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CADオペレーターの仕事に役立つ資格とは?おすすめを3つご紹介!
更新日
この記事のまとめ
- CADオペレーターとは、CADソフトを使用して設計図の修復や仕上げを行う仕事
- CADオペレーターに必須の資格はないが、取得していると活躍の幅が広がる
- 「CAD利用技術者試験」は、CADオペレーターに必要な技術を明確化できる資格
- 「建築CAD検定試験」は、建築分野のCADのスペシャリストとして活躍できる資格
- 「CAD実務キャリア認定制度」は、CADオペレーターのキャリアアップに役立つ
「CADオペレーターの仕事に資格は必要?」「難易度や費用はどの程度?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。CADオペレーターの仕事に必須の資格はありません。しかし、資格を取得していると、機械や服飾、建築など、さまざまな分野で活躍できる可能性があります。このコラムでは、CADオペレーターの仕事におすすめの資格を3つご紹介。資格取得を検討している方は、参考にしてみてください。
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CADオペレーターとは
CADオペレーターとは、CADソフトを使用して設計士やデザイナーによって描かれた設計図の修復や仕上げを行う仕事のことを指します。CADオペレーターの具体的な業務内容は、以下のとおりです。
・設計図の修正や調整
・図面に記号を書き込む
・設計図の印刷
CADソフトは建築をはじめ、機械や服飾などあらゆる分野で用いられているため、活躍の場は多岐にわたります。また、CADの操作に加えてものづくりの知識が求められることも多く、専門性の高い仕事といえるでしょう。CADオペレーターの仕事については「CADオペレーターの仕事」でも詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
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CADオペレーターの仕事に役立つ資格とは
CADオペレーターの仕事の多くは、CADソフトが使えることが最低条件になっています。そのため、CADソフトが使用できれば、CADオペレーターとして就職するために必須の資格はありません。しかし、専門的な資格を取得していれば、建築や機械、インテリアなどさまざまな分野で活躍することが可能です。以下では、CADオペレーターに役立つおすすめの資格を3つご紹介します。
CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験は、CAD技術保持者の育成をはじめ、社会的・経済的地位の向上を図ることを目的としている試験です。一定水準の技術に達している方に対して評価および認定を実施し、CADを利用する方の技術を明確化するために始められました。試験は3次元CAD利用技術者試験と2次元CAD利用技術者試験があり、それぞれ等級が設定されています。上級の資格を取得することで、より専門的な分野で活躍することが可能です。以下では、具体的な試験の概要を紹介します。
#3次元CAD技術者試験
3次元CAD利用技術者試験は、3次元CADを利用するうえで身につけておくべき知識と技能を証明できる試験制度です。1級・準1級・2級の3種類に分けられており、それぞれで必要な知識や技術は異なります。
【1級】
半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を有する方を想定した試験です。3次元CADシステムの操作や設計の補助業務を担い、将来的に、設計者やオペレーターの管理業務を目指す方を対象としています。
【準1級】
受験対象者は、3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリングや設計などの業務に従事することを目指す方。加えて、業務に従事してまだ間もない方も想定した試験です。3次元CADの知識および操作の基礎的な部分を習得し、設計の補助業務やオペレーターを目指す方を対象としています。
【2級】
準1級の受験対象者と同様の受験者を想定し、さらに3次元CADシステムの周辺業務に従事している方も想定した試験です。1級と準1級を受験するためには2級の合格が必須条件のため、準1級/1級へのステップアップを視野に入れられます
#2次元CAD技術者試験
2次元CAD技術者試験は、CADを利用するうえでの知識を有し、図面を理解してCADを利用した作図ができる技能を証明できる試験制度です。1級・2級・基礎の3種類があり、1級は機械・建築・トレースの分野に分かれています。
【1級】
CADシステムの操作ができるだけでなく、将来的に設計者やオペレーター管理業務を目指す方を対象とした試験です。CADシステムを利用した設計・製図業務に従事して1年以上の実務経験、または1年以上の就学経験レベルが想定されています。また、1級の機械および建築試験の受験では、本物の図面を使用します。図面を正しく読み取り、CADを利用して表現できる力が求められるでしょう。
【2級】
受験対象者は、CADシステムを利用した設計・製図などの業務を目指す方。また、業務に従事してまだ間もない方も対象としています。CADシステムの運用・データの管理に関する業務の習得が目指せます。1級試験に挑戦するには、2級の合格が必須となるため、ステップアップへの足掛かりともなる試験です。
【基礎】
将来的に設計や製図、CADシステムの販売などを目指す方を対象とした試験です。CADを本格的に学ぶことを目的としており、製図に関する基礎知識が問われます。試験はインターネットを活用して行うため、ネット環境があれば自宅などでいつでも受験することが可能です。1級・2級取得に向けてまず「基礎」からスタートすると良いでしょう。
1級と2級の試験は、学校や職場など一定年数の経験者を前提としているため、CADを利用する上での専門的な知識を問われることになります。それに対して基礎試験は、製図や図形、システムの利用などの基礎知識が問われます。また、級ごとに公式ガイドブックや試験対策書籍が出ているので、過去にどのような試験を行なっていたのか知ることが可能。受験を検討されている方は、チェックしてみるのもおすすめです。
建築CAD検定試験
建築CAD検定試験は、日本初の建築CADの資格で、その名のとおりCADを用いて建築用図面を作成する試験です。自身の建築に関する知識を活かし、自分がどれくらいの実力を有しているのかを知ることができます。等級は准1級・2級・3級・4級の4種類。試験内容は異なりますが、それぞれ実践型の実務試験を行います。等級ごとの試験概要は以下のとおりです。
准1級
試験時間は4時間10分。時間内に与えられた課題の4図面すべての完成が合格点となります。
2級
試験時間は5時間で、時間内に建築一般図を2面作成します。自らの建築知識をもとに、CADシステムを使用して建築図面を作成する実力を備えているかが問われる試験です。250点満点中190点~200点が合格基準となります。
3級
試験時間は2時間。時間内に建築図面の要素を取り出して作成した参考図をもとに、完成図を作成します。CADシステムを使用して、与えられた建築図面を正しくトレースする実力を備えているかが問われる試験です。問題数は4題。200点満点中140点~150点が合格基準となります。
4級
試験時間は2時間で、時間内に建築図面の要素を取り出して作成した参考図をもとに、完成図を作成します。試験内容や問われる技術こそ3級と同様ですが、問題数は3題と難易度は3級検定試験より低めに設定されているようです。また、4級は高校による団体受験のみ実施されています。200点満点中130点~140点が合格基準です。
建築CAD検定試験は、建築分野のCADのスペシャリストとして活躍できる資格です。資格を有していることでCAD技術の応用が可能になり、業務の幅を広げることができるでしょう。
CAD実務キャリア認定制度
CAD実務キャリア認定は、CADを利用している実務経験者やCADについて学んでいる方を対象に、技術や技能の成果を認定する制度です。TCADs・3次元CADトレーサー・3次元CADアドミニストレーター・CADアドミニストレーターの4種類があり、業務に合った認定試験を受けることができます。CADオペレーターとしての必要な技術が備わっていることを証明できるため、キャリアアップに役立つ資格といえるでしょう。以下では、4種類の試験概要を解説していきます。
TCADs
TCADsは、CADの操作技術や図面の理解力を評価する試験です。機械部門と建築部門の2部門に分かれ、各部門ごと学科試験と実技試験を実施。学科試験では図面に関する知識を、実技試験ではCADによる図面作成能力を問われます。また、テスト結果は学科試験、実技試験の合計990点満点となるスコア制で認定されることが特徴です。学科試験は40分、実技試験は100分で設定されています。
3次元CADトレーサー認定試験・3次元CADアドミニストレーター認定試験
試験開始から解答データの提出まで含めて90分の試験です。2つの試験は事前課題があり、試験日の約1週間前に提供されます。
CADアドミニストレーター認定試験
試験開始から解答データの提出まで含めて90分の試験です。事前課題はありません。図形の基礎知識や作図能力、CADの操作技能が見られます。
上記の試験は、それぞれ自宅のインターネット環境で受けることが可能です。また、学生割引もあるので、在学中の方は活用すると良いでしょう。
CADオペレーターは資格より技術やスキルを重視される仕事
上述したように、CADソフトは建築や機械、インテリアなど、さまざまな分野で用いられています。CADオペレーターとして専門的な資格を取得していれば、幅広い分野で活躍できる可能性があるでしょう。しかし、CADオペレーターは資格よりも技術やスキルが重視される傾向にある職種の一つ。モデリングの技術を磨いたり、アシスタントとして経験を積んだりすれば、未経験からCADオペレーターへの就職を目指せるようです。「就活アドバイザーが教える!CADエンジニアやオペレーターのお仕事」では、未経験からCADオペレーターとして就職するための方法や向いている人などを解説。経験者へのインタビューも紹介しているので、これからCADオペレーターへの就職・転職をお考えの方は参考にしてみてください。
資格だけでなく面接の基本もおさえておこう
資格の取得も大切ですが、未経験から就職・転職を目指す場合は、基本的な面接対策もしっかり行っておきましょう。面接は、応募企業に自分のことをアピールできる大切な機会ですが、マナーや服装などに気をつけないと相手に悪い印象を与えてしまう可能性もあります。 「面接の基本はこれ!好印象を与えるコツとは」では、面接の際の身だしなみや話し方などについて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。「CADオペレーターの資格を活かして働きたい」「CADエンジニアの求人の話を詳しく聞きたい」とお考えの方は、転職エージェントの利用がおすすめです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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