ホワイトカラーの意味とは?ブルーカラーとの違いや当てはまる職種を紹介

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この記事のまとめ

  • ホワイトカラーは白い襟を意味し、事務や販売系などの業務に従事している人を指す
  • ブルーカラーは青い襟を意味し、建設業や製造業などの肉体労働者を指して用いられる
  • 初任給はブルーカラーのほうが高いが、平均賃金はホワイトカラーのほうが高い
  • ホワイトカラーは、長時間労働時間やメンタルヘルスへの影響が問題視されている

「ホワイトカラーとはどのような意味?」と感じている方もいるでしょう。ホワイトカラーとは、白のワイシャツを着る仕事を指し、事務職・研究者・弁護士などが当てはまります。ホワイトワーカーと呼ばれることもあるようです。このコラムでは、ホワイトカラーの特徴やほかのカラーとの違いをご紹介します。また、ホワイトカラーが抱える問題についても解説しているので、これから就活を行う方はぜひ参考にしてください。

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ホワイトカラーの意味とは

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ホワイトカラーとは、事務系や販売系の業務に従事している労働者のことで、ホワイトワーカーとも呼びます。英語の「color(色)」ではなく「collar(襟)」という意味で、白のワイシャツを着る仕事を指す言葉です。

ホワイトカラーの職種例

ホワイトカラーの代表的な職種例は、以下のとおりです。

・事務職
・営業職
・企画業務
・研究者
・エンジニア
・弁護士
・税理士
・司法書士
・販売スタッフ
・接客スタッフ
・記者
・ライター

ホワイトカラーの概要や職種例をさらに知りたい方は、「ブルーカラーとは?仕事内容は?ホワイトカラーやグリーンカラーとの違い」のコラムもご覧ください。

ホワイトカラーに求められる能力

ホワイトカラーに求められる能力は、職種によって異なります。たとえば、事務職であればパソコンスキル、エンジニアであればITの知識、営業職であればコミュニケーション能力が必要です。ただし、パソコンスキルやコミュニケーション能力は、どの業務にも役立つスキルといえるので、ホワイトカラーの仕事をしたい方は身につけておいて損はないでしょう。
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ホワイトカラーの3つの特徴

ホワイトカラーにはさまざまな職種があるものの、「頭脳労働」「業務内容に危険が少ない」といった点は共通しています。ホワイトカラーの仕事に就職したい方は、入社後のギャップを防ぐために特徴を押さえておきましょう。

1.頭脳労働である

ホワイトカラーの大きな特徴は、知的な精神労働を行う点です。ホワイトカラーの業種は体を動かして作業を行うというよりも、専門的な知識や技術を駆使して仕事をしています

また、知識や技術を身につけたからといって長く働けるわけではなく、勉強を常に続ける必要があるのも特徴です。特に、プログラミングやグラフィックといった技術は常にアップデートされているため、顧客の要望に応えるために勉強を重ねる必要があります。

2.比較的安全に業務が行える

ほかのカラーに比べて業務が安全に行えるのも、ホワイトカラーの特徴といえます。ホワイトカラーの作業場所は、基本的に屋内。デスクワークを主とする職種も多いため、屋外で現場作業をする仕事よりも安全に働けるでしょう。

3.賃金が高額であることが多い

ホワイトカラーは、一般的に賃金が高額であるとされています。ホワイトカラーには高学歴が求められることが多いので、ほかの職業に比べて高い賃金が支払われるようです。

ただし、職種によって賃金は異なるため「ホワイトカラーだから高収入を狙える」という先入観で求人を選ぶのは避けましょう。「デスクワークの仕事とは?メリット・デメリットやお悩み解消法も紹介!」のコラムでは、デスクワークのメリット・デメリットを紹介しているので、あわせてご参照ください。

ホワイトカラーエグゼンプションとは

ホワイトカラーエグゼンプション(高度プロフェッショナル制度)とは、「労働時間ではなく成果で評価する制度」のことです。独立行政法人労働政策研究・研修機構の「諸外国の労働時間法制とホワイトカラー労働者への適用に関する調査(40p)」では、以下のように定義されています。

「2020 年時点で、一定の年収要件(年収1075万円以上)を満たし、かつ高度な専門知識などを有する労働者を対象に労働時間制限を撤廃した制度」

業務を効率良くこなせるスタッフが正当に評価される一方で、時間が掛かる業務に取り組む際、作業時間に見合った報酬がもらえないのはデメリットといえます。以下で、ホワイトカラーエグゼンプションのメリットとデメリットを詳しくまとめました。

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット

ホワイトカラーエグゼンプションのメリットは、以下のとおりです。

・成果を出せば仕事を終了できる
・残業時間が長いほど賃金が上がる不公平感がなくなる
・就業時間内に仕事を終わらせようという意識が芽生えやすくなる

残業代が出ないため、仕事を早く終わらせようと心掛ける労働者が増えるでしょう。ホワイトカラーエグゼンプションによって、経営者側、労働者側のどちらにもメリットが生まれます。

ホワイトカラーエグゼンプションのデメリット

ホワイトカラーエグゼンプションのデメリットは、以下のとおりです。

・残業代が発生しない
・業務内容によっては就業時間内に終わらせることが難しく、精神的な負担になる場合もある
・個人主義的な考え方が浸透しやすく、チームプレーがしづらい可能性がある

効率良く働いたとしても、仕事内容や能力によっては残業時間が発生する場合もあるでしょう。

参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
独立行政法人労働政策研究・研修機構ホームページ

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ホワイトカラー以外のカラーの意味

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この項では、ブルーカラーやグレーカラーといったホワイトカラー以外のカラーについて解説します。それぞれの定義を確認したうえで、自分に合う仕事を選んでみましょう。

ブルーカラー

ブルーカラーとは、肉体労働者を指す言葉です。ホワイトカラーが「白い襟」という意味であるのと同様、ブルーカラーは「青い襟」を意味し、生産現場で働く人の青い作業着を表しています

ブルーカラーは身体を動かす仕事のため体力が求められます。また、作業現場は基本的に屋外なので、気温に応じた体調管理も必要です。高所作業や重量物の取り扱いなどを行う職場では、集中力の高さも求められるでしょう。

ブルーカラーの職種例

ブルーカラーの代表的な職種として挙げられるのは、土木作業員や建設作業員、農業従事者、漁業従事者など。また、警備員やタクシードライバー、自動車整備工なども現場で働く仕事のため、ブルーカラーに分類されます。

ブルーカラーの概要や職種例を詳しく知りたい方は、「ブルーカラーとは?仕事内容は?ホワイトカラーやグリーンカラーとの違い」のコラムもご一読ください。

グレーカラー

グレーカラーとは、ホワイトカラーにもブルーカラーにも当てはまらない労働者を指す言葉で、「頭脳労働」「肉体労働」と明確に分類されない業務が該当します。たとえば、工場における管理職がその一例です。

そのほかのカラー

ホワイトカラーやブルーカラー以外の定義も、以下にまとめました。

・グリーンカラー:環境に関わる仕事をしている人
・メタルカラー:専門性の高い仕事を行う人
・シルバーカラー:福祉系の仕事に従事する人
・ピンクカラー:保育士や看護師

上記のほか、組織に所属せず、高い技術や知識を武器にキャリアを形成していく人を指した「ゴールドカラー」という言葉もあります。

ホワイトカラーとブルーカラーの賃金の違い

ホワイトカラーとブルーカラーの賃金の違いの画像

ホワイトカラーとブルーカラーには、収入面にも違いがあります。基本的にはホワイトカラーのほうが高収入で、賃金率の伸び率も高い傾向にあるようです。以下で詳細を解説します。

1.初任給はブルーカラーのほうが高い

初任給は、ホワイトカラーよりもブルーカラーのほうが高い傾向にあります。厚生労働省が発表した「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」の「事務系」をホワイトカラー、「技術系」をブルーカラーとすると、初任給(大卒)の違いは以下のとおりです。

 男女計男性女性
ホワイトカラー
を含む事務系
20万8,900円21万2,800円20万5,000円
ブルーカラー
を含む技術系
21万3,100円21万2,900円21万3,700円

参照:厚生労働省「付表2 産業、性、学歴別初任給及び産業間格差(7p)

上表から分かるように、初任給は、男女計・男女別ともにブルーカラーのほうが高い結果でした。ただし、「技術系」には研究開発やシステム開発といった高度な知識・スキルが必要な業務を行う労働者も含まれているため、その分高くなっているとも考えられます。

大卒者の平均初任給は「大卒者の平均初任給と手取り金額!初給料の使い道は?」のコラムでご紹介しているので、そちらとも比較してみてください。

2.平均賃金はホワイトカラーのほうが高い傾向にある

平均賃金は、ブルーカラーよりもホワイトカラーのほうが高い傾向にあります。下表は、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」のデータをもとにした、ホワイトカラーとブルーカラーの平均賃金(男女・年齢計)です。

 産業平均賃金
ホワイトカラー学術研究、専門・技術サービス業38万6,900円
金融業、保険業38万3,500円
情報通信業37万3,500円
ブルーカラー建設業33万3,200円
鉱業、採石業、砂利採取業32万3,300円
製造業29万4,900円

参照:厚生労働省「第5表 産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率

ホワイトカラーの一つである「学術研究、専門・技術サービス業」は、6つの業界のうち最も平均賃金が高く、38万6,900円でした。続いて「金融業、保険業」が38万3,500円、情報通信業が37万3,500円です。

一方、ブルーカラーの「建設業」の平均賃金は33万3,200円で、ホワイトカラーの業界とは4万~5万円ほどの差がついています。ただし、上記はあくまでも年齢計のデータなので、「年齢によって賃金がどう変化するのか」を次の項目で確認しましょう。

3.賃金の伸び率もホワイトカラーのほうが高い

賃金の伸び率も、ブルーカラーよりホワイトカラーのほうが高い傾向にあります。下表は、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」をもとに作成した、ホワイトカラーとブルーカラーの賃金の伸び率(男女計)です。

 産業縦軸20~24歳の賃金
(A)
50~54歳の賃金
(B)
縦軸賃金の伸び率
(B-A)/A
ホワイトカラー学術研究、
専門・技術
サービス業
22万3,000円48万800円115.6%
金融業、保険業22万3,500円48万4,300円116.7%
情報通信業23万2,000円49万2,900円112.5%
ブルーカラー建設業22万1,500円40万9,400円84.8%
鉱業、採石業、砂利採取業21万5,300円36万8,400円71.1%
製造業19万9,000円35万9,800円80.8%

参照:厚生労働省「第5表 産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率

こちらのデータによると、ホワイトカラーの賃金の伸び率がどれも100%を超えているのに対し、ブルーカラーは3つとも100%を下回っていました。また、ホワイトカラーのなかでも特に伸び率が高い「金融業、保険業」と、ブルーカラーのうち最も伸び率が高い「建設業」を比較しても、約32パーセントの差があります。

20代のうちは賃金差が少ないですが、年齢が上がるにつれて差は開いていくため、その点も考慮して職種を選択すると良いでしょう。

参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査

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所要時間30

ホワイトカラーが抱える3つの問題

ホワイトカラーは賃金が高く、肉体労働が少ないため働きやすいと思われがちですが、長時間労働やメンタルヘルスへの影響が問題として挙げられます。ホワイトカラーになりたい方は、問題点にも目を向けて適性があるか考えてみましょう。

1.過重労働

ホワイトカラーが抱える問題の一つとして、「過重労働」が挙げられます。ホワイトカラーの仕事の多くは、パソコンさえあれば基本的にどこでも作業できるため、労働時間が長くなりがちです。また、近年はリモートワークも浸透していることから仕事のオンオフが付けづらくなっています。

休日出勤や過度な残業が起こりやすいのは、ホワイトカラーの問題といえるでしょう。過重労働については「長時間労働による過労への対策とは?睡眠の質を高める方法もご紹介!」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。

2.メンタルヘルスの影響

ホワイトカラーは頭脳労働とともに顧客対応も行うため、クレームや要求に対応しなければならないことも。また、ホワイトカラーの仕事は、1人に対して課される業務量や責任が大きく、精神的負担がかかりやすいといわれています。

そのため、精神面で疲弊してしまう場合もあるようです。ストレスを溜めるリスクが知りたい方は、「仕事のストレスで涙が止まらない!対処法と起こり得る心身への影響を紹介」のコラムをお役立てください。

3.ロボットやAIに仕事を奪われる可能性がある

ホワイトカラーの仕事は、ロボットやAIに奪われる恐れがあるといわれています。データの打ち込みや分析などの業務は、ロボットやAIが得意とする分野だからです。

AIに仕事を奪われないためには、コミュニケーション能力や創造力、折衝力などの強みを磨くのが良いでしょう。折衝力の身につけ方は「折衝力とは?自己PRの材料になる?コミュニケーション能力との違いと鍛え方」のコラムでご確認ください。

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ホワイトカラーに関するQ&A

ここでは、ホワイトカラーについて想定される質問と回答をまとめています。

ホワイトカラーとは何ですか?

ホワイトカラーとは、頭脳労働で室内勤務を中心とした仕事のことです。
ホワイトカラーの特徴として、長時間労働になりやすかったり精神的疲労を感じやすかったりするという点があり、問題になっています。ホワイトカラーの概要については、このコラムの「ホワイトカラーの意味とは」をご参照ください。

ホワイトカラーの仕事でないと給料は安いのですか?

平均賃金を見るとホワイトカラーのほうが高い傾向があるのは事実です。
しかし、ホワイトカラーであれば賃金が高いというわけではなく、ブルーカラーで高額賃金の仕事もあります。経験やスキル、業界によって賃金は異なるので、一概にいえないのが現状です。「ホワイトカラーでなくては稼げない」と固く考えるのではなく、自分の希望条件のもと、柔軟に求人を探してみてください。

ホワイトカラーとブルーカラー、どちらを選ぶべき?

自分の適性に合ったほうを選びましょう。
考えるのが好きならホワイトカラー、体を動かすのが好きならブルーカラーといった単純な選び方でなく、自己分析を通じて自分の適性をじっくり考えることが大切です。ホワイトカラー、ブルーカラーというのはあくまで仕事の傾向であり、世の中の多様な職種は、その2つのどちらかにはっきり分かれているわけではありません。自分の適性を知るためには、「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムをご参考にしてください。

自分に合ったホワイトカラーの仕事に就きたいです

このコラムの「ホワイトカラーの職種例」でご紹介したホワイトカラーの主な職種を参考に、自分の適性と照らし合わせながら求人を探しましょう。うまく求人を探せなかったり、向いている仕事が分からなかったりする場合は、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。専任のアドバイザーが、仕事探しや書類添削など、転職活動を幅広くサポートします。

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