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ニートから正社員になるのは無理?就活成功のポイントや具体的な方法を解説
更新日
この記事のまとめ
- ニートから正社員になるのは無理ではない
- 経歴に自信がないことが原因で「ニートから正社員になるのは無理」と感じる場合も
- ニートから正社員就職を成功させるには、就職支援サービスの活用が有効
- ニートから正社員を目指すなら、自己分析と企業研究をしっかりと行おう
- 正社員になりたいニートの方は、就職・転職エージェントの利用もおすすめ
「ニートが正社員になるのは無理?」と悩む方もいるでしょう。人手不足により未経験者を積極的に採用する企業も存在するため、ニートからの就職は決して「無理」とはいえません。意欲やポテンシャルをアピールできれば、採用される可能性は十分にあります。このコラムでは、ニートの方向けに就職成功のポイントを解説。具体的な就職活動の方法も紹介しているので、このコラムを参考に、正社員就職の成功を目指しましょう。
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ニートから正社員になるのは無理ではない
ニート状態から正社員として就職するのは、無理ではありません。近年、日本では労働人口が減少しており、人手不足を課題とする企業が増えています。そのため、就業経験やスキルが少なくても、仕事に対する意欲や将来性を評価されれば、ニートから正社員に就職できる可能性は十分にあるでしょう。
以下で、ニートから正社員を目指すのが無理ではない理由を4つご紹介します。
理由1.人手不足の企業が増えてきているから
ニートから正社員になるのが無理ではない理由の一つは、人手不足の企業が増加しているためです。現在の日本は少子高齢化によって労働人口が年々減少しており、幅広い業界で人手不足が深刻化しつつあります。
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年8月)の結果の概要 3未充足求人の状況(p.9)」によると、2024年8月1日時点で未充足求人がある事業所の割合は60%という結果でした。未充足求人とは、欠員の補充を目的とした求人のこと。半数以上の事業所が人手不足を補うために求人を出していることが分かります。
人手不足の企業のなかには、「経験の有無を問わずできるだけ年齢の若い人を採用して長く働いてもらいたい」と考えている企業もあるため、ニート状態から正社員就職できるチャンスは広がっていると予想できるでしょう。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査
理由2.実際にニートから正社員になった人がいるから
ニートから正社員になった人も実際にいるため、一概に「就職は無理」とはいえません。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③-平成29年版「就業構造基本調査」より-」によると、1年前に「無業・非家事非通学・無配偶で卒業者」だった15~34歳の方のうち、18%が正社員就職しています。また、年齢階層別の正社員の就職率は以下のとおりです。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
15~19歳 | 16.1% | 16.4% |
20~24歳 | 20.6% | 22.7% |
25~29歳 | 22% | 18.3% |
30~34歳 | 12.5% | 10.7% |
35~39歳 | 9.8% | 8.4% |
40~44歳 | 7.9% | 7.1% |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③-平成29年版「就業構造基本調査」より-図表3-18(p.105)」
どの年代においてもニートから正社員になった人は一定数いるため、就職するのは無理ではないことが分かるでしょう。
ただし、就職率は男女ともに20代がピークで、それ以降年齢を重ねるごとに低下傾向です。正社員を目指したい方は、就職率が高い20代のうちに就活を始めることをおすすめします。
参照元サイト名:独立行政法人労働政策研究・研修機構
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理由3.「既卒」の募集が増えているから
既卒の募集が増加傾向にあるため、ニートから就職するチャンスも広がりつつあるといえます。既卒とは、就職が決まらないまま学校を卒業し、一度も正社員として就職していない人のこと。学校を卒業後に一度も就職しないままニートとして過ごしている方は、既卒に含まれます。
前述したように、労働人口の減少によって働き手が足りていない企業が多く、若手人材の確保を目的に既卒者を積極的に採用する企業は増えているといわれています。既卒には二ートの方も含まれることから、社会人経験がないニートの方にも就職のチャンスがあるといえるでしょう。
理由4.卒業後3年以内は新卒採用にも期待できるから
学校を卒業後3年以内のニートの方であれば、新卒枠で採用される可能性もあります。厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!! ~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~」に記載があるとおり、2010年に「学校等の卒業者が学校等の卒業後少なくとも3年間は応募できるものとすること」という指針が示されたためです。
ただし、上記は義務ではなく、既卒者を新卒枠で採用するかどうかは企業の方針によって決まります。すべての新卒枠に応募可能というわけではないので、注意しましょう。正社員の求人を探す際は募集要項をよく読み、「卒業後3年以内の既卒者も応募可」のような記載があるかどうかをチェックするのがおすすめです。
年齢が若いとポテンシャル採用される可能性もある
年齢が若い人材は、スキルや経験よりもポテンシャルを評価されて採用される可能性があります。人手不足に陥っている企業のなかには、「入社時にスキルがなくても、働き始めてから仕事を覚えてくれれば構わない」という考え方で採用活動を行っている会社があるためです。社会人経験がなかったり少なかったりするニートの方は、ポテンシャル採用が望める若いうちに正社員を目指すのが望ましいといえるでしょう。ポテンシャル採用については、「ポテンシャル採用とは?何歳まで適用される?新卒・中途との違いも解説」のコラムをご確認ください。
ニートの方が「就職は無理だ」と思う8つの理由
ニートの方が「就職は無理」と思う理由として、世間の意見や情報による思い込みが考えられます。また、自分に自信がなかったり周囲に相談できなかったりするのも、「正社員は無理」と思ってしまう原因といえるでしょう。
1.ニートから正社員になるのは難しいと思い込んでいるから
「ニートから正社員になるのは難しい」という思い込みから、「就職は無理」と諦める方もいるようです。しかし、ニートの方にとって就職難易度が高いのは、応募者が集中しやすい有名企業や待遇が非常に良い会社など。人手を欲している中小企業やスタートアップ企業などに注目すれば、未経験からの就職も十分に望めます。
また、正社員は決して特別な存在ではありません。厚生労働省が実施した「令和元年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況(p.6)」によると、全事業所のうち正社員がいると回答した事業所は94.5%でした。3年前の2016年と正社員数を比べてみると、全体の増減に大きな差はないものの、情報通信業や不動産業、医療・福祉の業界で正社員数は増えています。
以上のことから、正社員という雇用形態は珍しいものではなく、決して「ニートから目指すのは難しい」とはいえないと考えられるでしょう。真剣に就活に取り組む姿勢と就職への意欲があれば、ニートの方が正社員を目指すことは可能です。
参照元
厚生労働省
雇用の構造に関する実態調査(就業形態の多様化に関する総合実態調査)
2.採用される自信がないから
学歴やスキルなどに負い目を感じ、自分に自信を持てないことで「正社員は無理」と思い込むケースも考えられるでしょう。
しかし、たとえ特別なスキルや経歴がなくても、年齢が若ければ将来性や意欲を見込んで採用される可能性はあります。「ニートから採用されるのは難しい」と諦めるのではなく、「入社してから活かせそうな強みはないか」「選考で役立ちそうな学生時代やニート期間中のエピソードはないか」など、今の自分ができるアピール方法を考えてみましょう。
ニート期間の長さに不安を感じることも
ニート期間が長いと、「社会人として働く自信がない」「働いていない期間が長く不安」といった状態になることもあるでしょう。しかし、ニート期間が長くても企業にしっかりと就業意欲をアピールできたり、強みやスキルを提示できたりすれば、評価される可能性があります。迷って就職活動を始められずにいるとニート期間がどんどん延びて、就職するのがさらに難しくなる恐れがあるため、できるだけ早めに就活をスタートさせるのがおすすめです。
3.ネガティブな考えで視野が狭くなっているから
就職に関してネガティブな方向に考えてしまい、本人が自覚している以上に視野が狭くなっているケースも考えられます。たとえば、「一度ニート期間ができたら採用してもらえない」「新卒としての就活で失敗したらその後就職はできない」といった、ネガティブな考えにとらわれていることもあるでしょう。
就活が成功するビジョンをもてないことで自分から行動を起こすのが難しく、ニートを抜け出すための方法を試せなくなっていることも多いようです。しかし、前述したように、人手不足が要因で未経験者を積極的に採用する企業は増えつつあります。「思い切って挑戦してみれば成功するかもしれない」と気持ちを前向きに切り替えて、一歩を踏み出してみましょう。
ポジティブな気持ちで就活に臨む方法は、「就活はなんとかなるって本当?ポジティブに考える方法やメリットを解説」のコラムで紹介しています。
4.失敗を恐れているから
「就職活動に失敗するのが怖い」と思っているニートの方もいるでしょう。過去の就活で不採用になったことがトラウマとなり、行動に移せない場合もあるようです。
就活に失敗するのが怖いニートの方は、第三者にサポートしてもらうのがおすすめ。ハローワークやエージェントといった就職支援サービスでは、就活のノウハウをもったプロからの助言を受けられます。詳しくは、このコラムの「ニートが正社員になるための就職活動の方法」で後述しているので、ぜひご一読ください。
5.正社員になれないのを周りのせいにしているから
正社員にならない理由を周囲のせいにしていると、いつまでも改善点に気づけずに就活がうまくいかない可能性があります。たとえば、「ニートになったのは周囲が自分を評価してくれないから」「働かないのは希望に合う条件がないから」などの他責思考は、自分自身の成長や行動を妨げる要因となるため、避けるのが望ましいでしょう。
自分の内面や行動を省みることで改善点が見つかり、就活成功につながる可能性も。周りのせいにして行動を起こさない状態を抜け出すためにも自己分析をしっかりと行い、自分自身への理解を深めましょう。自己分析については、このコラムの「2.自己分析をして自分の強みを知る」でも後述します。
6.まわりに相談できる人がいないから
就活のやり方や企業の選び方などを相談できる人がまわりにおらず、一人で悩みを抱え込んでいる方もいるでしょう。また、相談しても「ニートだから無理」「もう遅いと思う」など、心無いことを言われないか不安に思う方もいるはずです。
また、ニートの方は就学していないため、新卒とは違って学校の就職課を活用できません。一緒に就活する仲間を作りづらく、孤独を感じやすいという点も挙げられます。自分一人で仕事探しをしたり、選考対策をしたりしなければならないことに不安を感じ、なかなか行動を起こせない方もいるでしょう。
7.職場での人間関係に不安があるから
職場の人間関係を不安視して正社員就職に前向きになれないこともあるでしょう。特に、ニート状態になった理由が「周囲とのコミュニケーションがうまくいかなかった」「人間関係の構築が得意ではない」などの場合、「就職してから周りとうまくやっていけるだろうか…」と不安を感じやすいといえます。
就職後の人間関係に不安があるニートの方は、他者との交流の機会が少ない職種を選ぶのがおすすめです。たとえば、ドライバーや工場作業員、在宅ワークなどはコミュニケーションの機会が比較的少ない傾向にあります。詳しくは、「人と関わらない仕事31選!正社員や一人で在宅勤務できる職種をご紹介」で紹介しているので、チェックしてみてください。
コミュニケーションに不安を感じるニートの方は多い
厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書(p.7)」によると、6つの基礎的スキルのうち「人に話す」ことを「不得意」と答えたニートの方は64.4%と、最も高い割合でした。コミュニケーションに苦手意識があるニートの方は、家族や友人などと積極的に会話することから始めてみましょう。「コミュニケーション能力とは?スキルを鍛える具体的な方法をご紹介!」のコラムでもコミュニケーション能力を鍛える方法を解説しているので、参考にしてみてください。参照元
厚生労働省
ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書
8.健康や体力面に不安があるから
健康や体力面に不安があり、就職しても働き続けられるか分からないという理由で「正社員として働くのは無理」と考えてしまうケースもあります。また、ニート期間が長いと「いきなり生活が変わって体調を崩さないか」「フルタイム勤務に耐えられるか」といった不安から、正社員就職に前向きになれないこともあるでしょう。
いきなりフルタイムで働くのに不安がある方は、単発や短期のアルバイトから始めてみるのがおすすめです。働くのに少しずつ慣れることで、正社員として働く不安も徐々に軽減される可能性があります。非正規雇用で働くのに慣れるメリットは、このコラムの「アルバイトから始めてみる」でも解説しているので、あわせてご一読ください。
ニートから正社員を目指す際に役立つ考え方
ニートから正社員を目指すときは、「前向きな思考力」や「論理的思考力」などが役に立つようです。ここでは、ニートの方が正社員就職に取り組む際に役立つ考え方をまとめました。
前向きな思考力
ニートから正社員を目指す際は、前向きな考え方を意識しましょう。
社会人として求められるのは、意欲的に物事に挑戦するマインドです。企業は、過去を後悔して前進できない人物よりも、失敗を糧に前を向いて行動を起こせる人材を求めています。そのため、過去の失敗や経験から学びを得て、今後に活かす能力をアピールすることが大切です。
ニートであったことは事実として捉え、反省やニート期間中に学んだことを選考で伝えれば、「入社後も成長してくれそう」と好印象につながる可能性があるでしょう。
論理的思考力
論理的思考力とは、対象となる事柄の全体像を把握したうえで整理し、飛躍や矛盾しない考えをするスキルのこと。「筋の通った考え方」ともいえるでしょう。ビジネスにおいて、論理的思考力を求められるシーンは多くあります。課題に直面したときに、冷静かつ論理的に解決策を出せる能力があれば、適切な判断を迅速に行える人材として評価されるでしょう。
ニートの方が就活で論理的思考力をアピールするには、「志望動機や自己PRは結論ファーストで伝える」「なるべく具体的な表現を心掛ける」などがあります。「問題解決の基本的な手順とは?スキルを高める方法も解説」のコラムでも、物事を論理的に考える手順を解説しているので、参考にしてみてください。
仕事に偏見をもたない姿勢
就活の際は、仕事に偏見をもたない姿勢も大切です。「あの仕事は大変と聞いた」「あの仕事はつまらないイメージがある」など、偏見やイメージだけで仕事を判断していては、応募先の選択肢が狭まってしまいます。
仕事に対する偏見を捨てることで、今まで視野に入れていなかった職業や業界にも興味をもてるようになり、就職先の選択肢が広がる可能性があるでしょう。一方的なイメージで仕事を選ぶのではなく、実情を正しく理解したうえで自分に合うかを判断することが重要です。
「職種とは?わからない方向けに解説!職業一覧や自分に合う仕事の見つけ方も」では、さまざまな職業を一覧で紹介しているので、「幅広い職業のなかから自分に合うものを選びたい」と考えているニートの方は、ぜひお役立てください。
ニートから就職するためにすぐに始めたい4つのこと
ニートから正社員就職を目指したいものの、「何から始めるべきか分からない」という方もいるでしょう。以下で、正社員就職に向けた準備を4つ紹介するので、無理なく始められそうなものから取り掛かってみてください。
ニートから就職するためにすぐに始めたいこと
- 生活習慣を見直す
- 就活にかかる費用の捻出方法を考える
- アルバイトや派遣社員、期間工などから始めてみる
- 資格やスキルの取得を目指す
1.生活習慣を見直す
ニート期間中に生活リズムが不規則になっている方は、生活習慣を改善することが大切です。毎日同じ時間に起床・就寝する、食事の時間を定める、外出や運動をして適度に体を動かすなど、メリハリのある規則正しい生活を送るよう心掛けてみましょう。規則正しい生活習慣を身につけておけば、就職後の生活の変化にスムーズに対応しやすくなるでしょう。
2.就活にかかる費用の捻出方法を考える
就活を本格的に始める前に、「どれくらいの費用がかかるか」や「どのようにして費用を捻出するか」を考えておきましょう。就活には、応募書類やスーツなどを用意するための費用に加えて、面接に出向く際の交通費がかかります。また、遠方の会社の面接を受ける場合、宿泊費がかかることもあるでしょう。
いざ就活を始めてから「お金が足りない」となると、焦りから十分な下調べをせずに就職先を決めてしまったり、就職活動そのものを断念せざるを得なくなったりすることも。どの項目にいくら必要なのかを確認したうえで、現在の貯金額で足りるのか、足りなければ単発のアルバイトなどで資金を確保する方法を検討することをおすすめします。
就活にかかる費用の内訳は「就活貯金はしておくべき?必要になる費用とあわせて解説!」のコラムで紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
3.アルバイトから始めてみる
「いきなりフルタイムで働くのに不安がある」「就活にかかる費用を貯めたい」といった場合は、正社員の前にアルバイトとして働くのがおすすめです。アルバイトは基本的にシフト制で、働く時間を自分で決めやすいのがメリット。週2~3日程度の短時間のアルバイトから始めて、徐々に働くことに慣れていきましょう。
ただし、アルバイトの期間が長くなると、ポテンシャル採用されやすい年齢を過ぎてしまう場合がある点には注意が必要です。アルバイトはあくまでも正社員就職する前の準備期間として捉え、期間を決めて取り組みましょう。「ニートにおすすめのアルバイト18選!探すときの方法や面接のコツを解説」では、ニートから挑戦しやすいアルバイトを紹介しています。
4.資格やスキルの取得を目指す
ニート期間中に資格やスキルの取得を目指すのも、就活の成功率を高めるのに有効な方法です。仕事に役立つ資格やスキルを身に付けることで、選べる職種の選択肢が広がったり、就業意欲のアピールにつながったりする可能性があります。
「就職に役立つ汎用性の高い資格とは?企業が求めるスキルを解説」のコラムで、自分が興味のある業界や仕事で活かせそうな資格やスキルはないか調べてみましょう。
ニートから挑戦しやすい正社員の仕事
ニートの方が仕事探しをする際は、特別な資格やスキルを必要としなかったり、人手不足で未経験者の採用を積極的におこなっていたりする職種に目を向けてみましょう。以下で具体的な6つの職種名を紹介するので、チェックしてみてください。
営業職
営業職に就くのに専門的な資格やスキルは必要ないため、ニートから挑戦しやすいといえます。顧客と直接やり取りをする仕事なので、人柄やコミュニケーション力などが評価されれば、採用される可能性は十分にあるでしょう。
営業職はさまざまな業界で必要とされる仕事のため、求人数も比較的多い傾向にあるのが特徴です。営業職について詳しく知りたい方は、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムをご覧ください。
警備員
警備員とは、商業施設やオフィスビルなどの警備にあたったり、イベント会場や工事現場などで人や車両の整理を行ったりする仕事のこと。特別なスキルは必要とされないため、未経験のニートからも就業しやすい仕事の一つです。
来訪者への対応や同僚とのやり取りは必要ですが、コミュニケーションの機会はそれほど頻繁ではありません。持ち場や時間帯によっては一人で業務にあたることもあるため、「他者と関わるのは最小限に抑えたい」という方にも向いている可能性があります。警備員の具体的な業務内容を知りたい方は、「警備員の仕事」をご一読ください。
工場内作業員
工場内作業員とは、材料や製品の搬入・搬出、梱包、検品などの作業を行う仕事です。同じ作業を繰り返すルーティンワークが多めな仕事のため未経験からも挑戦しやすく、「仕事を覚えられるか不安」というニートの方も安心でしょう。実際に、職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「工場労務作業員」によると、「入職前の実務経験は特に必要ない」と回答した人の割合は61%にのぼりました。
集中して作業に取り組める人や、立ち仕事や重いものの持ち運びを問題なく行える体力がある人は、適性があるといえます。「フォークリフト運転技能者」や「玉掛け免許」といった資格を取得することで、キャリアアップを目指すことも可能です。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
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ドライバー
ドライバー職には、貨物を運搬するトラックドライバーや、人を運ぶバスやタクシーのドライバーなどがあります。特に、トラックドライバーは物量の増加により人手が不足している傾向があり、未経験者を積極的に採用する企業も少なくないようです。
大型のトラックを運転するには普通自動車第一種運転免許とは別に「大型自動車第一種免許」が必要ですが、会社によっては入社後に資格取得を支援してくれることも。ドライバー職に興味があるニートの方は、「正社員ドライバーになるには?転職成功のポイントや求人の探し方を解説!」のコラムもチェックしてみてください。
サービス業
サービス業とは、形のある商品ではなく目に見えないサービスを提供する仕事のこと。具体的には、飲食店のスタッフや、ホテルの受付スタッフなどが挙げられます。サービス業も人手不足の傾向があるため「未経験可」の求人を見つけやすく、ニートの方も挑戦しやすいでしょう。
サービス業に該当する職種は多岐に渡るため、「サービス業とは?具体的な仕事例や接客業との違いについて解説!」のコラムで自分が興味のある分野はないか探してみてください。
建設業
建設業界の仕事は、需要に対して人手が不足している傾向にあります。そのため、「未経験であっても若い人材を確保して自社で育てたい」と考える企業は少なくないようです。建設業界に興味があるニートの方は、「未経験歓迎」「経歴不問」の求人に注目することで、採用の可能性がより高まるでしょう。
建設業界の職種や将来性などは、「建設業界の仕事」で解説しています。建設の仕事に携わりたいニートの方は、チェックしてみてください。
ニートの方が正社員になるための就職活動の方法
ニートから正社員になるには、「就職サイトで求人を探す」「ハローワークで相談する」といった方法があります。仕事探しに慣れていなかったり面接に自信がなかったりする場合は、就職・転職エージェントにサポートしてもらうのも効果的です。
ここでは、ニートの方向けの就職活動の方法を紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
就職サイトで求人を探す
就職サイトとは、さまざまな職種の求人を検索できるWebサイトのこと。スマートフォンやパソコンなどからアクセスできるため、隙間時間に気軽に仕事探しできるのが魅力です。ニートの方は、「未経験歓迎」「経歴不問」といった条件を設定することで、応募しやすい求人を見つけやすくなるでしょう。
ただし、就職サイトのみを利用する場合、仕事探しや企業とのやり取り、選考対策などをすべて自分一人で行わなければいけません。就活に不慣れなニートの方は、就職サイトと第三者からのサポートを受けられるほかの就職支援サービスを併用するのがおすすめです。
ハローワークで相談する
ハローワークとは、国が運営を行う「公共職業安定所」のことです。経歴や年齢を問わず、就業や転職を希望する人なら誰でも利用できます。厚生労働省の「ハローワーク」によると、ハローワークの開庁時間は平日の8時45分~17時15分。なかには、平日の夜間や土曜日にも開庁している施設もあるようです。
また、ハローワークでは、窓口で就職に関する相談が可能なほか、自己分析や応募書類作成、面接対策などのサポートも受けられます。ハローワークのサービス内容や利用方法は「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」で解説しているので、参考にしてみてください。
ハローワークのトライアル雇用も活用できる
いきなり正社員として働くのに不安があるニートの方は、ハローワークのトライアル雇用の活用も検討してみましょう。トライアル雇用とは、企業での原則3ヶ月の試行雇用を経て、常用雇用に以降する制度です。トライアル雇用してもらえる企業の求人はハローワークで探せるので、自宅近くのハローワークで相談してみましょう。詳細は「『トライアル雇用』とは?対象者の条件やメリットなどについて解説」のコラムをご覧ください。わかものハローワークを利用する
わかものハローワークとは、おおむね35歳未満の若者を対象とした就職支援サービスを無料で提供する施設のこと。厚生労働省の「わかものハローワーク」によると、「わかもの支援コーナー」や「わかもの支援窓口」といった名称でハローワーク内に設置されている場合もあるようです。
地元企業や全国各地の求人を検索できるほか、就職支援ナビゲーターが個別支援を行ってくれるので、就職活動の進め方が分からないニートの方におすすめ。履歴書の添削や面接の指導なども行ってくれます。全国のわかものハローワークの所在地は厚生労働省の「わかものハローワーク・わかもの支援コーナー等一覧」に掲載されているので、最寄りの施設をチェックしてみてください。
ジョブカフェを活用する
厚生労働省の「ジョブカフェにおける支援」によると、ジョブカフェとは、若者が自分に合った仕事を見つけるためのサービスを1ヶ所で受けられる場所のこと。正式名称を「若年者のためのワンストップサービスセンター」といいます。地域の特色を活かした職場体験や職業紹介を行っているのが特徴です。
カウンセリングや職業相談なども受けられるので、就活に不慣れなニートの方は利用を検討してみてください。詳しくは、「ジョブカフェはニートも利用できる?ハローワークとの違いとは」のコラムをご一読ください。
就職・転職エージェントにサポートしてもらう
就職・転職エージェントは、民間企業による就職支援サービスです。ハローワークなどのサービスと同じように無料で利用でき、専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングや求人提案、選考対策のサポートを行ってくれます。
エージェントでは、面接の日程調整や条件交渉といった企業とのやり取りを代行してくれるので、就職活動が初めてのニートの方もスムーズに選考を進めやすいでしょう。就職・転職エージェントは、利用者や扱う求人の種類などによって幅広い種類があるので、自分に合ったサービスを選ぶのがポイントです。ニートの方が就職・転職エージェントを利用するメリットは「ニートからの転職活動!おすすめの就職・転職支援サービスを紹介します」で解説しているので、あわせてご一読ください。
厚生労働省雇用
ニートの方向けの就職活動のポイント
ここでは、ニートの方向けの就職活動のポイントを7つ紹介します。
1.働く目的を明確にする
ニートの方が正社員就職を目指すときは、働く目的を明確にすることが大切。働く目的があいまいなまま就活をしていると、正社員として就職することへのモチベーションが低下する場合があるためです。モチベーションが下がると、「やっぱり就職は無理」と就活そのものを断念してしまう可能性も否定できません。
意欲的に就活に取り組むためにも、「自分で稼いだお金で欲しかったものを買う」「スキルを身に付けてキャリアアップする」のように、働く目的を明確にするのがおすすめです。
2.自己分析をして自分の強みを知る
正社員を目指したいニートの方は、自己分析を行いましょう。
自己分析とは、過去の経験を振り返って自分自身の強みや特徴、価値観などを知る作業です。自己分析を行うことで、自分に合う仕事を見つけやすくなるメリットがあります。適性のある仕事に就ければ、仕事に対する意欲を持ちやすかったり、成果を挙げて評価されやすかったりと「働きやすい」「続けていきたい」と前向きに業務に取り組める可能性が高まるでしょう。
「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」では自己分析のやり方を動画で分かりやすく解説しているので、やり方が分からないニートの方はチェックしてみてください。
3.業界・企業研究を行い自分に合う仕事を探す
業界研究もしっかりと行いましょう。世の中にどのような業界があるかを知らなければ、仕事探しの選択肢が狭まってしまいます。すでに知っている業界だけではなく、知らなかった業界にも目を向けて仕事探しの視野を広げていきましょう。
志望する企業がある程度絞り込めたら、企業研究を行います。公式Webサイトやパンフレット、求人票などに目をとおして、志望企業の情報を集めましょう。入念に企業研究を行うことで、入社後のミスマッチを回避しやすくなります。入社してから「想像よりも仕事がきつい」「働き方が合わない」と後悔しないように、事前に業務内容や働き方などをよく確認しておくのがおすすめです。
業界研究の詳しいやり方は、「業界研究のやり方から情報収集の仕方・ノートのまとめ方まで徹底解説!」を、企業研究の方法は「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」のコラムでチェックしてみてください。
4.仕事選びの基準を決める
正社員求人を探す前に仕事選びの基準を決めておきましょう。仕事選びの基準が定まっていないと、膨大な求人の中から応募するべき求人を選べません。仕事内容や勤務地、社風、残業時間、給与などの条件から、自分が「譲れない」と思う点を洗い出して、仕事に求めるものを明確にしましょう。
希望条件が多い場合は、条件に優先順位をつけるのがおすすめ。すべての条件を満たす仕事を見つけるのは難しいので、あらかじめ「譲れない点」「妥協できる点」を決めておくことで、仕事探しがスムーズに進みやすくなるでしょう。
5.正社員求人を探すときのポイントを把握する
ニートの方が挑戦しやすい正社員求人のポイントを把握しておくのも効果的です。正社員の求人のなかには、経歴やスキルなどで条件が設けられているものもあります。ニートの方は、「未経験歓迎」「学歴・経歴不問」といった求人に注目するのが望ましいでしょう。
上記の条件で求人を出している企業は未経験者を採用することを前提としており、ニートから挑戦しやすいためです。選考では、経験やスキルよりも人柄や意欲を評価してもらえる可能性があるでしょう。「受かりやすい仕事とは?未経験者OKの求人が多めな企業の特徴や業界を紹介」のコラムも参考にしながら、自分に合った仕事を探してみてください。
6.万全な面接対策をする
面接対策は万全に行いましょう。特に、面接でよく聞かれる質問はあらかじめ回答を考えておくのがおすすめです。たとえば、ニートの方は、面接でよく「ニートになった理由」を問われます。この質問には嘘をついたりごまかしたりせず、正直な理由を伝えましょう。そのうえで反省や今後への意欲を伝えることで、面接官に前向きな印象を与えられる可能性があります。
また、同様に質問される可能性が高い「ニート期間にしていたこと」も、前向きな回答がポイントです。回答のコツは「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」でもご確認いただけます。
面接時の身だしなみや振る舞いにも気を配ろう
面接を受けるまえに、身だしなみを整えておきましょう。見た目だけで採用・不採用を判断されるわけではないものの、清潔感のある第一印象は「誠実そう」「社会人としてのマナーがある」など好印象につながる可能性があります。また、面接を受けた経験がないニートの方は、本番での振る舞いに関してもチェックしておきましょう。「面接官から着席を促されてから座る」「退室する際はドアの前で一礼する」など、面接を受ける際にはさまざまなマナーがあります。「面接マナーを解説!就職・転職活動に必須の礼儀作法と身だしなみとは」のコラムで一連の面接マナーを解説しているので、ぜひお役立てください。
7.ニートから正社員就職に成功した人のエピソードを参考にする
ニートから正社員就職に成功した人のエピソードを参考にするのも有効な手。以下は、ハタラクティブの「みんなの就職エピソード」に記載されている、ニートからCADオペレーターへの就職を叶えた方のエピソードです。
21歳のFさんは、ブライダル会社からの内定を辞退したのち花屋でアルバイトとして働き始めます。しかし、体力的にハードな部分もあり、アルバイトも退職。その後1ヶ月ほど何もせず過ごしたあとに一念発起し、上京して就職することを決めました。
Fさんが就職する際に利用したのは、就職・転職エージェントのハタラクティブ。ハタラクティブを利用してみての感想を、Fさんは以下のように語っています。
最終的には前者の企業に就職することができたのですが、就職に対する不安1つ1つを的確に解決してくださり、それがきっかけとなってサクサク決まりました。
Fさんは、「『どうしたらいいのか分からない、しんどい』っていう気持ちを口に出して、就職アドバイザーの人に聞いてもらうことで気持ちが変わりました」とも語っています。「就職先が決まらず辛い」「何から始めるべきか分からない」といった悩みがあるニートの方は、就職・転職エージェントを頼ってみることで不安な気持ちが軽減される可能性があるでしょう。
Fさんの就職成功体験は、「新卒内定を断ったのにやりたいことがない…キャリアを重視した21歳の就職成功談」で詳しく紹介しています。
一人で就活を進めるのが不安なニートの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層の就職支援に特化している就職・転職エージェントです。ご利用者一人ひとりに対して、専任のキャリアアドバイザーが求人の提案や面接対策などのフォローを無料で行っています。サポートはマンツーマンで行うので、仕事に対する不安や疑問を気軽に相談しやすいのが魅力です。さらに、ハタラクティブでは「未経験者歓迎」の求人を多く扱っているので、初めて正社員を目指す方にもおすすめ。プロのサポートを受けながら就職活動を進めたい方は、ぜひご相談ください。
ニートから正社員を目指す人に関するFAQ
ここでは、ニート状態から正社員を目指したときに、抱きやすい疑問や不安をQ&A形式でまとめています。
社会復帰したいけど何から始めるべきか分からない…
ニート期間中に生活リズムが乱れがちになっている場合は、正しい生活習慣に整えることから始めてみましょう。社会人生活にスムーズに移行できるように、夜に寝て日中に活動するリズムに慣れておくことが大切です。就活に向けた準備は、「ニートから就職するためにすぐに始めたい4つのこと」で紹介しているので、自分が取り掛かれそうなものから始めてみてください。
ニートが正社員を目指す際の不安はどうしたら解消される?
実際に行動を起こせば解消されることもあります。いざ行動に移したら、「思ったより大変ではなかった」「希望に合う条件の求人が見つかった」ということもあるでしょう。
また、「いきなり正社員になるのは不安」という方は、アルバイトから始めるのも手です。週2~3日程度の短時間のアルバイトから始めることで、働くことに徐々に慣れていけるでしょう。正社員を目指す際の不安の解消方法は「正社員になるのが不安な原因や対策方法を解説」で解説しているので、ご一読ください。
30代ニートから正社員を目指せる?
可能ですが、20代に比べると就職は難しくなる傾向があります。30代以降の人材は企業側から即戦力を期待されることが多く、スキルや経験が少ないニートの方は選考で不利になる可能性があるためです。
過去に正社員として勤務した経験があれば、活用しましょう。就業経験がない場合は、自分の適性に合う仕事を見つけ、前向きにアピールすることが大切です。詳しくは、「30代ニートは就職できる?就活のコツを知って社会復帰を目指そう」のコラムもご覧ください。
ブラック企業の見極め方を教えてください
ブラック企業を見極めるのは難しいものの、「給与が低過ぎる・高過ぎる」「事業・業務内容がはっきり分からない」「求人が常に出ている」などで判断できることがあります。
また、入社後では「残業が常態化している」「社内ルールが明確化されていない」などで判断することも可能です。詳しくは「ブラック企業の特徴とは?入社前の見分け方と対処法を解説」のコラムで解説しています。
志望動機の書き方を教えてください
志望動機は、「なぜその企業を選んだか」「その根拠はなにか」「入社して何をしたいか」を中心に作成します。また、ニートからの就職では「なぜ正社員になりたいのか」も追加しましょう。企業は、志望動機から「意欲の高さ」「自社との相性」「応募者の価値観」を確認しています。書き方や内容で悩んだら「ニートから就職を目指す!志望動機を作成するコツを解説」のコラムを参考にしてみてください。
また、就職・転職エージェントのハタラクティブでも、志望動機作成のお手伝いをしています。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。