抜け出せない悪循環になる恐れがあるでしょう。何がしたいか分からないときの考え方は「何がしたいかわからないニートから脱却!悩む理由や就職のポイントとは?」のコラムでご紹介しています。参考にしてみてください。
ニートは「ホワイト企業」に就職できる?
現在ニートの方や、これまで就職したことがない方も「ホワイト企業」に就職できる可能性はあります。就活では、自己分析や企業研究を行い、自分の適性に合った企業を選ぶことが大切です。自分で企業を探すのが難しい場合は、就職エージェントを活用し、自分の適性や傾向を把握したうえでホワイト企業を選ぶのも有効でしょう。
ホワイト企業に就職を目指す方は、「フリーターもホワイト企業に就職できる?就活のポイントをご紹介」のコラムもご一読ください。
ニートは公務員になれる?
年齢制限をクリアしたうえで、公務員試験に合格すればなれます。公務員試験は、学歴や職歴を問わず受験できるため、ニートの方も挑戦可能です。ただし、年齢制限があるため、応募する前に受験予定の自治体のWebサイトなどで確認しておきましょう。公務員試験には筆記試験と面接があり、希望する職種や自治体によっては倍率が高くなることもあるため、計画的に対策をするのが大切です。
ニートから公務員になるポイントは、「ニートから公務員になるには?試験の内容や面接のコツ、注意点を解説」のコラムも参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。