化学メーカーの仕事業界図鑑

化学メーカーとは

化学とは、その名の通り「化ける科学」のことを指します。具体的にどのようなことをしているのかというと、仕入れた原材料に対し、合成や分解、重合反応といった「化学変化」または「分離・精製操作」などを実行。化学反応を通じて価値の高い製品を作り出し、クライアントに販売を行っているのです。

例えば、三菱ケミカルホールディングスの光記録メディア、住友化学では自動車部品やシューズに使用される合成ゴムなどが挙げられます。旭化成のサランラップは聞き馴染みがあるのではないでしょうか。

業界自体は、石油やガス、繊維、紙・パルプなどに分けることができ、業態では、総合化学メーカー、誘導品メーカー、電子材料メーカーに分けることができます。

・総合化学メーカー

総合化学メーカーとは、基礎原料(エチレン)から末端製品まで、一環して生産を行う化学メーカーのことを指します。日本の新聞記者が付けた名称で厳密な定義はないものの、現在ではエチレンを作っている、三菱ケミカルホールディングス、住友化学、三井化学、旭化成、東ソー、昭和電工の6社を指すようです。

中でも三菱ケミカルホールディングスが、2017年現在で国内最大売り上げトップ。直近5年はずっと首位を守っています。

・誘導品メーカー

基礎原料から誘導品をつくるメーカーのことです。製造過程で言うと川中にあたります。主要の化学メーカーは、信越化学工業や三菱ガス化学、ダイセル、JSR、日本触媒、セントラル硝子などが挙げられます。

・電子材料メーカー

基礎原料や誘導品を用いて、携帯電話や液晶TVなどの電子機器、半導体などの部材を生産している化学メーカーを指します。富士フイルムホールディングスや日東電工、日立化成工業、住友ベークライトなどが主要メーカーです。

化学メーカーの志望動機例

化学メーカーにはさまざまな分野が存在しているものの、大まかに言うと「ものづくり」という分類にくくられます。自分のつくったもので社会をより良くしていきたいという考えの人が、化学メーカーで働く人間としてマッチしていると言えるでしょう。

具体的な適性を持つ人は以下のとおりです。

・専門知識がある

研究室や研究機関において、化学系の研究経験があることが大前提です。NMRやIR、X線構造解析、分子軌道計算ソフトなどの分子シミュレーションソフトといった、実験系の装置や機器を使いこなすことができれば、即戦力として働けます。

・なにをつくりたいかが明確である

その会社に入ってどういう製品を開発したいと考えているのか、またその開発に向けてどのようなポジションで貢献したいと思っているのか、主体性を持ちしっかりと思い描けている人は会社にとって重宝されやすいと言えるでしょう。

・コミュニケーション能力

研究にしても開発にしても生産にしても、どの部門でも個人プレーではなくチームプレーが求められます。チーム内はもちろん、他部署や、ときには会社外のクライアントなどとコミュニケーションを取りながらお仕事を進めなくてはなりません。円滑にプロジェクトを成功させるために大切なスキルの1つです。

・几帳面

「どうにかしたらできた」といういい加減な考えは通用しない世界です。1つ1つ手順をしっかり守り、こまめに記録することが大切。また、半年前や1年前などのデータを参照して実験を行いたい場合などが発生することもあるため、スムーズに実験を進めるために素早く資料を出せることが必要です。日頃から実験データや書類をきちんと整理整頓できるような、几帳面な性格の方が向いているでしょう。

・忍耐強い

前述した通り、研究が成功し製品になるまでには長いスパンを見ておかなくてはなりません。結果が出ないからとネガティブな気持ちになるのではなく、成功のために冷静にポジティブな気持ちでコツコツとお仕事を行えることが大切です。

【上記を踏まえた志望動機のポイント】

化学メーカーは、BtoBビジネスのためあまり身近な存在ではなく志望動機を考えるのも容易ではないでしょう。分野も広いため一概には言えないのですが、以下のポイントを押さえて志望動機をつくると、好印象を与えることができると言えます。

ぜひ参考にしてみてください。

・なぜその職種なのか

そもそも化学メーカーでお仕事してみたいと思ったきっかけを話します。例えば、「私たちの生活になくてはならない次代を切り拓く製品の開発に携わりたい」など、化学メーカーのどういうところに魅力を感じたのかを説明できれば説得力が増すでしょう。

・なぜその企業なのか

国内には多くの化学メーカーが存在しています。中でもなぜその企業を選択したのか、ということを伝えることが大切です。その企業でしか自分がつくりたいものがつくれないなど、会社の特徴や魅力を伝えながら、汎用的ではなくその会社でないとダメだというところにスポットを絞って伝えてみましょう。

化学メーカーの現状・課題、今後の将来性

【現状・課題】

化学メーカーは、プラスチックや合成繊維、合成ゴム、インキ、医薬品など、私たちの生活になくてはならない資源を数多く作り出しています。

化学業界全体の規模は、世界で約300兆円。日本国内で言えば20兆円以上です。

平成17年から19年までは増加傾向にあったものの、平成19年から21年にかけては減少。平成22年から24年までは横ばいとなりましたが、平成25年には上向きへ転じています。

景気の影響を受けづらい業界のため安定していると言われているものの、人口減少に伴う国内市場の縮小や原材料の高騰による利益の現象が課題になっています。

【今後の動向】

今後は、低価格になった汎用品分野から撤退したり、設備過剰となったプラントの停止や再編などを行ったりと、利益向上を目指すものと見られています。国内マーケットだけでは限界があるため、今後は海外にも事業フィールドを広げる傾向が強くなるでしょう。

欧米・中国に続き世界では市場第三位の位置付けである日本。大規模な事業を展開する欧米・中国との提携が今後のカギとなるようです。

今のところ増加に転じてはいますが、先行きは不透明な状況である化学メーカー。しかし、他に変えの利かないオンリーワンの材料を持っている、ずば抜けた技術の高さがある、スピーディな経営判断をできるなど、強みを持ち安定している優秀なメーカーが国内に存在しているのも事実です。

私たちの暮らしに欠かすことのできない製品があるからこそ、この業界の将来性は十分にあると言えます。

化学メーカーの仕事内容

化学メーカーに入職をすると、どのような種類のお仕事があるのでしょうか。ここではメインの職種についてご紹介いたします。

・研究開発職

文字通り研究のお仕事。会社の利益の基盤となる重要なセクションです。豊かな未来のために、新素材や新機能の研究から開発までを担います。希望する会社ややりたいことにもよりますが、有機化学やバイオテクノロジー、無機化学、液晶など、幅広い知識を要求されるでしょう。

レポートの作成やサンプルの作成、ラボでの実験が主なお仕事内容です。

研究職のお仕事には、成果を上げるまでには多くの年月を費やす、知識やアイデア力が伴わなければ他部署への異動を余儀なくされるなどのデメリットがあります。一方で、新しい科学技術に触れ合うことができる、時代を切り開く製品をつくることができるやりがいがあるなど、魅力も多いお仕事です。

・技術開発職

研究開発の過程で得られた成果物を、触媒設計や精密加工などの技術を用いプロセス開発を行うセクションです。設備やプラントを使いながら、スケールアップを目指します。商品の製品化において重要な位置付けであり、マーケットのニーズに合った製品設計を求められるお仕事です。

他部署との連携や顧客との打ち合わせ、ミーティングなどが多いお仕事のため、高いコミュニケーションスキルが必要となります。

・生産技術職

より良い製品の開発に向けて、安全で効率的な生産プロセスの考案を担うセクションです。他部署と連携を取りながら、改善を目指し運転検討を何度も行います。生産化に成功したら、安定した生産に向けプロセスの再調整を実施。判断を誤ってしまうと損失に繋がる恐れもありますが、ちょっとした改善で億単位のコストカットも可能なやりがあるお仕事です。

職歴がない、バイト歴が長い方も大丈夫!事実、多くの方が就職に成功されています。

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