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フリーターからの就職は難しい?正社員になるメリットとおすすめの職種!
更新日

この記事のまとめ
- フリーターから就職するのは難しい面があるものの、不可能ではない
- 企業側の不安要素を払拭するようなアピールをすることがフリーターの就職活動のポイント
- フリーターから就職するメリットは、「雇用が安定する」「社会的信用度が上がる」など
- 就活に不安があるなら、就職・転職エージェントのサポートを受けよう
フリーターの方のなかには、「正社員になるのは難しいのでは?」という不安から、就職を躊躇している方もいるでしょう。新卒や中途採用者と比較すると難しい側面があるものの、フリーターからの就職は決して不可能なわけではありません。
このコラムでは、フリーターからの就職事情や就活方法を解説します。未経験から挑戦しやすい仕事もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- フリーターから正社員として就職するのは難しいの?
- フリーターからの就職が無理ではない理由
- フリーターとは?
- 就職を目指すフリーターに企業側が抱きがちな3つの懸念
- そもそも就職は必要?フリーターのままでいるメリット・デメリット
- フリーターは就職すると自由がなくなる?
- フリーターが正社員として就職する5つのメリット
- フリーターから正社員として就職する5つの方法
- フリーターの就職におすすめ!未経験から挑戦しやすい職種11選
- フリーターからの就職で必要な準備は?
- フリーターが内定獲得を目指して正社員就職を成功させるコツ
- フリーターの就職活動の第一歩!履歴書の作成ポイント
- フリーターから就職を目指す際の面接対策
- フリーターがブラック企業に就職するのを防ぐには
- フリーターからの就職が決まらない…どうすれば就活がうまくいく?
- 就活が不安なフリーターは就職・転職エージェントに相談しよう
- フリーターから就職を成功させた人の体験談
- フリーターの就職に関するお悩みQ&A
フリーターから正社員として就職するのは難しいの?
フリーターから正社員を目指すことは不可能ではないものの、年齢が若い新卒者や経験豊富な転職者と比較すると、難しい側面もあるようです。この項では、フリーターから正社員を目指す難易度を解説しますので、ぜひご一読ください。
正社員になることは可能だが一定の難しさがある
前述したとおり、フリーターから正社員を目指すことは不可能ではないものの、難しい側面があることも理解しておきましょう。新卒一括採用が根付く日本の就活市場では、フリーターよりも新卒者のほうが有利になる傾向があるためです。また、中途採用では即戦力となるようなスキルや経験が評価されやすいため、正社員経験がなかったり少なかったりするフリーターの方は不利に感じることがあるかもしれません。
とはいえ、フリーター歴の長さや年齢、アピールできる強みの有無などによって就活の難易度は異なります。「難しいから」と諦めず、自分の状況にあわせた対策を講じることが大切です。
「フリーターからは正社員になれない?バイトから就職するポイントもご紹介」のコラムでは、年齢別にフリーターの就職率を紹介しているので、あわせてご覧ください。
フリーターからの就職が無理ではない理由
企業によっては、フリーター経験を評価してくれるところもあるようです。また、20代のうちであれば、経験やスキルよりもポテンシャルに期待されて採用される可能性もあります。
以下で、フリーターからの就職を目指せる理由を解説するので、「フリーターからの就職は厳しいのでは?」と不安を感じている方は、参考にしてみてください。
フリーター経験を企業から評価してもらえる場合がある
フリーター経験をプラスに評価してくれる企業の選考では、自分の強みをアピールしやすいでしょう。独立行政法人労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書 No.195 2017」によると、育成方針が「ポテンシャル採用・育成企業責任型」の企業では、フリーター経験を以下のように評価する傾向にあるようです。
フリーター経験をどのように評価するか | 割合 |
---|---|
フリーター経験であっても、その経験から何を得てどのように活かしていくかが明確に説明できている場合はプラスに評価する | 48.6% |
フリーター経験であっても、募集する職種と関連があればプラスに評価する | 40.9% |
フリーター経験であっても、1つの企業に継続して勤務している期間が一定期間あるのであればプラスに評価する | 28.8% |
フリーター経験であっても、フリーターとしての転職回数が一定回数以内にとどまっているのであればプラスに評価する | 11.8% |
フリーター経験であっても、フリーターの通算期間が一定期間にとどまっているのであればプラスに評価する | 9.9% |
フリーター経験の内容や期間に関わらず、マイナスに評価する | 2.2% |
評価にほとんど影響しない | 25.6% |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No.195 2017 4.フリーター経験の評価(p.63)」
フリーター経験を「その経験から何を得てどのように活かしていくかが明確に説明できている場合はプラスに評価する」「募集する職種と関連があればプラスに評価する」と回答した企業は40%以上。一方で、「フリーター経験の内容や期間に限らずマイナスに評価する」と回答した企業は2.2%と少ない割合でした。 就職活動においては、フリーターとして過ごすあいだに得た経験やスキルを就職後にどのように活かすかを明確に述べることが重要であるといえます。
経歴がないことを不安に感じ、なかなか就職活動に踏み出せないフリーターの方もいるでしょう。しかし、不安に思われる皆さんに「経歴がなくても就職を目指すことは可能だ」とお伝えしたいです。
確かに自己分析などの対策は必要ですが、企業は華やかな経歴よりも、人柄やポテンシャル、そして何より仕事への意欲を重視します。これまでの人生経験も立派な財産です。焦らず、周りの力を借りながら自身の個性や強みを振り返り、前に進んでみましょう。
年齢が若いほうが就職チャンスを掴みやすい
フリーターから正社員を目指す場合、年齢が若いほうが就職のチャンスを掴みやすいといえます。企業は、スキルや経験が不十分な若者に対して、人柄や意欲などからこれからの可能性を評価する「ポテンシャル採用」を行う傾向があるからです。そのため、正社員経験が少ないフリーターの方は、ポテンシャル採用の見込みがある年齢のうちに就職を目指すのが望ましいでしょう。
ポテンシャル採用について知りたい方は、「ポテンシャル採用とは?何歳まで適用される?新卒・中途との違いも解説」のコラムをご一読ください。
フリーター期間が短いうちに就活を始めるのがおすすめ
就職を思い立ったら、フリーター期間が短いうちに就活を始めましょう。フリーター期間が長くなると企業側から就業意欲を懸念されやすくなるためです。
独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No.213 2022 2.フリーター継続期間と正社員になれた割合(p.136)」によると、フリーター期間が1年以内で正社員として就職した人の割合は男性で74.7%、女性で64.6%。しかし、フリーター期間が5年以上になると男性は44.3%、女性は24.5%まで低下しています。
「フリーターの経歴は職歴に含まない」と考える企業もあるので、できるだけ早いうちに就活を始めましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
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フリーターとは?
フリーターとは、「15歳から34歳までの若年者で、正社員として就職せずにパート・アルバイトで生計を立てている人」を指すのが一般的です。この項では、厚生労働省の資料に掲載されているフリーターの定義や日本における人口などを紹介します。
厚生労働省によるフリーターの定義
厚生労働省の「平成29年版 厚生労働省労働経済の分析 イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題(p.42)」では、フリーターを「15歳~34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者のうち以下の者の合計」と定義しています。
- 1.雇用者のうち「パート・アルバイト」の者
- 2.完全失業者のうち、探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
- 3.非労働力人口で、家事も通学もしていない者のうち、就業内定しておらず、希望する仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
定義は、資料によって変わることもあるので、参考までに確認しておきましょう。
なお、35歳以上で15歳~34歳に当てはまらないものの、年齢以外の要件に当てはまる人は、便宜上「高齢フリーター」や「中年フリーター」と呼ばれることもあります。
フリーターの人口
総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、2023年度のフリーター人口(パート・アルバイト及びその希望者数)は、全体で134万人でした。
引用:総務省統計局 「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要/第6 若年層(15~34歳)及び35~44歳の「パート・アルバイト及びその希望者」
2013年のフリーター人口は182万人のため、10年間で50万人近く減少していることが分かるでしょう。なお、2022年度のフリーター人口は全体で132万人、2021年度は138万人で、ここ数年間は大きな変化はないようです。
フリーターの定義や人口は、「フリーターの割合は全人口でどれくらい?正社員になるためのコツも紹介」のコラムでも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
フリーターとニート・アルバイトとの違いは?
厚生労働省の「よくあるご質問について」によると、ニートとは、「15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない方」と定義されています。フリーターとの違いは「働く意思」。無職のニートの方の場合も、アルバイトやパートの仕事を探しているのであればフリーターに分けられることがあります。
また、アルバイトとは「パートタイム労働者」を指す言葉です。 アルバイトは年齢に関係なく広義で使われますが、フリーターは「15歳〜34歳」の年齢帯で使用される傾向があることが違いといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
平成29年版 労働経済の分析〈要約版〉 -イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題-
よくあるご質問について
総務省統計局
労働力調査
就職を目指すフリーターに企業側が抱きがちな3つの懸念
正社員を目指すフリーターに対して、企業側は以下のような点を懸念する傾向にあるようです。
就職を目指すフリーターに企業側が抱きがちな懸念
- 本当に正社員になりたいのだろうか…
- 採用してもすぐに辞めてしまうのでは…
- ビジネススキルが足りず仕事を任せられないのでは…
フリーターの方が就職を成功させるためには、企業側が抱くマイナスイメージを払拭するようなアピールをすることが大切です。選考において適切なアピールをするために、企業がフリーターの採用過程で重視しているポイントを知っておきましょう。
フリーターの方を採用選考する際、企業側はどのようなポイントに特に着目し、チェック・判断していますか?
「素直さ」「正社員として働く覚悟」は重要な判断材料です
まず大切なのは「素直さ」です。社会人経験が少ないからこそ、新しいことを吸収する力や成長への意欲は大きな武器になり得ます。選考では、素直に教えを受け入れ、積極的に学ぼうとする姿勢をアピールしましょう。
次に「正社員として働く覚悟」です。フリーターから正社員になると、責任や求められるレベルも上がります。この変化に対応できる心構えがあるか、長く働き続けたいという強い意志があるかは、企業にとって重要な判断材料です。「なぜ正社員になりたいのか」「この会社でどのような目標を達成したいのか」など、具体的なビジョンを伝えて、あなたの本気度を示しましょう。
これらのポイントを意識することで、採用担当者に好印象を与えやすくなります。フリーターだからといって諦める必要はありません。自信を持って、就職活動に臨んでくださいね。
1.本当に正社員になりたいのだろうか…
選考に応募したフリーターに対して、「本当に正社員になりたいのだろうか」と、採用に慎重になる会社は少なくないようです。「なんとなく」といった漠然とした理由で就職を目指している人の場合、企業側から「意欲的に仕事に取り組んでくれるか不安」「責任感がないのでは?」などと懸念されて、内定が遠のくことがあるでしょう。
志望企業に就業意欲を伝えるには、志望動機のなかで「この会社に入りたい理由」と「入社後のビジョン」を明確に述べることが大切です。「フリーターから正社員へ!転職を成功させる志望動機の書き方や例文をご紹介」のコラムで効果的な志望動機を作成するポイントを紹介しているので、参考にしてみてください。
2.採用してもすぐに辞めてしまうのでは…
フリーターの方は、企業から「採用してもすぐに辞めてしまうのでは…」と懸念されることもあるようです。特に、フリーターを長期間続けてたり、アルバイト先を転々としていたりする場合、早期離職のリスクを不安視されやすくなるでしょう。
会社側が求めているのは、採用後に長く働いてくれる人材。せっかく人材を獲得してもすぐ辞められてしまうと採用活動を最初からやり直さなければならないため、不安材料はできるだけ選考段階で取り除きたいと考えているのです。
3.ビジネススキルが足りず仕事を任せられないのでは…
フリーターの方を採用するにあたって、「ビジネススキルが足りず仕事を任せられないのでは…」という懸念点もあります。基本的なビジネススキルを一から教えることになれば、それだけ教育コストが掛かることに。そのため、即戦力を求めている会社の選考では、社会人経験が豊富な中途採用者のほうが優先的に採用されることもあるでしょう。
正社員経験がなかったり少なかったりするフリーターの方は、「未経験歓迎」「経歴不問」の求人を選ぶのがおすすめです。未経験者の採用を前提としている会社では、教育体制が整っている可能性があるため、無理なく仕事を覚えていけるでしょう。詳しくは、「1.就職経験のないフリーターは『未経験OK』の仕事に注目する」で後述します。
フリーターに対する企業の懸念を払拭するには、どのような準備をすればいいでしょうか?
自分の意見や強みをしっかり伝えられるよう準備しておくことが大切
フリーターを採用するにあたって、企業は前述したような懸念を抱く可能性があります。だからこそ、面接では「学生時代の就職活動はどのように行ったのか?」「卒業後から今までどんなアルバイトをしてきたのか?」「フリーターを選んだ理由は?」といった点を掘り下げて質問されがちです。答えにくい質問もあるとは思いますが、自分の考え、そのときの気持ちをしっかり答えましょう。
ただし、フリーターになった理由が「なんとなく」ということもあると思います。その場合は気持ちを正直に伝えつつも、今後どうなっていきたいのか、正社員になってどんなキャリアを積んでいきたいのかなど、未来のプランを前向きに話せるようにしておきましょう。
また、「未経験OK」という求人であっても、入社後に活かせる経験が少しでもあるとアピールポイントになり得ます。アルバイトなどで得た経験から、応募している企業で活かせるスキルや経験をPRできるように準備しましょう。受ける企業の業種・職種・企業研究を行い、自分との共通点や興味を持った点を整理しておくことが大切です。
そもそも就職は必要?フリーターのままでいるメリット・デメリット
フリーターのメリットは、働き方の自由度が高く、責任の重い仕事が少ないこと。デメリットは、雇用が不安定で年齢を重ねても収入が増えにくいことなどです。
現状に少しでも不安や疑問を感じるなら、以下でフリーターのままでいるメリットとデメリットの両方を知ったうえで、正社員になる必要性を考えてみましょう。
就職しないメリット
就職せずフリーターのままでいるメリットには、以下のようなものがあります。
就職しないメリット
- シフトの自由度が高い
- 業務上の責任が少ない
- 働けば働いた分だけ稼げる
1.シフトの自由度が高い
フリーターはシフト制で働く場合が多く、勤務日数や時間帯などを自由に決めやすいのがメリットです。自由にシフトを組めるため、プライベートを充実させやすいでしょう。特に、アルバイトのほかに打ち込みたいことが別にある方の場合、自由度の高いフリーターとしての働き方は魅力的といえます。
2.業務上の責任が少ない
フリーターの仕事は、正社員に比べて業務上の責任が少ないというメリットもあります。フリーターの業務は携わる範囲が限定的で、正社員の指示のもと動くことが多い傾向です。そのため、正社員よりも背負う責任が少なく、気持ちに余裕をもって仕事に従事できる点が魅力といえるでしょう。
3.働けば働いた分だけ稼げる
時給制や日給制のフリーターは、働けば働いた分だけ稼げるのもメリットの一つです。稼ぎたいときにシフトを増やせば、働いた時間と日数の分だけ給料アップを目指せます。また、深夜や早朝など時給が割り増しされる時間帯があるアルバイトの場合、シフトの入り方を工夫することでさらに収入アップを狙えるでしょう。
就職しないデメリット
就職せずフリーターのままでいるデメリットは、以下のとおりです。
就職しないデメリット
- 解雇や病気・怪我によって収入がゼロになるリスクがある
- 年齢を重ねても収入が増えにくい
- ローン審査に通りにくい
- キャリアアップが叶いにくい
- 30代後半になると就職の難易度が上がる
1.解雇や病気・怪我によって収入がゼロになるリスクがある
フリーターは、正社員に比べて仕事を失うリスクが高めです。有期雇用のため、社会情勢や会社の経営状態、本人の勤務態度など、さまざまな要因で契約が更新されないこともあります。また、解雇されずとも病気やケガで働けなくなれば収入がゼロになるリスクもあるでしょう。
2.年齢を重ねても収入が増えにくい
フリーターの年収は、年齢を重ねてもほぼ横ばいで推移するといわれています。20代のうちは同年代の正社員と比べても収入に大差はないかもしれません。しかし、正社員は年齢を重ねると昇給や昇進によって収入が増える傾向にあるため、両者の収入差は広がっていくでしょう。
正社員と非正規雇用社員の年齢別の平均賃金はこのコラムの「2.収入アップを図れる」で紹介しているので、ぜひご一読ください。
3.ローン審査に通りにくい
フリーターは、正社員に比べて、家や車を購入する際のローン審査に通りにくいデメリットもあります。フリーターは雇用や収入が不安定で、社会的信用度が低い傾向にあるためです。「車が欲しい」「マイホームが欲しい」など、大きな買い物をしたいと考えている方の場合、フリーターの社会的信用度の低さをデメリットに感じることもあるでしょう。
4.キャリアアップが叶いにくい
フリーターは正社員に比べてキャリアアップが叶いにくいという側面もあります。正社員よりも業務の幅が限られているため、スキルアップやそれにともなう昇進・昇給を目指しにくいのが現実です。将来的にキャリアアップを考えているなら、就職して正社員になるのがおすすめといえるでしょう。
5.30代後半になると就職の難易度が上がる
フリーターのまま30代後半になると、就職の難易度が上がります。30代以降の就活では即戦力となるスキルや経験を期待されやすくなるためです。「まだ大丈夫だろう」と就活を先延ばしにした結果、いざ就職しようとしても「なかなか内定を得られない…」という事態に陥る場合もあるでしょう。
フリーターを続けるリスクを知りたい方は、「19歳フリーターは就職したほうが良い?将来のリスクやおすすめの就活方法」や「正社員になれるのは何歳まで?フリーターの最終期限やメリット・デメリット」をご覧ください。年齢による就職難易度の違いを紹介しています。
フリーターのままでいるのはリスクが高め
現在の生活に不満がない方も、フリーターのままでいるのはリスクが高いといえます。年齢が若いフリーターの方のなかには、アルバイトで正社員と同レベルの収入を得ている方もいるでしょう。
しかし、将来的に同じように働き続けられるとは限りません。年齢を重ねるにつれて、若いときのように長時間働けなくなり、収入が下がる可能性も考えられます。こうした影響を考えると、できるだけ早いうちに就職を目指すのが安心ですよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
フリーターは就職すると自由がなくなる?
「正社員になったら自由がなくなるかも…」「今の環境が変わってしまうのが不安」といった理由から、なかなか就職活動の一歩を踏み出せずにいるフリーターの方もいるでしょう。しかし、正社員になったからといって自由な時間がなくなるわけではありません。自分が理想とするワーク・ライフ・バランスを実現できる仕事を探してみましょう。
フリーターから正社員になっても自由な時間はつくれる
フリーターから正社員になったからといって、自由な時間がゼロになるわけではありません。平日の業務時間外や休日などは自分の好きなことに時間を使えます。就業時間を自分で決められるフレックスタイム制や職場以外で業務に取り組めるリモートワークなどの働き方ができる仕事を選べば、自由度はさらに高まるでしょう。
「リモートワークとは?テレワークと違う?メリット・デメリットも詳しく解説」「フルフレックスとは?メリット・デメリットとフルリモートとの違い」のコラムも参考に、自分に合う働き方を考えてみてください。
悩み過ぎずに行動してみることが大事
正社員を目指したいフリーターの方は、悩み過ぎずに行動してみることが大事です。
挫折の経験から就職自体にネガティブなイメージを持っていたり、生活の変化を恐れていたりすることなどが原因で、なかなか就活に踏み切れない方もいるでしょう。しかし、自分から行動を起こさなければ、現状を変えることはできません。悩んでいるうちにフリーター期間が延びてしまい、就職難易度が上がってしまうことも。思い切って就職活動を始めてみることで意外とスムーズに物事が進む場合もあるので、まずは行動を起こしてみましょう。
正社員にもシフト制はあり、働き方は色々。夢や趣味との両立も可能!
芸能やものづくりなど、夢を追いながらアルバイトで生活しているフリーターの方のなかには、「正社員になる=夢を諦める」と思い込んでいる方もいるかと思います。しかし、業種や出勤回数を考慮すれば、正社員として安定した収入を得ながら、夢を叶えるための努力を続けることは可能です。たとえば、土日に本番や出展イベントなどが多い場合には、正社員として平日しっかり働き、夜や土日を稽古や制作、本番に充てられます。
また、「正社員=平日フルタイム」という仕事ばかりではありません。飲食や販売、サービス業などの仕事は、土日出勤や夜勤がある代わりに、平日休みや午後出勤となるシフト制の場合があります。融通の範囲は会社によりますが、希望休を出すことも可能です。就業規則や副業規定を把握し、夢を追ううえで支障が出ないかを確認しておくと安心でしょう。
フリーターが正社員として就職する5つのメリット
ここでは、フリーターから正社員として就職するメリットを5つ解説します。「フリーターから就職したいけど就活のモチベーションが上がらない」という方は、以下をぜひチェックしてみてください。
フリーターが正社員として就職するメリット
- 雇用が安定する
- 収入アップを図れる
- 手厚い待遇を望める
- 社会的信用度が高まる
- キャリア形成しやすい
1.雇用が安定する
フリーターから正社員として就職するメリットの一つは、雇用が安定することです。フリーターは有期雇用契約であり、契約更新がなされないと仕事がなくなる可能性があります。
一方で、正社員は雇用期間の定めのない無期雇用契約を会社と結ぶため、経営難や倒産など、よほどのことがない限り定年まで勤めることが可能です。フリーターから正社員になることで、仕事を失う不安を軽減できるといえるでしょう。
2.収入アップを図れる
正社員になれば、フリーターのときよりも収入が増える可能性があります。下記は、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」をもとにまとめた雇用形態・年齢別の平均賃金です。
正社員(男性) | 非正規(男性) | 正社員(女性) | 非正規(女性) | |
---|---|---|---|---|
年齢計 | 36万3,600円 | 25万5,000円 | 28万1,800円 | 20万3,500円 |
~19歳 | 19万3,500円 | 17万100円 | 19万1,800円 | 17万1,200円 |
20~24歳 | 23万2,200円 | 20万2,000円 | 22万4,800円 | 18万9,800円 |
25~29歳 | 27万1,400円 | 22万9,100円 | 25万2,600円 | 20万6,800円 |
30~34歳 | 30万7,000円 | 23万8,100円 | 27万200円 | 21万500円 |
35~39歳 | 34万4,800円 | 24万1,100円 | 28万6,400円 | 20万7,600円 |
参照:厚生労働省 「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況/雇用形態別にみた賃金」
調査によると、2023年度の正社員全体の平均賃金は、男性が約36万円、女性が約28万円でした。一方、フリーターを含む非正規雇用社員(正社員・正職員以外)の平均賃金は、男性が約25万円、女性が約20万円です。性別による違いはあるものの、正社員の平均賃金はフリーターの平均賃金を上回っていることが分かるでしょう。
また、正社員・正職員以外の賃金は年齢を重ねてもほぼ横ばいで推移しているのに対して、正社員の賃金は年齢とともに上昇しています。収入アップを目指したい方にとって、正社員になるメリットは大きいといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
3.手厚い待遇を望める
正社員になると、フリーターのときよりも手厚い福利厚生を受けられることが期待できます。
福利厚生とは、会社が労働者に対して賃金とは別に提供する手当やサービスのこと。たとえば、健康保険や厚生年金保険といった法定福利厚生、住宅手当や役職手当などの各種手当、子育てや資格取得に関する支援制度のように会社が独自に設ける法定外福利厚生などが挙げられます。フリーターの場合も、一定の条件を満たしていれば対象となることはあるものの、正社員のほうがより充実した待遇を受けられる傾向があるようです。
4.社会的信用度が高まる
フリーターが正社員として就職することで、社会的信用度が高まるのもメリットです。
一般的に、雇用が安定している正社員は社会的信用度が高い傾向にあります。就職して高い社会的信用を得ることでクレジットカードやローンの申請に通りやすくなるため、理想のライフプランを実現しやすくなるでしょう。
5.キャリア形成しやすい
正社員になると、フリーターのままでいるよりもキャリアを形成しやすくなるでしょう。正社員は長期的な雇用を想定されているため、段階的なスキルアップやキャリアアップを叶えるための教育制度や評価制度が整っている傾向にあります。将来的に実現したいキャリアパスを見据えながら、着実にステップを踏んでいけるのは、正社員として働くメリットといえるでしょう。
一方、フリーターは有期雇用契約のため、長期的に働くことは想定されていません。契約の延長によって長期的に働くことは可能ですが、正社員に比べてスキルアップやキャリアアップのチャンスは少なめといえます。
フリーターと正社員の違いについては、「フリーターと正社員の収入の違いはどれくらい?就職のためのコツも解説」でもまとめているので、違いを詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーターから正社員に就職すると、仕事面、生活面でそれぞれどのようなメリットがありますか?
仕事面では自己成長を実感しやすくなり、生活面では社会的信用が得られます
一般的に、正社員になるとフリーターより責任ある仕事を任される機会が増えます。責任を持って仕事に取り組み、仕事の成果や経験が評価されることで、達成感や成長を実感できるでしょう。一緒に働く仲間と確かな信頼関係を築くことで、チームワークの意識も深まります。
正社員は収入が安定していることに加え、社会保険や有給休暇など福利厚生や待遇面がフリーターより充実している点もメリットです。生活面では貯金を増やすことができたり、趣味などの余暇にかけられるお金が増えたりする可能性があります。
また、正社員はフリーターより社会的信用を得やすく、クレジットカードやローンの審査に通りやすくなることも。恋愛や結婚を視野に入れた場合、お相手やお相手のご家族からの信用を得やすくなるでしょう。
フリーターから正社員へ転身すると大きく生活が変わるため、就活に踏み切るには勇気が必要といえます。就活を始めるきっかけとして、正社員になるメリットを考慮してみてください。
フリーターから正社員として就職する5つの方法
フリーターから就職するには、「正社員登用制度」や「就職サイト」「就職・転職エージェント」などを利用する方法があります。就職サイトやエージェントは併用しても大丈夫なので、自分に合った就職活動の方法を選びましょう。
フリーターから正社員就職する方法
- アルバイト先の正社員登用制度を利用する
- 就職サイトから応募する
- ハローワーク(公共職業安定所)に相談する
- 紹介予定派遣から正社員を目指す
- 就職・転職エージェントを活用する
1.アルバイト先の正社員登用制度を利用する
アルバイト先に正社員登用制度がある場合は、それを利用するのも手です。正社員登用制度とは、一定の要件や基準を満たした非正規雇用社員を、同じ会社で正規雇用する制度のこと。実際の業務や職場環境を体験したうえで正社員を目指せるのがメリットです。
ただし、職場によっては登用実績や制度そのものがない場合もあります。また、正社員登用されるには、勤続年数や社員からの推薦、特定資格の取得、試験の合格といった一定の条件が設けられていることもあるため、アルバイト先の上司によく確認しておきましょう。
正社員登用制度について詳しく知りたい方は、「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」を参考にしてみてください。
2.就職サイトから求人に応募する
自分のペースで就職活動をしたいフリーターの方は、就職サイトを使うのがおすすめです。就職サイトとは、さまざまな求人を閲覧できるWebサイトのこと。スマートフォンやパソコンから手軽にアクセスできるのがメリットです。
就職サイトの検索窓に条件を入力すると、ある程度求人を絞り込めます。正社員経験がなかったり少なかったりするフリーターの方は、「未経験OK」「経歴不問」といった条件で検索してみましょう。
3.ハローワーク(公共職業安定所)に相談する
フリーターから正社員を目指したい方は、厚生労働省が管轄する公的就職支援サービスであるハローワークの利用も検討してみましょう。ハローワークでは、職業紹介をはじめ、就職活動の相談や応募書類作成のサポート、面接対策、雇用保険の手続きなどのサービスを利用できます。
ハローワークの求人掲載料は無料のため取り扱う求人は非常に多く、なかでも管轄地域の求人が豊富なのが特徴です。地元での就職を検討しているフリーターの方は、活用してみてください。
ハローワークを利用する流れ
初めて利用する際は、居住地を管轄するハローワークの窓口で「求職申し込み」を行い、「ハローワークカード」を発行してもらいます。求職申し込みが完了したら、施設内の求人検索端末を利用して詳細な求人を閲覧することが可能です。気になる求人が見つかったら窓口で紹介状を発行してもらい、採用選考に進みましょう。
ハローワークの詳しい利用方法は、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」やハローワークインターネットサービスの「求職申込み手続きのご案内」でご確認いただけます。
ハローワークインターネットサービス
トップページ
4.紹介予定派遣から正社員を目指す
派遣会社に登録して、紹介予定派遣の仕事を紹介してもらう方法もあります。紹介予定派遣とは、最初に派遣社員として派遣先で働き、会社が一定期間働きぶりを見たのちに双方の同意のもと直接雇用される仕組みです。職場の雰囲気や業務内容が合うかを自分で確かめられる点や、派遣会社からのサポートを受けながら直接雇用を目指せる点がメリットといえるでしょう。
ただし、派遣先の企業で必ずしも正社員として働けるわけではない点には注意が必要です。「既卒の紹介予定派遣利用はおすすめ?メリットや正社員型派遣との違いを解説」のコラムで、紹介予定派遣の仕組みをよく確認しておきましょう。
5.就職・転職エージェントを活用する
民間の企業が運営する就職・転職エージェントの活用も、フリーターの方におすすめの就活方法です。エージェントには、若年層向けやハイクラス向け、業界特化型など、会社によって特徴があります。社会人経験が少ないフリーターの方は、未経験者歓迎の求人を多く取り扱う「若年層向けのエージェント」を選ぶのが望ましいでしょう。
就職・転職エージェントでは、カウンセリングの結果にもとづいて希望や適性に沿った求人を紹介してもらえます。また、応募書類の添削や面接対策のアドバイス、選考の日程調整なども行ってくれるため、就活初心者のフリーターの方も安心です。エージェントを利用するメリットについて、詳しくはこのコラムの「就活が不安なフリーターは就職・転職エージェントに相談しよう」で後述します。
フリーターから正社員になるため押さえておきたい3つのポイント
フリーターから正社員を目指すときは、以下のポイントを押さえて就職活動を行ってみてください。
POINT【1】正社員就職への思いの強さ
フリーターから正社員を目指すには、「絶対に就職する」という自分の気持ちが最も大切です。「フリーターで経験した仕事でもっと活躍したい」「経験はないけど強い興味や関心がある」「安定した収入を得て生活を変えたい」など、正社員就職へのモチベーションを大切にしましょう。
POINT【2】ゆずれない条件を絞る
正社員を目指す理由は「給料が高い」「家から近い」「残業がない」「休暇が取りやすい」「経営が安定している」「社風が合う」「興味のある職種」など、多々考えられます。しかし、すべての希望を叶えることは難しいものです。優先順位を考えながら、譲れない条件を1つか2つに絞りましょう。
POINT【3】事実を書き、事実を伝える
「正社員として採用されたい」という強い思いから、履歴書や職務経歴書などの書類に書く内容や面接で伝える内容を「盛る」ことは避けましょう。自分の経験やスキルを拡大解釈したり、逆に「まったくできない」と過小評価したりせず、希望する会社にはあくまで事実を伝えるのがポイントです。
フリーターの就職におすすめ!未経験から挑戦しやすい職種11選
フリーターから挑戦しやすいのは、「未経験OK」や「人手不足の傾向にある業界」の求人です。以下で、おすすめの職種をご紹介します。
1.営業職
営業職は、入社する際にスキルや経験を問われない傾向にあるため未経験から始めやすく、フリーターの方も挑戦しやすい仕事といえます。業界を問わずさまざまな企業になくてはならない仕事なので、求人数は豊富です。営業職の主な仕事は、個人や企業などに向けて営業活動を行うこと。働くうちにコミュニケーション能力や提案力が身につくでしょう。
メーカーや代理店、商社、小売店など就職先の種類は多様で、企業によって対象となる顧客や営業スタイルも異なります。フリーターから営業職を目指すときは、自分に合った求人を探すようにしましょう。営業職が気になる方は、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムもご覧ください。
正社員
企画営業
年収 516万円 ~ 826万円
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賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
2.サービス職
サービス職とは、品物ではなく形のないものを顧客に提供する仕事のこと。就業にあたっては専門的なスキルよりも人柄やポテンシャルを評価される傾向にあるため、フリーターの方も目指しやすい職種の一つです。サービス職の仕事としては、以下のような例が挙げられます。
- ・ホテルスタッフ
・飲食店スタッフ
・ウェディングプランナー
・インストラクター
顧客と接する仕事のため、接客や販売のアルバイト経験を活かせる可能性があるでしょう。サービス職に興味のある方は、「サービス業とは?具体的な仕事例や接客業との違いについて解説!」をチェックしてみてください。
正社員
店舗スタッフ・店舗管理職
年収 307万円 ~ 429万円
-
未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
3.IT系の技術職
IT業界は人手不足が続いているため、「未経験OK」のIT系の技術職は求人が豊富な傾向にあります。教育体制の整った会社なら、研修やOJTなどを通して一からIT技術を身につけられるのがメリットです。IT系の技術職に興味があるフリーターの方は、「未経験OK」の求人に注目してみましょう。
IT系の仕事に就いて知りたい方は、「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」のコラムもあわせてチェックしてみてください。
正社員
システムエンジニア
年収 305万円 ~ 471万円
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未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
4.事務職
事務職も基本的なパソコンスキルがあれば未経験から挑戦できる仕事なので、フリーターの方も目指しやすいでしょう。業務内容は、書類作成やファイリング、電話対応といったデスクワークが中心です。人をサポートする仕事がしたい方やコツコツ作業を進めたい方に向いています。
事務職には、一般事務のほか、総務事務、経理事務、営業事務、医療事務といった種類があるため、自分に合う就職先を選ぶのがポイントです。事務職の種類については、「未経験から事務職を目指すには?転職成功のコツや志望動機の書き方も解説」で解説しているので、ご参照ください。
正社員
事務職 (派遣スタッフの業務管理)
年収 315万円 ~ 360万円
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残業少なめ,賞与あり,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
5.施工管理職
施工管理職もフリーターから挑戦するのにおすすめの仕事の一つ。建設工事が品質を保って納期以内に完了するように、行程面や安全面を管理する仕事です。建設業界は働き手が減少傾向にあるため、「未経験者を採用して一から育てたい」と考える企業は少なくありません。特に若手の需要は大きく、10代や20代のフリーターの方は就職市場において重宝されるでしょう。
就職後に実務経験を積んだのちに「施工管理技士」の資格を取得すれば、現場のまとめ役へのキャリアアップを目指せます。施工管理職に興味のある方は、「施工管理の仕事」に目を通してみてください。
正社員
建設プロジェクトマネジャー(施工管理)
年収 367万円 ~ 567万円
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大手企業,未経験OK,賞与あり,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
6.ビルメンテナンス
正社員を目指しているフリーターの方は、ビルメンテナンスの仕事も視野に入れてみてください。ビルメンテナンスとは、オフィスビルや商業ビルといった施設の設備を管理する仕事のことです。近年、再開発によるビルやマンションなどの新設に伴って、ビルメンテナンスの仕事の需要も高まりつつあります。未経験者を積極採用している企業もあるので、就職先の候補に加えてみましょう。
ビルメンテナンスの仕事内容は「ビルメンの仕事内容とは?きついって本当?年収や役立つ資格を解説!」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
正社員
設備管理職(ビルメンテナンス)
年収 330万円 ~ 510万円
-
大手企業,未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
7.工場・倉庫作業員
工場や倉庫で働く作業員は、資材・荷物の搬出入や開梱作業、検品、仕分け、ピッキング、品質管理などを行います。就職するために必須となる資格やスキルはないので、資格なし・未経験のフリーターの方も挑戦しやすいでしょう。
勤務先の工場や倉庫が扱うものによって、具体的な仕事内容は異なります。ルーティンワークだったりマニュアルが用意されていたりする場合が多いため、未経験から安心して仕事を覚えていけるでしょう。
正社員 製造・物流(現場運営・スタッフ管理) 年収 330万円 ~ 420万円 大手企業,未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
8.コールセンターのオペレーター
コールセンターのオペレーターになるのに必須となる資格はなく、業務はマニュアル化されている傾向があるため、フリーターの方も未経験から挑戦しやすい仕事です。具体的な仕事内容は企業によって異なりますが、顧客から掛かってきた電話に対応するインバウンド業務、もしくは顧客へ電話を掛けるアウトバウンド業務を行います。
顧客からの電話に対応する際は、商品やサービスに対するクレームを受ける場合もあるため、冷静な判断力や臨機応変な対応力が身につくでしょう。コールセンターの仕事について詳しく知りたい方は、「既卒でコールセンターの正社員を目指す方へ!仕事内容を詳しく解説」のコラムもチェックしてみてください。
正社員
コールセンター職
年収 227万円 ~ 259万円
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未経験OK,残業少なめ,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
9.運送業
運送業は、トレーラーやトラックを運転して荷物を届ける仕事です。ECサイトが一般的になった近年、物量の増加に伴う運び手の人員不足が深刻化しており、未経験者を積極採用する企業は少なくありません。「車を運転するのが好き」「一人での作業が多い仕事に就きたい」と考えるフリーターの方は、就職先の候補に入れてみてください。
就業にあたって経験や学歴は問われない傾向にありますが、車を運転する仕事なので普通自動車第一種運転免許は必要です。また、運転する車種によっては、大型自動車第一種運転免許や牽引自動車第一種運転免許などが必要になることも。企業が資格支援制度を設けている場合もあるので、求人票をよく確認しておきましょう。
運送業に興味がある方は、「運輸業界の仕事」もあわせてご覧ください。
10.警備員
警備員は警備会社に所属し、配属された商業施設やオフィスなどで警備を行う仕事です。災害や事故、犯罪などの危険がないかを巡回・常駐しながらチェックし、早期発見や防止のために対応します。
「警備業法第十四条(警備員の制限)」によると、18歳以上かつ犯罪歴や破産宣告などを受けた過去がない場合、未経験から挑戦することが可能です。警備員の仕事に興味がある方は、「警備員に資格は必要?種類や難易度・給料への影響も解説」も参考にしてみてください。
参照元
e-Gov 法令検索
警備業法
正社員
警備職
年収 246万円 ~ 380万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
11.清掃業
清掃業は、オフィスビルや商業施設、学校などの清掃を行う仕事です。スキルや経歴を問わない求人が多い傾向にあるので、フリーターの方も挑戦しやすいでしょう。また、ルーティンワークや一人で黙々と取り組む作業が中心のため、「コミュニケーションが苦手」「業務を覚えられるか不安」という方もスタートしやすいといえます。
就業後に「ハウスクリーニング技能士」や「ビルクリーニング技能士」などの資格を取得することで、キャリアアップや収入アップを目指せるでしょう。清掃業に興味がある方は、「清掃業の仕事内容とは?メリット・デメリットと向いている人の特徴もご紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
正社員
清掃職
年収 290万円 ~ 449万円
-
未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
自分に合った仕事を見つけるためには、今まで経験した業務を細かく分解してみましょう。たとえば、コンビニのアルバイトの場合は、レジ・調理・品出し・接客・棚卸など多岐にわたります。まずは、それぞれの業務を「楽しい」か「ストレス」か「得意」か「苦手」かに仕分け。そして「楽しい」と「得意」に分類された仕事はなぜそう思うのかについて考えます。似たような仕事内容の求人を見てみると、自分に合うかどうかをイメージしやすいでしょう。
また、どの仕事も「楽しい」「得意」と思えない、「合っている仕事はない」と思う方は、嫌な仕事、苦手・ストレスになる仕事を避け、「嫌じゃない」仕事を見つけることが大切です。希望している仕事に正社員として就くのは理想的ですが、はじめから自分に合った楽しい仕事に出会うことは稀といえます。今の自分にできそうなことから考えてみましょう。
フリーターからの就職で必要な準備は?
フリーターの方が就職活動を始める際は、履歴書の作成や面接対策を行う前に、情報収集や持ち物の確認などの準備をしっかり行いましょう。事前の準備が足りていないと、就職活動本番で思わぬ失敗を招く可能性があります。以下で3つの準備の方法を紹介するので、参考にしてみてください。
1.就職活動で必要なものを揃える
まずは、就活で必要なアイテムを揃えることから始めましょう。以下の就活準備リストを活用してみてください。
- ・面接用のスーツ一式(鞄、靴、ベルト、ネクタイなどを含む)
- ・手帳やメモ帳、筆記用具
- ・応募書類一式(履歴書、職務経歴書、封筒、クリアファイル、証明写真)
- ・パソコンやスマートフォン(会社とのやり取りや情報収集に使うもの)
- ・その他(必要に応じて充電器、替えのストッキング、折りたたみ傘)
応募書類の提出締切や面接日が近づいてから焦らないように、余裕をもって用意しておくのがおすすめです。「面接時の持ち物を言われなかったら?転職活動で用意すべきアイテムリスト」のコラムを参考に、必要なアイテムを揃えておきましょう。
2.自己分析で自分の強みや価値観を知る
就職活動をスムーズに進めるためには、自己分析が欠かせません。自己分析をして自分の強みや価値観、適性を知ることで、マッチ度の高い仕事を見つけやすくなります。
自分のこれまでの経験のなかで、「得意なこと」「好きなこと」「継続できたこと」などを思い出してみましょう。印象に残っている出来事の共通点を探ることで、自分の適性が明らかになる可能性があります。自己分析のやり方は、「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」で紹介しているので、お役立てください。
苦手なことを考えてみるのも手
どうしても自分の好きなことや得意なことを見つけられない場合は、「これだけは避けたい」という苦手なことから考えてみてください。就職活動では強みから適職を見つけるのが基本ですが、苦手を避ける形で仕事選びをするのも一つの手です。現在の自分と向き合うことから始めてみましょう。3.企業研究で「求められている人物像」を理解する
フリーターの方が就職活動をする際は、必ず企業研究を行いましょう。企業研究をして志望企業が求める人物像を理解することで、効果的なアピールをしやすくなります。また、業務内容や働き方などを事前によく調べておくことで、入社後のミスマッチを回避しやすくなるでしょう。
企業研究では、公式Webサイトや就職サイトなど、さまざまな情報に目を通すことが大切です。業界誌や四季報などを読んで業界全体の動向や競合他社の情報も把握しておくと、志望企業への理解がさらに深まるでしょう。企業研究の進め方は「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」で解説しているので、確認してみてください。
求人票だけでは掴みにくい【企業が求める人物像】を見抜くには、情報収集がカギです。まず企業のWebサイトやSNSなどをチェックしてみましょう。経営理念や事業内容、社員インタビューなどから企業文化や求める人物像が見えてきます。
さらに、口コミサイトもおすすめです。社員の生の声から、社風や働きやすさ、求められる能力などを推測できます。これらの情報を総合的に判断することで、企業が本当に求めている人物像が見えてくるでしょう。
フリーターが内定獲得を目指して正社員就職を成功させるコツ
ここでは、フリーターからの就職を成功させるコツを8つご紹介します。
1.就職経験のないフリーターは「未経験OK」の仕事に注目する
フリーターの方は、仕事を探す際に「未経験者歓迎」「未経験OK」の求人を選ぶのがおすすめです。会社が未経験者を歓迎する求人を出す意図は、職歴以外の面を重視するということ。特別なスキルや経験を必要とされる場合よりも、人柄やポテンシャルを評価してもらえる仕事のほうが、フリーターからの就職を成功させられる可能性が高まるでしょう。
また、未経験者を受け入れている企業は、人材を一から教育する環境が整っている傾向があるので、未経験から安心して経験を積めます。未経験から目指しやすい仕事は、前述した「フリーターの就職におすすめ!未経験から挑戦しやすい職種11選」で紹介しているので、参考にしてみてください。
2.高卒・大卒の既卒フリーターは就職活動で若さを武器にする
高校既卒や大学既卒のフリーターの方は、年齢が若いうちに就職活動をスタートさせるのがポイントです。前述したように、採用選考では年齢を重ねると経験やスキルが重視されるため、未経験からの就職が難しくなります。新卒社員との年齢差が小さく、ポテンシャルを評価してもらえる年齢のうちに就活を始めることで、就職を成功させやすくなるでしょう。
3.30代のフリーターはバイト経験を強みにする
30代のフリーターの方は、正社員の選考でアルバイト経験をアピールしましょう。「フリーター経験を企業から評価してもらえる場合がある」で前述したように、入社後に役立つものであれば、フリーターのときの経験を企業側からプラスに評価してもらえる可能性があるためです。
本来、履歴書の職歴欄に記載するのは正社員経験のみですが、正社員の経験がなかったり少なかったりする場合はアルバイト経験を記入して問題ありません。応募先の会社で活かせる経験やスキルがあれば立派な強みになるので、積極的に書きましょう。
「アルバイトは職歴欄に書いていい?好アピールにつながる書き方のコツ」のコラムでアルバイト経験の履歴書への書き方を解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
4.正社員経験ありのフリーターはブランクを最小限に留める
正社員として就職した会社を退職してフリーターになった方の場合、ブランク期間をできるだけ最小に留めるのがポイントです。たとえ正社員経験があっていても、フリーター期間が長くなれば、応募先の会社に「就業意欲が低いのでは?」「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」とマイナスの印象を与えやすくなります。
フリーター期間をずるずると長引かせないように、「○日までに□社に応募する」「○月までに内定を得る」と具体的なプランを立てて行動するのがおすすめです。
5.フリーターの経歴に自信がなければ資格取得を検討する
「正社員の経験がない」「アピールできる強みがない」というように、経験やスキル不足を不安に思う場合は、次のような資格を取るのも一つの手です。
- ・日商簿記検定3級~2級
- ・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- ・秘書技能検定3級~2級
- ・普通自動車免許
- ・宅地建物取引士(宅建)
- ・基本情報技術者試験
事務職なら「日商簿記検定3級〜2級」「MOS」「秘書技能検定3級~2級」、運送業や外回りの多い営業職なら「普通自動車免許」などが役立ちます。また、不動産業界に興味があるなら「宅地建物取引士」、IT業界なら「基本情報技術者試験」のような国家資格を目指してみるのも方法の一つです。
資格はフリーターからの就職に必須というわけではない
資格を取れば必ず就職できるわけではありません。資格取得のためにフリーター期間を延ばすと、かえって就職のチャンスを逃してしまうことも。「無理のない範囲で取得できるか」「入社後に活かせるか」といった視点で資格を探してみましょう。
就職のために資格を取得したいフリーターの方は、「フリーターにおすすめの資格を職種別に解説!取得時の注意点や勉強法も紹介」のコラムをご参照ください。
6.積極的に行動し最後まで諦めない
フリーターの方が正社員を目指す際は、最後まで諦めず積極的に行動することが大切です。
前述したように、フリーターから正社員を目指すのには一定の難しさがあります。途中、「次の選考に進めなかった…」「不採用だった…」など、落ち込むこともあるかもしれません。しかし、ネガティブな気持ちから就職活動を諦めると、正社員になる道そのものが閉ざされてしまいます。「就活を続ければ正社員になれる可能性はある」と捉え、最後まで諦めない前向きな気持ちを持つことも大事といえるでしょう。
フリーターから正社員として就職したいと思っても、すぐに希望が叶うとは限りません。ときには、「就職できるのか」「この職種を希望すべきか」など悩むこともあるでしょう。
就職に関する悩みを一人で抱え込み続ける必要はありません。家族や友人、そしてキャリアコンサルタントなど「キャリアのプロフェッショナル」の力を借りることも大切です。
就職に関して気になることを第三者に気軽に相談することで悩みを解消でき、より自信をもって就職活動を進められる可能性があります。ぜひお気軽に相談してみてください。
7.希望条件を絞り過ぎずに幅広く応募求人を探す
就職先に対する希望条件を絞り過ぎるのは避けましょう。多くの条件を挙げ過ぎると、それだけマッチする求人の数が少なくなります。また、「大手企業や有名企業に就職したい」「知っている商品・サービスを扱う企業がいい」のように、特定の企業のみに注目するのもおすすめできません。
内定獲得のチャンスを広げるために、希望条件にはある程度の幅をもたせ、できるだけ多くの求人を見比べるようにしましょう。
視野を広げて求人をよく見比べることが大切
就職先選びに失敗するのを防ぐためには、求人をよく見比べることが大切です。すぐに好条件の求人に飛びつくのではなく、ほかの会社のものと見比べ、本当に妥当な内容なのかを慎重に判断しましょう。就職に焦っていると、給与や離職率などの違和感に気づかず、マッチ度の低い会社に就職する場合があります。さまざまな求人を冷静に見比べるためにも、就職活動は余裕をもって始めましょう。8.志望動機や正社員になりたい理由を前向きにアピールする
フリーターの方が正社員の仕事の内定を獲得するには、「正社員になりたい理由」を前向きにアピールすることも重要です。
「就職を目指すフリーターに企業側が抱きがちな3つの懸念」で触れたように、企業側はフリーターを採用する際に「本当に正社員になりたいのだろうか」という懸念を抱く可能性があります。そのため、「正社員になりたい理由」は明確かつ前向きに伝え、企業側の懸念を払拭する必要があるのです。採用担当者が納得できる動機を伝えられれば、「採用しても頑張ってくれそうだ」と好印象を与えやすくなるでしょう。
フリーターの就職活動の第一歩!履歴書の作成ポイント
志望企業が決まったら、履歴書を作成します。ここでは、採用担当者の目に留まりやすい履歴書の作成ポイントをまとめたので、参考にしてみてください。
1.履歴書はA4サイズを用意する
志望企業からの指定がない場合、履歴書は、B5よりも項目の多いA4サイズを選ぶのがおすすめです。履歴書は基本的に見開きになるよう作られており、A4サイズの場合は広げるとA3サイズになります。
履歴書のサイズについては、「履歴書のサイズはA4・B5どっち?選び方のポイントや種類を紹介」のコラムでも解説しているのでご一読ください。
2.履歴書作成のマナーを守る
フリーターの方が履歴書を書く際は、以下のマナーを守りましょう。
- ・下書きしてから清書を行い丁寧に書く
・学歴は中学校卒業から書く
・間違えたら修正ペンや修正液を使わず書き直す
・消せるボールペンは使用しない
・企業名や住所、資格名は省略しない
・西暦、和暦のどちらかに統一する
履歴書が完成したら、書き間違いや書き忘れがないよう必ず見直しを行います。書き損じがあると、「志望度が低いのでは?」と企業側からのマイナス評価につながる場合があるためです。
完成度の高い履歴書を作成したい方は、フリーターの方向けに履歴書の書き方をまとめた「フリーターの履歴書の書き方は?学歴・職歴の記載方法や注意点を詳しく解説」もご覧ください。
3.就職先で役立つフリーター経験を記載する
「3.30代のフリーターはバイト経験を強みにする」でも述べたように、正社員経験が少ない場合は、履歴書の職歴欄にフリーターのときの経験を記載して構いません。入社後に役立ちそうな経験を記載することで、履歴書が採用担当者の目にとまりやすくなったり、面接においてアピール材料の一つになったりする可能性があります。
フリーター経験を振り返り、応募先の業務に活かせそうなものがないか、整理してみましょう。
4.志望動機と自己PRは応募先とリンクさせる
履歴書の志望動機や自己PRは、志望企業ならではのものを考えることが大切です。どの企業にも使いまわせるような内容だと、採用担当者から「志望度がそれほど高くないのでは」と思われる場合があります。応募先が求める人物像についてよく調べたうえで、「その会社で働きたい」という意欲が伝わるような内容を考えましょう。
効果的な志望動機と自己PRの書き方は、「フリーターの自己PRの書き方と例文を紹介!書けない場合の対処法も解説」をご参照ください。
履歴書と一緒に職務経歴書は必要?
志望企業から「提出は不要」という指示が合った場合は無理に作成する必要はありませんが、用意しておくのが望ましいでしょう。職務経歴書とは、自分の経歴やスキルを履歴書よりも詳しく記載する書類のこと。履歴書の内容により説得力をもたせられたり、作成する過程で自分自身のフリーター経験を振り返れたりするのがメリットです。
職務経歴書の書き方は、「フリーターに職務経歴書は必要?書き方のコツや項目ごとの例文をご紹介」のコラムで触れています。
フリーターから就職を目指す際の面接対策
フリーターの方が面接を突破するためには、万全の面接対策を行っておくことが大切です。以下で、面接対策のコツを解説します。
1.面接の流れを押さえる
フリーターの方が就職面接に挑む場合、おおまかな面接の流れを押さえておきましょう。
- ・入室:ノックは3回、「失礼します」と一礼したうえで入室する
- ・椅子に座る:面接官にうながされてから座る
- ・自己紹介:氏名や経歴などを1分程度を目安に準備しておく
- ・質疑応答:適度なアイコンタクト、相づちを意識し、聞き取りやすい話し方を意識する
- ・退室:「本日はありがとうございました」と一礼して退出する
面接の流れを把握したうえで臨めば、ある程度落ち着いて受け答えしやすくなります。「面接の流れやマナーを場面別に解説!よくある質問も確認しよう」のコラムでも面接の流れを解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
2.身だしなみは清潔感を意識する
就活中は、清潔感のある身だしなみを意識しましょう。服装は、面接官の第一印象を左右する大事なポイントです。面接で良い回答をしても、服装がだらしなければ、「勤務態度もだらしないのでは?」という印象を与えかねません。「体に合ったサイズのスーツを着る」「靴やカバンに汚れがないか確かめる」など、身だしなみは清潔感を心掛け、印象アップを図りましょう。
3.よくある質問に対する回答を用意しておく
面接で頻出する質問の回答は、あらかじめ用意しておくのがおすすめです。フリーターの採用面接でよくある質問には、以下のようなものがあります。
- 「今まで就職しなかった理由は何ですか?」
- 「フリーターから正社員を目指す理由は?」
- 「志望動機を教えてください」
- 「自己PRをしてください」
- 「あなたの長所と短所は何ですか?」
- 「短所はありますか?」
- 「これまでの失敗経験を教えてください」
- 「アルバイトの業務内容は?」
- 「就職したら何を実現したいですか?」
- 「最後に何か質問はありますか?」
面接官に好印象をもってもらおうと、嘘をついたり話を盛ったりするのは避けましょう。あくまでも事実にもとづいて、自分の気持ちや経験を素直に伝えるのがポイントです。
このほか、面接でよくある質問とその回答例については、「面接でよくある質問と回答例を紹介!中途採用と新卒では内容が違う?」をチェックしてみてください。
4.社会人としてのビジネスマナーを守る
フリーターの方が面接に臨む際は、ビジネスマナーの基本も押さえておきましょう。特に、社会人経験が少ないフリーターの方は、企業側から「マナーが身についていない」と思われないように、振る舞いに気をつける必要があります。次の3点は社会人経験がない方も日ごろから意識しやすいポイントなので、参考にしてみてください。
- ・遅刻しない
・自分から挨拶をする
・正しい言葉遣いを心掛ける
面接に遅刻すると、「仕事にも遅刻するのでは」というイメージを抱かれる恐れがあります。余裕をもって本番に臨めるよう、10分前には会場に到着しておくのがおすすめです。また、面接官と対面するときは、自分から挨拶をするとともに、正しい言葉遣いを心掛けましょう。敬語は慣れないと難しいと感じる場合もあるため、日ごろから練習しておくのがおすすめです。
面接は丁寧な言葉遣いと落ち着いた態度で臨みましょう
面接は緊張すると思いますが、丁寧な言葉遣いと落ち着いた態度で臨むことが大切です。人事担当者として、面接で特に意識してほしいポイントをお伝えします。
まず、言葉遣いは第一印象を大きく左右します。「です・ます」調を基本とし、敬語を正しく使いましょう。面接官の目を見てハキハキと話すと、自信がある印象を与えられます。また、語尾を濁したり、曖昧な表現を使ったりするのは避け、簡潔で分かりやすい言葉で伝えるように心掛けてください。
次に、落ち着いた態度を保ちましょう。緊張するのは当然ですが、焦った様子を見せないことが大切です。深呼吸をして落ち着き、面接官の質問をよく聞いてから、丁寧に答えるようにしましょう。早口になったり、質問を遮ったりするのはNGです。落ち着いて対応することで、「この人はプレッシャーの中でも冷静に対応できる」という印象を与え、任せられそうだと感じてもらえます。
最後に、質問をする機会があれば、積極的に質問しましょう。企業への関心の高さをアピールできるだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。
フリーターがブラック企業に就職するのを防ぐには
フリーターの方がブラック企業を避けるには、特徴を把握しておくことが大切です。
ブラック企業に明確な定義はありませんが、従業員に対して長時間の労働や厳しいノルマを課していたり、パワハラが横行していたりする会社を指す場合が一般的。また、残業代が支払われなかったり、コンプライアンス遵守がなされていなかったりする会社もブラック企業といえます。
ここで、ブラック企業の見分け方を押さえておきましょう。
ブラック企業の特徴を把握しておく
ブラック企業の特徴をあらかじめ把握しておくことで、仕事選びの段階で避けやすくなります。ブラック企業の求人には、以下のような傾向があるようです。
1.募集期間が異常に長い
募集期間が異常に長く、いつも求人を出している会社には注意しましょう。労働状況の過酷さからすぐに人が辞めてしまい、常に人手が足りないブラック企業の可能性があります。
ただし、人手不足の業界や業績が向上している会社では、長期的に人材の募集を掛けていることも。募集期間だけでなく他の要素も確認して判断することが大切です。
2.同業他社の平均賃金より明らかに低い・高い
同業他社の平均賃金に比べて明らかに給与が低かったり高額だったりするのも、ブラック企業の一つの特徴です。業務量や成果に見合わない低い給与しか支払われないと、仕事のモチベーションを保つのは難しいでしょう。
また、あまりにも高額な賃金の場合は、残業代やノルマ達成分の金額が基本給にプラスして記載されている可能性も。業界内の平均賃金や求人票に記載の給与額の内訳などをよく確認しておく必要があります。
3.口コミサイトの評価が著しく悪い
口コミサイトでの評価が競合他社に比べて著しく低い会社は、職場環境や勤務条件などを注意してチェックしてみてください。口コミサイトには、実際に勤務している人のリアルな声が掲載されている場合があります。匿名で書き込めるため、内容がすべて正しいとはいえませんが、情報の一つとして参考にしてみるのがおすすめです。
ブラック企業について詳しく知りたい方は、「ブラック企業かも…面接を受けるべき?特徴や質問例を把握して不安を解消!」もあわせてご覧ください。
フリーターからの就職が決まらない…どうすれば就活がうまくいく?
「就職活動が思うように進まない…」「失敗続きで自信がなくなりそう…」とお悩みのフリーターの方は、うまくいかない原因を知り対処法を試してみましょう。
【原因1】就職に本気になれていない
就職すること自体に本気になれていない場合、応募先の採用担当者に就職意欲が低いことを見抜かれる可能性があります。特に、周囲からいわれてなんとなく就活を始めた人は要注意。受け身の姿勢のままでは面接で意欲が伝わらないばかりか、採用担当者に「すぐに辞めてしまうのでは」と思われてしまい、なかなか内定につながりません。
【対処法】就職活動の目的をはっきりさせよう
就活へのやる気が起きない場合、「なぜ就職したいのか」を考え、目的意識をもちましょう。フリーターからの就活を成功させるには、「入社してその仕事をしたい!」という強い気持ちが必要です。はっきりとした目的意識をもつことで、採用担当者にも意欲が伝わりやすくなるでしょう。
「フリーターより正社員のほうが良さそう」といった漠然としたものではなく、「○○の分野で活躍したい」「スキルアップしたい」など、正社員になる具体的な目的を考えてみてください。
【原因2】応募先をなんとなく選んでいた
応募先をなんとなく選んでいる場合、志望企業への理解が足らず、内定が遠ざかる可能性があるでしょう。採用担当者が見ているのは、応募者と自社との相性です。求める人物像を理解せず、的はずれなことをアピールしても、面接で「合わない」と判断されてしまいます。
【対処法】自己分析と企業研究でミスマッチを防ごう
自己分析と企業研究をしっかり行い、応募先の会社が求める能力と自分の能力がマッチしているかを確認してみてください。たとえば、「同じ作業を黙々と続けるのが得意」というフリーターが、「フットワークの軽さ」を求める会社へ就職するのは避けたほうが無難です。会社と自分の相性を確認することで、ミスマッチを防ぎましょう。
【原因3】就活方法が分からないまま進めている
就活方法がよく分からないまま選考を受けていると、なかなか就職先が決まらない場合があるでしょう。たとえ就活の経験がなかったり少なかったりしても、基本的なマナーは押さえておく必要があります。たとえば、面接官に失礼な言葉遣いや態度を取ってしまうと、「就職するための努力をしていない」と思われてしまう可能性があるため、注意が必要です。
【対処法】言葉遣いや身だしなみから変えてみよう
言葉遣いや身だしなみを意識することから始めてみましょう。普段の生活で、言葉遣いや立ち居振る舞い、清潔感のある身だしなみを意識すれば、就活に必要なマナーも自然と身につくはずです。ビジネスマナーが完璧でなくても大丈夫なので、丁寧な振る舞いを意識するようにしてみてください。
【原因4】「フリーターは就職できない」と諦めていた
「フリーターからは就職できない」と諦めてしまい、就活を続ける意欲が起きなくなる人もいるでしょう。書類選考で落ちてしまったり、不採用通知が続いたりすると、自信を失ってしまう人は少なくないようです。自信のなさや諦めの気持ちが表情や仕草に表れて面接官に伝わると、就業意欲を疑われる原因になり得ます。
【対処法】不採用が続くのは縁がなかっただけと考えよう
不採用になっても、「この会社とは合わなかっただけ」と割り切り、次の選考へ前向きに挑戦することも大切です。一度も不採用にならず、希望する会社への就職がすぐに決まるパターンは稀といえます。失敗から気持ちを切り替えるのは難しい部分もありますが、「『過去は過去』『同じ失敗は繰り返さない』といったポジティブさも就活には必要」と考えてみましょう。
【原因5】大手や知名度の高い会社ばかりに応募していた
大手企業や有名企業に絞って就職先を探している場合は、就活が思うように進まない可能性も。大手や有名企業は競争率が高いうえ、応募者に高度なスキルや豊富な経験を求める傾向にあります。フリーターから就職を目指すのは、難易度が高い傾向があるでしょう。
【対処法】中小企業やベンチャー企業にも目を向けよう
中小企業やベンチャー企業にも目を向け、視野を広げて求人を探してみてください。世の中には、あまり知られていない優良企業や職種がたくさんあります。これまで知らなかった分野にまで視野を広げれば、思いがけず自分に合う企業や仕事が見つかる可能性があるでしょう。
「フリーターから就職を目指すのは怖い」と感じたときは?
自分の経歴・スキルへの自信のなさや不採用への不安から「就活が怖い…」と感じる方もいるでしょう。就活に対してネガティブな気持ちになりがちなフリーターの方は、その原因を見つけ一つずつ対処していってみてください。原因を特定することで、効果的な対処法が見つかる可能性があります。「『就活が怖い・動けない』のは就活恐怖症?不安を感じる理由や対処法を紹介」のコラムでも「就活が怖い」と感じる理由と対処法を解説しているので、参考にしてみてください。
就活が不安なフリーターは就職・転職エージェントに相談しよう
就職活動に不安を感じるフリーターの方は、就職・転職エージェントに相談してみましょう。ここでは、就職・転職エージェントのサービス内容や選び方について、詳しくご紹介します。
エージェントの利用メリットは「手厚いサポート」
就職・転職エージェントを使うメリットは、求人紹介から内定まで、キャリアアドバイザーによる手厚いサポートを受けられること。「一人ではどのように求職活動をすべきか分からない」というフリーターの方には心強いサービスです。
就職・転職エージェントで受けられるサービスの具体例は、以下のとおりです。
- ・適性を考慮した求人紹介(非公開求人含む)
- ・適職診断
- ・求職活動における相談
- ・履歴書作成のアドバイスと添削
- ・面接対策のアドバイス
- ・面接の日程調整
- ・企業との交渉代行
就職支援を提供する会社にもよりますが、基本的には無料でサポートを受けられます。
そのほか、就職エージェントで受けられるサービスについては、「就職エージェントとは?利用できるサービスやおすすめの活用方法を解説!」をご覧ください。
就職・転職エージェントの選び方のポイント
就職・転職エージェントの利用対象者や扱う求人などは、サービスによって異なります。以下のポイントを意識しながら、各エージェントを比較してみましょう。
- ・求める求人の充実度
・自分が対象者かどうか
・サポート内容の充実度
・口コミの内容
「自分が求める求人を多く扱っているか」は、エージェントを選ぶうえで大切なポイント。フリーターの方の場合、未経験から挑戦可能な求人を扱っている就職・転職エージェントを選ぶのがおすすめです。さらに、企業とのやり取りの代行や内定獲得後のフォローといったサポートが充実しているエージェントであれば、就活に不慣れなフリーターの方も安心でしょう。
各エージェントの評価は口コミサイトで見ることもできるので、一つの判断材料としてチェックしてみることをおすすめします。
就職・転職エージェント利用の流れ
就職・転職エージェントの利用は、以下のような流れで行われます。
- 1.【登録】登録フォームに必要事項を入力する
- 2.【カウンセリング】キャリアアドバイザーとの面談を実施
- 3.【選考対策】キャリアアドバイザーと応募書類の作成や面接の対策を行う
- 4.【面接】紹介された企業で面接を受ける
- 5.【内定獲得】内定後の交渉代行や入社準備のサポートを受ける
キャリアアドバイザーによるカウンセリングを受けたうえで、仕事紹介に進むのが基本的な流れです。最近は、キャリアアドバイザーとの面談をオンラインで行う場合もあります。
フリーターから就職を成功させた人の体験談
就活に対してのネガティブなイメージが消えないフリーターの方は、同じような経験のある人の体験談を参考にしてみることをおすすめします。以下は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用してアルバイトから正社員への就職を成功させた方の体験談です。
「正直、ちゃんと稼ぎたいと思ったことが一番の理由です。税金や保険料を月何万円も払わなきゃいけないし、ボーナスは出ないし。 でも学生時代の友だちはだいたい正社員で働いていて、自分より給料が高いんですよね。大変そうだけどやり甲斐もあるみたいで。
だから私も正社員になりたいと思いました。そうすれば収入も増えるし、その分責任は大きくなるだろうけど、成長できるんじゃないかと考えました」
「まず悩むより先に行動したほうがいいと思います。ダラダラしていても、歳を取ってしまうだけなので。 私も1人で就活していたら就職がなかなか決まらなかっただろうし、今回はハタラクティブの就活アドバイザーの方に引っぱっていってもらったから、勢いに乗ってパパッと決められました」
ハタラクティブの「フリーターから正社員へ 体験談」では、ご紹介した体験談のほかにも、フリーターから正社員になった方のインタビュー記事を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。
就職を考えているフリーターの方は、ハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、既卒やフリーター、第二新卒などの若年層の就職支援に特化した就職・転職エージェント。未経験者を積極的に採用する会社の求人が豊富で、研修や教育体制が充実した会社をご紹介できるのが特長です。キャリアアドバイザーが就職活動を全面的にサポートするので、就活に不慣れなフリーターの方もご安心ください。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。
フリーターの就職に関するお悩みQ&A
ここでは、フリーターから正社員としての就職を目指す際に想定されるお悩みを、Q&A方式でまとめました。
職歴なしのフリーターは就職できないって本当ですか?
正社員経験がないフリーターの方も、就職を成功させられる可能性は十分にあります。「フリーターだから」と身構えずに積極的にチャレンジすることが大切です。
まずは、自分がなぜ正社員になりたいかを明確にしましょう。最初に就活の軸を定めることで、応募先の会社を選んだり志望動機を考えたりする際に自分の考えがブレにくくなります。「フリーターの就活の流れとは?やり方がわからない方向けに手順を解説!」のコラムを参考に、スムーズな就職活動のコツを掴みましょう。
高卒フリーターから正社員への就職におすすめの仕事は?
高卒フリーターからの就職におすすめの仕事は、営業職やサービス職、IT系の技術職などがあります。学歴不問や未経験者歓迎の求人が多く、フリーターから挑戦しやすい傾向があるためです。
高卒フリーターから目指しやすい職業を知りたい方は、「高卒からの就職先におすすめの業界や職種一覧!向いている人の特徴も紹介」もチェックしてみましょう。
フリーターからの就職のためにアルバイトを辞める時期はいつがいい?
アルバイトを辞めるタイミングは、フリーターからの就職が決まってからが望ましいでしょう。
就職先が決まる前にアルバイトを辞めてしまうと、一時的に収入が途絶えてしまうことになります。就活中に費用面の心配をして気が散ってしまう可能性があるため、おすすめできません。就活の準備でシフトに影響が出る場合は、アルバイト先へ相談してみましょう。
就職できなかったのはフリーターだから?
就職がうまくいかないのは、フリーターの経歴が原因とは限りません。面接で不採用になるのは、志望動機や自己PRなどの準備不足、面接の基本的なマナーが守れていないことなど、さまざまな要因が挙げられます。うまくいかなかったときは、その選考を振り返り、何が原因だったのかを分析することが重要です。
30代フリーターが就職するにはどうしたらいいですか?
正社員経験がない30代の方の場合は、「未経験者歓迎」「ポテンシャル採用」の求人を就職サイトで探して応募するのがポイントです。社会人経験がある場合は、そのときの経験やスキルを活かせる仕事を選んでみましょう。30代からの就活を成功させるポイントは、「30代から就職できる?フリーターや未経験から就活を成功させる方法を解説」のコラムで解説しているので、あわせてお役立てください。
就活に不安があるフリーターの方は、就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの就活を全面的にバックアップいたします。お気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。